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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2011/10/19 18:23 yuccalina

パティ・スミスの本を読んでます~ 「Just Kids」 その(1)

ロック好きな人なら、パティ・スミスの名前に聞き覚えくらいはあるだろう。ロックの殿堂にも入ってて、かつてはパンク・クイーン、現在ではパンクのゴッドマザーと呼ばれているらしい。私はモロに影響を受けたクチです。今まで記事の中で、セックス・ピストルズを引き合いに出したりしてみたが、私の10代、20代のパンクといえばニューヨークのものばかり聴いておりました。ロンドンに比べてなんだか大人な感じがしてたのよね。そして彼女の場合、音楽のみならず生き方にも傾倒していた。そんな彼女がかつての恋人であり親友だった写真家、故ロバート・メイプルソープ(1946~1989)に捧げた本が、この「Just Kids」だ。

Just KidsJust Kids
(2010/02/01)
Patti Smith

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私は今では、音楽情報を自ら積極的に探さない生活をしているが、この本については朝日新聞の日曜版「GLOBE」の連載、「世界の書店からベストセラー本を紹介するコーナー」で見つけた。当然、ニューヨークの本屋のベスト10だったんだろう。

英語の本を読むのは久しぶり。堪能な訳でもない上に、週に一度、銀座のヨガスタジオへ向かう電車の中が、唯一の読書時間なので、ペースは恐ろしく遅い。読んだ分の記録も兼ねて、5~6分割くらいで書いておこうかと思う。尚、ネタバレになる内容なので、これから本を読もうとしてる方は、ご注意ください。

1989年、パティがロバートの家族からの電話で、彼の死を知らされる序章で幕を開けるが、まずは彼女自身の家族や少女時代のエピソードが生き生きと語られている。裕福でなくとも、本が好きな母とアート好きな父の影響で、幼い頃から文学とアートが好きな、独自の美意識を持った少女であったらしい。有名な話だが「若草物語」の男勝りなジョーに憧れていたくだりも出てくる。望まない妊娠をし出産、養女に出した後に工場で働いた話には少ししか触れられていないが、デビューアルバム前のシングル「Piss Factory」の題材になった場所にしつこく恨み恨みを言う様子はなかった。

<PattiのPiss FactoryやTelevisionのLittle Johnny Jewelが収められたカセット>
patti2.jpg

彼女が単身ニューヨークに出てきて、アルバイト先のお店でロバートと出会う場面が好きだ。キッカケは彼女が店でお気に入りだったペルシャ風のネックレスを、彼が買っていった事だった。パティは「私のお気に入りだから、私以外の女の子にあげないでね。」と言って渡す。その後そのネックレスをしたロバートと再会、お互いに惹かれ合い、同居を始めた。パティはいくつかのバイトを経た後、友人の紹介で出版社Scribnerの本屋に職を得た。ロバートはまだ本格的に写真に取り組んではいない。

<National Portrait Gallery UKの回顧展カタログと追悼特集を組んだ美術手帳89年6月号>patti.jpg

と、現在読み終えたのはここまで。次章は「Hotel Chelsea」だから、そちらに移り住み、2人ともアーティスティックな話題が増えることだろう。ロバートは厳粛なカソリックの家庭で育ったお坊っちゃまだからと、パティが彼の家族似合う前に、テーブルマナーや着ていく服を気にしたりするところは、普通の女の子っぽくて何だか微笑ましい。その一方で「ロバートはシャイであまり喋らないけど、視覚的ボキャブラリーが豊か」という彼への思い、モダンアートを見に行った時の話や、フィルモアイーストでジム・モリソンを見た時の話などは、やはり彼女自身が独自の感性を持ったアーティストであるが故の磁場を感じた。

これから先、彼女の音楽活動の話が出てくるかどうか分からないが、ここで、いつもお世話になってるフレさんによる「Horses」のレヴューを載せておきます。尚、ジャケット写真はロバート・メイプルソープのものです。
   「ロック好きの行き着く先は」 Patti Smith - Horses

しかし、パンクの反社会的、反逆者みたいな一般的なイメージからすれば、パティ・スミスは全然パンクっぽくないかも。彼女の生い立ちにしても、ニューヨークに出てからも頻繁に家族と連絡を取り合う姿には、全く似つかわしくない。だって全然不良じゃないんですもん。お金が無くて展覧会のチケットを2人分買えないからって、ロバートと「どちらか1人で見に行って、後でどんなだったかを話して聞かせる」のを交代でやってた、って良い子過ぎるでしょ?ロンドンのパンクスなら、絶対ズルしてタダ見しそう(偏見か?) 。「泥棒日記」のジャン・ジュネを読んでたくせに、自分が泥棒した話なぞ、全く出てきませんよー。彼女の人間性なんでしょうけど、やっぱロンドンとニューヨークでは温度差がある気がする。ニューヨークのパンクは、あくまで表現芸術としての反逆性なのよね。そんな訳で、パティが後に元MC5のフレッド・スミスと結婚してしばらくの間主婦業に専念してたのも、実は彼女らしい選択だったのかもしれない。ホント家族思いなんだよね。そーいえば昔、両親と一緒に肩組んでるジャケットのブートレグ持ってたわ。

その(2)へ続く
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タグ: パティ・スミス NYパンク

テーマ:洋書 - ジャンル:本・雑誌

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