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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2012/12/18 14:02 yuccalina

至極私的60年代の愉しみ~その(3)NuggetsとEdselに見た若き日のTodd RungrenとDavid Lindley他

ハマカーンが見事優勝したTHE MANZAIの興奮を、ちょっとクールダウンする意味でも?ここらでまた60年代話。今回は引続きロックの話をします。その(2)で名前を出したアメリカのNuggetsとイギリスのEdselレコードについて。

Nuggetsはパティ・スミス・グループのギタリストLenny Kayeが音楽評論家をしていた頃のお仕事。60年代ビートルズの影響で雨後の筍のように次々と現れたガレージバンドの中から、質の高い作品を編集したオムニバスアルバムです。テクニック的には粗削りでも、ロックで大切なスピリッツを思い出させるとして、その後のニューヨークパンクに与えた影響は少なくありません。また、現代以上に黒人差別が強かった時代のアメリカでは、ローリング・ストーンズなどブルーズ色の強いイギリスのアーティスト経由で自国の黒人音楽を知ると言う現象(つまりそれがブリティッシュインヴェイジョンな訳です)があったそうで、ガレージバンドの多くがブルーズの名曲をカバーしているのも注目すべき点ではないかと思います。

現在出ているものは、私が聴いていた2枚組アルバムに更に曲を追加し、100曲以上収録のボックスセットになっているようです。全てのアーティスト&曲名をここに羅列してられませんので、詳しくは、下記WikipediaのNuggetsのページを参照下さい。
Nuggets - from Wikipedia

一方のEdselレコードは、Nuggetsで紹介されたアーティストのフルアルバムを多数復刻したレコード会社です。私がNuggetsとEdselよって知ったアーティストは、The Seeds, The Electric Prunes, The Beau Brummels, Paul Revere & The Raidersそして、先日紹介した13th Floor Elevators, The Shadows of Knights, Count FiveにMoby Grapeと上げていったらキリがありません。興味のある方は下記Edselレコードのディスコグラフィーをご覧下さい。ちなみにEdselはThompson Twins, Paul Young, Aztec Cameraといった80年代ロックのリイシューもしていますので、そちらに興味のある人も是非どうぞ。
Edsel Records Discography

そういった中から数曲を選ぶのは難しかったんですが、まずは、Loveと言うグループの「My Little Red Book」を。



ヴォーカリストが黒人だったのが年代的に珍しかったんじゃないかと、かなり後になって気が付きました。グループ名を冠したアルバム「Love」のA面1曲目で、かのバート・バカラックの作品です。ピーター・オトゥール主演の映画「何かいいことないか子猫チャン」(原題Whats New?Pussycat,1965年)の中で、イギリスのバンド、マンフレッドマンもカバーしていました。因みにこの映画は、若き日のウディ・アレンが脚本を手掛け、出演もしています。

そして、B級映画のタイトルにもなり、出演しているThe Standells の「Riot on the Sunset Strip」。このあたりは後のパンクと通じるストレートさを感じます。因みに同映画にはもう一組、Chocolate Watch Bandと言うNuggetsの看板バンドが出演しているようです。

<映画からの映像。曲が始まるのは1:18からです。>


そして、私が注目したいのは、各々その後の長いキャリアの1ページとして興味深い2つのグループ。Todd RungrenがいたNazzとDavid LindleyのThe Kaleidscopeです。

まずは、Nazzの「Open My Eyes」から。1967年のサマーオブラヴ以降、ロック界では「ドラッグやってハッピーになろうぜ」的いかがわしさプンプンの、いわゆるサイケデリックが主流となっていくのですが、この映像はモロですね。Pink Floydの「See Emily Play」も確かこんな感じだったような?フライングVをかき鳴らす若き日のToddは可愛い、でもやっぱり顔なげーなー、と再確認。そして作りは粗めでもToddのポップセンスを感じさせる曲です。ちなみにこの曲はシングルカットされましたが、商業的には不発に終わりました。しかし、そのB面に収められた「Hello It's Me」という曲が、後にToddがソロアルバムで再演し、ヒットさせたといういわくつきです。



しかし、レニーがNazzの曲を選んだのは中々興味深いものがあります。それは、昨年このブログで紹介してきたパティ・スミスの自叙伝「Just Kids」によれば、パティとトッドが知り合ったのは1970年頃、彼がThe Bandのアルバム「Stage Fright」のエンジニアをしていた時だそうです。パティはその後1971年にレニーと出会います。そして、レニーがプロデュースしたこの「Nuggets」のリリースが1972年。そう言った関係性を思うと面白いなあ、と。ついでに書いておけば、トッドはその後パティ・スミス・グループとして最後のアルバム「Wave」のプロデュースをすることになります。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、Nazzというバンド名はJeff Beck時代のThe Yardbirdsの曲「The Nazz Are Blue」から取ったそうです。やはりブリティッシュ・インヴェイジョンの影響を感じさせますが、ここで紹介したておきたいイギリスのバンドがThe Move。後にJeff Lynneが加わり、バンドはELO(Electric Light Orchestra)、へと繋がっていくのですが、実はこの「Open My Eyes」をカバーしてたそうです。一方Toddは後にバンドUtopia名義でThe Moveの曲「Do Ya」をカバー返ししたとか。紹介するのはJeff Lynne加入以前リーダー的存在だったRoy Woodの曲「Fire Brigade」。



