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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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2014/10/03 09:40 yuccalina

哲学者かヨギーか?「シュガーマン~奇跡に愛された男」

またもや音楽映画です。「シュガーマン~奇跡に愛された男」はブログ仲間のバニーマンさんが、取り上げてるのを読んでから、これは見ないとイカンなーと思ってたんです。日本で公開された時にも、新聞でレビューを読んで、とても興味があった作品でしたし。そんな折にCSの映画チャンネルで放送されたので、早速録画しておきました。

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(2013/10/04)
ロドリゲス

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☆シュガーマン 奇跡に愛された男(2012) SEARCHING FOR SUGAR MANメディア : 映画上映時間 : 85分製作国 : スウェーデン/イギリスジャンル : ドキュメンタリー/音楽監督:マリク・ベンジェルール 製作:サイモン・チン マリク・ベンジェルール 製作総指揮:ジョン・バトセック 撮影:マリク・ベンジェルール 編集:マリク・ベンジェルール 70年代にアメリカでまったく売れることなく姿を消した一人のミュージシャン、ロドリゲス...
シュガーマン 奇跡に愛された男(2012)



「事実は小説より奇なり」と言いますが、正にそんなドキュメンタリー映画です。70年代のアメリカでアルバム2枚を残したものの、全く売れずに姿を消したシンガーソングライター、ロドリゲス。多分誰かがダビングしていたカセットテープを持って、南アフリカに渡ったのではないか、と言われてるそうですが、70年代後半から口コミで評判となり大ヒット。しかも、南アの反アパルトヘイト運動の象徴的存在にまでになるのです。ちょうど、反ベトナム戦争のプロテストソングみたいな位置でしょうか。

映画では、90年代に南アのファンや音楽評論家達がロドリゲスの足跡を追う姿が描かれ、アルバムに関わったプロデューサーやレコード会社などの関係者のインタヴューが挿入されます。彼が発見されるまでの過程は、一種の謎解きのようで、そういう面白さもありますが、何と言ってもロドリゲスの曲が何れも魅力的なんです。アルバムのプロデューサーはボブ・ディランと同じくらい惹かれたと語ってましたし。勿論、大熱狂で南アフリカの迎えられるエンディングもドラマティックでしたけど、私はそんなドラマ性よりも、自分を見失わず、淡々としたロドリゲスの姿に崇高なものを感じてしまいました。


映画のタイトルにもなっている「シュガーマン」とは、麻薬の売人のことで、薬物中毒者が語っているような歌詞ですが、それはやはり70年代の日常的な風景として、あったことなのかもしれません。歌詞はこんな感じ。

Sugarman
Won't ya hurry
Coz I'm tired of these scenes
For a blue coin
Won't ya bring back
All those colours to my dreams
Silver majik ships, you carry
Jumpers, coke, sweet MaryJane

シュガーマン 急いでくれよ
こんな景色はウンザリだから
青いコインを出せば 持って帰れるだろ
俺の夢を 極彩色にしてくれ
お前は銀色の魔法の船で
コカインやマリファナを運んでくる




ロドリゲス本人の麻薬体験によるものかどうかは、定かではありません。それは、彼が薬物とは無縁の生活をしていたようだったからです。日雇い工事の仕事等をしながら歌ってたとか、「哲学者のような」雰囲気だったと言う発言があり、後に彼が発見された時も、3人の娘を立派に育てた家庭人だったからです。当時は貧困やドラッグで苦しむ市井の人々の現実を、淡々と伝える歌詞を綴っていた様です。題材になったのは、薬物中毒者の他にも、悪い男に騙される女や、失業してお先真っ暗の男などでした。

そういうリアルな歌詞が南アの反アパルトヘイト運動の原動力となったのは、なんとなく理解出来ます。ロドリゲスの歌が持つパワーと共鳴し合う空気が、70年代のアメリカには偶々なかったけれど、数年の後、70年代末の南アフリカにはそれがあった、ってことなんでしょうね。

私的にはロドリゲスはヨギーに見えました。彼の言動には、知足という言葉が浮かんでくるからです。足るを知る、自分の持っているものに感謝し、欲張らず、分を弁えていると言うか、要するに自分にとって一番大切なものが何かを分かっている感じですね。

ですから、ロドリゲスが知らないうちに南アでレコードが大ヒットし、誰かが彼の印税をかすめ取ったにも関わらず、それに立腹してる様子もありませんでした。現在も度々南アを訪れてコンサートをしているそうですが、その収益も、必要な分以外は寄付してるんだとか。かつてのプロデューサーが言った「哲学者の様な佇まい」とは、決して難しいことを語ったりする、頭でっかちな人のことではなくて、生き方に哲学があったからこそ、滲み出ていたオーラだったのでしょう。


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タグ: 70年代 ヨガ

テーマ:音楽映画 - ジャンル:映画

耳に残るは彼の歌声その(7)~みんな大好きスモーキー・ロビンソン | ホーム | 豚肉と夏野菜のオイスタートマトソース炒め
Comment
こんばんは。
TBありがとうございます。

>彼の言動には、知足という言葉が浮かんでくるからです。

まさにそうですね。変な欲もださず、日々の生活を地道に生きていく、
レコードを出した人間としては稀有な人ですね。

いやいや、別にCD売れてくれって願望にまみれた人であっても、
それはそれでロックスターらしくていいのですが、この映画の中での
ロドリゲスがそうでなかったのは、やっぱりちょっとうれしいです(笑)。
バニーマンさん、どーもです。

> いやいや、別にCD売れてくれって願望にまみれた人であっても、
> それはそれでロックスターらしくていいのですが、この映画の中での
> ロドリゲスがそうでなかったのは、やっぱりちょっとうれしいです(笑)。

何か歌の中にも気高さを感じるんですよね。元プロデューサー達も彼の人間性に惹かれてたのが、とてもよく伝わってきました。で、後に登場したご本人も、そのイメージ通りの人で、良かったなと思いました。
こんにちは。
これ、良いドキュメンタリー映画ですよね!
ロドリゲス、いわゆるスター的なオーラとは一風違うオーラがありました。みんながこんな風な考え方をできたら、世の中、平和になるんだろうなぁと思ったり。
アフリカでのライブシーンにはジーンと感動がこみあげてきました。
ihuruさんへ
こんにちは。ご訪問&コメントありがとうございます。
> ロドリゲス、いわゆるスター的なオーラとは一風違うオーラがありました。みんながこんな風な考え方をできたら、世の中、平和になるんだろうなぁと思ったり。
そうですね。哲学者という表現が大袈裟でないと、後になってよく分かりました。
でも、こういう人は一握りしかいないものですね。



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☆シュガーマン 奇跡に愛された男(2012)  SEARCHING FOR SUGAR MAN メディア : 映画 上映時間 : 85分 製作国 : スウェーデン/イギリス ジャンル : ドキュメンタリー/音楽 監督:マリク・ベンジェルール 製作:サイモン・チン マリク・ベンジェルール 製作総指揮:ジョン・バトセック 撮影:マリク・ベンジェルール ...
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  • 2014/10/03 19:30
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