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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2013/09/07 08:52 yuccalina

映画「秋のソナタ」と母と私

先日歌手の藤圭子さんが亡くなった折、ワイドショーでは彼女が精神を病んだ原因として、母親との確執をあげていましたが、久しぶりに紹介する映画は、母と娘の愛憎を描いた「秋のソナタ」(1978年、スウェーデン)です。ちなみに名匠イングマル・ベルイマン監督で、「冬の~」とは全く無関係ですよ、念のため。

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2人の娘を見捨てて、奔放な恋と仕事に生きてきた母親シャルロッテ(イングリット・バーグマン)は、高名なピアニストで、美貌と才能の持ち主。彼女がノルウェーに住む長女エヴァ(リヴ・ウルマン)を訪ねます。障害のある妹の世話をしながら倹しい生活をするエヴァは、そこで母への不満を爆発させるのです。ほぼ密室で繰り広げられる長台詞は橋田壽賀子ドラマも目じゃないという感じでした。

autumnsonata.jpg

1982年に癌で他界したイングリット・バーグマンが最後に出演した映画(ちなみに最後の仕事はTVドラマ「ゴルダと呼ばれた女」)であり、同郷のベルイマン監督作品に初出演だったのが話題になりましたが、ここでは完全にエヴァ役リヴ・ウルマンの独壇場。その存在感に、圧倒される形となりました。美しく才能ある母への劣等感を吐き出す娘。ウルマンは全然不細工な女優ではないのですが、野暮ったい髪型とメガネ姿がハマッてて、本当に冴えなく見えるのが凄いです。母への恨みとジェラシーを爆発させたのでした。ちなみに、ベルイマン監督作品では、度々家族の愛憎が描かれているのですが、彼自身も父親との確執があったそうで、家族の繋がりは永遠のテーマだったのかもしれません。

私がこの作品を見たのは20歳過ぎの頃で、NHK教育テレビでだったと思うのですが、この娘に矢鱈と共感してしまったのを覚えています。私の母はネグレクトでもないし、美貌と才能の持ち主でもないのに、何でだったんだろう?とその辺りを考えてみたくなりました。

まだまだ親への反抗心が強く残っていたんでしょうが、やはり母親と父親では、全く違っていたと思います。確か、ホンマでっかTVの植木先生(心理学)が言ってたと思うのですが、同性への評価は厳しくなりがちだとか。生まれた時から、同性の親とはライバル関係があるでしょうね。

私のケースについて話し始めたら長くなりそうなので、手短かにしますが、母は常に自分が正しいことを主張するタイプで、「お母さんの言う事を聞いてれば間違いないんだから」が口癖でした。しかし、当然、彼女の言う事を聞いてても、これは間違いだよなと思う場面に出くわす訳で、成長とともに私の反発心が膨れ上がっていったのです。多分、2つ上の姉が可愛くて、お行儀良くて、努力家で、勉強も出来たので、姉妹なのになぜこんなに違うのか理解出来ず、苛立っていたのかもしれません。今思えば、発達障害的な偏りがあった私を、受け入れる余裕が無かったのでしょう。

エヴァが母親に嫌われたくなくて常にビクビクしていたアダルトチルドレンだったのも、自分には全く当てはまりませんし、母とぶつかり合ったことも今では笑い話になっていますので、「秋のソナタ」に比べたら、私のエピソードなど屁みたいなもんですが、「母親に自分のありのままを受け入れて欲しい」という子供の気持ちに関しては、ちょっとだけ通じるのかもしれませんね。母親に比べて見た目も悪く、ピアノの才能もなくという母への劣等感以上に、そんな彼女の気持ちを受け止めてくれなかったことへの怒りの方が、大きかったような気がしたのです。そう、母親は次女の障害とも向き合えなかった訳ですから。

さて、映画ではエヴァは自分の気持ちを全て吐き出せたことで、一歩前に進められたようで、最後に母親へ手紙をしたためます。一筋の光を感じるエンディングに少し救われる思いがしました。

ベルイマン監督作品はどれも台詞が長く小難しい、画面に変化が少なくて見てて飽きる等、取っ付き辛いと言う方も多い様で、万人にオススメ出来る映画ではありませんが、いつも人の心を繊細に描いていて私は好きです。最初に見たのはTVドラマで同じリヴ・ウルマン主演の「ある結婚の風景」でした。当時私は怠惰な日々を送る高校生。唯一尊敬していた高校の英語教諭O先生は、授業の大半を雑談に費やして賛否両論だったのですが、そのO先生が「今テレビでやってるから見ると良い」と言ったのが「ある結婚の風景」だったのです。O先生の言葉の中には、その後の私に人生に影響を与えたものが多く、いつか書いておきたいと思ってはいますが、それはまた別の機会にしますが、「あれを見れば、男のこと女のこと人間のことがよく分かるから」と、高校生にベルイマン作品を勧めてきたのでした。当時私はベルイマン監督は映画の本で名前だけ知っていて、興味もありましたので、眠い目を擦りながら見て、衝撃を受けたのでした。また、その後見た「野いちご」も好きな映画のひとつです。

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このての映画は一生見ない人と、見続ける人に別れそうで、うちのダンナは明らかに前者。ハリウッドの娯楽大作映画しか見ない、分かりやすいタイプですね。別にそれが悪いと言うつもりはありませんが、私は色んなことをあーでもないこーでもない、考えるのが楽しいタイプなんです。考えがあっちこっち飛んで、とりとめがなくなるのもその為で、ダラダラ長い文章を晒してるのでありますが、そういう人間にとって、ベルイマン作品は行間を読む楽しさみたいなものがあるのかもしれません。


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テーマ:ヨーロッパ映画 - ジャンル:映画

幸せな「なんて日だ!」@「あすなろラボ」と「キングオブコント2013」 | ホーム | 0655おはようソング~ナイツ塙、渾身の「なんちょピステップ」
Comment
ベルイマン、得意ではない方ですが、いくつか見ました。「ファニーとアレクサンドル」はかなり長くて辛かったです(笑)が、よーろっぱ映画の中でも北欧物って、やっぱりちょっと違いますよね。密室劇が好きなのは、長い冬の間閉じ籠ってるからと考えるのは安易でしょうか?
北欧の監督さんというと、後はカウリスマキやストロレムくらいしか知らないんですが、確かにひんやり感とか通じるものはありそうです。



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