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Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2015/12/18 11:55 yuccalina

進化した?インド映画『マダム・イン・ニューヨーク』

昨年日本でも公開されて評判だったインド(ヒンディ)映画『マダム・イン・ニューヨーク』をCSで見ました。インド映画と言えば、シャールク・カーンがアスペルガーの青年を演じた『マイ・ネーム・イズ・ハーン』(記事はコチラ)以来ですが、こちらも、従来のベタなインド映画の枠を越えた内容であり、同時に都合良く最後にはすべて丸く収まるハッピーエンドなとこがインド映画的でもあり、とても楽しめました。



私がインド映画にハマったのはマレーシアに住んでいた1999~2000年の短い期間でしたが、当事は単純に若い男女の恋愛ドラマや仇討ちモノばかりでした。ところがこの映画の主役は中年の主婦シャシ(シュリデヴィ)。もっと尊重されたいと願い、姪の結婚式での渡米を機に、コンプレックスだった苦手の英語を克服すべく、一念発起のチャレンジという内容。

以下、私が気になった点をいくつか紹介しようかと思います。

最後のスピーチで、シャシは”家族の大切さ”を訴えますが、これはインド映画で度々見られる重要なテーマです。家族は尊重しあい助け合うもの、家族が一番大事と言う意識が非常に高い。でも、その中での女性の立場を訴えたという点が新しいんです。結婚してて子供もいるシャシに言い寄るフランス男ローランは、インド人やパキスタン人のクラスメイトから罵られてましたが、家族の絆に横から入り込む奴なんて信じられん、という感じでしょうか。最後はどうやって収めるのかと疑問に思ってましたが、「あなたに口説かれたお陰で自分に自信を取り戻した」とは、上手く消化したと思います。

しかし、シャシのダンナ様が女性蔑視の酷い男的描写をされてますが、本当にそうなら、最後のスピーチで簡単に心を入れ換える訳ないじゃん、と突っ込みたくなっちゃった。まあ、それだけインドの男女差別は根深いそうで、それを真面目に描いてたら、キツいのでしょうね。なので問題提起も心理描写も雑でアッサリになるのも仕方ないか。ただ、この映画で溜飲を下げたインド女性が沢山いたのなら、とても意義深いことだと思います。バリバリのキャリアでなく、一主婦の不満から炙りだすことで、より共感しやすかったのでは?

それと、シャシがダンナに「なんで私と結婚したの?」と問うと、答えが「一目惚れだった」と言うくだりは二人が恋愛結婚だったことを意味してるのか、気になるところ。インドはまだお見合い結婚が多いと聞きます。何せ身分制度がありますからね。多民族・多宗教の国でもありますし、恋愛結婚するには、色々と大変そう。英語を必要とするビジネスマンをしてる男性のお見合いだったら、英語を喋れる女性を選ぶのでは?と思いました。ちなみにヒンディ語って文字はアルファベットと全然違うけど、言語学的にはラテン・ヨーロッパ語族だから、日本人が英語を学ぶよりはハードル低そうな気がしますです。

さて、映画の冒頭でアミタブ・バッチャン生誕70年の文字におおっ!となってたら、出演してたんですねえ。ニューヨーク便で隣に座ってた親切な老紳士です。かつては政界にも進出したインドの名優も、髭が真っ白でしたねえ。でも、頭髪はミョーな茶色で変でした。髪染はやはりヘナを使用でしょうか?しかし、バッチャンは年とってもデカいなあ。顔もデカいし。



ん?顔がデカいと言えば、、、私のインド映画指南書であったグレゴリー青山先生の『旅のグ』の中に、こんなくだりがありましたわ。

book11.jpg

そうそう、『マイ・ネーム・イズ・ハーン』の時にも思ってたのですが、この映画でも歌と踊りのミュージカルシーンには、クドさを感じませんでした。映像が何か小奇麗なんですよね。



私がインド映画に初めて遭遇したのは、80年代に渋谷のインド料理店『ラージ・マハル』で見た、何度もコピーして砂嵐が起きているようなビデオ。ブラウン管の粗い画面でしたが、その頃を思い出すと、インド映画も随分変わってきたなあと思います。インド映画もインド人以外の観客を意識するようになったってことかしら?例えて言うなら、モータウン・サウンドが白人の聴衆を意識して、余りファンキー過ぎないようにした的な?

