プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/05/17 08:10 yuccalina

中川家の親戚のオッサンから同性婚と「アホの極み」

2001年M-1(漫才No.1決定グランプリ)王者の中川家が、2012年漫才王者ハマカーンの冠番組「ハマ3」に出演していたときのこと。トークテーマは「中川家が見た!本当にいた大阪のオッサン」。その中に、彼等の親戚(父親の弟)のオカマというのがありました。大阪でタクシー運転手していて、襟足が死ぬほど綺麗だけど、今日日のオネエみたいに小奇麗ではなく、昔ながらのオカマのオッサンだそうです。現在67歳で74歳の彼氏と長らく同居してたが、他界されて今は大きな枕で1人寂しく寝ている。なんてプチ情報も、ちょっぴり切ない可笑しさがあったりしました。漫才ネタで聞いたのか、どこかのトーク番組だったのかよく覚えていないんですが、この叔父さんの話は聞き覚えがありました。確か「一族の恥みたいに言われてた」そうです。でも、甥っ子がお笑い芸人になり、ネタにされている現在、彼の扱いが変わってたら良いなー、とか願ってるのは私だけでしょうか?ネタにしてる段階で、既に中川家の2人にとって彼は、愛すべき親戚のオモロいオッサンであり、幼少の頃からそういう目で見ていたに違いない、と私は思うのですが、どうでしょう?また、親戚から不当に扱われてるのを可哀想に思ってたかもしれません。

<「ハマ3」でオカマの叔父さんのモノマネをする礼二>
nakagawake.jpg

という訳で?今回の話題は同性婚です。とは言え、小難しいことを書くつもりも、正義を振りかざすつもりも、ましてや茶化すつもりもありません。ただ、自分の知り得る範囲で、こういう考え方もあるんだよ、ってとこを書いていきたいと思います。

恋人が他界してしまった中川家の叔父さんも、日本にパートナーシップ法があったら、その後の生活も違っていたかもしれない?なんて余計な事考えてしまった私ですが、お笑いの世界においてオカマのネタは、漫才でもコントでも、かなりポピュラーですよね。私がそれを見て笑うのは、嘲るのでなく、軽蔑するでもなく、意外と親しみが湧いてくる要因になってるなーと感じています。2011年のTHE MANZAIで千鳥がブレイクしたキッカケになったキャラ漫才は「紅引きの白平(べにひきのはくべい)」でした。そうなんだー、昔は「紅引き」なんて呼ばれたのね。趣きあるじゃないのー、と私は感心して聞き入ったものです。今日日テレビで活躍しているオネエタレントの皆様も、バラエティでの活躍が目立ちます。海外でもオネエでスタンダップコメディする方が多いですよね。私は一度シンガポールのクラブで見たことがあります。

とまあ、お笑い好きとして、オネエは愛すべき存在、と思っている私。その一方で、ロックカルチャーを通じて、様々な才能溢れるアーティスト達を見てきたので、いつも応援したいなと思っているのですよ。トム・ロビンソン・バンド(TRB)やヴィレッジ・ピープルの曲を初めて聴いた時、私は中学生でしたから。また、ロックが人種や性といった差別を訴える音楽であったこととも、関係しているかもしれません。

<Top of the PopsのMCが胸にTRBバッジを付けてるのに注目>


さらに付け加えれば、ヨガやアーユルヴェーダの考え方をもってすれば、男女のこうあるべき姿なんて、大した意味あるのかな?と思えてしまいます。このブログでも再三繰り返し書いてますが、この世は絶対的価値観でなく、相対的なものでしかありません。何でも白黒ハッキリしたい、杓子定規な人の中には、「男なんだか女なんだか、ハッキリしないのが気持ち悪い!」と思う人も多いんでしょうけど、それを絶対的正義として振りかざしす人には、閉口してしまうのですよ。

かつて当ブログで取り上げた竹内久美子先生(本人は異性愛者だが、フレディー・マーキュリーの大ファン)の著書「同性愛の謎」。そこでは、生物学的に不都合な事って、淘汰される場合が多い中、子孫を残せない不利な同性愛が、何故無くならないのかが科学的に論じられていました。その深い謎に畏敬の念すら感じていて、私も「人間の不思議」を感じてるんですよね。同性婚に反対してる人は、男女が愛し合うのは自然で、同性だと不自然と思っているのでしょうが、同性愛が不自然なら、何故自然淘汰されないのか?一定のパーセンテージで存在し続けるのは、実は自然の摂理なんではないか?と思うんですよね。

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「ホンマでっかTV」でパネリストをしている池田清彦先生も、生物学的見地から、ジェンダー問題に斬り込んだエッセイを度々書かれています。マツコ・デラックスと共著(マツ・キヨ)を出してることからも分かりますが、かなりリベラルな考えの持ち主です。週刊朝日での連載をまとめた「アホの極み」(ハマカーンの漫才とは一切関係ナシ!)の中で、面白いことを書かれていたので、紹介したいと思います。

