プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/09/15 08:17 yuccalina

味覚の奥にある好奇心と恐怖心の話

自閉症は脳の機能障害で、その為に独特な感覚を持っているそうです。目で見たり、耳で聞いたり、手で触ったりしたものは、脳で情報処理されるので、ちょっと変わった感じ方をする人達が、変わった反応をする。大まかに言えばそんなとこだと思います。その中でも味覚には、私はかなりの興味を抱いています。アーユルヴェーダでも、食事は心と体を整えるために、とても重要とされていますし、自閉症の息子トモローとの付き合いで、考えさせられることが多いからです。かつて息子がお米を食べてくれないことが分かった時のショーゲキ!こいつには日本人のDNAがないんか?頭ん中どーなっとるんやー?と葛藤した過去とか、自分自身の子供時代の好みとか、友人との会話等を交え、味覚にまつわる話をしたいと思います。

まずは最近、トモローがドハマリしていた食べ物の紹介から。サイゼリヤの味にはかなり慣れているトモローですが、今年の春、あまりの食べっぷりの良さに、何かメニューを1つ追加することがありました。今まで食べた事ないものにチャレンジするチャンスです。私はデザートのオレンジタルトを選んでみることに。

<食べかけで慌てて写メ撮りました>
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実は甘い物とかケーキとか、あまり得意でないトモロー。別に無理に食べさせる必要もないんですけど、オレンジなら、柑橘系好きな彼に見た目でアピール出来るかなと。

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てな訳でファーストコンタクトは、パパから差し出された一口を、おそるおそる口に入れました。この時は乗っかったオレンジだけ完食して、クリームとタルト台は残してしまいました。しかし、それから何度かこのオレンジタルトを注文してみたところ、いつの間にか、

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このように手で持ってガッツリ食べていました。テーブルに運ばれてきた途端、立ち上がって喜びのジャンプするのも恒例となりました。ただし、最初にオレンジを食べ、次にタルト台を食べ、最後のクリームはキレイに食べず、皿にベットリ残すことが多いです。ここから分かるのは、トモローは甘酸っぱい物が好きで、フワフワした食感(クリーム)よりも、噛み応えがある(タルト台)のが好き、という事です。

好物が増えてルンルンのトモロー。しかし、昨日再びサイゼリヤに行くと、先週末にあったはずのオレンジタルトがメニューから消えていました。代わりにギモーヴケーキという新メニューが。

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チョコレートケーキの上に赤いのベリーソースがかかった、見た目も全然違うものです。うわ~、オレンジタルトを期待してて「違う~!」と怒りだしたらどうしよ!と思いつつも、ベリーソース→甘酸っぱい→トモローの好みかも?という一縷の望みで頼んでみました。やはり自分から手は出しませんが、じっと見ています。取りあえず上に乗ってるフランボワーズみたいのは食べるだろ、とスプーンですくって差し出すと、パクリ。

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美味しいかも?と良い表情をしたトモロー。そのまま、自らベリーソースの部分をスプーンですくってパクリ。

<右側の欠けた部分はパパが食べたところ>
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その後もニコニコしながら、ソースのところをスプーンで食べていました。しかし、チョコレートケーキだけになると、途端に手でグチャグチャとコネ始めるトモロー。何か得体のしれないもの、警戒している時はいつもこんな状態になります。

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結局チョコケーキはあまり口にしませんでしたが、初物にしては中々良い反応だったと思います。

このように偏食家のトモローも、好きな味や食べ物をキッカケに、少しずつ新しいものを受け入れてくれるようになりました。療育施設時代からの最重要案件?とも言えるお米の問題も、限定メニューで食べられるものがいくつかあります。例えば、某フードコートで良く食べているのが、ツナマヨの乗った石焼ビビンパ。ツナマヨの味に惹かれたのでしょうね。

<ツナマヨがたっぷりのった石焼ビビンパ>
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<スプーンで上手に食べられるのは安心してる証拠>
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そして、今年の夏私が作ってみたチキンマサラ(インド風チキンカレー)も、お気に入りのようです。こちらは、スパイスが好きというよりは、トマトをたっぷり入れているので、トマト味に反応しているのかもしれません。お肉600~700gに対し、トマト缶2個(約800g)程入れていますので。

<トマトたっぷりのチキンマサラ>
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さて、常々感じているのですが、食べ物の好みにおいて、食感って結構大事じゃないですか?実はトモローはトマト味が大好きのくせに、生のトマトは 食べられないのです。お米が苦手なくせに、お煎餅とビーフンは好きだったりと、やはり食感に引き摺られているんでしょうね。硬い、柔らかい、サクサク、シコシコ、モッチリ、サラサラ、トロトロ、ネバネバ、ってオノマトペのパレードになっちゃいましたが、例えば好みの手触りがあるのと同様に、好きな歯触り、舌触りってのがあると思うんです。そして、どんな食感が快感なのか不快なのかは、頭で判断するんですよね。だから人それぞれ、違ってるのは当たり前なんです。

ちょっと前に友人と食感について話していた時のこと。彼女は中身が滑らかで素材感が無くなったさつま揚げ等の練り物類が苦手と言っていて、ふと思ったんですが、それってもしかしたら、一体どんなものが混じってるのか分からない感じに、恐怖心を感じるのかもしれません。また、トモローがフワフワしたもの、生クリームなどが苦手なのは、私にも思い当たることがあります。私も生クリームやメレンゲ、綿菓子などが苦手な子供でした。噛まないのに溶けて無くなっちゃう感じが、何か気持ち悪いと思っていたのです。現在では食べられはしますが、あまり好きではなく、自分でケーキを買ったことがありません。

