プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/02/20 08:15 yuccalina

毎日を楽しく過ごすために~怒ったり、泣いたり、喜んだり

当ブログでは自閉症の息子トモローについて、なるべくポジティヴな話を書くよう努めているのですが、そう毎日毎日、良いことばかりある訳ではありません。と言うか、日々の生活では嫌なこと、大変な事の方が多いのが現実。ただ私はそれらを一々愚痴らなくても、何とかなるようになったきただけなのです。

健常児の様に出来ないと分かってはいても、1つでも出来る事を増やしていく為には、常に挑戦していかなくてはなりません。勿論無理はさせないよう注意してますが、それに伴うストレスは乗り越えて行ってもらうしかありません。学校でも施設でも、そして家においても、そういったストレスでトモローが荒れることは日常茶飯事なのです。しかし、嫌だったり、怒ったりと、ネガティヴな気持ちを出せることも大切。季節の変わり目は気圧の変動が激しいせいか、トモローも気持ちのアップダウンがあるようです。気が付くと顔(右眉の横とおでこ)に引っ掻き傷が出来ていました。多分寝ている間に自分で掻きむしった様です。そして、当然の如く私やパパの手や顔などを引っ掻いてくることもあります。

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怒りをどうやって鎮めるかは、障害児に限らず、子供の成長過程では重要な問題ですよね。何か落ち着くお気に入りアイテムを与えて気持ちを逸らすこともありますが、私はトモローが沢山泣いて、気持ちを吐き出せるように心がけています。怒ってそうな時に敢えて抱きしめて、「嫌なことがあったんだね」と声をかけると、自分の指を口に入れながら声を殺すようにして、泣き出したりすることがあります。そして、ひとしきり泣き終わると、後はスッキリしている事が多いです。取り合えず理由は分からなかったとしても、彼が不安を抱えてる事を分かってるよ、と示すだけでも多少の効果はあるのかなと。

<涙目のトモロー。かつては余り泣かない赤ちゃんでした。>
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私自身が嫌な事、悲しい事があった時に泣くことでスッキリしたり、誰かが話を聞いてくれたことで、少し心が落ち着いたりするのですから、トモローにも同じようにしてあげたいと思っているのです。

何て、今ではトモローが泣いても余裕でいられる私ですが、勿論「ウルセー」と怒鳴ったりしていた時期もありました。トモローが3才半、療育施設に入って半年が経ち、やっと慣れてきた頃に、ダンナが単身でイランに出張してしまいました。それからの約1年半、トモローとの二人暮らしは本当にキツかったです。怒りに任せ廊下の収納庫の扉を蹴って、穴をあけたこともあります。

<左上に隠せないヒビがあります>
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その穴をダンナさんは帰国後、こんな風に修復してくれましたが、ここを見る度に、あんな恐ろしいことは二度としないように、と思います。それと同時には自分は怒るとこうなっちゃうんだ、というのが分かったのも、一つの収穫と受け取ることにしました。私も沢山失敗をして、いやこれからも多分色々と失敗すると思いますが、その経験を糧にして進んでいくしかないのでしょう。

私だってイライラしてトモローに八つ当たりしてしまう時がありますし、周囲の態度で落ち込むことは多いです。いや、どちらかと言えば、自分は些細な事を気にしてしまうタイプだと思っています。例えば、毎朝家からスクールバスの停留所まで、徒歩2、3分の道のりの間、近所の小学校に通う子供達とすれ違うのですが、その中に明らかにトモローを警戒している顔があると、私はとっても落ち込みます。見なきゃ良いんでしょうけど、見えちゃうんですよ。でも、そういう時は自分にこう言い聞かせるのです。あの子達はただ、トモローがピョンピョン跳ねて歩いてる姿を奇妙に思っているだけで、彼を全否定してはいない。彼の姿が奇妙なのは、その通りなのだ。そして、子供たちはトモローの事は何も知らないのだから、仕方ないのだ、と。

こう思う様になった切っ掛けが、5年ほど前にありました。当時トモローが通っていた療育施設の保護者会でのことです。ある議題で一人だけ意見の違うママ(Aさんとしておきましょう)がいて、多数決で既に決まった事に対し、いつまでたっても納得してくれません。皆で説得を続けるうちに、Aさんは泣き出してしまいました。「皆で私をバカにしている!」と大声を上げて、部屋から飛び出してしまったのです。

私はAさんの意見に賛成は出来なかったものの、自らを追い詰めてしまった彼女の心情は、後になって何となく分ってきました。自分も含め5、6人のママ達で後を追い、弁の立つ一人がこう宥めました。「あなたの意見のこの部分は、もっともだし良いことに気が付いてくれたと思ってるのよ。でも、最終的な結果としては、あなたの思い通りにはできないの。」Aさんは漸く頭の中を整理出来てきたのか、泣き止んで話を聞いてくれました。そして議題は無事に可決しました。

