プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/03/12 09:10 yuccalina

コロンド村思い出の品

私には特に高級な陶器をコレクションする趣味はありませんが、焼き物って好きかもしれません。あちこちで散々書いていますが、作り手の顔が見えるような、温もりが感じられる物が好きな私は、当然の事ながら機械で正確に作られたものよりも、形が少し不揃いだったり、線が曲がってた方が、どこか安心感があったりします。

去年秋のこと、東欧雑貨 ICIRI・PICIRIというネットショップで古着を買った時(記事はこちら)、包みを開けるとオマケとして、掌に乗るサイズの可愛らしいものが出てきて、思わず微笑んでしまいました。

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トランシルヴァニアの陶芸の村、コロンドで作られた焼き物です。取っ手付き花瓶の形をしたミニチュアなのですが、我が家にも以前、コロンド焼きが沢山飾られていました。

<手前のチューリップ型に抜かれた板塀も可愛いです>
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上の写真は、1992年の夏トランシルヴァニアツアーでコロンド村を訪れた時のものです。私はこのような、花瓶やお皿をいくつか買い求め、リビングの飾り棚の上に置いていたのでした。しかし、2年前の3月11日に全て床に落ちて、粉々に。勿論、あの震災で失われたものの大きさを思えば、こんなのは微々たるものです。また、常日頃ヨガで教えられている諸行無常を思い起こす出来事でもありました。現在、棚の上には、落ちても壊れる心配のない物しか、置いていませんが、壊れた物の一方で、無事に残ったコロンド焼もありました。玄関に飾っていた陶器・ガラス類は全て大丈夫でした。

<今はぬいぐるみとインド土産の象さん、トモローの写真のみ>
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<この花瓶が唯一無事だったコロンド焼>
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そんな訳で92年に村で撮った写真を見ながら、暫しあのゴツゴツとした厚みと、素朴なタッチで描かれた花や鳥の焼き物を思い出したのでした。

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陶芸の村であることは、民家の門に飾られた、陶器の数々を見て分かります。そして、この門自体にも美しい彫刻が施されているのも魅力的で、彩飾されたものもありました。

<ブドウの彫刻が施された門>
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<彩色されたもの>
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こちらはコロンド焼のタイルで作られたチェンペと言う暖炉だそうです。

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谷崎さんのブログによれば、コロンドも中国産の安価な陶器に押され、生産が減っているとの事。以前話題にした、有田焼が起死回生の商品として万年筆や万華鏡を作った話(エントリーはこちら)を思い出しつつ、コロンド焼も何か器以外の物で商品が出来たら良いのになー、と考えてみました。暖炉のタイルを見ながら、置時計のフレームにしたら可愛いかなとか、タイルと似たような感じで、ネームプレートをオーダーメイドするとか、インターネットショップで販売したら、イケるんじゃないかしら、等々妄想に耽ってしまいましたが、私は陶芸は全く無知なので、どんなものなら出来るのか良く分かりません。

ところで、我が家に残っているコロンド村のお土産がまだありましたよ。麦藁で編まれたカゴです。布やビニール製のトートバッグを細長く丸め、収納するのに使っています。

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ウチはトモローがカゴの網目が大好き過ぎて、爪を立ててガリガリ(猫か?)するため、普段はクローゼットの中にしまっているのですが、ディスプレイとして外に飾っても可愛いですよね。お花のモチーフと、上部の波打つような曲線が、とても気に入っています。既に20年経ってますが、虫に食われた様子も無いので、このまま大切に取っておくつもりです。

今回記事を書くにあたり、トランシルヴァニア在住の谷崎聖子さんに、いくつか不明な部分を確認して頂きました。その際、ずっと「どこで買ったかのか、もしくは貰ったのか?」分からなくなっていたものも明らかになりました。上の黒い花瓶と犬の置物に敷かれたミニクロスです。

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布や刺繍に使われている毛糸の感じから、ルーマニアかハンガリーの物だろうとは思っていたのですが、ハンガリー南東部hódmezővásárhelyのものだそうです。私はハンガリーはブダペシュトしか行ったことがありませんが、90年代、南東部Szeged(セゲド)出身のハンガリー人Józsi(ヨージ)から、言葉を習っていましたので、彼がお土産にくれた物に違いありません。

自分は幼少の頃から整理整頓が苦手でしたが、その分記憶力にはちょっと自信があったんですけど、やっぱり人は色んな事を忘れていくものなのですね。因みに、このミニクロスに使用されている毛糸は、手染めのものらしいです。言われてみれば、確かにとても落ち着いた優しい色をしています。当時は単純に「綺麗だな」程度にしか思って見ていませんでしたが、年月を経て良さが確認出来て、嬉しく思いました。ブログを通じ谷崎さんを知ったことで、色々と再発見出来た事に感謝をしたいと思います。


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タグ: トランシルヴァニア 東欧

テーマ:北欧・東欧のかわいい雑貨 - ジャンル:趣味・実用

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Comment
コロンドは、他にもキノコを干して、布状にして帽子やクロス、バッグなどを作るのも有名です。陶器に関して言えば、近隣の村やザクセンの村でされていた絵柄などを取り入れてあれだけの種類のものができたそうです。
元々のコロンド村のものは、黄色や緑を使った植物模様のようです。今は村の国道沿いにガラクタのように何でも並んでいるイメージが強く、せっかくの手作りの陶器も名を落としてしまいました。まだロクロで作っているところもあるのですが、型抜きで大量生産されるものも並べられているので区別がなかなかつきません。
お土産物として有名になりすぎると、かえって手仕事は存続しにくくなるのではと思われます。昔ながらの技法を守って、続いて欲しいものです。

谷崎さん、コメントありがとうございます。

> 今は村の国道沿いにガラクタのように何でも並んでいるイメージが強く、せっかくの手作りの陶器も名を落としてしまいました。

そうなんですか、とても残念です。
はじめまして、ちょしっちと申します。

東欧のクラフトって温かみがあって好きです。ルーマニアにも素敵なものがあるんですね!知りませんでした。
昔ルーマニアを廻ったときに、トランシルヴァニアの村のおうちの木造の門の素晴らしさに驚きました。

こちらのブログを見てたら、旅のことを思い出してまた行きたくなりました。素敵な写真を見せてくださってありがとうございます!
ちょしっちさん、ご訪問&コメントありがとうございます。

> 昔ルーマニアを廻ったときに、トランシルヴァニアの村のおうちの木造の門の素晴らしさに驚きました。

確かルーマニアの彫刻家コンスタンティン・ブランクーシも自国の伝統的彫刻から、多大なる影響を受けていると聞きました。こうした美意識のDNAが受け継がれていくと良いなと思います。


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