プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2014/09/13 12:48 yuccalina

始まりはタップダンスと音楽を奏でる踊り~私の細やかなダンス遍歴

私がルーマニアのトランシルヴァニア地方の文化に魅了されたのは、20年ほど前のことでした。その経緯をざっと並べてみると、

1991年12月 みやこうせい写真集「ルーマニアの赤い薔薇」購入。その後「羊の地平線」「ルーマニアの小さな村から」「羊と樅の木の歌」も
erdely21.jpg

1992年1月 ルーマニア国立トランシルヴァニア民族舞踊団の来日公演を見る。
1992年7月 民族舞踊公演の主催者が催行した「ルーマニア フォルクロールツアー」に参加


と言った感じです。みやさんの写真集を手に取ったきっかけは、中沢新一が帯を書いてたからかもしれませんが、兎に角その存在を知って、実際に足を踏み入れるまで8ヶ月ほどでした。きっとそう言う巡り合わせだっのでしょう。その最初のツアーが兎に角楽しかったので、その後1994、1995年と2回訪れることになりました。

みやさんの著書の大半はマラムレシュ地方のことでルーマニア人文化なのですが、写真集「ルーマニアの赤い薔薇」には、カロタセグ地方のメーラとセークと言うのハンガリー人の村が紹介されていました。ちなみに表紙の赤い民族衣装を着た女の子は、セーク村のハンガリー人です。最初のフォークロールツアーではハンガリー人の多い地方を沢山周った為、それ以降私の興味の中心はトランシルヴァニアのハンガリー文化に向かって行きます。

何に惹かれたのかと言えば、勿論、写真集にあるような美しい民族衣装やお部屋の調度品、雑貨などもありますが、当時の私は手芸なんて殆どやっていませんでした。今でこそイーラーショシュ(刺繍)なぞたしなんでいるワタクシですが、あの頃もっとも興味があったのは音楽とダンス。ツアーでは様々な町や村でフォークダンスを習ったり、タンツハーズ(ダンスパーティー)に参加したりしたのですが、一番強烈な印象を残したのが、男性の踊りであるレゲニエシュ。その中でもカロタセグ地方の音楽が一番好きなんです。



上の動画は2013年にカロタセントキラーイ行われた「レゲニエシュ・コンテスト」(Versenyとはコンテストの事)ですが、日本人男性が複数参加してますね。この踊りに魅了された日本人は決して少なくないと思います。

私にとってレゲニエシュの一番の魅力は、「ダンスしながら自ら音を出して、音楽を作ることが出来る」ところ。繰り返されるメロディの中で、指鳴らし、手拍子、足裏全体で踏むスタンプと太股や踝あたりを叩く音をどのように入れていくか、踊り手の創造性が色濃く出る踊りなのです。曲自体がスウィングしてますので、当然踊りのリズムもイーブンにならないように、常に「タメ」を作って刻みます。きっとそこにセンスが表れるんでしょうね。勿論、音的な部分だけでなく、見た目のカッコ良さも踏まえた上で、技の組合せを決めていくのでしょう。そして、私があの頃既にタップダンスを習っていたことは、レゲニエシュに惹かれる、大きな要因だったかもしれません。

ダンスとは全く無縁の生活から、20代半ばにしてふと思い立って習い始めたタップダンス、その経緯についてはまた別の機会に書こうと思っていますが、その20年後にバレエを習い始めたのも、タップダンスとは無関係ではありません。私の場合、バレエに興味を持ったキッカケは、タップダンサーのグレゴリー・ハインズ目当てで見た映画「ホワイトナイツ」。そこで、ミハイル・バリシニコフの「若者と死」に出会ったのは既に書きました(コチラ)。

タップダンスの魅力は、自ら音楽を作り出せることです。見た目だけでなく、物理的に音を出せる為、踊り手の創造性が出しやすい。音楽に合わせて踊るだけでなく、自ら演奏に参加出来るのです。ですから、民族舞踊団の公演でレゲニエシュを見た時には、既に私のアンテナが何かキャッチしてたんでしょうね。そして、実際目の前で村人達が自由に踊る姿を見た時に、どれだけ感動したことか。

