プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/03/06 09:00 yuccalina

いっちょ噛みな私が好きなフランス~セリーヌとブレルからスコット・ウォーカー&モーマス

今回の話題は、大体フランスの文学と音楽になると思うんですが、「私が好きなフランスらしさ」と言えるかもしれません。チュートリアルの徳井義実が、かつてこんな事を言っていました。多分「アメトーク」の「ハンサム芸人」の回だったと思いますが、「徳井の様なハンサムを認めない女は、大抵ハリウッド映画が嫌いで、フランス映画ばっかり見てる」とか何とか。私はこの例えが偉く気に入ってしまいました。私にとっては「ハリウッド映画よりフランス映画」は、十分な誉め言葉に感じたものですから。事実、私は徳井義実は嫌いじゃないですが、余り興味が湧かないんです。ま、日頃からハマカーン浜谷とかにワーワー言ってる事からも察しがつくと思いますけど、悪く言えばベタな二枚目には目がいかないと。そして、私的に惹き付けられるフランスもまた、ある意味ベタでない部分なのかもしれません。とは言うものの、マニアックに突き詰めてる訳でもなく、全ては「いっちょ噛み」に終始してるのを、お断りしておきます。

ルイヴィトンもシャネルも私には関係ないねとばかりに、20代半で一度だけ行ったパリ旅行も、レオナール・フジタの絵を求めて美術館巡りしたり、ランスへ日帰りでフジタ・チャペルを見に行ったり。フランス文学はロック好き、と言うかパティ・スミス好きの流れで、ランボー、ヴェルレーヌから入って、コクトー、ジュネ等々。ちょっと退廃的エッチ本にも興味を抱き、バタイユの「マダム・エドワルダ」(確か同名のインディーズバンドがいましたな)とか、マンディアルクの「オートバイ」も読みました。後者は映画化されて、主演のマリアンヌ・フェイスフルが裸に黒レザーのジャンプスーツ着てた姿から、峰富士子のスタイルが生まれたとか。

とまー、前置きが長くなりましたが、そこから私が20世紀最強の毒舌作家ルイ・フェルディナン・セリーヌに辿り着くまで、さほど時間はかかりませんでした。当時のビートたけし以上にラジカルな毒舌家に、興味を持たない筈がありません。反ユダヤ主義のビラを書いたことで、後に戦犯となるセリーヌを、特に極右の作家とも思ってなくて、ジャン・ポール・サルトルとの対立も、単に「イケ好かないスカしたインテリへの罵詈雑言」として、何か笑えるとこがあります。確か故・中島らもの「明るい悩み相談室」で読んだのですが、「メガネなんかかけてカッコつけやがって、この野郎」的悪口を言ってたとか何とか。実際、セリーヌはサルトルに対し「蛆虫に答える」と「虫けらどもをひねりつぶせ」という本を刊行したそうです。私は読んだことないんですが、タイトル見ただけでもセンスの良さを感じます。彼の代表作1932年の「夜の果てへの旅」は第一次世界大戦中の経験を元に書かれたと言われてますが、冒頭でいきなりそれを否定してるとこも良いですね。以下に、少し抜粋します。

旅に出るのは、たしかに有益だ。旅は想像力を働かせる。

僕の旅は完全に想像のものだ。それが強みだ。

、、、小説、つまりまったくの作り話だ。

これはだれにだってできることだ。目を閉じさえすればいい。すると人生の向こう側だ。


(「夜の果てへの旅」より 訳・生田耕作)

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)
(2003/12)
セリーヌ

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主人公バルダミュは、起こった出来事、出会った人々に対し、一々評価を付けています。負のエネルギーが有り余った様な状態なんでしょうか。しかし、読んだ当時私は、不思議と爽快感を感じてしまったのでした。私自身もエネルギーが有り余ってたのか、刺激を求めていたのか、兎に角「これはパンクだな」と。この反逆の作家は、口語体での吐き捨てる自由な文章で時代の寵児となりました。それまでの文体にあった多くのしきたりを覆し、その後の文学に与えた影響は少なくありません。彼がやろうとしているこは「書き言葉を生きた言葉にすること」と、語っていましたが、それは現代にも引き継がれているんじゃないでしょうか?今は亡き出版社ペヨトル工房の「ライターズ・アット・ワーク」という作家たちのインタヴュー集の中にセリーヌのもあるんですが、結構笑っちゃいます。

