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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/09/30 08:20 yuccalina

ビートクラブdeロックな話(13)~The Niceとミックが愛したMarsha Hunt

伝説のロックTV「ビート・クラブ」(ドイツ・ラジオブレーメン製作)のDVD BOX2から、数曲チョイスして紹介しているシリーズの13回目です。第48回放送分(1969年)の収録内容は以下の通り。

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Disc 5-1 : Beat Club No.48(1969年)
Artist : Title

Blodwyn Pig : The Modern Alchemist
Maurice Gibb & Lulu
Ten Years After : Good Morning, Little Schoolgirl
Tea & Symphony : Boredom
Christpher Lee
The Nice : Hang On To A Dream*
Barry Ryan : The Hunt
Joe Cocker : Delta Lady
Chicken Shack : Tears In The Wind
Marsha Hunt : Desdemona*
Vanilla Fudge : Shotgun
(*印は今回紹介する項目。タイトル無しのアーティストはインタヴューまたは紹介VTR等。)


このビートクラブをきっかけに、ジェントル・ジャイアントとか、キャラバンとか、これまで苦手にしていたプログレゾーンに、足を踏み入れてきたブログ主です。今回はナイスが来ましたよー。PPアーノルドのバックバンドだったこともあり、つかみもOK?ELPなんて全く縁の無かったユッカリーナがー、キース・エマーソンのピアノにー、出会ったー!



おおっ!これは、ジャズピアノ?良いですね。以外とすんなり入ってきました。ヴォーカルもヴァイオリン奏法のベースも前座みたいに、曲調も急展開です。でも、この曲はティム・ハーディンのカヴァーらしいんで、これからオリジナル曲もちゃんと聴いてみようと思います。

と、そんなナイスも今回は前座扱いです。Chicken Shack, Ten Years After等も、取り上げたいのを我慢しつつ、今回のフィーチャーはMarsha Huntという女性ヴォーカリスト。

アメリカはフィラデルフィア出身で1966年に20才でイギリスに渡り、本国よりも英国で有名になったのは、PPアーノルドと被るのですが、マーシャ・ハントの人生もまたドラマティックなんですもーん。ここから先はビートクラブの本筋から離れて、殆どサイドストーリーになりますので、悪しからず。

マーシャはストーンズファンには、ミックの最初の子供を産んだ女性として知られているかもしれませんね。名曲「ブラウン・シュガー」は彼女からインスピレーションを得たと、ミック自身語っています。

<確かにBeautifulな女性だったようで、、>
marshahunt1.jpg

しかし、彼女は売名で虫の様に集ってきたストーンズガールとは、一味違っていそう。「Black is Beautiful」のポスターモデルとして、ミュージカル「ヘアー」の女優として、独立心を持って生きていた女性と思われます。と言うのも、ミックが彼女に「ホンキー・トンク・ウィメン」のポスターモデルをオファーしたのに、彼女は「ストーンズの女と見られたくない」と断ったとか。ミックの方が熱を上げて、マーシャの家の前で待ち伏せしてたとか、彼女と目が合うなり手で「バキューン」とやって、何も言わずに帰ったとか、キャーー、あのミック・ジャガーにも、そんな時代があったのね。若さゆえねー。

私は全然ミックのファンじゃないんですけど。色んなエピソードに一々コーフンしますわね。彼女は昨年ミック直筆のラヴレターを競売にかけたことでも話題になりました。お金に困ってたから、と理由も正直。乳がんを患ってたことも影響してるのでしょう。色々言われてそうですが、私には、なんですかねー、彼女の言動に男前な感じがして、清々しいんですけど。ミックがマーシャに魅かれた理由の一つは、彼女がドラッグをやらない人だったからだそうです。それじゃあ、彼と付き合ったせいでドラッグに溺れてボロボロになったマリアンヌ・フェイスフルが可哀想過ぎる気もしますが、要するにそんな自己をしっかり確立した女性だったから、惹かれたってえことですね?ちなみに、下の画像は抗癌治療で髪が抜け落ちる前に頭を丸めた時のもの。御年62歳、丸刈りにしてこの美貌!素敵です。

marshahunt3.jpg

ミックとも最初から結婚や同居はなしに、同意の上で子供だけ作り、1970年に娘カリスが誕生。しっかり認知はして、養育費は貰ってたそうですが、まだまだ世間の風当たりが強い時代で、大変だったでありましょう。また、娘カリスとミックはかなり良好な父娘関係を築いているようで、そのあたりもマーシャ母ちゃんのきっぷの良さからきてそうな気がします。娘がイエール大学(賢い!)を卒業する時も、結婚式や初孫の出産時にも、ミック父ちゃんは駆けつけました。

marshahunt4.jpg
<Mail Online UKより>

パッと見でも父親似とわかる娘さんですが、こちらはママとのツーショット。

marshahunt2.jpg
<Mail Online UKより>

母親の要素は肌の色だけって感じで、ミックが一人で作ったんじゃなかろか?っつーくらい驚異の顔面。こんだけ似てたら、そら可愛がるよね~。

と、異常に長い前置きになってしまいましたが、ここで1曲。今回収録のDesdemonaは、さすが女優やねってな感じのオーバーアクションで、ドスの効いた歌声を聴かせてくれます。メイクも凄い、カブいてます!カラーで見てみたいっす。



