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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2012/08/23 10:26 yuccalina

今敢えてThe The(ザ・ザ)の「Armageddon Days Are Here Again」を聴く

一連の領土問題で日本に不穏な空気が立ち込める中、場違いな話かもしれませんが、私がつくづく思ったのは、「やっぱりイギリスってスゲー、腐っても大英帝国だな」でありました。だって、フォークランド紛争では、遥々アルゼンチン沖まで行って、ドンパチやって追っ払ったんですよ。って戦争を賛美する気は毛頭御座いませんし、絶対にイヤですが、中国や韓国に対して弱腰の日本と、つい比べてしまいました。正直、今の日本はアメリカ様の後ろ楯無しでは、何も出来ない状態ですもんね、しかも盤石とはいえな日米関係ですし、あーあ。

私はイギリスのロックに親しんで30年以上経ちます。勿論、社会性があることと音楽的に優れてることがイコールではありませんが、イギリスのロックアーティストに、社会的発言をする人達が多いのは、歴史的な経験値の差なのかな、と感じることもしばしば。この30余年でフォークランド、湾岸戦争にコソボ紛争等、戦地に兵を送り出しているのです。例えばドラマを見ていても、戦地から帰還した元兵士が薬物依存症になったり、PTSDで神経を病んだ話とか、戦争にまつわる話がまーこれでもかと出てきますもの。加えて、階級(クラス)差別は日本の「格差問題」とは比べもんにならないし、移民に人種、宗教の問題とてんこ盛りです。

といったところで、今回紹介したいのは、The The(ザ・ザ)「Armageddon Days Are Here Again」。イスラム&キリスト教徒の対立を歌っています。1989年のヒット曲ですから、まだ湾岸戦争前夜であったのも、今思えば興味深いところです。この歌が生まれたキッカケは、イランから死刑宣告された作家、サルマン・ラシュディ(現在アメリカ在住)の「悪魔の詩事件」だそうで、歌詞のサビの部分は、

イスラム教徒は立ち上がり
キリスト教徒が動員される
世界はその膝の上にあるが
その神託、崇拝と教義は忘れ去られた


また、こんな一節も

もしもこんにち本物のキリストが立ち上がったとしても
CIAによって冷たく撃ち抜かれるだろう


とか、

神はイスラエルにもローマにもいない
神は米ドル属したりしない
神はヒズボラの爆弾を作りはしない
神は教会に行くことさえない


<この動画はPVではありません。過激な作りです。>


とまー、こんな歌がスーパーマーケットのBGMで流れる国、それがイギリス。The Theのリーダー、Matt Johnsonは当時「人間が神を作ったんであり、神が人間を作ったのではない。神が人を罰するなんてことはなく、暴力やごまかし、脅迫の言い訳として神を利用してるだけ」といったコメントを発表していました。彼はファーストネームがマタイで、「ヨハネの息子」というファミリーネームの、明らかにキリスト教徒として生を受けた人間です。だから、この「神が人を作ったんじゃない」発言は、相当な覚悟が必要だったでしょう。但し彼は別にイスラム教もキリスト教も、それ自体を批判してる訳ではなく、神を言い訳に争ってる人達に「一体何がしたいのか」と問うていたのだと思います。

そして何よりも凄いなと思ったのは、「用意はいいかい?ジーザス?ブッダ?マホメット?OKさあ行こう!」とクイズ番組の司会者みたいなオープニングが、The Sweetの「Ballroom Blitz」という軽薄な曲をフィーチャーしているところ。これが英国式ジョークか?ウイットか?エリザベス女王のポートレイトに安全ピンをつけたレコードジャケットが許される国イギリス。女王も登場したロンドン五輪の開会式で、Sex Pistolsの「God Save The Queen」が流れる国イギリス。Johnny Rottenは当時命を狙われながら、「She's not a human being.=彼女は人間じゃない」と歌っていたのでした。そんな国からやって来たNoel GallagherがMステでAKBを見て呆気に取られても、無理のない話ですわな。

Mind BombMind Bomb
(2002/07/02)
The The.