人類の歴史において、食べることも命懸けだった時代がある筈で、その名残ではないかと思ったりもします。と言うのも、動物行動学者の竹内久美子先生が、かつてどこかで書いていたのですが、子供が苦い野菜や、酸っぱい食べ物が苦手なのは、毒や腐ったものを口に入れない為の防衛本能があるからだとか。友人の練り物への嫌悪感、私の噛まずに食べ物が口の中で溶けることへの不快感などは、それとちょっと似てるのかもしれません。

子供達もやがて、色んな味を経験しながら、苦いのや酸っぱいものが食べられるようになっていくのでしょうが、その道のりも人それぞれです。好奇心の強い人は、色んな味を試してみたいでしょう。そうでない人は、同じものばかり食べ続けるのかもしれませんが、どちらが良いという話ではありません。ただ、様々な珍味が生まれたのは、好奇心が恐怖心に買った人々の歴史と言えますけどね。

で、その色んな味や食感を受け入れる過程において、親の対応はとても大切だと思います。実は、トモローが中々お米を食べられないのには、私の責任が大きいので、懺悔したいです。3歳前だったと思いますが、お米が食べられないなんて信じられん!何で食べられないのっ?と怒って口に押し込んで、泣かせてしまった事があるのです。

自分を振り返れば、私が卵かけご飯及び生卵が苦手なのは、子供の頃母に無理強いされたから、とは以前給食の話で書きました。味と嫌な記憶が結びついていたとしたら、中々口に出来ないのは当然ですよね。私の母は無理に口に入れるまではしませんでしたが、トモローの場合は、、と考えると最悪だわ~。やってもーたわ~。多分、親が自分の好物だからと、子供も好きなのは当たり前みたいにならない方が良いんだと思います。子供は無理強いされるとドンドン嫌いになりますが、逆に大人が「これは子供にはまだ早い」とか言って食べさせてくれないと、逆に興味が湧いてくるものですもんね。

アーユルヴェーダ本の中に、香りが嫌な記憶を呼び起こしたりと、精神に作用する話が載っていたのですが、味についても似たようなことがあるかもしれませんね。ですから、それ以来、ちょっとでも嫌そうな態度を示したものは、食べなくてOKに切り替えました。やってしまったことは仕方ないので、食べる事の楽しさも味わえるように、今後も気を付けていくしかありません。トモローが私を許してくれたのかどうかは分かりませんが、先のツナマヨビビンパとかチキンマサラを口に出来るようになって、少しずつ恐怖心から解放されてくれたら、と願って止みません。オレンジタルトを見て飛び跳ねるトモローを見ながら、もっとワクワク出来るように、好きなものの延長で、新しい食べ物を開拓していきたいと思いました。


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タグ: アーユルヴェーダ 竹内久美子

テーマ:メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

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Comment
先日はリスパダールの件で履き違えまして、すみませんでした。
トモロー君の好物は特徴のある味が好きなのでしょうか。
甘いものは好きではないようですが、みかんの皮を食べたりして以外と通のような感じがします。
ツナマヨは僕も大好きです。
ご飯にツナとマヨネーズをのせて食べることがあります。
ツナサンドも大好きです。
みかんのフルーチェなんかは難しいでしょうか?
写真いっぱいの記事はおもしろいし見応えがあります。
僕は自分のブログで写真をあまり載せれないのが玉にきずです。
ウチの長女はトモローくんとは真逆で
柔らかいものが好みで、サクサク・パリパリなど歯ごたえのあるものは「硬い」と言って好みません。
あごの発育のためには、ぜひ食べてもらいたいのですが
なかなか難しいですね(^_^;)
それでも、幼児のころに比べると
かなり偏食がなくなっているので
まあいいかと長い目で見てしまっています。
勘違いは私もよくするので、気にしないでください。

> トモロー君の好物は特徴のある味が好きなのでしょうか。
> 甘いものは好きではないようですが、みかんの皮を食べたりして以外と通のような感じがします。

変わったものが好きかもしれません。昨日もバーミヤンで見たことのない中国の野菜を食べてました。山菜とかアクのあるものが結構平気なんです。

フルーツヨーグルト私が食べてるのを時々味見させてますが、形がハッキリしてないものも苦手かもしれませんね。
あくまでも私の想像ですが、手で触った感覚とリンクしてる気がします。形がはっきりしていて、手でしっかり持てる食べ物に安心感がありそう。必然的に硬い食べ物が多くなります。昔はパンもフワフワ柔らかいと、触った時にらビクッとして手を引っ込めたことがあります。それも段々と受け入れてきました。
こんばんはー


お子さんはいろいろなもの食べてもらうの時間がかかったり 大変ですよね

息子さんは酸味のあるものがお好きなんですね 形のあまりないものは苦手なんですか スィーツはクリームとか形ないもの多いから そうするとタルトとかになりますねー

サイゼリアは私も好きです 友達とよく行きます

大人になるまでにいろいろ食べられるようになるといいですね
> 息子さんは酸味のあるものがお好きなんですね 形のあまりないものは苦手なんですか スィーツはクリームとか形ないもの多いから そうするとタルトとかになりますねー

お菓子ばっかり食べてご飯を食べてくれない、なんてことは殆どないのは、逆に助かってたりもしますが、なるべく沢山の味を経験させてあげたいです。


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