プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2012/07/10 09:00 yuccalina

大津市のイジメ自殺問題とアモク・シンドローム

連日報道されている大津市の問題に関して、書いておくかとても迷ったのですが、やはり記しておこうと思います。

次々と報道されているいじめの内容の真偽を、学校はキッチリと調査し公表する事でしか、もはや信用を取り戻す術はないようです。中学生のくらいの子供って、私自身もそうでしたが、大人の嘘やごまかしが大嫌いで、既に見抜く力を持っていると思います。様々な面で、真実を知りたい年頃なのです。遺族にとっては勿論の事、いじめを目撃して何も出来なかった自分を悔いてるかもしれない同級生達の為にも、納得の行く調査と回答が得られる事を望みます。少なくともアンケートでいじめの実態を(特に記名で)告発した子達は、イジメの問題と向き合おうとしている筈なのに、大人達はウヤムヤな態度でそれに答えたのです。学校やその上の機関共々、多いに反省すべきだと思います。

さて、私は脳科学とか心理学に明るい人間ではありませんが、この件について、以前読んだ池田清彦先生の本「やがて消えゆく我が身なら」の中で取り上げられていた“アモク・シンドローム”を思い出し、読み返してみました。アモクの実例として、池田小学校で無差別殺人事件を起こし死刑執行(2004年9月)された宅間守について書かれています。宅間守の様な例は世界的に見て特別な犯罪でなく、パプアニューギニアの田舎でも見られるそうです。

アモク・シンドロームとは、平たく言えば自尊心を傷つけられて異常な復讐心を煮えたぎらせ、無差別殺人を起こした人達の事です。大津市の加害者はその範疇ではないとは思いますが、残虐性というものを考えた時、それはある種の脳の機能であると認識しなくてはならないのです。背筋が凍る思いがしてきました。遺族に対し最後まで謝罪のなかった宅間守のごとく、大津の加害者生徒達に何の反省もない可能性も十分あるのです。こんな一節があります。

宅間の判決の後にコメントを求められ、せめて最後は人間らしさを取り戻してほしかったと述べた人がいたが、文句を言われるのを承知で言えば、宅間の言動は充分に人間らしいと私は思う。人間は天使のようにも悪魔のようにもなれる。アリと比べてみれば、それは一目瞭然である。アリは悪態もつかなければ謝りもしない。ただ本能の命じるままに行動するだけだ。
   ‐「アモク・シンドローム」より

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私達は「人間的」という言葉から、優しさや思いやりの気持ち等、良い面しか思い浮かべませんが、憎しみとか残酷さとかも同時に、人間の脳の発達とともに出現してきた人間らしさである、と言う訳です。「話せば分かる」とか「原因を突き止めれば改善出来る」と希望を持ちたいところですが、脳科学的に、負の人間らしさしか持たない、どーしようもなく悪いだけの人間も存在しうると。「アモクもまた人間の脳の可能な機能のひとつである以上、ある確率で今後も必ず出現するに違いない。残念ながら出現を完全に阻止するのは不可能であろう。」池田先生はこのように書いています。

私は別に大津の加害者達をアモクだと言いたいのではありませんが、脳科学的にそういう子達である可能性はゼロでないと、どこか頭の片隅に置いておく必要があるんじゃないか、と思ったのです。現段階ではこれも憶測でしかありませんが、私は最初、加害者達も虐待被害を受けた子供ではないか、と思っていました。自分がされてきたことを他人にしてしまうのは、よくある話です。しかし、一方で単なる残虐なモンスター達である可能性もあるのです。

報道されているいじめの内容は、もはや犯罪と言えるものです。もしも事実ならば、それらを「からかい」と言えてしまうメンタリティの底にあるものを、徹底的に調査して欲しいです。そして、その暴行や恐喝行為に対し、妥当な処罰を与えるべきだと思います。


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タグ: 池田清彦

テーマ:いじめ - ジャンル:学校・教育

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Comment
わたしもこのいじめ問題についてわたし自身のいじめ経験を交えて記事を纏めてみましたが、熱くなりすぎて気が付くとかなりの長文になってしまいました。
度を越したいじめは犯罪だと思います。
俊樹さん、コメントありがとうございました。いじめっ子は人を虐げることでしか、自分の存在を示せない可哀想な子達だと思っていますが、世の中にはそのまんま大人になってしまったような人達も沢山いそうです。私は直接かかわった事はありませんが、ママ友達内でのいじめの話とか、ホントに反吐が出ます。


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