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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2014/07/02 14:02 yuccalina

バレエリュス展とカフカス文化、パラジャーノフの世界

30日の月曜日、友人と一緒にバレエリュス展へ行ってまいりました~!ので、その感動が冷めない内にレポート致しま~す。

balletrusse3.png

魅惑のコスチューム:バレエリュス展

フィギュア好きにとっては、シェヘラザードやら火の鳥やらの衣装を見て、おおっと思いつつ、どちらも主役の衣装が無くて、あらら。っと、まっちーみたいなオレンジ衣装や真央ちゃんのブルーのお姫様パンツルックとか、勝手に期待してた私がおバカですたわ。全体的に豪華で重そうな衣装が多い。これ着て踊るのは大変そう。バレエの衣装というよりは、お芝居のものって感じです。

しかし、殆どの衣装をガラス越しでなく、間近で見られたのには感激でありました。

balletrusse8.jpg

また、何ケ所かモニターが設置されていて、近年行われたプログラムのビデオが流れてたのも良かったです。ジャン・コクトーが脚本を書き、ココ・シャネルが衣装デザインをした「青列車」が、コミカルで面白かったんです。テニスの振りをいれたり、まるでゼルダ&スコット・フィッツジェラルド夫妻みたいな、20年代っぽい水着の男女が出てきたり。特に明確なストーリーは無いらしいんですけど、どこかミュージカルっぽくもありコメディのようでもあり、と。YouTubeにテレビ放送でちょっとだけ紹介されたというふ動画を発見しましたので、貼っておきますね。



パリ・オペラ座の公演みたいですね。

それと、今回の衣装の殆どがオーストラリア国立美術館所蔵のものであるのが、何故なのか気になってました。オーストリアの間違いじゃないのよね?ヨーロッパじゃないのね?

して、その謎は展示品の前に大型モニターで上演された紹介VTRで、明らかに。ディアギレフの死後解散したバレエリュスですが、その遺産を受け継いだいくつかのバレエ団で一番大きかったのが、バレエ・リュス・ド・モンテカルロ(モナコ)です。そのモンテカルロは何度もオーストラリア公演を行った歴史があるんだそうです。そういう経緯があった為、オーストラリア国立美術館は、オークションでかなりの数を落札し、300点程持っているのだそう。

こうしてオーストラリアの謎は解けましたが、私には新たにもう一つ謎と言うか、とても興味を惹いたのが、バレエリュスの演目には、グルジアやアゼルバイジャンなどカフカス(コーカサス)地方を舞台にしたものが複数あったことでした。

エキゾチズムやオリエンタリスムの流れなんでしょうかね?シェヘラザードはペルシャ(イラン)が舞台ですし、地理的にも歴史的にもペルシャ文化から影響を受けたカフカス文化を取り入れるのは、ごく自然なんでしょうか。ヨーロッパの人々にとっては魅力的なのかなー?

振付家のジョージ・バランシンは、ロシア(サンクトペテルブルグ)生まれのグルジア人だったり、ガイーヌや仮面舞踏会を作曲したハチャトリアンは、グルジア生まれのアルメニア人で、その仮面舞踏会の脚本を書いた詩人、レールモントフはロシア人ですが、カフカス地方に左遷され、その間に才能を開花させたそうです。亡くなった場所も北カフカス地方のピャチゴルスク。

とまあ、私が知るカフカス絡みはこの程度なんですけど、レールモントフの名前でさらに思い出したんです。グルジア生まれのアルメニア人映画監督、セルゲイ・パラジャーノフを。彼の「アシク・ケリブ」(未見ですが)の原作が、レールモントフなんですよね。

バレエリュス展の衣装の中でも、東方趣味の色が濃いレオン・パクストの衣装を見ていたら、何やらデジャヴュを感じまして、それがパラジャーノフの映画なんです。

parajanov.jpg

パラジャーノフ映画は以前紹介した(コチラ)ことありますが、煌びやかで重厚な衣装の雰囲気だけでなく、踊っているシーンも何故か、バレエリュス的に見えてしまうのは、私だけでしょうか?いや、別にパラジャーノフはバレエリュスを意識してたのでなく、シンプルにカフカス文化の豊さ素晴らしさを表現したかっただけなのかしれません。何せソ連時代は民族的ものを表現することさえ、禁じられていたそうですから。私が見に行ったパラジャーノフ映画祭は、まだソ連時代であったものの、ゴルバチョフ政権による緩和政策で日の目を見た時だったのであります。

<YouTubeで見つけた「ざくろの色」の印象的シーン集。音楽は不明>


<「スラム砦の伝説」より>


バレエリュス展には、キリコがデザインしたポップなもの(上のチラシ左下)とか、ブラック作のメタリックな衣装なども面白かったですが、一番沢山デザインしていて、中心的だったのがレオン・バクスト作品だったために、パラジャーノフ的な空気を感じてしまったのかもしれません。

ただ、アルメニアという国に関しては、日本のフィギュアファンの間ではイメージ悪いみたいです。ソチ五輪の酷かった合宿先として、有名になってしまったのはとても残念。元々、エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ選手(グルジア)や、浅田真央ちゃんのコーチだったラファエル・アルトゥニアン氏(アルメニア)等、カフカス出身の人達に、悪い印象はなかった筈ですし。

2人とも、日本人が思い浮かべる平均的ヨーロッパ人とは、少し違った雰囲気を感じます。それは、やはり文化的な違いがあるのかもしれません。ペルシャ(イスラム教)とヨーロッパ(キリスト教)の文化が混じり合った、独特の美意識がある気がします。元々興味はあったのですが、バレエリュス展を見終えて、また再熱しそうなんですわ。


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タグ: フランス 20年代

テーマ:バレエ - ジャンル:学問・文化・芸術

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Comment
yuccalina さん、こんにちは。
バレエリュス展、良かったようですね。
ココ・シャネルやキリコ、ブラックも衣装をデザインしていたんですね。
キリコの絵は好きでした。

パラジャーノフの『ざくろの色』もご紹介くださって、ありがとうございます。
ちょっと興味が湧いて、YouTube で一通り観てみました。
本当に、一つずつの場面が絵のように綺麗で、印象的ですね。
昔はストーリーが面白そうでないと映画を観る気にならなかったのですが、最近は写真を撮るので、一場面ずつに見とれてしまいました。
映像が綺麗だと、もっと良いのでしょうね・・・。
ご紹介くださっている YouTube の音楽とか編集の仕方も素敵だと思いました。
Arianeさんへ
「ざくろの色」ご覧になったんですね!
人の並び方とか、動きとか、装飾品の使い方とか、全てが絵画的であり伝統舞踊的にも思える映像です。
YouTubeで簡単に見られるようになったのは良いことだと思いますが、映画館の大画面で見たら、もっと迫力があって素敵だと思います。


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