プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2014/04/02 00:04 yuccalina

今、再びの新説「シド・バレットは不思議王子?」その(1)

自閉症の息子を持つ私には、結構身近であるアスペルガー症候群(以下アスペと略)という障害が、一般的にどれ程浸透しているのかは分かりません。しかし、ロック愛好家の皆様にはもっと知っていて欲しい。また、脳科学者の皆様には、アスペの世界を解明する為に、もっとロックミュージックを研究してほしい。なんて思うキッカケとなったアーティストがいます。

彼の名前はシド・バレット(1946~2006)。初期ピンク・フロイドの中心的存在であり、別名「狂ったダイヤモンド」。彼の死後遺族から「アスペルガーで共感覚だった」との発言があり、元々ファンだった私はさらに興味が深まりました。その辺りの話は以前書きました(こちら)ので、ここで繰り返すつもりはありません。ただ、その記事を最近ブログ仲間のフレさんが、取り上げてくださった事もあり、シドの話をまたしたくなったんです。ちなみに、フレさんによる、アルバム「オペル」のレビューは以下。

オペル~ザ・ベスト・コレクション・オブ・シド・バレット(SHM-CD/紙ジャケット)オペル~ザ・ベスト・コレクション・オブ・シド・バレット(SHM-CD/紙ジャケット)
(2014/04/23)
シド・バレット

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 感性に秀でている人というのは確かに存在するしそれを才能とも言うが、突出した天才ってのは常人とは明らかに異なる才覚を持っているんだな〜なんてことは長年生きてれば自ずと判ってくる事で、自分がそうかそうでないかなんて事も判ってしまうのだが、大抵は凡人であろうし世間はそこを基準にして常識という概念が保たれている、はず。最近は流入もあって常識自体がおかしくなってる事柄も多々見受けられるが…、それを年寄りの戯言とも言う(笑)。
Syd Barrett - Opel 「ロック好きの行き着く先は・・・」より



これまで、私の知る限りでは、60年代後半のサイケデリックカルチャーから生まれて、ドラッグと精神疾患と言う側面からしか語られてこなかったシド・バレットを、アスペの特性から捉え直してみたいと、そう思っている次第。とは言うものの、一度に沢山のこと纏めるのは難しそうなので、少しずつ、気付いたことを記録して行きたいと思っております。

そんな訳で、今回はサワリ程度にしますが、先ずは最初にどーしても書いておきたいこと、それは、私にとってのシドは

狂ったダイヤモンドと言うよりは、ひょうきんな不思議王子

に思える、と言うことですね。例えるなら、お笑い芸人の「もう中学生」(以下、もう中)みたいな、ピュアーで、シャレを言うのが大好きな少年なんです。

私の大好きな曲の1つに「Octopus」があるのですが、ワンコーラス分引用してみます。

Trip to heave and ho, up down, to and fro'
you have no word
trip, trip to a dream dragon
hide your wings in a ghost tower
sails cackling at every plate we break
cracked by scattered needles
the little minute gong
coughs and clears his throat
madam you see before you stand
hey ho, never be still
the old original favorite grand
grasshoppers green Herbarian band
and the tune they play is "In Us Confide"
so trip to heave and ho, up down, to and fro'
you have no word
Please leave us here
close our eyes to the octopus ride!

アップダウン、ヒーブとHOへの旅行に行ったり来たり」
あなたは、言葉がありません
旅行、夢龍への旅
幽霊塔であなたの翼を隠す
我々は壊れ、すべてのプレートで大笑いの帆
散乱針によるひび割れ
少し分ゴング
咳や喉をクリアします
あなたが立つ前にあなたが見るマダム
ちょっとHOは、まだなることはありません
古いオリジナルの好きな壮大
バッタ緑Herbarianバンド
そして彼らがプレイ曲は「会社打ち明けて "です
そう 'に、アップダウン、ヒーブとHOへの旅行ゆらゆら
あなたは、言葉がありません
私たちをここに残してください
タコに乗るに目を閉じて!




私は国内盤を持ってないので、日本語部分は自動翻訳です。さらに支離滅裂な感じがありますが、Trip to a dream dragon「夢のドラゴンへの旅」なんて、なんか素敵だし、私が注目したのは

Grasshoppers green Herbarian band
バッタ色(緑)したハーバリアン(薬草研究家?)の楽団


って、フレーズ。なんか、もう中が言いそうだわ~!って思ったんです。もう中は色んなものを擬人化するネタが多いんですが、とあるバラエティ番組で何故か突然「お野菜のオーケストラが、、」と言い出して、MCを当惑させたことを思い出しました。

