プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2014/09/27 09:01 yuccalina

「藤田嗣治・パリからの恋文」その(1)~最初の結婚とパリ修行時代

藤田嗣治については、田中穣による評伝「藤田嗣治」(1969年)を20数年前に図書館で借りて読んだことがあるのですが、当時はまだ知らない事も沢山あり、内容の半分も理解出来てなかった気がします。以来、本人によるエッセイ「地を泳ぐ」に続き、藤田本はこれで3冊目になります。こちらは生誕120周年だった2006年に刊行されたもの。このように買ったまま放ったらかしの本が、書棚に沢山あるブログ主なのですが、最近やっと読み終えました。あの年は東京国立近代美術館で大規模な藤田嗣治展があり、私も見に行ったのですが、図録もまだちゃんと読んでなかったなあ、と今更気が付きましたわ。

藤田嗣治 パリからの恋文藤田嗣治 パリからの恋文
(2006/03/23)
湯原 かの子

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こちらはその2006年に開催された藤田嗣治回顧展の図録。

foujita9.jpg

芸術新潮の藤田嗣治特集も、目ぼしいとこを拾い読みしかしてなかったわ。

foujita10.jpg

さて、色々と書きたいことが沢山出てきそうなので、何回(多分3~4くらい)かに分けて紹介しようと思います。本のタイトルにあるように、前半は、藤田がパリから、最初の妻鴇田とみに宛てて書かれた手紙が多数紹介されています。鴇田家から資料の提供があったのですね。

かなり筆マメだった藤田嗣治は、これまでの展覧会でも絵付きの書簡が多数公開されてましたが、当時の日本人男性としてはかなり強烈に愛情をアピールしてたようです。そして、「世界一の絵描きになる」という野心、仕事への情熱、生真面目なところも感じられました。しかし、私はついつい下世話なことを考えてしまいます。「絶対浮気してたよな~!」とか思いながら読んでしまいました。ゴメンナサイ。

パリ修行時代に、第一次世界大戦が勃発し、フランスの田舎町やロンドンに疎開していた話も出てきました。服飾の技術はロンドンで下働きして覚えたとのこと。初めて知りましたが、確かに写真で見た彼の自作の服はどれも本格的なものに写っていたものです。ちなみにロンドンでもどうやら愛人らしきパトロンのご婦人がいたらしく、やはり藤田は女にもマメな人だった模様。とにかく社交的で世話好きで、何でも器用にこなすタイプだったみたいですね。

と言ったところで、次回は「エコール・ド・パリ」時代のお話を書こうと思います。
(つづく)


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タグ: フランス

テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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Comment
yuccalina様、こんばんは~!
藤田嗣治というと、yuccalina様が以前、ご紹介くださった「チンドン屋」がすぐに浮かびまスミダ。この回顧展図録の表紙も作風が好きです。
どこか肩の力が抜けた印象を受けるのが、この方のいい持ち味ニダね。

服飾の技術はロンドンで下働きして覚えたんですね。服が好きだからか、柄の描き方や服の皺の一つ一つまで、彼の服にたいする愛着を感じるニダ。ハッキリとした顔立ちだし、服もお洒落だし、モテたでしょうねぇ。
こんばんは。
面白そうな本ですね。フジタの書いたラブレターが読める、と言うのに価値がありそう。
Mansikka様いつもコメントありがとうございます。

> 藤田嗣治というと、yuccalina様が以前、ご紹介くださった「チンドン屋」がすぐに浮かびまスミダ。この回顧展図録の表紙も作風が好きです。
> どこか肩の力が抜けた印象を受けるのが、この方のいい持ち味ニダね。
油彩の重たさを感じないのは、きっと浮世絵的な線描と色使いのせいですに。西洋の裸婦像なのに日本的に見えます。

> 服飾の技術はロンドンで下働きして覚えたんですね。服が好きだからか、柄の描き方や服の皺の一つ一つまで、彼の服にたいする愛着を感じるニダ。ハッキリとした顔立ちだし、服もお洒落だし、モテたでしょうねぇ。
布好きは作風にも出てますが、私は田のオサレ私服写真集があったら欲しいでスミダ。
抹茶アイスさんへ
> 面白そうな本ですね。フジタの書いたラブレターが読める、と言うのに価値がありそう。
手紙文もそうですが、筆者がニュートラルでありながらも、とても好意的捉えてるとこが良いんです。
まだ若い研究者みたいですよ。
こんばんは

 私は今朝の北海道新聞書評欄で「画家と戦争」についての記事を読みました。その中で、藤田嗣治も戦意高揚のための絵を描かされ、戦後は時局迎合と指弾され、その作品も正当な評価を受けずにいた、という事実を知りました。

「浮気の件は定かではありませんが、藤田は二つの戦争をまたいで、時代に翻弄されたのですね。
 とても官能的な絵の陰にそのような事実があったとは思えません。
mikitaka08さんへ

> 私は今朝の北海道新聞書評欄で「画家と戦争」についての記事を読みました。その中で、藤田嗣治も戦意高揚のための絵を描かされ、戦後は時局迎合と指弾され、その作品も正当な評価を受けずにいた、という事実を知りました。

戦争画のことはまた後で書くつもりですが、彼が戦犯扱いされ作品も正当な評価を受けなかったのは、日本画壇に嫉妬から藤田を貶めたい勢力があったからみたいです。画家として成功していた上に、社交的で人懐っこかった彼を妬む人間は、アメリカに渡った時にも、戦後フランスに帰化するときにもいて、あれこれと邪魔をされたそうです。



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