プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

月別アーカイブ
リンク

ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2011/09/26 08:03 yuccalina

3Mustaphas3と巡る音楽の旅

私はロマ(ジプシー)について、学術的な知識は皆無だ。ただ、彼等の音楽や踊りが胸に響いたから、色々聴いたり見たりしてきた。先日ロマの踊りの記事(こちら)で、トランシルヴァニア(ルーマニア)在住の谷崎さんから頂いたコメントからすると、ロマ独自の文化が広まったというより、ロマが各地域の音楽や踊りを取り入れ、移動とともに伝え繋いだ方が大きいのかもしれない。そして、それこそ私が引かれた要因なのかも、と思い至ったのだった。

<旅先のトランシルヴァニア、サースチャバスで出会ったロマの楽士達(1995年12月)>
erdely2.jpg

音楽や踊りにしろ、映画や文学にしろ、今まで惹かれて親しんできたものが、一見バラバラの様でいて、どこかが繋がっていたのを知るのは、とても嬉しい事である。

正に「繋ぐ」という意味を持つヨガを学んでた時に、気が付いた事があった。ポーズの名前聞いてたら、何かサンスクリット語って英語に近くね?「三角のポーズ」は「トリコーナ・アーサナ」(=triとcorner?)、「英雄のポーズ」は「ウィーラー・アーサナ」(=warrior?)と言い、調べてみたら、サンスクリットはギリシャ、ラテン語から派生してるから、英語と同じ語族だったのね。その一方でサンスクリットの語彙は、日本語にも結構ある。般若、阿修羅、卒塔婆など、仏教にまつわる単語が多いけど、旦那や瓦とか一般化してるものもある。瓦の元になったサンスクリット語カパラ(頭蓋骨)は、カパラバティという呼吸法の名が有名だけど、マレー語の語彙にもなってて、こちらはそのまんま頭の意味。「頭痛いー」は「サキッ・カパラ」(サバイバル・マレー語会話)です。他にもスワミ(夫の意)なんてのもある。

そう、私はどんな事でも、繋がりを見つけるのが大好きだ。クリスマスは元々、多神教の土着信仰を持ったケルト民族の冬至のお祭りに、キリスト教がこじつけた行事と知った時、ケルト文化に妙に親しみを感じ、仏教徒がクリスマス祝ったって、全然OKじゃーんと思った。タップダンスが、アフロ・アメリカンとアイリッシュ・ダンスの融合で生まれたのを知ったり、マルクス兄弟が好きなクイーンのフレディ・マーキュリーに捧げたモーリス・ベジャールのバレエを見たりして、胸が踊った。何で千葉県に勝浦や白浜という地名があるの?南紀(和歌山)の漁師が流れ着いて付けたから?とかいう話を聞いて、昔の漁師さん達の事を考えたりするのが好きなのだ。

例によって話が逸れてきたが、私が3Mustaphas3(スリー・ムスタファズ・スリー)と言う謎のグループを知ったのは、エミール・クストリッツァ監督作品「ジプシーの時」(動画を紹介した記事はこちら)を見た頃だった。ラテン系やスラブ系のヨーロッパ語のみならず、トルコ、スワヒリ、ヒンディまで言語を操った歌詞と、世界各国の民族音楽を取り入れた音作りは、どれか1つだけ孤立する事なく絡み合い、言葉と音で出来た曼陀羅図の様だった。そして、「この音楽はこうあるべき」ルールに縛られず、様々な要素を自由に魅力的にする彼等が、ロマと重なって見えていたのかもしれない。ま、今思えばの話だけどね。

<こちらはブルガリア語の曲「ママ、雪がふってきたよ」>


シェゲレリと言う架空の村出身のファミリーを名乗った3Mustaphas3が、イギリスのミュージシャン達の覆面バンドだったと知ったのは、大分後の事だ。特にベースのSabah Habas Mustaphaは、プログレ・ファンの間では相当有名な人(CamelのColin Bass)だったらしいが、当時私は何も知らず、「英語で大丈夫だよね」と半信半疑で彼等に手紙を送った。そして、1991年9月12日付で、リーダーのHijaz Mustapha(本名Ben Mandelson)から、頂いた丁寧なお返事が下の画像。

<タンバリンを持ったHijazの右隣がSabah Habas>3mustaphas3.jpg

サインの入った写真の裏側には、当時私が仕事の関係で入手し彼等に送った「タタールスタンの民族音楽のテープ」へのお礼と共に、彼等が日本の音楽、河内音頭や各地方民謡、沖縄民謡等にとても興味を持っている話が書かれていた。事実、彼等は美空ひばりの「チャルメラそば屋」をカヴァーしたり、沖縄のりんけんバンドとの共演をはたしている。

ちなみに3Mustaphas3のディスコグラフィーは下記をご覧ください。Colin Bassファンの方が作られたものです。
Discography - 3Mustaphas3

セカンドアルバム「Heart of Uncle」には「Awaara Hoon」というヒンディ語の歌が収録されているが、私はこの曲とは、マレーシアのテレビ放送で再会した。

Heart of UncleHeart of Uncle
(2007/01/30)
3 Mustaphas 3

商品詳細を見る


ヒンディ映画では既に古典に近い、ラージ・カプール主演の「詐欺師」(1955年)のテーマ曲だ。ここではその映画から別の曲を紹介したい。



「靴は日本製、ズボンはイギリス、帽子はロシア、でも心はインド」と歌う。50年代の映画で何故日本製の靴が選ばれたのか?考えるのもまた楽しからず哉。で、マレーシアで出会ったヒンディ映画をもう1つ。こちらは映画館の大画面で見た。「Hum Saath Saath Hain」。特に名作とは思わないんだが、1:45辺りで出てくる衣装と踊りを見て、何かロマっぽいなー、ルーツはやっぱインド?とこれを見て思ったのだ。まー、地続きの大陸だし、歴史的に古いインドが起源の文化は、山ほどありそうだけどさ。この映画は確かラジャスタンで撮影されたとか。背景の砂漠に駱駝が並んだ図は壮観だ。ちなみに、象さんの上で踊りまくってる白いサリーの女優さんは、ラージ・カプールの孫娘カリシュマ・カプールで、青い目をしている。どっかでイギリス人混ざってるんかな?

<ヒンディ映画でのカップルのイチャつき方には、ちょっとイライラするけど>


どんなに好きなアーティストであっても、私はカヴァー曲というのが大好きだ。やっぱり、繋がりが感じられるものに惹かれるんだと思う。オリジナル曲の良さと、それを愛する人達の気持と敬意が、沢山詰まっている様な気がして好きなのだ。3Mustaphas3とりんけんバンドのコラボ動画が見つからなかったので、代わりという訳じゃないが、最後に紹介するのは、ブリティッシュトラッドの重鎮Richard Thompson(アルバムの名義はFrith,Kaiser,French,Thompson)による「ハイサイおじさん」。



曲を忠実に再現してるとこに好感が持てるし、沖縄の花や風景の絵にもハマってる。癒されるわー。
関連記事
スポンサーサイト

タグ: ロマ トランシルヴァニア インド イギリス ワールドミュージック ケルト クリスマス 東欧

テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

トランシルヴァニアの手工芸品 | ホーム | キングオブコント2011 私は「ミスタアアー、メタリッ!」ツボでした
Comment


Trackback
この記事のトラックバックURL
http://notarinotariyoga.blog.fc2.com/tb.php/172-e47afcd4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ご訪問ありがとうございます
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
最新トラックバック
ユーザータグ
フリーエリア
RSSリンクの表示
Web page translation
QRコード
QR