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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2012/06/10 19:01 yuccalina

まだまだ続く私の中の池田清彦ブーム‐「がんばらない生き方」子育て編

しつこいかもしれんが、まだまだありますよ~、池田清彦先生の「がんばらない生き方」ネタ。今回は子育て絡みの話を紹介します。私の様に障害児を育てる母親には、イマイチピンと来ないディテイルも多々あるものの、基本的な子育ての気構えとして、かなり思い知らされたり、また時として元気付けられたりします。

但し、以下を念頭に置いといてください。下に列挙した文章はすべて、乳幼児期を過ぎた子供を対象とした話であること。そして、池田先生は決して「がんばること」を全否定してはいないことです。「その頑張りが本当に必要なものかどうか、視点を変えてみたり、足元から見直して考えてみたらどうか?」と提案しているのです。と言ったことを踏まえつつお読みくださいませ。

子供と親はそれぞれ別の人間である以上、親は子供に自分の願望をくっ付けてはいけません。「あなたのためを思ってやっている」と称して子供を叱咤激励する親の行動の裏には、実は自分の「願望」が叶いそうにないことへのイラ立ちが隠されているように思います。
   (第2章‐11 “親の「愛情」は「支配欲」の表れ?”より)

親が子供に対しゴチャゴチャ言う本当の理由は、「堪えるつらさから自分を解放したいから」なのです。
   (第4章‐11 “「放任主義」ほど、子は育つ”より)

親は子供に対し、「物質的な見返り」は言わずもがな「精神的見返り」も期待しない方がいいと思います。・・・・・・・・親に求められるのは「無償の愛」というわけです・・・・
   (第4章‐12 “子供の成功を本気で喜べるのは親だけ”より)

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(2012/02/25)
池田 清彦

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「自分の願望が叶いそうにないことへのイラ立ち」はわが家レベルの子育てでも、実感する時が度々ありますね。結局トモちんのレベルでは今叱っても仕方ない事を、ついクドクド愚痴ってしまう事が多いので、気を付けたいところです。

そして、子供からの見返りを求めないのは、「親子でも別の人間なんだから、分かり合えなくても仕方がない」のと同等ではないかと私は思っています。女ってやつはどーしても「分かり合えてないと不安」になるんですけど、実は「分かり合う」も自分の勝手な思い込みでしかない気がします。これは親子関係のみならず全ての関係において、自分の思っている通り相手が受け止めてくれるとは思わない、方が気が楽ですよ。女子の集まりは別に分かりあってるんじゃなくて、単に共感出来る部分を見つけて安心してるだけの作業でしかない、と私は思うし、それで全然OKなんです。人は自分の考えを人に伝える権利はありますが、人に同意させる権利はないんですからね。

池田先生が子育てについて言ってるのは、基本的に子供と上手く距離感を保てという事だと思います。子供との距離感について私の場合は、最近やっと、公園で離れたとこから見ていられるようになりました。お陰でこうやって写メを撮ったり出来る訳です。

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わが家では、私よりもパパがトモちんにベッタリです。例えば目の前に何か躓きそうなものがあったら、避けてしまうくらいの気の遣いようなんで、私は時々「手を出さないで」とお願いしております。これも一々口うるさく言うと逆ギレされる可能性があるんで、たまーにしか言いませんけど。とにかく、何でも先回りしてやってしまうより、黙って子供のやることを見ているのは、中々しんどいですがこればかりは、がんばって堪える必要があるんだと思います。

で、こっから先の話は、私的にはまだ実感できないですが、池田先生は、子供を自分の意のままに支配(コントロール)する対象と見ない事、すなわち1つの別の人格として尊重する必要性を説いています。それに伴い、普段の細かい事は大目に見て、子供が何か間違ったことをしたとかピンチのここぞと言う時、叱咤激励すれば良いと。そして、その感覚は実は本の帯にある「アリだって8割はなまけもの」と繋がっている様な気がします。

