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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2011/10/08 18:19 yuccalina

ダンスを楽しめる映画DVD‐バリシニコフからニコラス・ブラザーズまで

先日のカーニヴァル・オン・アイスでミキティの「ブラック・スワン」を見てから、にわかに映画も見たくなってきた今日この頃。でも何か怖そうだ。「にけつッ!」で千原ジュニアが、見に行って悲鳴を上げてしまい恥ずかしかった話をしてたんだけど、見るからに痛そうなシーンが多いらしい。彼の場合はバイク事故のトラウマなんだろうけど、私も痛い映像が苦手なのよー。どーしよー。

私の様に気軽に踊りの公演に行けない人間は、DVDで楽しむしかないのだが、全巻公演のものを見るのは、中々大変なのよね。まー、ガラ公演ものでも良いけど、映画のDVDも結構好きです。最初に一度通して見たら、後は踊りのとこばっか、繰り返し見たりして、、。今回はそんな映画のDVD(ベタなやつばっかりだけど)をいくつか紹介。

70年代後半から80年代にかけて、ミーシャことミハイル・バリシニコフは、アイドル的な人気だったと記憶する。当時は全くバレエに興味がなかった私でも知ってたくらいだから。その人気のきっかけとなったのが「愛と喝采の日々」。1977年の作品だけど、私は「ホワイトナイツ」(1985年)よりかなり後というか、つい最近になってやっと見ることができた。結婚して引退した元バレリーナのディーディー(シャーリー・マクレーン)と現役を続ける友人のエマ(アン・バンクロフト)の、仕事か結婚かの選択や、栄光と挫折、友情や嫉妬で彩られた人間ドラマとしても良いし、バレエも素晴らしいので、やっぱ外せないっすね。私はバレエに関しては、技術も芸術性も語れる人間じゃないんで、滅多な事は言わんとくけど、ディーディーの娘エミリア(レスリー・ブラウン)がプリマに抜擢されてからの、公演のシーンは著名なバレエ作品のサンプラーになってて、初心者にもおすすめです。中でも印象的だったのは、「ジゼル」。映画の前半では、エミリアが群舞の中で、ユーリ(ミーシャ)王子のソロをチラ見(ここで彼女は恋に落ちる)してたが、最後には彼とパ・ド・ドゥを踊る。

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シャーリー・マクレーン、アン・バンクロフト 他

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それから、踊りと関係ないけど、エミリアと関係持ってからのユーリが、いつも泊まらずに夜中に帰宅してしまう彼女に「帰らないで」と懇願するシーンには、胸がキュンとした。故国を棄てた寂しさから、常に一緒に寝てくれる女の子を求めてるみたいなとこと、ふと目が覚めたら枕元にソ連のスパイが立ってるんじゃないかという恐怖心とかが想像出来て、実際のミーシャとダブらせると、胸が苦しくなるのだわ。

一方の「ホワイトナイツ」。一番有名なダンスは、稀代のタップダンサー、グレゴリー・ハインズとミーシャがレッスン場でコラボするシーンだとは思うし、冒頭の舞台シーン、故ローラン・プティ作「若者と死」も勿論素晴らしいんだけど、私が一番好きなのは、無人のキーロフ劇場の舞台で、かつての恋人(ヘレン・ミレン)と二人きりのシーン。即興?で踊るミーシャの、鬼気迫る姿だ。音楽は旧ソヴィエト時代、発禁だった反骨のシンガーソングライター、ウラジミール・ヴィソーツキーの「馬」がカセットから流れる。今や国の諜報員になっていた彼女も、隠れてヴィソーツキーを聴いていた。彼女の眼前で、自由への渇望を、全身全霊で表現するよーなミーシャに、全身鳥肌が立つんだわー。それは、彼自身が旧ソヴィエト(生まれは現在のラトビア)からアメリカに、自由を求めて亡命したという役柄と重なるからなんだろうけど。



やっぱ、ソ連崩壊以前の作品に関しては、「亡命者としてのミーシャ」を切り離して見ることが出来ないのよね。話の作りとしては、最後にアメリカ大使館へ駆け込んで、自由の身になるくだりが安易つーか、諜報員チャイコがオマヌケ過ぎるだろ、と突っ込みたくなるが、1つの時代を象徴した映画なのは確か。車中でのシーンは全て、窓外の風景が、はめ込みになっていて、いつの映画だよー?と突っ込んでたら、DVDの特典映像で理由が明らかになった。この時代ソヴィエトで撮影が出来なかった為、隠し撮りで撮ったレニングラード(現サンクトペテルスブルク)の風景を、はめ込んで作ったと言うのだ。そう、忘れちゃいけない、ソヴィエトって現在の北○鮮に勝るとも劣らぬ秘密国家だったんだよね。