んで、話をシドの歌詞に戻せば、Herbarianという言葉は、もしかしたらBarbarian(=野蛮人)を洒落てるのかな?なんて私は思ったりするのです。そして、バッタの緑色とハーブの色と香り、そして音楽という組み合わせも共感覚のなせる技なのかも、と想像力を掻き立てられる訳ですわ。

そーいえば、「Baby Lemonade」「Apples And Oranges」等々、シドの歌詞には食べ物がよく登場してますが、残念ながらタコは違うでしょうね。イギリス人はタコ食べませんから。この歌で面白いのは、タコが乗り物として、登場してるところ。

普通、海で乗れそうな動物っつーたら、イルカか海ガメっしょ?タコに乗るのは難しそうです。まあ、歌詞のOctopus rideの意味がタコに乗ることなのか、(遊園地などにある)タコの乗り物なのかは、不明なのですが、私的には海でタコに乗る少年の絵が思い浮かぶんですよね。

さて、シドの曲作りに関しては、コード進行が変ってます。ベタな展開はしません。オフィス北野のピン芸人、マキタスポーツがネタにしてるよーな、ヒットの法則からは当然外れている訳です。そして歌唱法もまた調子っぱずれになって、幼稚に感じるところなぞは、やはりもう中と被ってますかね。しかし、そういったちょっと外れたコード進行及び歌唱であっても、何故か耳馴染みは悪くない。事実初期のピンク・フロイドにはシングルヒット「See Emily Play」もあったりする訳ですから、魅かれた人は決して少なくないのです。それは、彼の感覚を共有出来る人間が、それほど珍しくないからでは?と私は密かに思っております。それにしても、シドが普段どんな喋り方をしていたのか、ビデオは残っているのかしら?これから映像もチェックしていきたいですね。

それと、もう一つ、シド・バレットを知らない皆さまへのプチ情報。彼の絵の才能について。セカンドソロアルバムの虫の絵は、彼の筆によるものでして、色使いに繊細を感じますし、羽根や脚の角度に何かこだわりを感じる絵ですね。

その名はバレット(SHM-CD/紙ジャケット)その名はバレット(SHM-CD/紙ジャケット)
(2014/04/23)
シド・バレット

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緑をバッタ色と表現するくらいですから、虫好きだったんでしょう。で、彼はロック界を離れてから、図書館に通って美術史の研究をしていたとか、どこかで読んだ記憶があります。やはり視覚的にも独特な世界を持っていたようです。彼が絵をどれだけ残してるのかは分かりませんが、是非とも公開して欲しいものです。

それにしても、Crazy Diamond=狂ったダイヤモンドって、アーティストとしては誉め言葉なんでしょうか。

腐っても鯛、狂ってもダイアモンド
ってか?

でもね、私にはやっぱり不思議王子にしか思えないシド・バレット。彼については脳科学サイドから、茂木健一郎あたりが何か語ってくれないかねー?と期待してしまう今日この頃ではありますが、本日4月2日は世界自閉症啓発デーなんだそーです。

autism1.jpg

パンフレットにはこのように書いてあります。

autism2.jpg

私は自閉症の世界を奇異に感じること自体、別に文句を言うことじゃないと思っています。要は「こんな風に感じる人がいるんだ」と受け入れられるかどうか。実は全然関係ないと思ってても、どこかに理解出来る部分があったり、繋がりを感じてもらえたらそれで良いと。

そんな訳で、自閉症児の母にしてロック好きな私に出来ることの1つとして、シド・バレットのことをこれからも、ちょっとずつ伝えて行きたいと思っております。長々とお付き合いありがとうございました。


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タグ: 自閉症 発達障害 シド・バレット

テーマ:Pink Floyd - ジャンル:音楽

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Comment
こんにちは! 
シド・バレットはピンク・フロイドの1stでしか聴いたことがありませんが、
かなりインパクトがありました。
後のいわゆる「ピンク・フロイド」的なサウンドではありません。
1960年代の中頃から終わり頃に流行したサイケデリック風でしょうか。
彼のギターも乱暴にかき鳴らしているだけに聞こえるのですが、
同時にものすごく神経の尖った部分を感じます。

シド・バレットのソロ、何枚か出ているのに聴いていません。
虫のジャケットも有名ですね。
今日は♪
シドバレットについて、そんなアプローチから語ってるかた、初めてでした。
いや、まだまだ勉強が必要だぞと思いました。
小学校の友人の一人が自閉症でして…こんな書き方して良いのか分かりませんが…失礼があったらすみませんm(__)m

数年、少なくとも学校で時間を共にしてました。当時は戸惑うこと多かったのですが…今、少しは接したかたが分かった気が、いや、ホント少しですが…

んで、シドバレット、なるほどと思いました。そういう耳で聴いてみます!
乙山さんへ
フロイドのファーストだけでも、彼の突出した個性は伺えますね。
私はこれまで、あまり作品を掘り下げて書くことはなかったのですが、シド・バレットについてはもう1つ踏み込んでみようかと思っています。

