プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

月別アーカイブ
リンク

ユッカリーナのヨガ的雑記帳


--/--/-- --:-- yuccalina

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013/12/04 09:05 yuccalina

山口晃インタヴューと2014年のカレンダー

毎週土曜日の朝は、朝日新聞の「be」を楽しみにしているブログ主です。雑誌は殆ど読みませんので、カルチャーの情報源はもっぱら新聞(しかも紙の!)なんですよ。先週は画家の山口晃さんのインタヴューがとても興味深かったです。

chgdart4.jpg

山口さんの絵については、ちゃんと見た事ないので、この場では言及しませんが、日本画と見紛う7メートルの大作「Tokio山水」は墨を使って描いたそうです。「日本で油絵を描くということ」が自身のテーマである、というお話の中に、とても納得のいく言葉が沢山出てきたので、紹介したくなりました。

先日「人が絵を描く理由」というエントリーで、私は「写実は手段であって目的でない」とか偉そうな事書いてしまったのですが、ろくに写実の心得もない人間の言うことでは、リアリティーが無さすぎるよなー、と思っていました。そんな折、山口さんの言葉が飛び込んできたのです。ちょっと長いですが引用します。

形を正確にするだけで、絵が違う段階にいくというのはあるんです。それを僕は「絵が冷える」「温度が下がる」と言っています。

温度が高いのは、例えば、高校の文化祭で音楽部の子が弾く微妙な音程のバイオリン。ドキドキするけれど、聴き入りますよね。出来たてだからおいしいという感じ。でもプロは、冷めてもおいしくなければ。温度が下がると、対象が少し遠く感じられる。その遠さに、見る側は居住まいを正すというか、ちゃんとしたものが現れたと感じてくれる。その感覚が欲しいと思っています。


まだ描写力の拙い子供の描く絵には、ホッカホカの出来立ての熱があるから、そこに惹かれるってことなのね、と納得したんです。山口晃さんの言葉を踏まえて、2つの絵を紹介しようかと思います。支援学校・学級の子供達が描いた「ふれあい」カレンダーと障害者アートの「はたらく仲間たちのうた」、どちらも来年のが手元に届いたところでしたので。

chgdart1.jpg

先ずは、支援学級の小学3年生が描いた「大きいいもがとれたよ!」

chgdart2.jpg

大きなさつまいもを手に、嬉々とした顔の子供の姿が迫力満点。ホッカホカに暖かい、熱を感じます。嬉しい気持ちがダイレクトに伝わってきて、見ているこちらも楽しくなってくる絵です。

そして、こちらは岐阜県の方が描いたお寺「長国寺山門の鬼瓦」です。

chgdart3.jpg

建物の全体の形と、装飾が丁寧に描かれています。美しさを冷静に捉えて描写しようという感覚が、確かにありそうな気がしました。背景の鰯雲とのコントラストにも美意識を感じます。

勿論、描く側が皆、山口晃さんのような意識を持っているのかどうかは、全く分かりませんけど、受け取る側からするととても分かりやすいなと思ったのであります。

こうして考えてみると、絵も1つのコミュニケーションになってるんだなー、とつくづく思いました。自閉症をはじめ、障害により自己表現が上手く出来ない人達は、絵で気持ちを表しているのかもしれませんが、受け取る側にとっても、その中に自分を見出したりする。私は古今東西、有名無名を問わず絵を見るのが大好きなのですが、それは見て何かを感じたいからに他ならないのです。それは音楽を聴くことにも似ています。いっちょ前に「アート」のカテゴリーを設けてしまっている私ですが、ゲージツの事は余り理解してないんです。見て、聴いて、触れて、何かを感じるだけの話。

そう言う意味で、先日の記事で言及した“「ほこ×たて」で紹介されてた写真にしか見えない絵”には、違和感を感じたんでしょうね。確かに「写真にしか見えないなー」「凄いテクニックだなー」とは感じるんでしょうが、そこから先が何もなかった。まー、一種のアトラクションと考えれば、アリなのかもしれませんね。


お読み頂きありがとうございました。
↓良かったらどれか1つポチお願い致しますm(__)m

blogram投票ボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

タグ: 自閉症

テーマ:知的障害者の創作活動 - ジャンル:福祉・ボランティア

ビートクラブdeロックな話(18)~Mott The HoopleとLed Zeppelinの扱いにイラッ | ホーム | 漫才日本一決定戦「THE MANZAI 2013」決勝とワイルドカード進出者
Comment
こんばんは

