プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/02/12 08:30 yuccalina

「最初の人間」と岩波ホールと私

暫く書くタイミングを逸していたのですが、2週間ほど前に見ていた映画のお話です。場所は神田神保町の岩波ホールで、作品は「最初の人間」。作家アルベール・カミュの自伝的内容で、生まれ育ったアルジェリアが舞台です。因みに今年はカミュの生誕100周年。偶然にも中原淳一と同い年なんですね。何かもっと昔の人だと思ってました。で、アルジェリアと言えば、日本人が被害にあった事件の影響もあるのでしょうか、平日の昼間にも関わらず、8、9割近く席が埋まっていました。因みに今週の金曜日が最終日で、土曜からは「八月の鯨」が再上映されるそうです。

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さて、物語は第一次世界大戦で戦死した亡父の墓参りから始まり、アルジェで一人暮らしの母を訪ね、幼い頃の回想が、淡々と描写されていきます。毎朝未明から働いた後で、学校へ通う貧しい暮らし向き。そんな彼に学業を続ける様、家族を説得してくれた恩師。彼を叱る度にせっかんをした実の祖母と、それとは対称的に優しかった母と叔父。喧嘩ばかりしていたアラブ人のクラスメートとの友情。それらがゆったりとしたペースで詩のように綴られていました。そこに政治的な匂いはなく、後年の姿は、政治に巻き込まれてオロオロしながらも、自分に誠実に生きようとしている様に思えました。「作家の仕事は歴史を作るのでなく、そこに身を置いて後に伝えること」という彼の姿勢が垣間見られた気がします。そして、乳児の時に亡くなった父への思いも、物語の重要な軸となっているようで、タイトルの「最初の人間」の意味も、その父親と深く関係しています。地味ですが、美しい映像と共に印象深い作品でした。

ところで、この岩波ホールですが、ミニシアターが大好きな私が、多分一番足を運んでいる映画館です。過去の上映作品で、テレビやビデオでの観賞を含め見ているものを、ちょっとピックアップしてみました。

大樹のうた (インド 1974)
大地のうた (インド 1974)
チャルラータ (インド 1975)
密告の砦 (ハンガリー 1977)
家族の肖像 (イタリア 1978)
旅芸人の記録 (ギリシャ 1979)
大理石の男 (ポーランド 1980)
ルートヴィヒ (イタリア 1980)
ある結婚の風景 (スウェーデン 1981)
秋のソナタ (スウェーデン 1981)
山猫 (イタリア 1981)
歌っているのはだれ? (ユーゴスラヴィア 1984)
パパは出張中! (ユーゴスラヴィア 1986)
ジプシーのとき* (ユーゴスラヴィア 1991)
達磨はなぜ東へ行ったのか* (韓国 1991)
コルチャック先生* (ポーランド 1991)
ジャック・ドゥミの少年期 (フランス 1992)
見知らぬ人 (インド 1992)
森の中の淑女たち* (カナダ 1993)
苺とチョコレート* (キューバ 1994)
鷲の指輪* (ポーランド 1994)
大地と自由* (イギリス 1996)
宋家の三姉妹* (香港 1998)
玻璃の城* (香港 2000)
おばあちゃんの家 (韓国 2003)
(注: 数字は公開された年。*印は実際「岩波ホール」で見たもの)


岩波映画で一番最初に見たのは、イングマル・ベルイマン監督の「ある結婚の風景」だったかと思います。テレビ様に制作されたもので、同時高校生だった私は、テレビ放送を深夜一人で見た記憶が。元々ヨーロッパ映画に興味を持ったきっかけは、偶々深夜のテレビで見た字幕版のフェリーニ作品「サテリコン」で、それ以来、何か得体の知れない自分の知らない世界が見えそうなワクワク感と共に、非ハリウッド系映画にはまっていったのでした。リストを見直してみると、やはりこのホールと縁のあるアンジェイ・ワイダやサタジット・レイの作品が多いでしょうか。また、東欧ものが多いのは、ワールドミュージックにハマったのと重なっていたりします。

ここで最後に見たのが「玻璃の城」で、10年以上前の話になります。今回はトモローを出産後初めてでした。そう頻繁には来れないですが、やはりここの映画館は自分と相性が良い気がします。それと、神田神保町という場所への愛着もあるかもしれません。学生だった30年近く前から、この界隈の空気がとても好きだったのです。明治の文豪が愛した店とか、「日本のカルチェラタン」とか、ミーハーなとこは多々あるのですが。

今回は映画の後、一人でランチをしてから、久し振りに散策しました。変わってしまったところ、変わらないところを見ながら、写メをバチバチ撮ってきたのですが、その話はまた別の機会に改めて。


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タグ: フランス ワールドミュージック

テーマ:ミニシアター系映画 - ジャンル:映画

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