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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2012/11/17 06:12 yuccalina

60年代英国カルチャーの話~「ドント・ルック・バック」から「孤高の警部ジョージ・ジェントリー」にネオGSまで

ボブ・ディランって、あんまり真面目に聴いて来なかったといおーか、のめり込んだ記憶が全くないブログ主です。多分一番最初にディランと認識して聴いた曲は、Al Stewartがアルバム「Orange」でカヴァーしていた「I Don't Believe You」かもしれない、っていうくらいウッカリ屋でありますが、オリジナルよりも先にカヴァーを聴いちゃってる曲は他にも色々。The Byrdsの「Mr. Tambourine Man」、Televesionの「Knockin' On The Heaven's Door」とかね。で、彼のドキュメンタリー映画「Don' Look Back」も今回初めて見ました。

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1ヵ月ほど前にフジテレビが、この「Don't Look Back」を含め深夜にロック映画特集をやっていて、録画したのをやっと見ました。まずは冒頭の「Subterranean Homesick Blues」。流石にこれは見覚えあり。音楽史上、最初のプロモーションビデオと言われてますが、このキーワード(歌詞で韻を踏んでいるところみたい)が書かれたをフリップをパッパと投げ捨てていくディランは、お笑いの手法でもある「フリップ芸」の先駆けにも見えますね。

<このフリップの使い方はCMなんかで良く真似されてますね>


1965年に行った彼のイギリスツアーを記録したドキュメンタリ―です、Patti Smithの伝記に登場し(詳しくはこちら)、彼女に歌作りを勧めたというBob Neuwirthは当時ロードマネージャーをしていました。その若くカッコイイ姿が嬉しかったり、移動中の車ん中でバナナを食べまくるJoan Baezにガッカリしたり、The Animalsのキーボード奏者Alan Priceが自国の新星Donovanがどんなに素晴らしいかをディランに語る姿とか、見どころは沢山。後日ディランが実際Donovanと対面する場面も勿論良いです。

弱冠24歳の若者だったディランは、社会への怒りを代弁する説教師みたい扱うジャーナリズムに対し、「別に何にも怒ってはいない。ただ起きた事を歌っているだけ」と言う見解。確かに、「Only A Pawn in Their Game」など、私には敢えて情感を抑え淡々と歌っているよに見えました。「後ろから銃を撃ったり、縛り首にしたり、リンチしたりするのは、そう教え込まれてきたから、彼は奴らのゲームの駒に過ぎない」は、ディランにとっては明白な事実だったのでしょう。彼にはお説教をするつもりなど毛頭なく、ただ「歌を歌うのが自分の仕事」と言う姿勢に納得出来ました。但し、起こったことをそのまま歌うことが、どんなに大変な時代であったを思えば、そこに矜持を持った青年ディランをカリスマとして、世間が祭り上げたのも当然と言えるんでしょうね。

ここで、私が好きなディラン・カヴァーを1曲。1980年代後半、The Waterboysを抜けたKarl Wallingerが結成したグループ、World Partyによる「All I Really Want To Do」。



「Subterranean Homesick Blues」の後、映画タイトルのバックに流れる曲です。The Byrdsのカヴァーよりも、オリジナルに忠実な感じですね。それにしても、この映画がDVD化されてないなんて、日本の音楽・映画業界のウッカリにも程がありますなー。

さて、1965年と言えば私が生まれた年なのですが、取材する女性やディランを追っかける女の子達のファッションが可愛いのも目を惹きます。ちなみに彼は女性ファンには驚くほど寛容で優しい対応に見えました。でも、それは単に女好き云々というよりは、彼女達がとても素直に感じた事を表現していたからかもしれません。「あの曲はあなたらしくない気がして、あまり好きじゃない」とか平気で言っちゃうんですよね。それをディランは怒りもせず素直に受け入れていたのです。

と言ったところで、話題はBBCドラマ「孤高の警部ジョージ・ジェントリー」(原題はInspector George Gently)です。毎度のことですが、こちらもAXNミステリーチャンネルで放送されています。詳細は下記のページを参照してください。
「孤高の警部ジョージ・ジェントリー」-AXNミステリーチャンネル公式サイトより

このドラマ、製作は21世紀(2007~2012)ですが、舞台が60年代なのです。以前紹介した「時空刑事1973」と共にその年代のファッションや音楽を楽しめます。クラッシックカー好きにも楽しめるかもしれません。主演は「判事ディード・法の聖域」の名優マーティン・ショウ。相棒の若い刑事バッカスの髪型がもろ60年代だし、女性のファッションやインテリアの趣味だとか、見事に再現していると思います。そして、皆タバコをスパスパよく吸うこと。「Don't Look Back」でもタバコが目立ってました。