 < 大きいいもがとれたよ!
 実にいきいきと描かれていますね。
 さつまいもとこどもの表情が決して大人では描けない感性が溢れていますね。
できたてだからおいしい、、わかります 熱を感じる絵ってありますね さつまいもの絵、思いがダイレクトに表れれていい絵ですね 絵から湯気がでてそう、、

絵で悲しい思い出ですが小3の夏休み牧場に行った思い出を結構書き込んで時間をかけて納得の出来で9月1日に学校にもってこうとしたらなぜかすご鮮やかな色使いになってる、、色味が寂しいと思って母親が書き足してました(曇空の鮮やかでない牧場を描いてた為そう思われたらしい)一週間くらい口ききませんでしたし、この時の思い出が鮮やかにいつまでも残ってて自分の子にはそういうことは絶対しませんでした
「大きいいもがとれたよ!」を観て思いましたが、描写力がなくても、画面の構成力のある絵って、やっぱり良いですね。
写実的でも、そうじゃなくても、画面を一つの全体として構成するのって、結構なエネルギーを使うものなのではないかと思います。

夫の友人に、写真そっくりに描く絵描きさんがいます。いいお金になるみたいですね。
一種の職人的な技術なんだと思いますが、私もそうした絵って、あまり芸術とは思わないんです。
昔々その昔、京都のおばちゃんは保育士をしていたそうな。
だから子供がとっても大好きだそうな。
上手く描こうなんて邪念がなく、ただ自分のありのままの気持ちをぶつけてくれるから、見ていて楽しいの一言です。
本当に一生懸命眼を輝かせて、お芋堀をしてた気持ちが伝わってきます。

私が今までで楽しかったのは地面に好きなようにえを描いては消し、また描き、と描くことにそんなに緊張せず描いた時や、
画用紙ではなく新聞紙を用意すると、いつもと違う素材への興味と、真っ白でないのでやはり緊張することなく、のびのび筆が運んだ時でしょうか
ちなみに、両方とも二歳児クラスでの取り組みだったかな。

少しそれるかもしれませんが、芸術という辺りで、映画、最強の二人 オススメです。

私が映画で心を打った言葉は
彼は同情しない、、だったかな。色付きの文字
>  実にいきいきと描かれていますね。
>  さつまいもとこどもの表情が決して大人では描けない感性が溢れていますね。

大人になると正確に描かなくてはという意識が高くなって、心のままには難しくなりますね。
> 絵で悲しい思い出ですが小3の夏休み牧場に行った思い出を結構書き込んで時間をかけて納得の出来で9月1日に学校にもってこうとしたらなぜかすご鮮やかな色使いになってる、、色味が寂しいと思って母親が書き足してました(曇空の鮮やかでない牧場を描いてた為そう思われたらしい)一週間くらい口ききませんでしたし、この時の思い出が鮮やかにいつまでも残ってて自分の子にはそういうことは絶対しませんでした

絵を直されるのは傷つきますよね。気持ちを踏みにじられたのと同じ感じ?絵に関しては皆様々な思いがありますね。
やっぱり子供はルールに縛られず、自由に描くのが良いんでしょうね。

> 少しそれるかもしれませんが、芸術という辺りで、映画、最強の二人 オススメです。
>
> 私が映画で心を打った言葉は
> 彼は同情しない、、だったかな。色付きの文字

「最強の二人」前から見たいと思ってました。
そうですね!「構成力」というのを忘れてました。文章にしても、どんなに素敵なフレーズを思いついたとしても、全体のバランスが悪かったら台無しになるみたいな。そのあたりも、持って生まれた性格によるところがありそうですが。ところで、

> 夫の友人に、写真そっくりに描く絵描きさんがいます。いいお金になるみたいですね。
> 一種の職人的な技術なんだと思いますが、私もそうした絵って、あまり芸術とは思わないんです。

そういう絵に需要があるとは知らなかったのですが、確かに、職人的技術として尊敬に値すると思いました。
このコメントは管理者の承認待ちです


Trackback
この記事のトラックバックURL
http://notarinotariyoga.blog.fc2.com/tb.php/769-8276f712
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ご訪問ありがとうございます
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
最新トラックバック
ユーザータグ
フリーエリア
RSSリンクの表示
Web page translation
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。