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この「Armageddon Days-」が収録されたアルバム「Mind Bomb」には、アイルランドのSinead O'connorという女性アーティストが、バックコーラスで参加しています。彼女はその後1992年、アメリカの名物番組「サタデーナイトライヴ」の中でローマ法王(先代のヨハネ・パウロ二世ですね)の写真を破り捨てる騒動を起こしました。原因はどこぞのカソリック教会であった幼児虐待事件だったかと思います。その後出演したボブ・ディランのデビュー30周年記念コンサートで、彼女は大ブーイングを浴びました。



予定していたディランの曲をキャンセルし、アカペラでBob Marleyの「War」を歌ったのは今では伝説となっています。(ちなみにWarはローマ法王の写真を破った時にも歌いました。)このビデオを見た時私は28才くらいでしょうか、同年代のSineadのこの姿に身震いがしました。自分がした行為への報復を全身で浴びながらも、なお主張して答えました。歌い切った彼女に対し、多分ブーイングと同じくらいの賛辞の拍手があったのではないでしょうか。

そんな彼女がMattとデュエットしている曲がこちら、



そして、実を言うと彼女のアルバムはフルで聴いたことがなかったりするので、ここでフレさんのページからファーストアルバムのレヴューをリンクさせて頂きます。
Sinead O'connor - The Lion and the Cobra 「ロック好きの行き着く先は・・・」

1989年と言えばは私は二度目の転職をしました。海外でのプロジェクトを主とした会社で働いた10年間の経験は、私にとって刺激的な毎日であり、The TheやSinead O'connorといったシリアスな音楽を真っ向から受け止めるエネルギーがあったのも、そのお蔭だったかもしれません。私は直接関わりませんでしたが、中東での仕事も多数持っている会社で、社員が何人か湾岸戦争で人質になったりもしました。世界の情勢を身近に感じながら仕事するのは、しんどいと思う時もありましたが、、。

しかし、「Armageddon Days-」から20余年経っても、状況は殆ど変って無さそうなのが怖いですが、現在、何事もなかったかのように韓流スターに狂喜乱舞するファンの姿が流れる日本のテレビ(特にお台場のヤツね)の方が、もっと不気味ですな。


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タグ: イギリス

テーマ:洋楽ロック - ジャンル:音楽

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Comment
ブログ村より、この文を読ませて頂いています。「神が人を作ったんじゃない」発言を読みました。同感に思います。だからと、人が神をーーーとも思いません。人は、自然の意思を感じ、それを神と想像した結果、多様な宗教が生まれたのだと思います。この意味では、飽くまで、各自の精神世界における自然との対話のように思います。この基本を忘れた人々が、お互いの宗教文化の違いより起こる「齟齬」から、争いが起きているのだと思います。このグローバル時代、ますます、多様な齟齬問題が起きると思います。このようなことの無いように、各自の認識差異より存在する齟齬の認識を大切にする事が必要に思っています。齟齬に興味を持たれましたら、<A HREF="http://blog.nsk.ne.jp/sikunsitaiwa/upload/sogo.pdf">齟齬レポート</A>をお読み頂ければ幸いです。では、本日は、この辺にて。ブログ村住人、sikunsipota拝
sikunsipotaさん、コメントありがとうございます。私がヨガを学んでて思うのは、この世のすべての事象は、1つとして単独で存在するものはなく関係性の中に存在していて、絶対的価値観はないということです。関係性が生み出す大きな力=自然律を神と呼ぶのも、間違いではないと思いますが、人間が意識しなければ、存在を感じられない、という点で実体がないので、そういう意味で人間が神を作ったと言う考え方も、理解できなくもないです。マット・ジョンソンが現在どんな考えを持っているのか、私は知りませんが、20数年前にこの歌を聴き、宗教の問題に対し真摯な姿勢を持つ彼に、私は強く惹き付けられたのでした。

追伸 折角リンク貼っていただきましたが下記URLは開けませんでした。
><A HREF="http://blog.nsk.ne.jp/sikunsitaiwa/upload/sogo.pdf">齟齬レポート</A>


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