この曲はマーク・ボラン作。彼がT-レックス以前にちょっとだけ在籍してたジョンズ・チルドレンというグループで残した作品です。実はマーシャさん、マーク・ボランとのロマンスもありました。彼女の唯一のソロアルバム「Woman Chid」のバックにもマークが参加。次の「My World Is Empty Without You」のバックコーラスがマーク・ボランらしいです。



うーーむ、マーク・ボランを聴き込んでない私の耳では、イマイチ分からんのですが、ロック史的には価値ありますよね。全体的にグラムロックとかサイケデリックな雰囲気で、ソウルよりもロック寄りだったんですね。

ここで、さらにマーク・ボラン関連のお話もしておきましょう。1977年、彼が交通事故で死亡した際に運転していた愛人、グロリア・ジョーンズとマーシャは交流があった模様。二人が噂になる以前に、マークから紹介されていました。事故後、傷心でアメリカに帰国したグロリアとコンタクトを取ったそうです。マークとの間に生まれた息子ローランを抱えた彼女が、自分の境遇と重なって、放っておけなかったのかもしれませんね。やっぱ、このように、元カレやその恋人とも友人関係が築けるあたりは、パティ・スミスをも彷彿とさせますなー。私が憧れるタイプの女性なんですわ~。

で、ついでにグロリア・ジョーンズについても少々。後に彼女は、マーク・ボランの愛人だったこと以外でも、注目されるようになります。1981年の全英1位(全米では8位)になったソフトセルのヒット曲、「汚れ無き愛(原題Tainted Love)」のオリジナル版はグロリア・ジョーンズの歌唱で、1964年に発表されました。



当時は全くヒットしなかったこの曲に、新しい命を吹き込んだのは、マーク・ボラン・ファンを自認するマーク・アーモンド。愛するボランが愛した女性のソウルフルな歌を、80年代最先端なエレクトロポップサウンドに融合させたのでした。



とか思って聴き直せば、魅力も倍増ですね。

話がどんどんビートクラブから遠ざかってますが、最後にもう1つ。このマーシャさん、ロックファンとしてさらに気になるのが、ソフトマシーンのマイク・ラトリッジとの関係。渡英して間もない1966年「ワーキングビザが取れなかったから、私と結婚して」と彼女がからプロポーズして結婚。キスも手さえ繋ぐこともなく、婚姻状態は40年目の2007年まで続いたそうです。ってことはつまり、マイクさんがゲイだったから丁度良かったとか、なんか事情があったんでしょうかね?何かご存じの方は教えてくださいませ。

いんやー、ミック・ジャカー、マーク・ボランにソフトマシーンって、人脈の振り幅大きくないですか?彼女は「自分には特別、音楽的才能は無い」と早くから自覚していて、その為に女優とかモデルとか、その後の執筆業とかに活路を見出したようです。アイルランドとフランスで生活していて、ライフワークとしてジミ・ヘンドリックスの本の企画があります。そんなマーシャの自叙伝が日本語翻訳されてないのは、とても残念です。原書を入手して、パティ・スミスの「Just Kids」以来の英語読書に挑戦しようかな、とか考えてしまう今日この頃です。それでは、また次回。


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タグ: 70年代 イギリス

テーマ:The Rolling Stones - ジャンル:音楽

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Comment
ソフトセルの曲はよく聴きましたが、マーク・ボラン絡みだとは知りませんでした。マーク・アーモンドのカバー物は選曲のセンスも良いですね。
私も最近知って驚きました。インターネットで色々な情報が入ってくるので、その度になるほど~と思える事が沢山あって、面白いです。
こんにちは!
ナイスのキース・エマーソン。
EL&P結成直前の演奏のようですね。
この人、ジャズっぽいのもこなしますが、
クラシック畑丸わかりのフレーズに笑ってしまいます。

マーシャ・ハントのことは知りませんでした。
写真を拝見するとびっくり! 
ミック・ジャガーとの間に娘さんがいたなんて。
父親の顔がもろに出ている娘って、たまにいますよねえ。
外国人の女性に、わりと男顔の人が多いような気もします。
> クラシック畑丸わかりのフレーズに笑ってしまいます。
クラッシックは疎いので気が付きませんでした。

> マーシャ・ハントのことは知りませんでした。
本国アメリカよりもイギリスやヨーロッパで人気が高かったようです。ミック・ジャカーが彼女に宛てたラブレターは、詩人の横顔がうかがえる文献として、歴史的価値があると言われてるそうですよ。
拙ブログにコメントいただき、ありがとうございました!それにしても、大変気持ちの入った、読み応えあるエントリですね!ワタシも見習わなくては。。。

マーシャ・ハントが歌っている曲、なんとデスデモナでしたか!見ている時は全然気づきませんでした。それにしてもなぜこんなマイナーな曲を、というのはマーク・ボランとのロマンスが噛んでるかもしれないんですね。なるほど(^o^)
ご訪問&コメントありがとうございます。
私は音楽の技術的なこと等は全く疎い為、感覚的なことしか書けないのですが、アーティストも一人の人間としての興味が強いので、その辺の話に終始することが多くなってしまいます。
よかったら、また遊びに来てください。


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