と、話が少し外れそうなので、戻しましょう。主役のシュリデヴィについて。私がインド映画にハマってた時期には、既に主役の座を若手に譲ってたので、作品はあまり見てないんですけど、当時から「鼻を整形してる」と噂されてたんで、今回もやっぱ、ついつい鼻に目が行ってしもーた。うーむ、やっぱりタミル系(タミルナドゥ州出身)にしては、高過ぎないかい?ま、もし鼻が少々低かったとして、十分綺麗だと思いますけどね。元々タミル映画出身で、ヒンディ映画で力を持つカプール一族の息子ボニー・カプールと結婚。ヒンディ映画に進出した頃に、鼻を盛ったのではないか?ともっぱらの噂でした。ちなみに義弟(=ボニーの弟)アニル・カプールは『スラムドッグ・ミリオネア』でクイズ番組司会者、インドのみのもんた役をした有名な俳優さんです。

と言ったところで最後にもう一つ、インド映画好き的にツボったのは、パキスタン人のクラスメイトの名前がサルマン・カーンだったこと!クラスメイトのインド男がクスクス笑ってましたが、私も笑っちゃったよ。インド映画界には三大カーン男優ってのがおりまして、一人は最初にチラッと名前を出したシャールク・カーン。もう一人、こちらも日本で評判だった「きっと、うまくいく」のアーミル・カーン、そして残りがサルマン・カーンなんですわ。

つー訳でサルマン・カーンとシュリデヴィの共演動画(ミュージカルシーン)で話を閉じることにしましょう。1994年『Chand Ka Tukda』より。



いやー、『マダム・イン・ニューヨーク』のミュージカルシーンと比べて、何とクドいことか!洋服のシュミも悪い!このディープさこそ、私的にはザッツ・インド映画なんですがが。繰り返しになりますが、最近のはアッサリしてきたと言うか、良く言えば洗練されてきたってことなんかなあ?まあ、グレゴリー青山先生が描いてた”インド人俳優の顔のデカさクドさ”自体が、段々と薄れてきてるような気もしますね。


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タグ: インド

テーマ:インド映画 - ジャンル:映画

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Comment
僕はインド映画はほとんど観ていないのですが、これはその数少ない一本です。
いやー、面白かったです。
インド映画に慣れていない人間でも楽しめる作品になっていましたね。その分、インドの方々にはどうだったのか分かりませんが。

インド映画に詳しくない上に、インド文化にも詳しくないので、そこそこの階級の奥様が、英語が苦手ということが、不思議でした。
またあれだけお菓子作りに一生懸命で、商売をしている人が、一人でNYに行くと、あんなに初心なのもちょっと不思議でしたね。
フランス男ローランはフランス男だから、女性を口説かないわけにはいかない、と思って観ていましたが、インド文化の常識?からすると、罵られる対象なんですね。
バニーマンさんへ

> 僕はインド映画はほとんど観ていないのですが、これはその数少ない一本です。
> いやー、面白かったです。
> インド映画に慣れていない人間でも楽しめる作品になっていましたね。その分、インドの方々にはどうだったのか分かりませんが。
私が勤め先のインド人研修生と交流があったのは、もう20年前のことなので、今では事情も違ってるかもしれません。でも、当時「僕はそろそろ結婚して良い歳だから、親がお見合いをセッティングしてくれる筈」と、当然のように言ってた青年が何人もいて、カルチャーショックでした。

> インド映画に詳しくない上に、インド文化にも詳しくないので、そこそこの階級の奥様が、英語が苦手ということが、不思議でした。
それは私も疑問でしたが、映画の中で「英語禁止の学校に通ってた」というエピソードがあったので、世代的に反イギリスで、英語教育を避けていた世代がいるのかも?と思いました。

> またあれだけお菓子作りに一生懸命で、商売をしている人が、一人でNYに行くと、あんなに初心なのもちょっと不思議でしたね。
> フランス男ローランはフランス男だから、女性を口説かないわけにはいかない、と思って観ていましたが、インド文化の常識?からすると、罵られる対象なんですね。
記事に書き忘れましたが、インドのお菓子を皆が絶賛するのはちょっと???でした。インド料理は美味しいけどスイーツはイマイチ美味しいのがないと、思ってましたから。まあ、私が知らないだけかもしれませんが。
ちなみに、ローラン役の俳優さん、名前がフランス人っぽくないので調べてみたら、アルジェリア系の方でした。結婚式で眉間にビンディを付けてもらった姿が、インド人っぽいやん、と思ってました。


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☆マダム・イン・ニューヨーク(2012)  ENGLISH VINGLISH 上映時間 : 134分 製作国 : インド 監督:ガウリ・シンデー 脚本:ガウリ・シンデー 撮影:ラクスマン・ウテカル 音楽:アミット・トリヴェディ 出演: シュリデヴィ / シャシ アディル・フセイン / サティシュ メーディ・ネブー / ローラン プリヤ・アーナ...
  • posted by バニーマン日記
  • 2015/12/18 21:19
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