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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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2012/05/19 09:04 yuccalina

何じゃこりゃあ?!‐「大阪市議会・家庭教育支援条例(案)」と「親学推進協会」

今回はマジメなお話です。普段はネガティヴな話題を極力避けている私だけど、こればっかりはやはり一言モノ申しておかねばいかんね。ニュースで話題になった「大阪市議会、家庭教育支援条例(案)」と、その元ネタを作った「親学推進協会」という怪しげな団体のこと。

上記支援条例案の、第4章「発達障害、虐待等の予防・防止」の第15条、
「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害者またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる」

うわ~!言い切っちゃったよ~。発達障害から不登校、引きこもりまで、すべて親の愛情不足が原因って。自閉症児の母としてまず指摘したいのは、乳幼児期の愛着形成が不足ってのは、原因でなくて結果です。自閉症には、ムギュウと抱きしめられたり、おっぱいを嫌がったりする赤ちゃんが多く、その結果愛着形成が難しくなる、ってのが事実なんです。トモちんの場合は抱っこを嫌がる事はなかったけど、手に感覚過敏があった為、中々手を繋いでもらえなくて、悲しくなったのを、思い出しちゃいました。

そして、同4章、第18条
「わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうした子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する」

「発達障害を予防・防止出来る」という医学的根拠はどこにあるんでしょうかね?堂々とうたっているのなら、勿論障害への理解はあるんでしょうね。実際発達障害児を対象に「伝統的子育て」を行った結果防止出来た、という研究結果があるんでしょうか?だったら、是非それを公開して、私達を納得させてくださいな。

私は伝統的子育てを全否定する気はないけど、それって自閉症や発達障害にとっては暗黒時代のやり方な訳で、すべてが通用するとはとても思えません。障害の医学的研究も理解も乏しく、親はなるべく子供が世間の目に触れない様に、外に出さなかった時代の子育てが、全て通じるとはとても思えないのです。年配の人に「昔は自閉症なんていなかった」と思ってる人が多いのは、世間一般的に自閉症への理解が少なかったからです。実際、日常で私やトモちんに白い目を向けてくるのは、圧倒的にお年寄りが多いです。「躾がなってない」と説教してくる人もいます。一応「自閉症なんです」と言ったところで、帰ってくるのは「親が悪いからそうなった」という言葉。正に親学推進協会の言い分とピッタリ一致しますね。私にお説教してくるご老人もきっと、「親を教育すれば良くなる」と思って言ってくるんでしょうね。ご苦労なこった。

それに、百歩譲って、仮に「伝統的子育てによる良い結果」があったとしても、条例案の文言はやはり順番がおかしいんですよ。そのやり方の中に発達障害に役立つ事があれば、やったら良いんです。「これさえやってりゃ、なんでも解決するからやるんだよ」では、カルトと変わらない気がしてしまいます。しかも「親学推進協会」には「親学アドバイザー」とやらの資格取得で、お金を集めるシステムがあるってんじゃ、益々怪しいと。上の案文にある「子育ての知恵を学習する機会」とはイコール親学推進協会が行ってるセミナーの事らしいですね。

そう、この「親学推進協会」には、お金儲けのニオイがプンプンしてます。日本全国で親学講座が花盛り。特に埼玉県知事が親学にべったりだとか、協会で行ってるらしい「親守詩大会」とかいう気持ちの悪い行事について、ブログに書かれてる方がいたのでリンクを貼っておきます。

親学の浸透はもう国政レベルへ‐「オータムリーフの部屋」より


実は、私がこうしてブログで取り上げようと思ったキッカケは、トモちんが支援を受けているデイサービス事業所から頂いたお手紙。そこには、ショッキングな話が書かれていました。そこの所長さんがこの春、障害児に関する法改正に対し、国会へ陳情へ行った時の事です。若い女性議員から「放課後デイサービスをしているあなたたちは、虐待、ネグレクトに加担している悪徳事業所」と言われたそうです。国会議員の中に「親学推進議員連盟」なるものが存在し、勉強会をしているとか。その勉強の成果が上記の暴言だとしたら、全くどういう勉強をしているんでしょうか?本当に怖いです。

大体が、子育てに正解なんてあるんでしょうか?誰にでも合う万能薬みたいなものがあるんでしょうか?私は人各々であって当然と思っています。実際デイサービスでは、毎年ヒアリングを行って、障害児各々の特性にあった支援計画を立て、子供に合わせた対応をして頂いています。私自身もそうですが、保護者の中には、デイサービスを利用出来るようになってストレスが解消し、子供との関係に良い影響があった人は少なくないと思います。それを悪徳事業所呼ばわりする「親学」の教えって一体何なんでしょうね。逆に単なる金儲けの為であってくれた方がマシなのかもしれません。私は、これを「社会が良くするため」と善意をもってやってる方がよっぽど恐ろしいです。



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テーマ:教育問題 - ジャンル:政治・経済

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Comment
ただでさえ肩身の狭い思いをしている発達障害者とその家族の、傷口をえぐるような人達に、日本の教育を任せたくないです。
はじめまして。