「働き者のアリばかりの集団」と「働き者のアリと遊び人のアリと混在する集団」、危機のとき、どちらの集団が生き残るかと言えば、それは後者の集団です。「効率」という面から見れば、前者はムダがない最強の集団です。けれども、それは、組織としての余裕や「伸びしろ」がないことをも意味します。何しろ四六時中、全員がエンジン全開で頑張ることがあたりまえになっているからです。だから、自然界に起こる様々な不測の事態(天敵の来襲、環境激変)に対応できません。
  (第3章‐4 “アリだって、8割は「なまけもの」”より)



これは子育てとは関係ない話題ですが、十分に応用可能ですよね。集団としてだけでなく、一個人としても似たようなもんではないかと、私は思うのです。つまり、常に一杯一杯で頑張り過ぎてると、いざと言う時に力が出せなくなるかもしれんよ、って事ですね。子育てについても同様、常に子供と向きあってばかりじゃ息がつまります。(それも、本当に向き合ってるのか、コントロールしようとしてるだけじゃないのか、を自分なりに見直す必要があるかもしれませんが。)成長とともに距離をとって、口を出したくても我慢して見守り、いざという場面で向き合えればそれで十分だと、池田先生は仰っているんだと思います。それが如実に現れているのが次の文章です。

明らかに間違った道に進もうとしてるのなら話は別ですが、そうでなければ、お子さんの意志を尊重すべきだと思います。そしてその上で、たまにでいいですから、「お父さんやお母さんは、何があってもオマエを見捨てない」というメッセージを発してあげてください。
   (第4章‐12 “子供の成功を本気で喜べるのは親だけ”より)

 

子供が心細くなってる時こそ「私はあなたの味方なのよ」と言ってあげられれば、それで十分ってことでしょうか。そして、最後にもう1つだけ引用しますが、それは「無駄」の必要性についてです。池田先生の専門である生物学の話に例えると、免疫に重要なT細胞で実際に有効に働くのはたったの3%で、残りの97%は全て無駄だそうです。でもその97%の無駄無くしては、3%を作り出すことができないのです。池田先生はそれを人生に照らし合わせて、こう書いています。

一見無駄な行動が、その人の人生の引き出しになっていくのですから。・・・・・・向き不向きというのは、一度はトライしてみないと本当のところは分かりませんよね。だからこそ、「無駄」に挑戦することを通じて「自分の適性」を知ってる人は有利なのです。
   (第1章‐7 “生物は「無駄」からつくられる”より)



池田先生の言ってる「がんばらない」とは、普段から自分を追い込み過ぎると、本当に力を出したい時に何も出来なくなっちゃうから気を付けようね、って事なのでしょう。ここでは詳しく触れませんが、先生が早期教育に対して懐疑的なのも、根底には同じ考えがあるのだと思います。つまり、幼児期の学習能力が高いからといって、余裕がなくなる程押し込めすぎては、あとで行き詰るんじゃないかと。そして、効率ばかりに囚われた生活は、心の余裕を失い、結局は「非効率的」な結果を招く可能性もあるのです。無駄を嫌い、常に○○せねばならない状態でいるのが楽しくてやってる人は、それで全然構わないんでしょうけど、世間の常識とゆー幻想に踊らされて、自分を追い込んでしまってる人達に力を抜いてもらいたいからこそ、池田先生は「がんばらない」「いいかげん」「中途半端」という言葉を使ってアドバイスしてくれているんだと、私はそう思うのです。


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タグ: 池田清彦

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Comment
いいですね、アリの話。
池田先生の本が読みたくなりました。
「ホンマでっか」はなんとなーく見たり見なかったりですが、
池田先生好きです。
アリの集団の話で好きなところは、
働き者のアリと遊び人のアリと
一緒にいたほうがいいことあるのか?
と思えるところです。「混在する集団」が生き残る、
とありますので。なにかしら違いがあっても、
お互いを否定しないで、仲良く生きていけたらいいな、
というのが時々思うことなので・・・。
moitaさん、どーもでーす。

> 池田先生の本が読みたくなりました。

私はこれからマツコ・デラックスとの対談本「マツキヨ」を読もうかと思っています。


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しつこいかもしれんが、まだまだありますよ~、池田清彦先生の「がんばらない生き方」ネタ。今回は子育て絡みの話を紹介します。私の様に障害児を育てる母親には、イマイチ
  • posted by まとめwoネタ速neo
  • 2012/06/11 00:30
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