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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2016/09/13 14:28 yuccalina

奇人フィル・スペクターが生んだ名曲『ビー・マイ・ベイビー』のこと

ジョン・レノンもカバーしていた名曲ロネッツの『ビー・マイ・ベイビー』の回を放送したのは、結構前の話ですが、やっぱり書いておこうと思いました。もう何度も話題に出しております、BS-TBSの音楽ドキュメンタリー番組『SONG TO SOUL』です。



恥ずかしながら、私はこの曲をベイ・シティ・ローラーズ版で知りました。



今見ると、何じゃこりゃあ?ですよね~~。私はまだ小6の子供でしたので、許しておくんなまし。ちなみにベースのウッディのファンですた(^^;)

と同時に、ロネッツのオリジナルバージョンも聞き、グループやフィル・スペクターの名前も耳にしました。しかし、この曲について詳しいことは知らなかったので、かなり面白かったです。

あれこれ触れてると、また話が長くなるので、ポイントを3つに絞ります。

1. ロネッツは、元々おしゃれで、イケてる都会娘達だったこと

2. レッキングクルーのドラマー、ハル・ブレインが刻んだ独特のビートのこと

3. フィル・スペクターのヤバい人格と音楽的才能のこと。

と言うわけで、ロネッツは顔が良く似てるので三姉妹かと思ってましたが、1人はいとこだったんですね。エリザベス・テイラーの『クレオパトラ』やブリジット・バルドーのメイクを見てお勉強したり、逆毛でモリモリの盛りヘアーも3人で競うようにやってたと。勿論、楽曲の良さもありますが、『ビー・マイ・ベイビー』の成功は、彼女達のチャーミングなルックスに寄るところが大きいと思います。私はよくルックスを云々する時、必ず例えに出すんですが、もしレッド・ツェッペリンのロバート・プラントがブスだったら、は想像がつかんでしょう?彼等の成功はやはりルックス込みだと思うんですね。

「私の恋人になって~!」と女子から迫る歌が、当時としては新しかったそうですが、そこはやっぱりねえ、綺麗どころが歌った方が良いに決まっとるし。日本語訳付きの動画があったので、こちらも貼っておきますね。



そして、2番目、イントロから印象的なドラムビートですが、ハル・ブレイン本人のインタビューによると、

「ドラムスティックを落としそうになって、出遅れたのを誤魔化した」結果出来たそうです。それで上手いことタメが入ったんですね。

で、このビートがその後のロック&ポップスに与えた影響として、数曲紹介されました。ビリー・ジョエルの『セイ・グッバイ・トゥ・ハリウッド』、ブルース・スプリングスティーン『ハングリー・ハート』、そして、大瀧詠一『恋するカレン』でした。中でも『ハングリー・ハート』は凄く好きな曲です。



スプリングスティーンって、ロックなアニキのイメージ強いですが、音楽性は意外にポップス寄りなんですなー。確か歌い方はロイ・オービソンを意識してるって、どこかで言ってたような。

そして、最後に問題の案件がが、、(^_^;)スペクターの異常性について。

勿論番組ではあまり突っ込んだ話は出てません。2003年から殺人罪で受刑中とだけ言及されてました。元ヨメのヴェロニカ(ロニー)がスペクターとの結婚生活で散々な目にあったことも、ジョン・レノン版『ビー・マイ・ベイビー』がお蔵入りになったのも、フィル・スペクターの奇行と関係してるのも、語られることはありませんですた。



但し、ブライアン・ウィルソンが『ビー・マイ・ベイビー』のアンサーソング的『ドント・ウォーリー・ベイビー』をロネッツに歌ってもらおうとしたら、スペクターが「版権を半分よこせ」と言ったので、ブライアンは承諾せずに自分達でレコーディングした。



と言うエピソードが出てきて、私はふと思い出しましたわ。60年代にブライアンが精神を病んだ時、その原因として、ビートルズとのライバル関係や、父親との関係と並んで、

「自分はフィル・スペクターに狙われてる」と怯えていた、と言うのをどこかで読んだのです。当時は意味が良くわからなかったのですが、なるほど、こう言う関わりがあったのですね。権力にものを言わせて恫喝してたのかなあ?スペクターは、ジョン・レノンにも銃を向けて脅したことあるらしいですし、、、。怖がる理由はあったのでしょう。

しかし、スペクターのその粘着質な異常性こそが、独自のウォール・オブ・サウンドを生んだ、と言えなくもない。ので、ちょっと複雑な心境ですわ。

録音技術がまだ発達していない60年代、アーティストもスタジオミュージシャン、レッキングクルーのメンバー達も皆ヘトヘトになるまで、何十回と録音を繰り返しては、オーバーダビングして作られていったとか。レコーディング中、スペクターは指揮者の様に各パートへの指示を出してた、とか。

で想像出来るのは、スペクターは多分、色んな音が折り重なった時の音が、先にちゃんとイメージ出来ていて、常にそれに近付けようとしていたのではないか?と言うことです。非常に特異な聴覚的資質を持っていた反面、人格的にヤバかった、と言うアーティストは沢山いるんでしょうけど、スペクターはその中でも抜きん出ていたみたい。そう言えば、彼はジョージ・ハリスンのドキュメンタリー『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』にインタビューで登場してましたが、あれは殺人事件以前のだったんでしょうね。明らかに不自然なヅラをかぶってたのにも、ヤバい人感がにじみ出ていた、とか思ってしまったわ~(^_^;)