親学推進協会は、いわば新興宗教のようなもの。
そう考えれば、全て説明がつきます。
崇高な理想と、信者集め。
教えを広めるためには、発達障がいは親の関わり方に原因があるとした方が、都合が良いのでしょう。
発達障がいについて誤った解釈を世に広めようとする組織が存在するとすれば、親として決して許し難いものです。
わたしもテレビでちょっと前に見て、なにいってるんだろうとおもったよ。
なんか事情があるのかねー、なんなんだろーねー

ただ、そんなこと言ってる人たちの意見を聞いちゃう人って、少ないはずだし、いてもやばい人たちだから、気にしないでいいんじゃないかな。

> ただでさえ肩身の狭い思いをしている発達障害者とその家族の、傷口をえぐるような人達に、日本の教育を任せたくないです。

ホントにそうですよね。
starmayさん、コメントありがとうございます。

「親学」も好きな人達だけで勝手にやってる分には自由ですが、政治に介入してくるのは脅威です。
> ただ、そんなこと言ってる人たちの意見を聞いちゃう人って、少ないはずだし、いてもやばい人たちだから、気にしないでいいんじゃないかな。

ホント、一部のヤバイ人達、で済めば良いんですけど、、。私の取りこし苦労であって欲しいです。
女性議員の不見識な発言に驚きました。単なる伝統教育だけの推進ならそれほど実害はないと思っていましたが、親学を売り込むためには、「親の子育てで発達障害が起こる」と言うのが、宣伝文句なんでしょうね。そんなメチャクチャな論理を信じ込んで暴言を吐くような人が国会議員になっている事実にわかってはいても唖然とします。
そう言う人たちが一部であればいいのですが・・・・・
とにかく親学の推進部本体の実態はあくどい金儲け主義だと思います。機会を捉えて反対の意思表示をしていきたいと思います。
私は自閉症の子がいる母親です。
一連の経過をtwitterでずっと見ていました、
報道では陳謝の様子が写真で掲載されていました、が、
あの方たちに謝意があるとも反省があるとも学習の意志があるともいまだに思えません。

親学の理事長さんは先日土曜にも北の方にある県で変わらぬ持論にもとづく講演にご登壇、熱弁を振るわれたと聞いてます。
‘医師はすぐには診断しないから保育士が発見して、正しい関わりかたを親に伝えなければならない’
発達障害児者にだけではなく保護者を誤解しているようです。

女性議員の攻撃的な発言はそのような考えが根深いからかもしれませんね。
しかし…なんということを、失礼なんてものじゃありません。
改めていただかないことには、
そのような考えをもとに国の、地方自治体の方向を決められてはたまりません。
障害児者への支援策縮小につながりかねないですね。
事業所としては立場上抗議もできずぐっとこらえて帰ってこられたのでしょう。
悔しいです、ほんとに。

記事が目に止まり、こうして書いています、他に目も通さないままで失礼ですね、
お気に入り登録させていただきます。
また書き込みすると思います、どうぞよろしくお願いいたします。

オータムリーフさん
コメントありがとうございます。

> 親学を売り込むためには、「親の子育てで発達障害が起こる」と言うのが、宣伝文句なんでしょうね。そんなメチャクチャな論理を信じ込んで暴言を吐くような人が国会議員になっている事実にわかってはいても唖然とします。

そうですね。まず「親学」ありきって感じです。自分達の思想を広める為に「発達障害」を利用しているだけで、理解をしようとしていない。だからこそ「防止」なんて言葉が簡単に出てきたんでしょうね。
ちび丸さん、コメントありがとうございます。

> 発達障害児者にだけではなく保護者を誤解しているようです。
きっと「親学」という思想を広めるために「発達障害」を利用しているだけで、はなっから理解する気が無いのかもしれません。そうでなかったら「防止」という発想は出てこないと思います。条例案は、まずは「親学」ありきの文言のオンパレードで、吐き気がしますね。

> 記事が目に止まり、こうして書いています、他に目も通さないままで失礼ですね、
いえいえ、これまで余りこの手のマジメな記事は殆ど書いてないので、お恥ずかしいです。殆ど「お笑い」のカテゴリーばかりですし、、。ただ、お笑い芸人さんには発達障害っぽい人(ウドちゃんやもう中学生等々)が沢山いるので、「世間にはこんなに発達障害っぽい人がいるんだよ」って視点で、時々紹介したりしています。私は「発達障害の傾向を持っている人」は全然マイノリティでなくて世間には沢山いるよ、たまたまその傾向が強かった人が「障害者」の範疇に入っているだけで、発達障害は個性の1つであり身近な存在、という考えを伝えたいと思っているのです。だから、「予防してなんとかしろ」という親学の考えは全く理解出来ないんです。

> また書き込みすると思います、どうぞよろしくお願いいたします。
書き込むべき記事を書けるかどうか、ちょっと不安ですが、いつでもお待ちしています。今後ともよろしくお願いしますね。


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今回はマジメなお話です。普段はネガティヴな話題を極力避けている私だけど、こればっかりはやはり一言モノ申しておかねばいかんね。ニュースで話題になった「大阪市議会、
  • posted by まとめwoネタ速neo
  • 2012/05/19 14:55
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