プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/05/30 08:15 yuccalina

「どれが好き?」~選ぶ楽しさとズボラ母の挑戦

トモローとの付き合いも早11年になる訳ですが、これまでもそしてこれからもテーマとなるのは、彼の好きなモノを探すことです。そう思うようになったのは、高機能自閉症者のドナ・ウィリアムスの本を読んでからです。彼女は知的には遅れのない方ですが、オーストラリアからイギリスに渡って、適切な療育を受ける以前は、自分の好きな物が何なのか良く分かっていなかったそうです。しかも、食べ物に関しては食品アレルギーがあったり、特定の色に過剰反応していたことにも気が付いてきなかったとか。

新しいもの、知らないものへの恐怖心が人一倍強いトモローですが、何が好きなのかを知るためには、色々と経験させていくしかありません。トモローは言葉で好き嫌いを表現出来ないので、例えば嫌いなものが食卓に上がれば、怒り出すこともありますが、なるべく色んなものを試していきたいです。

目下のところ、彼が好きな室内遊びが少ないのが悩みなのですが、キーボードが好きなので、ちょっと本格的なものを入手してみました。

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以前はおもちゃのを使っていたのですが、上のカシオのキーボードは、ダンナが出た知人の結婚式の引き出物(カタログからチョイス)としていただきました。カタログを見ながら、ダンナも私も「特に欲しいもの無いねー」となり、トモロー用に何かないかなということで、決定。

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荷物の箱が届いた時から、「何が入ってるんだろう?」とワクワクしてる様子でしたが、中身を見て、直ぐに触りたがりました。中々良い感じかな?特に曲が弾けるわけでもなく、ただ音を出して楽しんでいるだけだったのですが、今度のはボタンがあっちこっちに沢山ついてるので、押しまくっております。

tomoro146.jpg

ただし、おもちゃの方はキーを押すと光るのがツボみたいなので、そのまま取っておいて、好きな方を選んで使う事にしました。

さて、チョイスと言えば、偏食だけど食いしん坊なトモローに、外食用のファミレスカードを作ってみました。

<表に店の外観、裏返すと良く食べているメニューの写真>
tomoro144.jpg
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左から、グラッチェガーデン、サイゼリヤ、バーミヤン。まだ3枚しかないので、これからもっと増やしたいですが、最近土日のどちらかは、トモローに好きなカードを選んでもらって、その店に行くことにしました。車で店に到着した時点で、これまでと反応が全く違っているのが分かりました。自分から入口のドアをあけようと、サッサと走って行ったのです。

これは中々良い感じだなーと、余裕ぶっこいてた私ですが、先日ちょっと焦る場面がありました。いつも大体同じメニューを頼み、料理の来る順番も殆ど同じだったのですが、その日はたまたま順番が違っていたのが気に入らなかったようで、キーッとなり私の手の甲に爪を立ててきました。通じるかどうかは分かりませんが「順番違ってて怒ってるのね。でも、そういう時もあるの!」と取りあえず言ってたら、トモローのお気に入りがテーブルに運ばれて来て、何とか大騒ぎにならずに済んでホッとしました。ま、逆に考えれば、順番も覚えてたのね、って事になるんですけどね。

それと、たまには奮発して大好きなフルーツ2点盛なぞを出して、どっちから食べるかな?と観察したりしています。こちらはイチゴとアメリカンチェリー。

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気分によって違うこともあるんでしょうが、この日はイチゴから行ってました。

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見ただけでハイテンションになっていたトモロー。好きなものが並んでて嬉しいのは、大人も子供も一緒ですもんね。

ところで、自閉症児にはカードを使い、システマティックに指示をすると良いと言われていてますが、実を言うと家では殆ど使っていません。それは何故かと言うと、私がズボラだから。カードを作っても、上手く管理出来る自身がありません。何事も行き当たりバッタリで、テキトーに生きてきた私にとって、生活をシステマティックにするのは中々難しいのです。しかし、お昼ご飯に何を食べたいかトモローに聞きたいと思い立って作ってみたこのファミレスカード、とても良い感触なので、もうちょっと頑張って、他分野でもカードを作ってみようかな、と思っているところです。若しかしたら今が、ずーっと苦手意識が強かった整理整頓にチャレンジするチャンスなのかもしれません。

しかし、この「何が好きなのか?」「何をしたいのか?」という問いは、「自分らしさとは何か」というとても奥深い問題と通じている気がします。トモローが意志的に行動してくれるようになって、まだ日が浅いのですが、思えばこちらの働きかけに対して「イヤ」と反発出来るようになってから、少しずつ能動的に動けるようになった気がします。多分一般的には2・3歳頃に始まる、「何でもイヤイヤ」する時期って、とっても大切なのでしょうね。何でも親の言うとおりにする良い子のままだと、自分が本当にしたいことよりも、親の評価を得るために「せねばならないこと」に変わってしまうのかもしれません。その辺りの「したいことと、せねばならないことの違い」については、かつてヨガの話でチラッと書きました。

“何かをしたい”と思う事と、“せねばならない”の違い

私自身、親の価値観に反発しながら生きてきた感があり、「何でそんなものが良いの?」と眉をひそめられたものの方が、逆に愛着があったり、意欲的になったりした気がします。トモローももっと、私が「何で?」と思うようなものを好きになってくれるんだろうなーと、ちょっとワクワクもしております。



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タグ: ヨガ

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

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Comment
トモローくんの興味の幅が広がるといいですねぇ。
興味の幅もそうですが、もうちょっと深く入り込んで欲しいと思うことがあります。
今のところ、寝食を忘れるほど集中できるものは、まだ無いようです。
5/3にコメントさせていただいたときも選ぶということについてだったのですがもう少しお伝えしたくて書いています。
私の所の訓練は好きなものを選ぶことから始まります。何が好き?と言われても答えられる子はほとんどいませんから、棚から一つ選んで持ってきてもらったり、それもできないときには目の前に二つのものを置き選んでもらったりしています。
こうやって自分はこれを触りたいんだ、これで遊びたいのだという気持ちを明確にしていきます。
自閉症の子どもさんは他者への意識に薄いと思われがちですがその以前の問題として自分に気が付いていない(自我が確立していない)ことがあるのです。
だから、いやなことを拒否するようになることや好きなものを選ぶことは対人意識を育てるうえでのベースになることです。
また、レストランで「順番違ってて怒ってるのね。」と言われたことも彼の怒りを鎮めてくれたと思いますよ。子どもは表現できなくても、大人が思っているよりは理解をしているものです。
トモロー君の成長の様子がとても楽しみです。
コメントありがとうございます。

> 自閉症の子どもさんは他者への意識に薄いと思われがちですがその以前の問題として自分に気が付いていない(自我が確立していない)ことがあるのです。

それは最近ヒシヒシと感じています。これまでは、トモローと自分の信頼関係を作ることが主体でしたが、次の段階、自我の形成?に入りつつある気がします。




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