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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/04/02 09:08 yuccalina

シャールク・カーンがアスぺ青年を演じた「マイ・ネーム・イズ・ハーン」と「Kuch Kuch Hota Hai」に「恋する輪廻」

私はヨガやアーユルヴェーダを学ぶ以前から、まあまあインドに詳しい方だったと思っていますが、一度も行ったことはありません。今回は久々に映画の話題なのですが、先に自分とインドとの関わりについて、書いておこうと思います。

マレーシアに住んでいた時にインド映画にハマった話は既に書きましたが、20代の半ばから10年間勤めた会社には、常に多数のインド人研修生がいたため、彼等との交流を通して知ったのが、そのベースにあったのだと思います。当時、研修生達の寮に行って、専属シェフの料理をご馳走してもらったことがあるのですが、こんな思い出があります。寮を訪問する日、私は風邪をこじらせてしまい「体調悪いから、次の機会にするわ」と言うと、「大丈夫、風邪に良い料理を用意するから」との返事。「風邪に効くカレーなんてあんのか?」と私は半信半疑でしたが、説得されて行くことにしました。そして、風邪引きさん用に調理されたマイルドなカレーを食べると、何となく喉の痛みが楽になったような?今にして思えば、あれが、アーユルヴェーダ的食事だったんですよね。喉の痛みや鼻詰まりを和らげ、かつ胃腸に優しいスパイスや食材を使ったカレーは、一般の家庭でも体調不良の時に食されているのかもしれません。

相変わらず長い前置きですみませんが、以前の経験が「今にして思えば」と現在に繋がっている事は沢山あります。これから紹介するのは、ボリウッド(インド映画界)のスーパースター、シャールク・カーン。彼の映画を久し振りに見ました。アスペルガー症候群の純朴な青年リズワンを演じる「マイ・ネーム・イズ・ハーン」です。日本未公開ですが、Amazonでの評判は中々良いようです。1000円以下で出ていたので、購入してしまいました。そして、買って良かったです。

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主人公が障害者ということもあり、インド映画にお決まりの、歌や踊りはかなり抑え目ですが、結婚式のシーンではシャールクもぎこちなくダンスしておりました。主演のシャールクとカージョルが劇中で歌うヒンディー語版「ウィー・シャル・オーバーカム」が聞けるのが、逆にレアーな感じがします。通常、インド映画の挿入歌はすべて、プレイバックシンガーと呼ばれる専門の歌手が歌っているので、俳優、女優がホントに歌ってるのって、滅多に聞けませんからね。



映画のテーマは障害ではありませんが、私的に頷ける「自閉症あるある」なシーンで、思わず笑っちゃったり、逆に胸がチクチクしたりもありました。先に、リズワンの特徴として、1つだけ気になったところを紹介しておきますと、黄色が爆発しているように見えるので、黄色い物を怖がっていました。私はこの様に特定の色に過剰反応してしまう人については、ドナ・ウィリアムズの著書で知りました。確か彼女は色の見え方を緩和する、特殊フィルターを付けたメガネを着用していたかと思います。尚、この映画の障害に関わる表現については、イギリスの自閉症団体が監修しているようで、クレジットされていました。

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さて、アスペルガーや自閉症の知識はなくても、母親は一人で愛情一杯にリズワン(シャールク)を育てます。学校では苛められるので、近所の暇そうな学者を訪ね、「うちの子に勉強を教えてあげてくれ」と直談判するあたりは、日本ではちょっと想像がつかない話でしたが、その博士から学んだ事は、後に彼が一人で全米を旅する時、大いに役立ちます。母がつい兄にばかり愛情が向きがちになり、嫉妬する弟などは、いかにもなかんじでしたが、その弟もアメリカで成功し、母親亡きあと兄を自分のもとに呼び寄せます。

そこで、出会ったシングルマザーのマンディラ(カージョル)と恋に落ちるリズワン。彼女がヒンズー教徒であるため、弟から猛反対されつつも結婚。しかし、幸せ一杯の日々も9.11テロを期に崩れてしまうのです。同じインド人でありながら、宗教によって亀裂が生まれ、差別されるイスラム教徒。ここで、タイトルの意味するところが分かるのでした。