多分Aさん自身も発達障害傾向なのでしょう。そして、私たちが彼女に理解してもらおうと発した言葉の中に、「バカにしてる」と感じるものがあったのでしょう。そこに固執してしまったが為に全体が見えなくなって、皆が自分を攻撃していると思ってしまったのだと思います。私には、一人だけ違う意見を押し通す根性はありませんが、もし会話の中で、自分が否定されてるニュアンスを感じたら、やはり心穏やかではないと思います。この件は自分を省みる良い切っ掛けになりました。

否定的な事を言われたら、誰もが嫌な思いをするとは思いますが、私は自分の何か一部分でも否定されると、自分の全てが批判され、攻撃されていると、過剰反応してしまうところがあるようです。多分それは私と母との関係に起因さていると思います。詳しい話はいずれ別の機会に書こうと思っていますが、しっかり者の母にとって、私はいつも頼りなく、そして得体の知れない子供だったのでしょう。母には悪意の無い言葉でも、私は否定的に受け取ってしまっていたような気がします。

私のこの些細な事で気落ちする性格は、多分治らないでしょうが、落ち込みを軽減するためにしている事があります。それは、逆に些細な事を嬉しがるってことです。このブログでトモローに関する記事は、殆どがそれで成り立っています。最近はこんな写メ撮って喜んでました。

<取りあえず陳列棚は一通り触ってみるの図>
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<何にしようかな~>
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近所のファミマでお買い物した時のこと。お店の中がすいていたので、私は密着取材の如く、トモローの横に張り付いて写メをバチバチ撮っていました。健常児の母親が見たらきっと、「この人何やってんの?」と不思議に思われたでしょうね。まだ、好きなお菓子を買い物カゴに入れて、レジまで持っていくだけのことなのですが、トモローがカゴをしっかりと持って、好きなお菓子のパッケージを覚えていて、レジまで持って行けることは、これまでの彼の歩みを思うと「ここまで来たのね」と、私には感慨深いものがあるのです。

今回はいつにも増して、長々と取りとめない文章になってしまいました。



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テーマ:自閉症 - ジャンル:福祉・ボランティア

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Comment
とても面白く、考えさせられる記事でした(面白いという表現は適切でないかもしれませんが)

怒っていそうな時に敢えて抱きしめる、思い切り感情を出させるようにする

私も、実践してみようと思います。

それにしても、トモローくんの笑顔は、可愛いです♪ (可愛いなんていったら、トモローくん怒るかしら??)
すくるんさん、ありがとうございます。
子供の怒りや悲しみを受け止めるには、こちらに余裕がないと難しいので、いつもそう出来る訳ではありませんが、親子で気持ちのやりとりをすることが、一番良いのかなと思っています。

> それにしても、トモローくんの笑顔は、可愛いです♪ (可愛いなんていったら、トモローくん怒るかしら??)
トモローはまだ可愛いと言われると喜びますし、自分を可愛いと見ている人が分かると寄って行きます。その点は、犬好きの人を見分ける犬みたいに、敏感みたいです。
愛に溢れた記事ですよ、これ…。
5年後10年後、トモロー君に読んでもらいたいです。

何を書いていいかわかんなくて悩んだけど、何か感動したのでこんなこと書いてます…(汗)。

グチもあり楽しみもあり、そして成長もある、かな。何も出来ないけど応援してますっ!!
フレさん、意外なところでコメント頂き驚きましたが、とても嬉しいです。ウチみたいな歩みをしてる親子がいると、知っててもらえるだけても、気持ちが楽になります。
こんにちは

トモロー君 とても聡いお顔立ち
子供を持たないワタクシが何をどうもいえないのですが
お母様がトモロー君をそのまま受け入れている
そのことが心にじんわりと沁みます 


>私は自分の何か一部分でも否定されると、自分の>全てが批判され、攻撃されていると、
>過剰反応してしまうところがあるようです。

多かれ少なかれ 誰でもそうなのだと思います
もちろんワタクシもです
犬絡みのことで怒鳴られたりすると(滅多にあることではありませんが)
とてもとても消耗します
そんな時 「あぁよほどいやなことがあるんだな」と思うようにようやくなりました

『動物感覚』という本をご存知でしょうか
著者は自閉症だとおっしゃっています
直接自閉症について語った内容ではありませんが
非常に興味深い内容でした

タロウの母さん、ありがとうございます。

> 『動物感覚』という本をご存知でしょうか
> 著者は自閉症だとおっしゃっています
> 直接自閉症について語った内容ではありませんが
> 非常に興味深い内容でした

「動物感覚」は知りませんでした。とても興味深いですね。自閉症を始め発達障害の特徴のひとつで、視覚からの情報を記憶する能力が高いとよく言われているのですが、先日「人間とは何か」という番組で、実際チンパンジーと人間(安住アナ)と、同じテストをしてみたら、人間が全くかなわなかったんですよね。


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