本人の性アイデンティティーや性的な指向性は脳によって決まるので、男女の二分法を前提としている社会システムの下では、体は男、脳は女といった人は生き難い。
本人が苦しいと訴えているのを病気と定義すれば、確かに性同一性障害と言えるかもしれないが、この障害の原因のひとつは男女の二分法を絶対の正義とみなす社会のシステムにある。

男か女かのどちらかを選べ。それ以外の選択肢はないと社会から強要されるので障害が起こるのだ。

解決するのはとても簡単。

戸籍をはじめ、公的な書類に男女の別を記するのをやめればよいのだ。そうすれば、誰と結婚するのも自由になる。

「アホの極み」~“男でも女でもなく行きたい”より

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「戸籍から性別を無くしちゃえば良い」は、逆転サヨナラ満塁ホームランみたいー。凄い発想ですが、いきなりこっちの方向に来る可能性は低そう。私が生きてるうちに、ここまで到達する国を見るのは難しいかな?先陣を切るのはきっと北欧でしょうけど、中でも苗字を持たない国、アイスランドが一番近い位置にいそうです。確か女性首相が同性愛者でしたよね。

最近、フランスが同性婚を認めた為、賛成と反対で国が真っ二つとか、オバマ大統領が同性婚支持表明とか、あちこちでニュースになってる影響なのか、ネット上にこんなのがありましたよ。
同性婚にあなたは賛成?反対? ゼゼヒヒインターネット国民投票

覗いてみたら、今のところ、賛成90%、反対10%と圧倒的に賛成は多数で、しかも理由のツイートをざっと見たところ、反対派には婚姻制度そのものへの疑問も多くて、同性愛へのバッシング的な意見はさらに少なかったです。

その同性愛バッシングの意見にしても、「神が作ったルールに反する」と「同性婚は近親婚や重婚と変わらない重罪」「少子化を助長する」等々、どちらも想定内かつ、到底妥当とは思えない理由でした。もっと「これは!」と考えさせられる反対理由がないからこそ、「取りあえずの賛成票」も多い気がします。

さて、先の竹内久美子先生の「同性愛の謎」によれば、パートナーシップ法は中国・台湾では検討中だが、日本では検案にも上っていないとのことです。以前どこかのTVで「おネエだって子育てしたい」と訴えてる方がいました。ヨーロッパでは、既に同性愛カップルが養子縁組も出来ることを踏まえての発言だったと思います。現在日本の同性カップルの方々は、養子縁組と言う形で、法律的に家族となり財産分与の問題はクリアできますが、パートナーとして法律で認められたい、という気持ちが強いのは理解出来ます。ただ日本の法律制度の問題とか根本的なとこから考えて、どうするのが最良の方法なのかは、不勉強な私にはよく分かりません。先のアンケートの反対票の中にも、婚姻制度に組み込むのではなくて、社会的権利をカヴァー出来る法を追加すれば良い、とか書いてる人もいましたしね。

それと、少子化を盾に反対してる人が多いようですが、「アホの極み」の中に、こんな話がありましたよ。

生態学的見地に立てば、人口が減るのは喜ばしいことだ。
1人当たりの資源量が増加するからである。

世界人口が30億人程度で安定していれば、世界は今よりずっと平和で、生物多様性を保全するのもずっと簡単だったに違いない。

だから理想的には、世界人口が30億人程度で安定するように、社会や経済のシステムを変えてやればよいという話になる。システムを変えるのが容易でないことはわかる。

たとえば、日本では年金システムを守るために少子化が問題だという議論をしている。

しかし、考えるまでもなく話は逆なのである。

「アホの極み」“人口が減るのは喜ばしい”より



日本が少子化で大変だと騒いでるのは、年金制度が立ち行かなくなるから、ってのが大きくて、システムを変えるのは大変だから、それよりも人口増化で何とかしのぎたい?そーよね、自然環境保護だとか、電力などのエネルギー不足とかに対しては、人口減少が悪い事じゃなさそうだし。さすが生物学者の言うことは違うわ、と感心。

てな具合に物事にはすべて一長一短がある訳で、異性愛と同性愛も、どっちが正義でどっちが悪と決める問題ではないと思うのです。私は、同性婚モンダイもそういう目で見守って行きたいのです。

という訳で、お笑いからロックに生物学と、様々な要素を内包する同性愛~同性婚モンダイですが、中川家の叔父さん一度見てみたいですね。ちなみに、うちのマンションで宅配クリーニングを担当しているMさん(推定年齢70歳)は、誰が見ても立派なオカマな方で、「こんにちは~、クリーニングで~す」としおらしい声で訪問し、ドアをあけると内股で上品に立っています。かれこれ10年の付き合いですが、トモローにもとっても優しく接してくれて、私はMさんを見るとちょっとホッします。



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タグ: 池田清彦 竹内久美子

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