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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2012/09/06 08:55 yuccalina

ダウン症出生前診断とBBCニュースからパラリンピックまで

以前イギリスの刑事ドラマ「フロスト警部」に、ダウン症の俳優さんが出演していた話を書きました。開催中のロンドンパラリンピックでの盛り上がりは、今までにないものを感じますし、元々負傷兵の為にイギリスで始まったそうですね。障害者を受け入れる社会として、日本よりも成熟していると感じます。

先日のダウン症出生前診断の記事で、私はかなり悲観的なことばかり書いてしまいましたが、その障害者先進国と思えるイギリスBBCのニュースサイトで、こんな記事(英文)を見つけました。

「多くの人がダウン症児を育てている」
Many keeping babies with Down's -BBC News

2008年の記事ですが、概要は、イギリスで同様の診断を導入したのが1989年、2000年までにダウン症児の出生は719人から594人まで減少したそうですが、近年はまた増加傾向にあり、2006年には749人と増加してきました。出生率全体も上がっているそうですが、診断を導入した事で中絶が増加し続けることにはなりませんでした。ダウン症協会がこの間に行った、1000人の親御さん達へのアンケートによれば、出産を選んだ理由として、「宗教などの理由から中絶に反対の立場」が約33%(全体の3分の1)、「診断の結果を信用しなかったから」が20%という事ですが、30%の人達が「ダウン症者の生活が向上してきているから」と答えました。20%の人達は実際身近にダウン症の知り合いがいる、ということです。

ダウン症でも俳優をしたり、健常者と同じ仕事が出来るようになりつつある社会が、悲観的にとらえる人を減らしつつあるのでしょう。私は前回の記事では障害を受け入れない人達の顔色ばかり気にし過ぎていたかもしれません。基本的にどこの世界だって、自分にとっての善人も悪人もいる訳で、様々な考え方の人がいる中で生きていくしかないのですから。

と言ったところで下の写真をご覧ください。このチャーミングな女の子の名はナタリア。5歳のダウン症児です。彼女がJoJo Maman BeBeという子供服ブランドのカタログのモデルとして契約をした話が、同じBBCニュースサイトにありました。以下は英文のママですがリンクを貼っておきます。

ダウン症児のナタリアちゃんがモデル契約
natalia_convert_20120906085103.jpg

Down's syndrome child Natalia begins modelling assignments -BBC News



見た目アイスランドの歌姫、ビヨークのようでもあり、チャリTシャツにもなったポップアーティスト、奈良美智さんの描く女の子を思わせる可愛さですね。ダウン症児は愛嬌のある子が多いですから、今までいなかったのが不思議なくらいです。ちなみにJoJo Maman BeBeのカタログでは、もう1人ダウン症児がモデルをしているそうです。

と、和んだ後で水を差すようですが、こんな素敵な記事と並んで、教会で聖体拝領を拒否された男児のニュースなどが載っていたのも事実です。たとえ日本に比べ寛容と思われるイギリスにおいてでも、そういった事はあるんですよね。ダウン症の方ではありませんが、丁度、昨日の朝日新聞夕刊に、英国のBBCで子供番組の司会をするケリー・バーネルさんの記事が写真入りで掲載されていました。彼女は生まれつき右の肘から下がありませんが、ノースリーブの服も着ます。それを「子供が怖がるから見せるな」「袖付きの服を着ろ」とクレームする親は、やはりイギリスにだっている訳です。そんなクレームにあっても逃げない強い心をケリーさんは育んでいます。多様な価値観の中で揉まれることが、成長に繋がるのかもしれません。

さて、今回の問題に関しブログ村等でも検索して記事を色々と読んでみた中、とても印象的な記事がありましたので、ここで紹介したいと思います。ご自身ダウン症の娘さんを育ててらっしゃる女性です。

「子どもは親の価値観をぶち壊しにやってくる」っていうのは誰の言葉だったか忘れたが、本当にその通りだと思う。
健常の子であっても、障害のある子であっても、それは変わらない。
それこそが人知を超えた親子のマッチングの醍醐味だと思うのだ。
お互いが、お互いを精神的に一番成長させてくれるような相手が、親子として選ばれているのだと思う。
子どもは子どもで、自分に与えられた条件で(親も含め)、地上でしか学べないことを学ぶ。
親は親で、その子をもつことでしか学べなかったことを学ぶ。
それが親子ってものだと、私は思っている。

出生前診断に思う事(長文注意)-「働く主婦の独り言」より
(↑記事全文は上をクリック下さい。素敵なお話なので是非お読みください。)



「子供が親の価値観をぶち壊す」は多いに納得できます。トモローがまだ自閉症と判明するずーっと前から、生まれてきた時から振り回されてヘトヘトになりつつも、同時に「こんなにも興味深く愛すべき生き物がいまだかつていただろうか?」と思ったものです。この感覚は基本的にずっと変わっていません。自ら成長と言うのはおこがましいですが、トモローと過ごしてきたこの10年で、彼によってもたらされた意識の変化には計り知れないものがあります。私がヨガを学ぶようになったのも、トモローのお蔭かもしれません。私はヨガを通じて、様々な繋がりを感じ、ものの良し悪しとは簡単に判断できない、全ては相対的評価で絶対的なものでないことを、日々感じながら生きています。この出生前診断も、人によっては非常に有り難いことなのでしょうが、世間の目という幻想に囚われず、自らの価値観で判断しさえすれば、どちらを選ぼうと道は開けて行くのだと思います。

最後にパラリンピックの話を少々。昨夜の放送で、ボッチャという競技が紹介されていました。脳性マヒの人達が行う競技で、ルールはウインタースポーツのカーリングと似ています。手でカラーボールを投げて、白いボールにより近くに落とした方が得点をするのですが、カーリングと同様にどこへ寄せるのか駆け引きがあり、見ていてとてもワクワクドキドキしました。マヒでボールを持つ手が震えていたりするのですが、その手をコントロールして見事な投球をする人々を見ると、本当に「人間の可能性」を感じます。その震えを受け入れた上で、自らの肉体と対話出来ているから、あのように鋭い球が投げられるんだなあ、と。大会何日目だったのか忘れてしまいましたが、ゲストの有森裕子さんが、「パラリンピックはいつも人間の可能性を私達に示してくれる」みたいな話をされていましたが、本当にそう思います。つまり、人それぞれが持って生まれた肉体と、与えられた状況で、努力し自分の可能性へ挑戦しているのです。障害があるから「あれもこれも出来ない」ではなく、「どうすれば何が出来るか」を社会全体で考えていけると良いですね。

パラリンピックも後半戦ですが、今晩は国枝選手の車椅子テニスが楽しみです。



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タグ: 自閉症 イギリス パラリンピック

テーマ:ロンドンパラリンピック - ジャンル:スポーツ

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