ご立派な口髭もインパクトありますが、首にグルグル巻いたチェーンらしきものは、パンクファッションを先取りしていた感もありますね。そんな強烈な見た目とは対照的なポップセンスがまた好きなんですわー。Toddとどこか通じるものがありそう?

一方のDavid Lindleyですが、ウエストコーストを代表するシンガーソングライターのJackson Browneとのコラボでもよく知られた人です。私はそれ程彼に入れ込んだ覚えはないのですが、今思うと私のロック遍歴において、実はとても重要だったような気がします。1991年渋谷クアトロでの来日公演での、ハートウォーミングな演奏はよく覚えいていますし、Professor LonghairやHuey "Piano" Smithと言ったニューオーリンズのピアノブルーズを聴くキッカケになったのは、彼のアルバムだったからです。古き良き音楽を斬新なアレンジで聴かせてくれたDavid Lindleyが若き日に組んでいたバンドがThe Kaleidscopeなのですが、一番印象に残っている曲がこの「Egyptian Garden」です。



インド~中近東を思わせるサウンドで、ワールドミュージック的アプローチをしていたのは、とても興味深いところ。一方でThe Kaleidscopeはミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画「砂丘」(原題Zabriskie Point 1968年)のサントラにも何曲か提供しています。YouTubeで聴いてみたのですが、結構無難なカントリー調フォークって感じでしたが、、。「砂丘」はPink Floydのアルバムとして扱われることが多いようですね。愛読してるフレさんのブログにレヴューがありましたので、リンクしておきます。こちらのエントリーではボツになったFloydの曲の動画が紹介されております。

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Pink Floyd - Zabriskie Point 「ロック好きの行き着く先は・・・」

と、また話が逸れてきましたが、この「砂丘」や同アントニオーニ作品「欲望」みたいな、60年代のロックカルチャーをフィーチャーした映画の話も、また別の機会にしていきたいと思っています。

では、最後にもう1つ。The West Coast Pop Art Experimental Bandという、チョー長ったらしいネーミングのアメリカンバンド。「Transparent Day」という曲です。



この曲はまあまあ爽やかなウエストコーストサウンド?風ではありますが、名前にポップアートだのエクペリメンタル=実験的だの付けてるだけあって、けっこう不気味な曲もあったりします。「Leiyla」と言う曲はBo Diddleyばりのギターリフにちょっとおサイケな味付けをしていて、オッサンの唸り声が気色悪いかな、と思ってここでは紹介しませんが、どこかでインド音楽を意識してるとこがあるのかもしれません。ズバリ「Buddha」なんつータイトルの曲もあります。

60年代ロックにハマっていた80年代後半~90年代の始め、当時はあまり気にしてなかったんですが、この時代のロックはインドの影響を感じる音楽が多いんですよね。先日亡くなったラヴィ・シャンカール(享年92歳)がビートルズ(ってかジョージ・ハリスンか?)にシタールを教えたのが大きなキッカケだったんでしょう。「Black Mountain Side」が収められたレッド・ツェッペリンのファーストアルバムは1969年のリリース。アメリカのアイドルグループ、モンキーズもインドの民族衣装クルタを模したような、縦襟で裾の長いジャケットを着ていました。私が大好きだった60年代バンドの1つにLovin' Spoonfulがいるのですが、彼等のアルバムをリリースしていたのはKarma Sutra(カーマ・スートラ=性の経典)という名前のレコード会社で、その親会社の名前はBuddha(ブッダ)レコードでした。

ヨガを学ぶ身となって、今更ながらロックとインドとの関係に、また違った興味が湧いているところなので、次回はその辺りのお話をしたいと思っています。
その(4)に続く


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タグ: 60年代 80年代 イギリス インド R&B NYパンク ワールドミュージック

テーマ:Psychedelic 60's - ジャンル:音楽

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Comment
私は60年代ロックは全然詳しくないんですが、偶然にも「何かいいことないか子猫チャン」は見てました。確かトム・ジョーンズが歌をうたってたり、フランソワーズ・アルディがチョイ役で出てたりするんですよね。
私は映画見てないんですけど、面白そうですね。フランソワーズ・アルディ、英語しゃべってるのかしら?


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