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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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2016/05/15 20:30 yuccalina

許す人は強い人~『あなたを抱きしめる日まで』を見て

前の記事で、ブルース~人生~エロの話を少々書いたところですが、今回紹介する映画はその真逆になるのかな?

思春期にイギリスのロックやファッションで育ったワタクシは、当然イギリス映画も好きなので、単にそれだけで録画してみたのが『あなたを抱きしめる日まで』。ジュディ・デンチは好きな女優さんだし、軽い気持ちで予備知識ゼロだったのですが、凄いのに当たっちゃいました。



『また逢う日まで』的邦題に軽薄さを感じなくもないですが、内容はとても濃く、実話が元になってるそうです。また重いテーマでありながらも、全体のトーンがそれほど暗くないのも良かった。

若い頃に婚前交渉で妊娠したアイルランド人でカソリックの主人公フィロミナ(ジュディ・デンチ)は、ロスクレア修道院に送られ重労働の日々。ある日突然、息子アンソニーと引き離されてしまう。50年後、ジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)と共に息子を探すうちに、修道院の非人道的な所業が明るみに出るのです。

丁度、ブログ仲間のバニーマンさんが、記事を書かれていたので、あらすじなど詳しいお話は下記をご覧くださいまし。

☆あなたを抱きしめる日まで(2013) PHILOMENA上映時間 : 98分製作国 : フランス/イギリス監督:スティーヴン・フリアーズ 製作:ガブリエル・ターナ スティーヴ・クーガン トレイシー・シーウォード 原作:マーティン・シックススミス : 『あなたを抱きしめる日まで』(集英社刊)脚本:スティーヴ・クーガン ジェフ・ポープ 撮影:ロビー・ライアン 出演:ジュディ・デンチ / フィロミナスティーヴ・クーガン / マーティン・シ...
あなたを抱きしめる日まで(2013)~『バニーマン日記』より



私が一番ムカついたのは、ウソは罪と教えてる筈の修道院側が堂々とウソをついていたということ。

最初にフィロミナとマーティンが訪ねていくと、息子の養子縁組の書類は火事で消失したと言う。なのに、息子を手離すと無理矢理書かされた誓約書だけは何故か残っていて、フィロミナはそれを突き付けられるのです。しかし、近所のパブの店員から、

「子供を金持ちのアメリカ人に売ってたらしい。自分の子供を探しに来る母親が時々来るよ」

と言われ、2人は渡米し息子探しを続ける。そこで発見したのは、息子が母親を探しにロスクレア修道院を訪れた映像。フィロミナには知らぬ存ぜぬを通した修道院側は、実は訪ねてきた息子と会ってた上に、「母親があなたを捨てたのだ」と彼に嘘をついていた。ゲイだった息子は母親に捨てられたと思ったまま、エイズで他界。本人の遺志でロスクレアの墓地に眠っていました。

そして、再びロスクレアを訪れた2人。マーティンは頭にきて、シスター達を口汚く罵るのですが、フィロミナは一番辛く当たられていたシスター・ヒルデガードに対し一言、

「私はあなたを許します」

と言うのです。

一方のシスターは自分が「神に身を捧げた」から、ふしだらな行為をしたフィロミナより上の人間であり、罰を与える権利があった、とでも思っているような物言いで、嘘によって母子を苦しめたのが罪だとは、全く思ってなかったのでしょうか?

自分の罪を悔いつつ、他人の罪を許したフィロミナと、自分は清らかな人間だから罪人に罰を与えて当然と思ってるようなシスター・ヒルデガード、キリスト教徒として一体どちらがより敬虔なのだろうか?と考えてしまいますね。キリスト教に詳しくない私が敬虔さの判断はできませんが、少なくとも、人間としてフィロミナの方が強くて大きいと思いました。

ですから、本作を「カトリックへの悪質な攻撃である」と批判する(Wikipediaより)のは、全くの的外れだと私は思います。もしも事実と違う部分があるのなら、証拠を出して正せば良いのですし、フィロミナの許しこそ、カトリックの美徳を表現してるのでは?と思ったからです。

それにしても、悪魔の音楽=ブルースがアイルランドでも人気なのには、結構深い意味があるのかもしれませんぐ。

また、親鸞が歎異抄で「悪人正機説」を唱えた裏側には、自分が善人であると思い込んでるヤバイ人間が沢山いた時代だったから、と言うのがふと頭を過ぎりますたわ。


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Comment
こんばんは。

拙いブログを紹介して頂きありがとうございます。

>本作を「カトリックへの悪質な攻撃である」と批判する(Wikipediaより)のは、全くの的外れだと私は思います。

そんな意見があったんですか!?
僕もそれは的外れだと思います。

今年のアカデミー賞の「スポットライト 世紀のスクープ 」も、ちょっと古い作品ですが「マグダレンの祈り」もカトリックの犯罪問題を取り上げていますが、続々とその手の事件が公になってきましたね。
それに対して法王がはっきりした態度を示さないと、ニューズウイークで批判的な記事が掲載されていましたが・・・。
解決は、なかなか難しいようですね。
yuccalina さん、こんばんは。
「善人救い難し」という言葉が思い浮かんできますね。
宗教的な信念でも、政治的イデオロギーでも、自分の信じていることが正しいと思い込むと、凝り固まっていってしまいますよね・・・。たとえ最初は本当に正しかったとしても、自分の正しさに凝り固まっているうちに、いろいろ間違えてくるものではないかと思います。
バニーマンさんへ

