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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2014/07/26 12:28 yuccalina

イライラしつつも見入ってしまった「私の、息子」

トモローが夏休みに入る前、先週の木曜日に映画を見てきました。渋谷のBunkamuraル・シネマでルーマニア映画「私の、息子」。ベルリン国際映画祭でグランプリを授賞した作品です。映画館に足を運ぶのは去年岩波ホールでの「最初の人間」以来ですから1年半振りですが、私がこの作品に興味を持つ理由は沢山ありました。

先ず最初に私はルーマニアに縁のある人間のくせに、映画は1本も見たことがなかったこと。以前、カンヌでグランプリを取ったクリスチャン・ムンジウ監督の「4ヶ月、3週と2日」は、見たいと思ってて見損ねてたんです。次に、自分も息子を持つ母親であること。子離れ出来ない母と、親離れ出来ない息子のお話ですから。そして、原題のPoziția copiluluilがヨガの「子供のポーズ」を意味していること。ちなみに英タイトルもChild's Pose。最後にBunkamuraル・シネマが大好きな映画館の1つである、と言ったところです。

movie4.jpg


医者のヨメで自身も著名な建築家であるセレブな母親と、30過ぎで自立できない息子の葛藤が濃密に描かれる中、ルーマニアの腐った袖の下文化も垣間見れて、ずっとイライラしながら見てました。最初は過保護な母に冷たかった警察官も、後日彼女のコネに乗っかろうと擦り寄って来たりするのです。何の迷いもなく、金とコネで何とかしようと突き進む母には、同じ母として、被害者の母親の気持ちに思いは及ばないのか?と憤りを覚えてしまいました。暗い画面に、暗いストーリー、終始ドヨーンと陰鬱な気持ち。見ていて全く清々しくない内容なのです。

それなのに、それなのにっ!何故か引き込まれて見入ってしまった。とても不思議な映画でした。まるで、ドキュメンタリーでも見ているかのような、錯覚に陥ったのは、カメラワークの上手さゆえかもしれませんし、母親を演じた女優、ルミニッツァ・ゲオルジウの力量かもしれません。兎に角、最後まで見届けなくては、と言う気にさせたのです。そして、一筋の光が垣間見えるようなエンディングにも、救われたような気がして良かったです。

気になったのはタイトルの「子供のポーズ」がやや否定的な意味で使われてる?と思えるところですか。このブログを初めたばかりの頃に一度紹介してますが、こんな体勢です。

yoga1.jpg

顔を伏せてるポーズなので、現実から目を背けてる息子の態度に重ね合わせてるのでしょうかね?ただヨガ的には、これは別に現実逃避のポーズではなくて、「自分と向き合うポーズ」です。肩、背中等上半身はリラックスしつつも、眉間のチャクラを床につけることで、頭をスッキリさせてくれます。映画の中の息子の状態とは、全然近くないのでは、と私は思うのですが。

さて、久しぶりに耳にしたルーマニア語は、ちょっと懐かしかったです。ムルツメスク=ありがとう、ブナセアラ=こんばんは、ラ・ムンチアクレ=乾杯等々。ラテン語系なので、時々英語っぽい単語もあるようですが、何故だか、「はい」は「ダー」でスラブ系。色んな言語の影響を受けてるんでしょうね。

また、遺族へ謝罪しに行くくだりでは、家に入る時に靴を脱いでました。そうそう、ルーマニアはヨーロッパでは珍しく、家では靴を脱ぐんです。それと、登場人物が皆煙草を吸いまくってるのには、旧東欧の名残を感じました。ヨーロッパの現代ドラマでは、煙草のシーンって殆ど見ない気がしますから。

その一方、日本人の感覚では、何で高速道路に歩行者がいたのか?最初は全く理解出来ませんでした。制限時速110kmの高速道路で150km出して子供をはねた、って日本じゃありえない事故ですが、高速道路と言っても、日本のような歩行者が入れない高架の有料道路じゃないんですよね。

などと、私的ルーマニアあるあるの中で一番気になったのは、カリン・ピーター・ネッツァー監督のことです。このネッツァーという姓はドイツ系ではないでしょうか。ルーマニアの腐敗した社会を描くのも、自身がマイノリティだからこそなのかな?とか気になったんです。監督の出身地ペトロシャニをWikipediaで見たら、人口約4万5千人の内ドイツ系は275人って、別にドイツ系が多い土地ではなさそう。とは言うものの、ドイツ人が作った町であるシビウ(現在の市長もドイツ系)から、まあまあ近い場所みたいです。

Wikipediaには監督の生立ちなどは全く記述がありませんので、これからちょっと情報を集めてみようかなと思っています。まあ、何民族か云々よりも、あの映画を撮ったのは、監督自身の母子関係にも何かあったのかなー、ってのが一番気になるんですけどね。


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タグ: 東欧

テーマ:ヨーロッパ映画 - ジャンル:映画

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Comment
コメント頂きありがとうございます。
確かにおっしゃる通りですね。
早速広告の見直しを行いました。
今後も訪問して頂いた中で問題ないと
判断されました時に相互リンク頂ければと
思います。勿論、ふさわしくない広告が
配信されるようでしたらリンク削除頂いても
構いません。
yuccalinaさんこんにちは、、

母と息子 むずかしいテーマですね、、うちの 場合はかなーりあっさりしってて別世界ですけど、、 普通は目の中に入れても痛くない、、って感じの友達とかもいますよね、、かわいいんでしょうねやはり、、
せんりさんへ
ブログの広告確認しました。
こちらもリンクさせて頂きました。
ふぁる代さんへ
ウチの場合はパパの方がベッタリというか、息子の言いなりになってる感じなので、私は距離を置かねばならい状況です。
でも、親が子供の為と思ってやってることが実はいい迷惑みたいなことは、多かれ少なかれどこでもありそうな事かなと思いました。
こんにちは!
yuccalinaさんのレビュー読んで面白そうな映画だなぁと思って検索したらMetroのインタビューを見つけました。

タイトルについて、
‘It’s the most simple yoga position, which you can get into when you’re stressed,’ says Netzer. ‘But the title in Romanian means a lot of other things; for example, the child’s position in their relationship with their parents.’
否定的な意味で使ってると感じたり、違和感を感じたのはこういう理由からだったのかもしれないですね。

あとお母さんとの関係、監督さんのお母さんがところどころモデルになってるみたいです。するどいですね~。
http://metro.co.uk/2013/12/20/film-director-calin-peter-netzer-childs-pose-was-inspired-by-my-domineering-mother-4237043/

http://filmmakermagazine.com/84481-childs-pose-director-calin-peter-netzer-on-rigorous-preparation-letting-go-on-set-and-riding-the-romanian-new-wave/#.U9fLjvldWPs

探して見てみたいです。でも気分が重くなりそうですね~。
ちょしっちさんへ
色々と情報をありがとうございます。やっぱりヨーロッパの方が話題になってるみたいですね。
チャイルドポーズは親に押さえつけられて服従してるように見えるとか、親のストレスから解放されたい、等の象徴として使われたんですね。
監督の実体験は、無かったらあそこまで非情な演出は出来ないかも、と何となく思ったんです。


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