歴史の1ページとしての60年代を感じさせるエピソードも沢山あります。戦後約20年ですが、まだ傷痕が癒えていない人々の話が出てきました。最初の回で自動車事故でなく、故意にあてられて殺されてしまうジェントリーの奥さんはイタリア人。また、パブにドイツ人が現れると喧嘩になって「ナチ野郎と一緒に飲めるか」「敗戦国のくせに金を持ってる」と罵られます。その一方で、連合国軍が一般市民を虐殺することになったドレスデン空爆について、「我々が罪のないドイツ市民を大量虐殺したのもまた事実」とジェントリーが言及する場面もありました。

YouTubeでジェントリー&バッカスの名場面集動画を発見。BGMがThe Madnessなのもグーです。The Madnessは80年代のバンドですが、あのスカ・ブームも実は60年代リバイバルだったんだな、と思えば中々良い組合せだな、とミョーに納得したのでした。



最後に、80年代の日本に於ける60'sリバイバルで、私が忘れがたいもののひとつにネオGS(グループサウンズ、ガソリンスタンドぢゃないよ)があります。ファントム・ギフト、ヒッピー・ヒッピー・シェイクスにザ・コレクターズ等々。今ではマッシュルームカットのお笑い芸人が山ほどいる時代ですが、当時あの髪型は60's愛好家の目印みたいなものでした。雑誌「宝島」を読んでいた人なら覚えているんじゃないでしょうか。ま、ピンキー青木の「OK!」はローラの「オッケー」みたいに一般に浸透はしませんでしたけど。

<画質は全然OKじゃないですが、、>


私はどちらかというと英米のリアル60年代ガレージロックを聴いていたので、音楽的には余りめり込みませんでしたが、当時の日本のファッションに影響を与えてた気がします。三つボタンの細身のスーツとか、チェックやストライプのパンツとか、ペイズリーのスカーフとか、今では普通にどこでも買えるファッションアイテムも、80年代は結構探すのが大変だったなー、とか思い出しましたよ。そう、かくいう私も80年代は前髪短めのマッシュルームカットで、60'sファッションに身を包んでいたんだなー、と先日アルバートホール前でのモッズコート姿の写真を見て、丁度思い出してたところです。あのモッズコートも表参道の裏通りにあったサープラスショップで買ったのでした。この辺の話も含め、60年代ファッションと音楽の話はまた近々改めてしたいと思っております。



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タグ: イギリス 60年代 80年代

テーマ:Bob Dylan - ジャンル:音楽

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Comment
ディランの入り口って結構他の人のカバーって人多いんじゃないかなぁ。自分もそんなんだった気がする。知った時にはすでに伝説的扱いだったけど、ポップス界からもロック界からもブルース界からも祭り上げられてたからどんなんd?って思ってたけど、聴いたらよくわからんかったのが真相(笑)。ああいうスタイルもあるんだな〜、と。メッセージソングってのは言語分からんと難しいっすね。
こんにちは。
意識してロックを聴き始めたのは1970年代の終わり頃から、
1980年代に入ったあたりで、そのころにはすでに
ディランは伝説の人になっていたように思います。
なので後追いでディランのCDを買って聴いています。
アデルという人の歌でいいなあ、と思った曲が、
ディランのものだったりして、やはりディランはすごいなあ、
なんて改めて思った次第です。
私もカバーを先に聴いてるのが殆んどです。ストーンズのペイント・イット・ブラックも、エコー&ザ・バニーメンが先とか。
「宝島」読んでたので、ネオGS懐かしいです。
フレさんどーもー。

>メッセージソングってのは言語分からんと難しいっすね。

、、、ですね。今回感じたのですが、音楽的に奇抜なことはせずにシンプルな音で淡々と語るのはブルーズに近いな、ってことです。色々とゴチャゴチャしたものを聴いてきた後で良さが分かるみたな感じ?ただ、若きディランの言葉を聴いていると、パティ・スミスが彼に憧れたのも納得、という意味でも私にとっては価値のある映像でした。
乙山さん、こんにちは。
年月を経て、様々な人から愛されてきた曲って、その分魅力が増幅されてるんだなー、と感じる事はよくありますが、真実をついた言葉は古く感じさせないのかな、ともこの映画を見て思いました。
抹茶アイスさん、こんにちは。

> ストーンズのペイント・イット・ブラックも、エコー&ザ・バニーメンが先とか。

あ、私は流石にこれはストーンズが先ですが、この手の80年代にカヴァーされた60年代の名曲については、いずれどこかで書きたいと思っています。


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