> 拙いブログを紹介して頂きありがとうございます。
>
> >本作を「カトリックへの悪質な攻撃である」と批判する(Wikipediaより)のは、全くの的外れだと私は思います。
>
> そんな意見があったんですか!?
> 僕もそれは的外れだと思います。

この映画を支持する人の方が断然多かったのも、この意見が的外れなのを物語ってると思います。不祥事をあぶりだすことを単なる攻撃と受け取ること自体、頭が固すぎますよね。

> 今年のアカデミー賞の「スポットライト 世紀のスクープ 」も、ちょっと古い作品ですが「マグダレンの祈り」もカトリックの犯罪問題を取り上げていますが、続々とその手の事件が公になってきましたね。
> それに対して法王がはっきりした態度を示さないと、ニューズウイークで批判的な記事が掲載されていましたが・・・。
> 解決は、なかなか難しいようですね。

外側から暴かれる前に、内部調査して公表するくらいの度量があれば良いんでしょうけど。例えば企業で内部告発が出来るのは、自浄能力があるってことだと思うんです。宗教団体もそれが出来なきゃ、カルトと同じだと思います。
Arianeさんへ

> 「善人救い難し」という言葉が思い浮かんできますね。
> 宗教的な信念でも、政治的イデオロギーでも、自分の信じていることが正しいと思い込むと、凝り固まっていってしまいますよね・・・。たとえ最初は本当に正しかったとしても、自分の正しさに凝り固まっているうちに、いろいろ間違えてくるものではないかと思います。

コメントありがとうございます。少し前にEテレの『100分de名著』で歎異抄をやっていたこともあり、善と悪について改めて考える機会がありましたので、、。
アメリカが振りかざす正義ってやつにも、救い難い頑迷さがあると思っています。なので、オバマ大統領の広島訪問について「謝罪するな」と世論が盛り上がってるのではと。謝罪云々以外にもっと考えるべきことはないのか、とても不思議に思っています。
ジュディ・デンチはウリも好きニダ♪
この映画は見てないんですが、実話を元にしてるニカ・・・(;´Д`) 酷い修道院ニダなぁ。

ウリは欧州内を旅行すると、大体帰国の機内ではイギリスの雑誌か新聞を読んでるニダ。それで、英国の行政は結構簡単に子供を取り上げるって印象を受けてますデヨ。児童虐待等を理由にしてますが、虐待というより、貧困や兄弟の多さが問題じゃ?ってケースもある印象を受けています。

その背後にはこういう歴史もあったりするのかしらねぇ。ふしだらな行為で道徳に反して生まれた子供だから、子供に恵まれない夫婦に売っても良いとか、貧乏なくせに子供をたくさん産んだから取り上げても良いとか・・・そういう厳しさを感じるニダ。
まぁ、イギリスは大人中心の社会といわれるニダよね。
Mansikka様こんしお!

> ジュディ・デンチはウリも好きニダ♪
> この映画は見てないんですが、実話を元にしてるニカ・・・(;´Д`) 酷い修道院ニダなぁ。
>
> ウリは欧州内を旅行すると、大体帰国の機内ではイギリスの雑誌か新聞を読んでるニダ。それで、英国の行政は結構簡単に子供を取り上げるって印象を受けてますデヨ。児童虐待等を理由にしてますが、虐待というより、貧困や兄弟の多さが問題じゃ?ってケースもある印象を受けています。
>
> その背後にはこういう歴史もあったりするのかしらねぇ。ふしだらな行為で道徳に反して生まれた子供だから、子供に恵まれない夫婦に売っても良いとか、貧乏なくせに子供をたくさん産んだから取り上げても良いとか・・・そういう厳しさを感じるニダ。
> まぁ、イギリスは大人中心の社会といわれるニダよね。


ジュディ・デンチは『ラヴェンダー』での恋する老女役がツボですたわ。
ええと、これはアイルランドの修道院の話なんで、宗派も違うしイギリスと一緒にして良いのかは分かりませんぐが、イギリス=大人中心の社会と言うのは頷けますです。食卓一つを取っても、子供が好きなメニューを沢山作ってあげるとか、少なそうですね。イギリスは簡単に子供を取り上げられてそうな一方で、日本では逆に行政が介入してれば助かったのでは?と思われる児童の虐待死があったりするので、難しい問題だと思いますた。


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☆あなたを抱きしめる日まで(2013)  PHILOMENA 上映時間 : 98分 製作国 : フランス/イギリス 監督:スティーヴン・フリアーズ 製作:ガブリエル・ターナ スティーヴ・クーガン トレイシー・シーウォード 原作:マーティン・シックススミス : 『あなたを抱きしめる日まで』(集英社刊) 脚本:スティーヴ・クーガン ジェフ・ポープ ...
  • posted by バニーマン日記
  • 2016/05/15 21:06
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