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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2012/06/06 09:03 yuccalina

ヨガに役立つかもしれない?「えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳般若心経」

以前「アメトーーク・読書芸人」の話題でちょっと取り上げた、「えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳般若心経」を読み終えたので、早速紹介しまーす。

えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経 (ヨシモトブックス)えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経 (ヨシモトブックス)
(2009/01/31)
笑い飯 哲夫

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最初に私が言いたいは、「ヨガをしていて、仏教に興味はあるけど、何か難しそうだし、怖そうだなー」と思っている(た)私の様な人には、とーってもオススメの本です。自分もそうなのですが、仏教と言うとどうしても「怪しいカルト集団」と結びついて身構えてしまったり、学問としても敷居が高そうと思って、中々手が出せない人は少なくないんじゃないでしょうか。

タイトルの「えてこ=猿でもわかる」が、いきなりハードル高くて、分からんかったらわたしゃー猿以下か?というプレッシャーがありましたが、哲夫さんは普段使いの言葉で分かりやすく噛み砕き、一言一句教えてくださいます。但し、数学の方程式やら必要十分条件やらの例えに、数学嫌いな私はちょっとオエッとなりましたが、そこんとこをスルーしても、最後には合点がいきました。なので、ちょっと苦手分野の表現が出てきても、直ぐに本を閉じないで下さいね。

流石に秀才芸人の哲夫さん。関西学院大学の哲学科を卒業し、東京大学で仏教の講義をされたのは、伊達じゃないです。哲夫の哲は哲学の哲ですもんね。一方、お笑い芸人としての本分で「面白い文にしなくちゃ」と、「苦」とは臭いウンコの事と言ったり、ワザと汚い言葉や下ネタを使ったりされてますが、それは哲夫さんが「仏教の本質は寛容」だと理解されてるからかもしれません。とにかく真面目さとボケのバランスが素晴らしい。これぞ「中道」かもしれません。本編の中で、中道については、「自分を苦しめることばっかりやってもあかんし、かといって楽しいことばっかりやってもあかん、そしたらその真ん中をやろう、という考えです」と言い、結婚式のスピーチを引き合いに出しました。「ちゃんとしたこととアホなことのちょうど真ん中を言ったら、最高なんですよね。中道はセンスのかたまりみたいなもんやと思います」と解説しております。分かりやすいですね。ちなみに、哲夫さんはマジメな事もアホな事も極めつつある人だからこそのセンスがあるんだと、私は思います。そう、どちらも知ってないと、エエ感じの真ん中は中々見つからないもんじゃないでしょうか。

全編を通じ、哲夫さんは「空=くう」の概念、即ち「この世のすべてには実体がないこと」の解説に注力していると思うのですが、この本の私的ハイライトの1つが、「慈悲の心の作り方」です。哲夫さんは煮えたぎるお鍋に、一切合切投入して煮込んでみたら?と書いています。自我から解放される為の考え方にもなっていますが、こちらは詳しく書くとネタバレになっちゃうんで、これくらいにしておきましょう。是非読んでみてください。

さて、この本を読んで、俄然興味が湧いてきた懐かしのテレビ番組があります。私が育った家庭には男子は父親だけでしたので、当時この番組を見た記憶が全くないのですが、「愛の戦士レインボーマン」と言い、あの故・川内康範先生の作品です。テーマ曲の替え歌はよく覚えています。「インドの山奥出っ歯のオジサン骸骨見つけて気絶した」地域によって若干差があるかもしれませんが、私はこう歌ってました。で、そのレインボーマンが、インドの山奥で修行を積んだヨガ行者ヒーローであったと、哲夫さんの本で初めて知ったのです。レインボーマンは変身する時に「阿耨多羅三藐三菩提=あーのくたーらーさんみゃくさんぼーだい」と唱えていたそうです。意味は「この上なく正しい悟り」、凄いすねレインボーマン。



そういえば、虹ってチャクラの色と並びが一緒じゃなかったでしょうか?中々奥が深そうです。今の時代に是非リメイクして欲しいところですが、「死ね死ね団」とかの名称にはPTAからクレーム必至でしょうね。

