プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2013/01/04 09:20 yuccalina

鈴木常吉「さびしい時には」から中原淳一と丁寧な暮らしの話

明けましておめでとうございます。私は年初に誓いをたてるような、喜徳な事は一切した事がなかったのですが、新年最初の話はこれにしよう、って決めていました。

鈴木常吉さんのセカンドアルバム「望郷」に収められた歌「さびしい時には」の歌詞が素敵なので、ずーっと紹介したいと思ってたのです。さびしい、なんておめでたい正月には相応しくないのでは、と思われるかもしれませんが、まあ、動画と歌詞を御覧ください。

望郷望郷
(2010/10/24)
鈴木常吉

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さびしい時には風呂に入ろう
湯船に一杯 お湯をはって
ざーざーと湯を流して
さびしい時には風呂に入ろう

さびしい時にはメシを炊こう
一日一日メシを炊いて
やがて季節も過ぎるだろう
さびしい時にはメシを炊こう

さびしい時には夜を待とう
横丁にも灯りが点る
灯が揺れば思いも流れる
さびしい時には夜を待とう

さびしい時には水のように
深い夜に沿って流れて
落ちるようにただ眠ろう
さびしい時にはただ眠ろう


この素敵な歌詞を書かれた中原蒼二さんは、現在でも高い人気を誇るイラストレーター故・中原淳一(1913~1983)のご子息で中原淳一ショップ「それいゆ」(東京・広尾)を経営されているそうです。

中原淳一の美しいイラストと言葉は昭和の女性達に多大な影響を与えました。また最近でも若い女性ファンが多いそうです。私の世代では、幼い頃淳一氏のイラストを目にした記憶があります。大きな瞳に華奢な体型の女性像は竹久夢二と少女漫画を繋ぐような存在だったのでしょうか?私のその辺りにはあまり明るくないのですが、現代の美意識「カワイイ」の源流とも言われている内藤ルネは、中原淳一のお弟子さんだったそうです。

淳一氏の素敵なイラストや言葉の多くが書籍化されていますが、ホームページやブログでも読むことが出来ます。
中原淳一ホームページ

しあわせの花束―中原淳一エッセイ画集 (コロナ・ブックス)しあわせの花束―中原淳一エッセイ画集 (コロナ・ブックス)
(2000/03)
中原 淳一

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ここで、その中から1つ紹介しましょう。

芝居や映画を見たり、
銀座をぶらぶらして買物をしたり、
ダンスをしたり、
新しいドレスを着た時でなければ
愉しさが感じられないというひとがあったら、
それは不幸な人です。

なぜなら、人間は
毎日そんな事ばかりしている訳には
ゆかないのですから、

そんな特別な遊びの様なことをしなければ
愉しくなれないとしたら、
愉しくない時間をずいぶんたくさん
持たなければならないことになってしまいます。

誰もがそれぞれ持っている仕事、
その仕事の中に、また、
毎日の生活のその中で最も自然に
愉しさを見出すことが出来たら、
どんな幸せなことだろう。

中原淳一



父は「愉しい時」で息子は「さびしい時」の話をしているのですが、その価値観には相通じるものがあり、共にヨガ的だなー、と私は思ったのでした。どちらも日々の暮らしを、意識的に丁寧に生きようという意志を、私は感じるのですが、どうでしょうか?

ところで、さびしさとか悲しさとか、ネガティヴな感情は、絶対に必要なものでもあります。もしもそれらを感じずに生きてきたら、きっと楽しさや喜びも薄っぺらいものにしかならないでしょう。「さびしい時には」の歌詞で私が一番好きなのは、4番目の「水のようにに夜に寄り沿って眠りに落ちる」ところです。さびしいと言う感情を何かで紛らわせるのではなく、向き合っている潔さすら感じるからです。多分、さびしさだけでなく、悲しみや怒り、焦燥感と言った負の感情を抱いてる時こそ、それらと向き合う時間が必要な気がします。そんな時こそ本当に大切なものに気が付くのかもしれません。普段有り難みを感じずに過ごしていた、ご飯の美味しさ、お風呂の温かさ、街に点った灯りの温もりを感じられる時を過ごすのは、ヨガをしている時の意識とも通じている気がします。

ちなみに、日本語には「湯水の如く」と無駄遣いを例える言葉がありますが、そんな形容なぞ思いもつかない環境が、世界には決して少なくないはずなんですよね。そうした環境にでさえ感謝の気持ちを忘れない、そんな丁寧な暮らしをしていけたら良いな、と年初の誓いの代わりに私はうっすらと思ったのでした。

最後にもう1つ。私がそんな丁寧でシンプルな生活に憧れるようになったきっかけは、トランシルヴァニアとの出会いにあります。事の始まりはみやこうせいさんの写真集「ルーマニアの赤い薔薇」で、私は20代の半ばでした。実際にトランシルヴァニアの村を訪れ、音楽やダンス、美しい民族衣装等の虜になったのですが、一番影響を与えられたのは、村の人々の暮らしぶりでした。家の門を美しい木彫りで飾り、室内には刺繍や焼き物、ペインティングされた家具で花畑の様。清潔に整頓された部屋に客人を迎え入れ、精一杯のおもてなしをしてくれました。私にとっては宝物のような思い出です。今でもこの写真集や自分自身で撮ってきた写真を眺めると、背筋がピンと伸びる思いがするのです。

ルーマニアの赤い薔薇ルーマニアの赤い薔薇
(1991/11/01)
みや こうせい

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この写真集と中原淳一の言葉と、中原蒼二作詞の歌「さびしい時には」を胸に留めつつ、美しく丁寧な暮らしが出来るべき心持ちでいたい。というのが、40年以上もガサツに生きてきた私の、ささやかな希望なのであります。

、、てな具合に、今年も自分の好きなこと思ったことをダラダラ書いていくつもりですので、どうぞ宜しくお願い致します。



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タグ: 鈴木常吉 ヨガ トランシルヴァニア

テーマ:心の持ち方 - ジャンル:心と身体

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