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イザベラ・ロッセリーニ、グレゴリー・ハインズ 他

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それとヘレン・ミレンといえば、エリザベス女王1&2世両方を演じ、後者ではオスカー取ってる、イギリスの国民的女優だけど、半分ロシア人だったのね。お父さんが亡命貴族だったってのが、やはりあの気品の源なのだろうか?後に彼女の夫となるハックフォード監督も、キャスティングの時にはその事を知らなかったらしく、色んな面で運命的な要素を沢山持った作品だと思う。


さて、グレゴリー・ハインズのタップを堪能したいのなら、やっぱこれしかないです。タイトルもずばり「タップ」(1989年)。若き日のセヴィアン・グローヴァーの勇姿が見られるだけでもお宝物だし、驚異的な技で知られる往年のタップ兄弟、ニコラス・ブラザーズの弟、ハロルド・ニコラスやサミー・デイヴィスJr.の姿が見られるのも嬉しい。

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グレゴリー・ハインズ、サミー・デイヴィス 他

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フランシス・フォード・コッポラ監督の「コットン・クラブ」(1984年)では、グレゴリー・ハインズが兄モーリスとニコラス・ブラザーズそっくりの兄弟役を演じている。しかし、何せリチャード・ギアとダイアン・レインの恋愛話だから、踊りは添え物な感じは否めない。

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リチャード・ギア、ダイアン・レイン 他

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最後にそのニコラス・ブラザーズを紹介して終わりにしたい。1930年代から数多のミュージカル映画に出演していたものの、日本で公開されたものは少なく、DVDは殆ど出ていない。私が彼らを知ったのは、丁度HIDEBOH先生のレッスンに通っていた1995年頃、NHK教育で放送されたBBCドキュメンタリー「ニコラス・ブラザーズ 華麗なるタップ人生」(字幕版でDVD化して欲しいわあ!)を見てからで、以来そのビデオは永久保存版だ。キャブ・キャロウェイ、ミーシャやモーリス&グレゴリー・ハインズ、MCハマーなど豪華な面々が彼等の素晴らしさを語っていた。

彼等の名演「Stormy Weather」(1943年)など、YouTubeで見ることが出来る。キャブ・キャロウェイのカッチョええイントロダクションからスタートし、クライマックスは開脚での階段下りという、まさに時限の違うダンス。

<ニコラス・ブラザーズが登場するのは1:30あたりからです>


まー、彼等の出番がこの踊りだけで、映画の出来がどうなのも分からんから、YouTube動画だけで十分な気もするけどさ。でも、やっぱきれいな映像で、大きい画面で見たいなー!と思ってたら、発見しました。Amazonではニコラス・ブラザーズで検索しても、あまりにチョイ役なので、出てこなかったんだが、別ルートで見つけたのが「遥かなるアルゼンチン」(1940年)。それと「銀嶺セレナーデ」(1942年)ってのもあるらしが、こちらはまだ未見なので今回は割愛。

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ベティ・グレイブル、ドン・アメチー 他

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ストーリーは親同士が不仲な男女の恋愛っつう、陳腐なもので、やっぱダンス以外にみるとこないか、と思ってたけど、ブラジルの歌姫カルメン・ミランダの歌声が聴けるのは儲けもんだ。日本でワールドミュージックを広めた第一人者である故・中村とうようさんが絶賛していた歌手なので、昔から気になってたのよね。んで、ニコラス兄弟だけど、やっぱブッ飛びますわー。当時「試写会で、踊りのアンコールが出た為に、映写技師がフィルムを巻き戻してもう一度流した」と兄フェイヤードが語ってたのも頷ける。素敵な踊りは何度でも、リピートして見たいものよね。ともかくこれ機に映画会社が彼等と5年契約をしたという記念の作品。



私が初めて彼等の踊り見た時、即「もう、タップ止めようかな」と思ったものだ。こんなの一生かかっても出来ひんわ。まー、競争しようってのが、はなっからイケ図々しさの極みだけどさ。殆ど空中戦じゃない?っつう位、あまりにも技の次元が違いすぎるわ。しかし、驚異的な技以外にも魅力的なとこが沢山ある。力を抜いてリラックスしてるとこと、ここぞと決めるとこの緩急が絶妙で、兎に角、全身から音楽を奏でていることだ。HIDEBOH先生がいつも言ってた事を思い出す。「ただステップが正しく踏めるだけではダンスじゃない、体も心も歌ってなくちゃ」って。私は多分フィギュアスケートにも、そーゆーのを求めちゃってんのよね。だから、高橋大輔くんへの思い入れが強くてさー。ついスポーツなのを忘れちゃうの。と話がまた逸れそうなとこで、おしまいにしとこう。
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タグ: バレエ タップダンス HIDEBOH

テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

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