トランシルヴァニアの踊りでもう一つ印象深かったものに、Csik(チーク)という地域の踊りがあります。Csikとはオーストリア・ハンガリー帝国時代にあった県の一つで、現在のルーマニア、ハルギタ県にあります。そうそう、フィギュアのケレメン・ゾルタン選手の出身地ミエルクレア=チュクのハンガリー名がCsikszereda(チークセレダ)ですが、私がこの踊りを見たのはCsikszentdomokos(チークセンドモコシュ)村という場所でした。



こちらは以前紹介したことのある動画ですが、マイナー調のちょっとエキゾチックな旋律にのって、最初は男性だけ、途中から女性とカップルになって激しく床を叩きます。その後はサークルになったり、ラインになったり、またペアに戻ったりとフォーメーションを変えていきます。レゲニエシュもそうですが、シンコペーションで踏まれるリズムに、何だかゾクゾクするんですよね。

という訳で、こう言った床を叩いたり、体で音を出すダンスをあと2つ少し紹介しようかと思います。

まずは、タップの源流にあると言われているアイリッシュダンスについて。床を叩くアイリッシュダンスをアフリカ系アメリカ人が取り入れて、独自のリズムを刻むようになったとも言われています。アイリッシュと黒人文化が結びついたと言えば、ブルーズやロックの世界でも非常に密な関係にありますので、踊りにおいてもそうであって全く不思議はないです。

アイリッシュダンスと言えば「リヴァ-ダンス」がかなり有名で、勿論大好きなんですが、余りにも舞台芸術過ぎると言うか、もっとフォークダンスっぽい、素朴な映像がないかしら、と今回YouTubeを探してみました。古いモノクロの動画も沢山ありましたが、こちらは1973年の映像、男女カップルが2組にバンドの生演奏です。



アイリッシュダンスにも色々と種類があるみたいですね。地方による違いもあるんでしょう。西クレア州、ミルタウンマルベイ周辺の村Mullaghとの記述があります。詳しいことは分かりませんが、これは中々楽しそうですね。

もう1つ有名なのがフラメンコ。根っこにロマ(ジプシー)の音楽と踊りがあると思えば、トランシルヴァニアの踊りとは近しい関係かもしれませんが、余りにベタなチョイスですし、こちらもフォークロア色が薄いかなと思いまして、同系であるメキシコのソン・ハローチョを紹介しようと思います。

ソン・ハローチョは、男女が集うパーティーで演奏される音楽と踊りです。女性の衣装や髪型がフリーダ・カーロみたいで素敵ですね。民族の移動を考えれば明らかにスペインのフラメンコの影響下になる訳で、ソン・ハローチョの起源もファンダンゴ。そして、この曲は映画にもなった有名な「ラ・バンバ」です。以前、BS-TBSの「SONG TO SOUL」でロス・ロボスの「ラ・バンバ」が取り上げらて知ったのですが、元々はメキシコのベラクルス地方の民謡だったと初めて知りました。私はずっとリッチー・バレンスの作品だと思ってましたので。



踊りは赤いリボンを使って、男女の運命的な出会いなぞを表現しているのでしょうかね。また、音楽の方は先日紹介したメキシコのハープ、アルパの音も爽やかです。音楽もダンスも、フラメンコに比べると明るくて可愛らしい印象。

という訳で、同じ床を叩くという表現でも、お国柄というか民族色?が出ているのが面白いです。そして、一見踊りの雰囲気も違うし、曲調に差はあっても、根底に同じビートが感じられるのが不思議。今後もこう言う音を作り出すダンスに色々出会えたら良いなと思います。


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タグ: タップダンス トランシルヴァニア

テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

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Comment
yuccalina さん、こんにちは^^
踊りと音楽というのはもともと一体なんじゃないかという気がしますが、特にそれを感じさせるのが足を踏み鳴らすダンスで、踊りそのものが音楽に参加していますね。
アイリッシュダンスは、踊りが禁止されている時に、上半身を見られても踊っているのが分からないように、あのようなステップができたという話を聞いたことがありました。
それで何か抑えがたいものが込められているように見えるのかな、と思いました。
足を踏み鳴らすダンスには、どれもパッションや精神の躍動感が感じられますね。
私は民俗学的な事は分かりませんが、ダンスや音楽には、民族性というか、そこにいる人たちの気性がよく現れているような気がしますね。
yuccalina様、こんばんは~。
Csikという踊りは最初に男性2人が握手しながら踊るのが新鮮でした。
リヴァ-ダンスは一列になって踊る印象が強いんで、男女ペアで踊るのは初めて見ましたわ。無知なのがバレバレニダねw

