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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(16才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2018/04/02 10:19 yuccalina

『熊谷守一生きるよろこび』展

熊谷守一の言葉が、胸に刺さった53の春。

先月、久しぶりに会いたくなった友人を誘って見に行った『生きるよろこび』展については、インスタでも書きました。



下段の二冊の関連本も、非常に面白かったです。「かっこいいことは何てかっこわるいんだろう」と歌った早川義夫が、影響受けるのも頷けます。

絵が上手いからって、それが何だというのだ?
下手なものの価値も認めよ。

と、熊谷は若い頃から一貫してたみたいです。

勝ち負けとか順位に興味がなかったのは、絵だけでなく、得意の剣道でも試合が嫌いで、勝ったことがなかったとか。

一代で財をなし政界にも足を踏み入れた、競争心の塊的父への反抗なのか、はたまたお妾さんと異母弟、その他諸々の大所帯で幼少期を過ごし、大人のドロドロした人間関係を見て、厭世的になったからなのか。

生い立ちは全然違いますが、私も小さい頃から一番になりたいという気持ちが欠如してたんで、色々と共感しまくりました。絵が好きだったけど、自分のお気に入りの絵と他人が褒める絵とのズレに、結構早いうちから気が付いていました。自分があまり気に入ってない絵を褒められても、全然嬉しくないので、人から褒められることは、余り重要じゃないなとか。

その辺り、人に気に入られようとしない=愛想の悪さが、常に母をイライラさせていたようで、母娘の確執の要因は、この価値観の差だったんだろう、と大分後になって気が付いた訳です。

とか、自分の話はこれくらにして、展覧会のタイトルにもなってる通り「生きるとは何ぞや?」と問うた熊谷。『轢死』というほぼ真っ黒なキャンバスに、薄っすら浮かび上がってくる列車飛込自殺した女性の遺体とか、4歳でこの世を去った次男・陽のデスマスクから、後年のデフォルメされた蟻の姿まで、そこにあるのは生への渇望なのかもしれません。

仙人と呼ばれたその姿は

見苦しいほど生き続けたい

の裏返しだったのかもしれません。

なんつって、”見苦しいほど愛されたい”みうらじゅんが「自分なくし」やら「さよなら私」と連呼するのを重ね合わせてみたのだすよ。何かをやり続けること、を自らに課してるクマガイモリカズ=KMとMJは、どっか似てるのかも?

とか、話が変な方向に進みそうなんで、これくらいにしておきましょうか。

ちなみにこれらの本には、美術学校時代の友人として登場する青木繁を始め、美術家と言うよりも政治家とディスられる黒田清輝とか、ちょこっと面白いことを言う浪速の粋人小出楢重とか、酒に溺れ夭逝した長谷川利行とか、画家が沢山登場するのがかなり面白かったです。

特に興味を引いたのは熊谷による藤田嗣治評です。

大変な寂しがりやで、仲良くなると身内みたいにべったりになるらしく、フジタが仲良しの画家の絵を、熊谷が評価しなかったから怒られたそうです。

前々から感じてたんですが、フジタってちょっと女子っぽいとこありますよね。色々と世話焼きで人は悪くないんでしょうけど、こういう細かいとこは面倒臭がられたかもしれません。フジタが後年パトロンの平野氏と揉めたりしたのも、細かいとこの折り合いがつかなかったからなのかも?とか、色々と想像してしまうのでした。

毎度のことで、話があっちこっちに飛んでしまいました。熊谷の言葉は今でも多くの人に力を与えるものだと思います。でも熊谷本人は、言葉を重要視してなかったのが、またまた面白いところです。そりゃ、画家でしたから、

言葉よりも絵!

なのは当然でしょうが、絵の中の人間性を重要視した熊谷先生には、

言葉の中に滲みでる人間性だって、中々良いもんだと思いますよ

と言いたいものです。









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