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テーマ:60年代から70年代のPOPs & ROCK - ジャンル:音楽

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Comment
僕も初めて聴いた“ビー・マイ・ベイビー”はBCRでした。
ついでに言うと、ビーチボーイズの“ドント・ウォーリー・ベイビー”もBCRで初めて聴きました。
妹がBCRのファンだったので、彼等のレコードってほとんどありまいたね、家に。

ジョンのフィル・プロデュース作品はともかく、ジョージの“オール・シングス・マスト・パス”は、内容は良しとしても、あのもこもこした音は今でもあまり好きなれません。
その後、リマスター盤は、全く違ったすっきりした音になったらしいのですが、それは買っていないのでわかりません。

ビリーとボスの曲はどちらも大好きです。

天才ですがとんでもない人間でしたね、フィル・スペクター。
このコメントは管理者の承認待ちです
バニーマンさんへ

> 僕も初めて聴いた“ビー・マイ・ベイビー”はBCRでした。
> ついでに言うと、ビーチボーイズの“ドント・ウォーリー・ベイビー”もBCRで初めて聴きました。
> 妹がBCRのファンだったので、彼等のレコードってほとんどありまいたね、家に。
>
> ジョンのフィル・プロデュース作品はともかく、ジョージの“オール・シングス・マスト・パス”は、内容は良しとしても、あのもこもこした音は今でもあまり好きなれません。
> その後、リマスター盤は、全く違ったすっきりした音になったらしいのですが、それは買っていないのでわかりません。
>
> ビリーとボスの曲はどちらも大好きです。
>
> 天才ですがとんでもない人間でしたね、フィル・スペクター。


『ドント・ウォーリー・ベイビー』もやっぱそうでした?何か聴きおぼえあったんでBCRかな?と思ったんですが、調べるの面倒でパスしてますた。ってかちゃんと覚えてなかった、と言う程度のファンでした(+o+)
ポールが過剰プロデュースを嫌ったのも分かりますよねえ。凄いと思えるのもあるし、やり過ぎでうんざり、ってものありますね。
まユタンぽさんへ

> くすっ σ(^_^;)
>
> たしかに何だこりゃ?な映像ですね、B.C.あ〜る。
> とは言え、黄金期のTシャツでも見つからないかなと
> 検索してしまうワタシなのです。
>
> 『ドント・ウォーリー・ベイビー』のカバーは今も大好き!
> 同じくスコットランド出身、ジザメリのジムも彼らのファンだったそうですが、
> 『JUST LIKE HONEY』のドラムビートは、ロネッツ以前にローラーズの影響もあるんじゃね?
> とかなんとか。


BCR版『ドント・ウォーリー・ベイビー』、すっかり忘れてますたわ。『バイ・バイ・ベイビー』は好きだったんですけどねっ!って、しかし、BCRってば、ベイベーベイベーばっかりでうるせ~!と男子がクレームしてたのを思い出しますたが、ジザメリが影響受けてたってのも面白いっすね。良質なポップスはやっぱり影響力強いってことでそう。ラモーンズも1910フルーツガムカンパニーをカバーしてましたもんね。
こんばんは(^^)/

うふふ、ご紹介の動画、どれもツボでした。
BCRとスプリングスティーンは仕事が終わるまで待ちきれず、スマホの音量最大にして車の中で聴いてしまいました。
それを車で待ち合わせしていた同僚の若い女子に聞かれてしまって、
「それって何ですか~?」と無邪気に質問されてしまったのです。
一言で説明できるわけもなく、
「思い出、かな?」などと珍回答してしまったのでした。

これからは一人で聴きます。

mikaidouさんへ

> うふふ、ご紹介の動画、どれもツボでした。
> BCRとスプリングスティーンは仕事が終わるまで待ちきれず、スマホの音量最大にして車の中で聴いてしまいました。
> それを車で待ち合わせしていた同僚の若い女子に聞かれてしまって、
> 「それって何ですか~?」と無邪気に質問されてしまったのです。
> 一言で説明できるわけもなく、
> 「思い出、かな?」などと珍回答してしまったのでした。
>
> これからは一人で聴きます。


ツボにはまって良かったです~
今日日の若い子達って昭和歌謡とか、結構昔の音楽に興味津々らしいので、教育?するのも一考かと(^O^)思いますよ。

このコメントは管理者の承認待ちです
面白半分さんへ

> 当然知ってるけど改めて聞くことのない曲でした。
> でもこの曲の良さとその後のポップスで繰り返される黄金パターン
> みたいのが感じられてよかったです。

>
> ジョンのカヴァーですが
> かなり好き勝手にやってますね。これはこれで良いです

有名過ぎると自分から敢えて聴いてみないですよね。私も番組がなかったら、取り上げなかったと思います。調べてみたら、日本のアーティストの、フィル・スペクター風楽曲を集めたコンピレーションもあるらしいですね。改めてその影響力がわかりました。ジョンのカバー、良いですよね。崩し方としては、シド・ヴィシャスの『マイ・ウェイ』にも匹敵するのでは?


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