ところで、私は今まで仏教の本なぞ、読んだことがないのですが、唯一引き合いに出せるのが、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの講演集「七つの夜」の第4夜「仏教」です。般若心経を解説してる訳ではありませんが、ヨガを学ぶ者として為になる文章が沢山あるので、この機会に合わせて紹介したいと思います。

仏教とは何よりもまず、ヨガと呼びうるものでした。ヨガとは何でしょうか。それは私たちが軛=ユゴ(スペイン語)と言うときに使うのと同じ言葉で、ラテン語のユグyuguが語源です。軛(くびき)、人が自らに課す規律です。

仏教徒であるとは、理解することではない。・・・・・・四つの崇高な真理と八つの道を感じることなのです。

大事なのは、仏教を一組の伝説としてではなく、ひとつの規律として生きることだと思います。その規律は私たちに可能であり、私たちに苦行を要求したりしません。それは放縦な肉欲生活に溺れることも許しません。私たちに要求するのは黙想です。

仏教の僧院における修行のひとつにこんなのがあります。新たなる弟子は自分の人生の一瞬一瞬を十分に経験しながら生きなければならないというものです。彼はこう思わなければならない。「今は正午だ、今私は中庭を横切っている、今私は僧院長に出くわした」と。それと同時に、こうも思わなければならない。すなわち、正午も中庭も僧院長も非現実的である。それらは彼や彼の考えと同じくらい非現実的であると。なぜなら、仏教は自我を否定するからです。主要な幻想のひとつに自我があります。仏教はそれを否定する点で、ヒューム、ショーペンハウアーそして、我が国のマセドニオ・フェルナンデス*と一致します。

*アルゼンチンの作家(1874~1952)

以上、「七つの夜」“第四夜・仏教”より

七つの夜 (岩波文庫)七つの夜 (岩波文庫)
(2011/05/18)
J.L.ボルヘス

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ボルヘスも「中道」について書いています。そして「空」という言葉は用いなくとも、その概念については「非現実的」という言葉を使って説いています。

ボルヘスはアルゼンチン人でキリスト教徒ですが、この講演は1977年に故郷のブエノスアイレスで行われたそうなので、聴講者の大半もキリスト教徒とみて良いでしょう。そのためか、話の裾野を広くして、ブッダ伝説からボディダルマの話、ギリシャ哲学との関わりや、ショーペンハウアー、ベルグソンの名前まで出てきます。ボルヘスは「仏教の許容性」を讃え、「ブッダは唯一神でなく大切なのは教義であること」を強調しています。哲夫さんも「仏教には神様はいないこと」をちゃんと書いてます。してみると、教祖様を崇め奉ってる、仏教系のカルト宗教ってのは、かなり怪しいですね。ま、信じるのは自由ですけど。

と、話がそれましたが、ボルヘスは仏教はその「寛容さ」ゆえに、例え他の宗教を信仰している人間であっても、非常に意義深く「救済に至る道」と言っているのです。なぜなら仏教は神を信じることでないからであり、教義を頭で理解するのでなく、心で感じればよいからだ、というのです。

あ、ここでまた1つ答えが出てきたようです。そう、頭で理解できなくても、いーんです!(川平慈英キター?)なーんとなく感じるだけでもOKよっ!「えてこでもわかる般若心経」もきっと、別に頭で分かろうと頑張らなくて良いんだと思います。そう、哲夫さんも般若心経を頭で理解させるのではなく、なんとなーく感じてもらいたいがために、学術的ではない、身近なものに例えて語ってくれているんだと思います。もっと生活の中で身近に感じられるように、との思いがあるのかもしれません。という訳で、私はヨガをしてない人でも、仏教徒じゃない人でも、万人に哲夫さんの本をオススメしたいと思います。ただし、えてこには勧めませんけどね。


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タグ: ヨガ ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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  • posted by まとめwoネタ速neo
  • 2012/06/08 20:29
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