<セリーヌ他、コクトー、バロウズ、ギンズバーグ等のインタヴュー集>
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<そのツラ構えも根性ありそーに見えるセリーヌ>
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既に60半ばのオヤジになってからのインタヴューなのですが、「何故書くのかって?金の為にきまってんだろーが」と即答する清々しさ。実際「ガリマール(フランスの出版社)に600万フランのツケがある」と言ってますが、何でも大袈裟に言う人みたいなんで、ホントかどうかは分かりません。しかし、この「お金の為でしかない」発言は、セックス・ピストルズを再結成した時のジョン・ライドンと同じですな。まー、兎に角このセリーヌじいさん、最初から最後まで、否定的な物言いに徹底しているのが、何だかとっても愉快です。家族にいたら嫌だとは思いますが。

で、今ふと思ったんですが、私がブラックマヨネーズの吉田敬を好きなのも、こーいった生きざまを晒け出すタイプだからかもしれませんね。

おっと、っと、ここで、お笑いに逸れてかないよう、話をジャック・ブレルに移しましょう。彼はフランス人でなくてベルギー人なのですが、知ったのが丁度セリーヌを読んでた頃だったので、イメージがダブってしまったようです。特に「ブルジョワの嘆き」という歌の中で「ブルジョワは豚だ。年を取ってますますアホになる」と吐き捨てる歌詞に、私は「パンクやん」と思ってしまったようです。きっと過激さを求めていた時期だったのでしょう。

ベスト・オブ・ジャック・ブレルベスト・オブ・ジャック・ブレル
(2004/10/13)
ジャック・ブレル

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<ブルジョワは豚!と歌うブレル。英語字幕付>


勿論、彼の歌が全て攻撃的な訳ではありません。去りゆく恋人に懇願するラヴソング「行かないで」では、情けな男に徹底してるような歌いっぷりがまた良いです。ブレル自身がかつて傷付けて別れた恋人との経験をもとに、歌詞を書いたそうです。この曲は私の大好きな歌手、須山公実子さんもライヴで歌っていました。



さて、私がブレルを聴くようになったのには、ワンクッションありました。キッカケはこの方、スコット・ウォーカーです。彼がブレルの曲を沢山カヴァーしてたんですね。私は当時「ジャッキー」と「アムステルダム」の6インチシングルを持ってましたが、ここでは「アムステルダム」と「マチルダ」を紹介します。

<ブレルを歌うスコット・ウォーカー>
Sings Jacques BrelSings Jacques Brel
(1990/05/01)
Scott Walker

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<MCは60年代アイドル、ダスティ・スプリングフィールド>


ウォーカーブラザースはイギリスで活躍していて、私は60年代のブリティッシュロックのオムニバスで初めて聴き、アメリカ人だとは後で知りました。イギリスでは今でも、ある種カルト的人気があるようです。ちなみに、私のお気に入りアーティストの一人ジュリアン・コープも、髪型とかファッションのみならず、ヴォーカルスタイルもスコットの影響受けてると言われてましたっけ。

<アルバムジャケットがそれっぽいジュリアン・コープのファースト>
World Shut Your MouthWorld Shut Your Mouth
(1990/07/19)
Julian Cope

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んで、ブレルをカヴァーしてるアーティストをもう一人。スコットランド出身のモーマス(本名ニコラス・カリー)。「ジャッキー」ならぬ「ニッキー」を歌います。そして「泣く友を見る」は、ブレルが病床の自分を見て泣く友達を歌ったという、大好きな曲です。モーマスは直接ブレルをリスペクトなのか、それともスコット・ウォーカー経由なのか、とても興味深いところなのです。





しかし、このモーマスをウィキペディアで調べてみたら、何と大阪在住だそうです。カヒミカリィとの共演があり「渋谷系」で括られることもあるとか。全然知りませんでしたわ。フランス文学から始まって、まさか渋谷系に辿り着くとは、思っても見ませんでしたが、これを機にモーマス、もうちょっと聴いてみましょうかねー。フランスの話はどこへ行った?


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タグ: フランス イギリス ジュリアン・コープ 60年代

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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