リュウさんへ
失礼とか、全然ないですよ。気にしないでください。
的外れなことも沢山あるかもしれませんが、私なりに踏み込んでみようかと思っています。

ロックの中では「Crazy Diamond」っていう輝き方をロジャーが作って、ファンの中でも伝説化していったけど、シドの視点での見方ってのはほとんど語られているのを見たことがなかったのでこういう角度での捉え方って新鮮でした。
でもそれが何となくわかってしまうと、そうなのか、そういうことなのか、と意味不明の歌詞やコード進行にも納得がいくこともあって目から鱗が落ちたもん。数少ない作品集ながらシドの深みをより一層追求できるのは楽しみです…ので、続編期待してます(笑)。
私も初期フロイドでしか聴いていないのですが
不思議なギターの響きとともにわりとすんなりと聴けていました。

ただ好きな方は”すんなり”といった聴き方でなく
かなり共鳴する何かを感じさせるようですね。

今回の記事はいろいろな意味で
参考になりました
フレさんへ
ありがとうございます。
そうでしたか、ロジャー・ウォータースの視点から見たシド・レット>像というのは、元々私にはなかったかもしれません。だからCrazy Diamondにもあまりピンと来ないんでしょうね。
肩肘貼らずに自分に映ったシド・バレットを紹介して行きたいと思っております。
面白半分さんへ
> 不思議なギターの響きとともにわりとすんなりと聴けていました。
不思議だけどすんなり入ってくる、その感覚って素敵ですよね。私が書いてることはあくまでも後付けですから。最初はやはり、ちょっと変な感じだけど悪くない、そう言う受け取りかたでした。

ただ違和感を感じるのか、感じてもそれがOKであること。違いを受け入れるとはそう言う事だと思っております。
シド熱再燃でしたか!フロイド時代もソロ作品も、彼の詩の世界は子どもの直感をストレートに表現しているような印象です。
ただ、プロデュースによってフロイド時代は明るく色付けされ、ソロ時代は音をそぎ落とすことで深淵に迫り、まるで違うイメージになっているのが面白いところです。
いたち野郎さんへ
ありがとうごさいます。
シド・バレット再熱と言うよりは、私にとっては常に平熱で日常的なのですが、いたち野郎さんの、プロデュースによる色付けは、とても参考になる捉え方として、胸に刻んでおこうと思います。
こんにちは!

シド・バレット、わかってるつもりでも、わかってなかった事がいっぱいありますね。彼のセカンドのスリーブ・デザインが自作ということすら、知りませんでした。

yuccalinaさんが言うように、色使いとか足や羽根、触覚の描き方が素敵です。シド・バレットの感性を、ようやくわずかとは言え、共有できた気がします。ありがとうございます。


ticcaさんへ

> シド・バレット、わかってるつもりでも、わかってなかった事がいっぱいありますね。彼のセカンドのスリーブ・デザインが自作ということすら、知りませんでした。
>
> yuccalinaさんが言うように、色使いとか足や羽根、触覚の描き方が素敵です。シド・バレットの感性を、ようやくわずかとは言え、共有できた気がします。ありがとうございます。


たぶん正しい受け取り方と言うのは無いと思うんです。
これまでの一般的な捉え方から自由になって、はみ出してみても良いと思えたら、きっと別なものが見えてくるんじゃないでしょうか。

あなたにはあなただけのシド・バレットがいると思いますよ。
こんにちは。

まさに真実をついたコメントだと感じました。

人のアンテナというものは、人それぞれですしね。

とらえ方、受け取り方、感じ方、自分なりの消化の仕方、どれもその人なりの感性に拠るところが面白いし、その人の個性そのものですしね。

自分も自分なりに成長したいと思いながら、不器用に試行錯誤の日々。

もっと気持ちを大きく持たねば、と常々思っています。

ありがとうございます。
ticcaさんへ

> まさに真実をついたコメントだと感じました。
>
> 人のアンテナというものは、人それぞれですしね。
>
> とらえ方、受け取り方、感じ方、自分なりの消化の仕方、どれもその人なりの感性に拠るところが面白いし、その人の個性そのものですしね。
>
> 自分も自分なりに成長したいと思いながら、不器用に試行錯誤の日々。
>
> もっと気持ちを大きく持たねば、と常々思っています。
>
> ありがとうございます。


人と違う感覚を持ってることは、別に誇る事でも卑下することでもなく当たり前だと、そう思えるようになるまで、私にも紆余曲折はありましたが、、、。

何かに夢中になるのは、別に正解を求めて他人と争うことではありません。私も色んな人の感じ方を知って、また新しい窓が開けるのは、とても楽しいです。



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