My name is Khan. I am not a terrorist.
私の名はハーン。テロリストではありません。


この一言をアメリカ大統領に伝えるべく、リズワンが全米を旅する後半は、ロードムービーに変わり、様々なエピソードが。どこか出来すぎだろうと思えるものもありますが、とても素敵な内容になっています。

結局、障害者、人種、宗教など様々な要因で生まれる差別を取っ払うには、やはり人間の根っこにある善き部分を思い起こそう。色々違いはあっても、人間ってやつはこうでしょう。と示しているような、心暖まる映画でありました。自閉症や発達障害の関係者だけでなく、色んな方に見て頂きたいと思います。それと、1つプチ情報を。シャールク自身も、イスラム教徒でありながら、ヒンズー教徒の奥様と大恋愛で結婚したそうなので、この役は入り込めたかもしれませんね。お見合い結婚が大半なインドにおいて、更に宗教を越えて結婚した夫婦は、かなり希なケースではないかと思います。ちなみにそのガウリ夫人は、プロデューサーでクレジットされております。

では、ここから先は昔のシャールクのお話に移りましょう。軽薄な遊び人役、ヤクザ者、ストーカーに天然おバカキャラ等々、彼がこれまで演じてきた役は多種多様でしたが、私にとって一番印象深いのは、やはりKuch Kuch Hota Hai(以下KKHH)です。丁度私がマレーシアに住んでいた1999年の作品で、インドの映画賞フィルムフェアアワードで各部門を総ナメにしたのを、テレビで見ていました。ビデオCDと音楽CDは今でも持っていますが、ビデオCDは海賊版で、音楽CDだけSONYから出た正規品です。

<左がCD、右がVCDでマレーシア語字幕付>
shahrukh1_convert_20130329235619.jpg

<Kuch Kuch Hota Haiは「何かが起きてる」の意>


このKKHH はスタッフが「マイ・ネーム・イズ・ハーン」と被ってるんですよね。主演のシャールクとカージョル、監督がカラン・ジョーハルです。KKHHのストーリーはかなり浅い内容でした。男女の三角関係が軸の、かなりベタなラヴストーリーで、シャールクは踊りまくってましたし。しかし、そのベタな展開に慣れていたお陰で、「マイ・ネーム・イズ・ハーン」エンディングの、出来すぎた展開を白けずに見れたのかもしれません。そう言う意味でも、「マイ・ネーム・イズ・ハーン」とKKHHは、私にとって繋がった映画なのでありました。

最後に、現在日本で公開中の映画「恋する輪廻」について。このエントリーを準備中、タイミング良くこの情報が入って来ました。先週金曜日の朝日新聞夕刊、沢木耕太郎が映画を語る連載コラム「銀の街から」の中で紹介されていました。邦題から想像がつきますが、恋愛ものの様ですね。1つ気になった一文があります。

映画の中にこんな台詞が出てくる。「ハッピー」でなければ「エンド」ではない。映画は「ハッピーエンド」になるまで続くことになる、と。

<「恋する輪廻」より。原題は「Om Shanti Om」>


なるほど、「マイ・ネーム・イズ・ハーン」も見事なハッピーエンドでした。そうそう、それがインド映画の一番良いところ。ベタな展開でハッピーエンドで、最後には皆が元気になれる、たとえ歌と踊りのミュージカルシーンがなくとも、ボリウッド映画の根本からは決して外れていないんだ、と私は理解したのでした。


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タグ: 自閉症 発達障害 インド

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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Comment
いろいろな要素がつまった映画のようですね。
インド映画はTVで紹介されるときにチラッと観る程度ですが
お笑いが含まれた明るい印象を持っています。
優々kakaさんへ
レンタルショップにあるのかどうか分からないんですが、機会があったら是非見て欲しい映画です。見た後に元気になりました。


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