ラ・バンバが元はメキシコ民謡だったなんてビックリ。
動画の躍りはスカートを持って足を踏み鳴らすところが、少しフラメンコっぽいニダねぇ。1989年頃、トルコに行ったらやたらラ・バンバが街中で流れてたのを思い出します。リッキー・マーティンのヒット曲もよく流れてましたわ。トルコ人はラテン系の音楽が好みなんでしょうかねぇ。

Arianeさんへ
> 踊りと音楽というのはもともと一体なんじゃないかという気がしますが、特にそれを感じさせるのが足を踏み鳴らすダンスで、踊りそのものが音楽に参加していますね。
そうですね。元々音楽と踊りはセットで、神々に捧げる為にあったんだと思うのですが、それが人々の楽しみになっていったんでしょうね。

> アイリッシュダンスは、踊りが禁止されている時に、上半身を見られても踊っているのが分からないように、あのようなステップができたという話を聞いたことがありました。
それは知りませんでしたか、お隣のスコティッシュダンスも似てますので、同様の理由があったんでしょうか。

> それで何か抑えがたいものが込められているように見えるのかな、と思いました。
> 足を踏み鳴らすダンスには、どれもパッションや精神の躍動感が感じられますね。
多分ドラムやパーカッションを鳴らすのと同様のものが込められていそうです。
Mansikka様わちにんこ

> Csikという踊りは最初に男性2人が握手しながら踊るのが新鮮でした。
そうでしたか。ハンガリー人の踊りでは、女性とカップリングする前にこのパターンは、結構多い気がします。

> リヴァ-ダンスは一列になって踊る印象が強いんで、男女ペアで踊るのは初めて見ましたわ。無知なのがバレバレニダねw
リヴァーダンスは舞台用に作られたので、ラインの方が見た目が豪華で良いんでしょうね。でも、私も舞台の全幕を見てませんので、もしかしたらカップルダンスもあるのかな?

> ラ・バンバが元はメキシコ民謡だったなんてビックリ。
> 動画の躍りはスカートを持って足を踏み鳴らすところが、少しフラメンコっぽいニダねぇ。1989年頃、トルコに行ったらやたらラ・バンバが街中で流れてたのを思い出します。リッキー・マーティンのヒット曲もよく流れてましたわ。トルコ人はラテン系の音楽が好みなんでしょうかねぇ。
トルコは地理的にもラテン国に近いから、音楽や踊りも影響を受けていそうですに。逆にギリシャやブルガリアなど、バルカン諸国の音楽と踊りはトルコととても似ております。
yuccalina様 こんにちは

 レゲニエシュは確かにタップダンスと共通するものがありますね。頻繁に跳躍したり、タップダンス以上に激しい運動な気がするので、より練習が必要そうですが。弦楽隊の煽り方も尋常じゃない感じ。何人かは付いていけていない感じがありつつも、優しい観客でほっこりしました。
Song to SOUL私も見てました。
ボブ・ディランにも影響を与えた曲なんですよね。
GAOHEWGIIさんへ
コメントありがとうございます。

>  レゲニエシュは確かにタップダンスと共通するものがありますね。頻繁に跳躍したり、タップダンス以上に激しい運動な気がするので、より練習が必要そうですが。弦楽隊の煽り方も尋常じゃない感じ。何人かは付いていけていない感じがありつつも、優しい観客でほっこりしました。

高くジャンプすればその分、リズムは取り辛くなりますが、あまりこじんまりとしても面白みはないですから、どこで折り合いを付けるかなんでしょうねえ。リズム取り切れてないと言うか、技をこなすことに必死になり過ぎるとダンスではなくなるなーと思います。多少はズレても笑顔で踊ってると、踊りゴコロを感じるなあと。上手な踊り手は、逆にバンドの演奏を引っ張って行く力を感じますね。
抹茶アイスさんへ

> ボブ・ディランにも影響を与えた曲なんですよね。
そうそう、Lika A Rolling Stoneのサビのところですね。
余りにソックリなんでビックリしました。リッチー・ヴァレンスに影響されてたんですね。


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