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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2015/10/19 11:24 yuccalina

ある秋の日に『夏をゆく人々』

少し前の話になりますが、先々週の火曜日(6日)は、岩波ホールでイタリア映画『夏をゆく人々』を見てきました。本当は時間が取れそうになくて諦めていたのですが、毎週火曜日はトレーニングの為綿本スタジオに通っているのに、当日の朝、指を引き出しに強く挟んで、結構な血豆が出来てしまいました。レッスンには到底耐えられなさそうなので、ここは体のトレーニングはお休みにして、ヨガのお約束の一つスワディヤーヤ(自己の教育)の為に、素敵な映画を見る日にしよう。

movie6.jpg

という事で、岩波ホールは9日が最終日でしたので、ギリギリのところで滑り込んだ感じですが、現在は各地で順次公開中ですので、劇場の情報は下記オフィシャルサイトからどうぞ。

映画『夏をゆく人々』オフィシャルサイト



元々、『夏をゆく人々』を知ったのは、音楽ライター行川和彦さんのブログ記事からだったのですが、その中から印象的だった文章を抜き出してみました。

なめブログ 映画『夏をゆく人々』より

一種の家族映画だが、個人的に気が滅入る“いかにもの感動家族モノ”とは一線を画し、ピリピリした生活の中で親子/姉妹同士がそこはかとなく敬意を表わし合い慈しみ合っている。特に父と娘の間の確執と情愛が織り成し続ける静かなる緊張感に目が覚めっぱなしで、感情の機微が映像と脚本と演技でデリケイトに描き出され、つつましやかにテーマをほのめかすスクリーンの流れに引き込まれっぱなしの映画である

この映画はスローに展開しながらも穏やかなリズムに貫かれ、場面転換をはじめとしてゆるやかながら引き締まったテンポが良く、遊びの“空間”と“時間”を設けつつ物語も映像も脚本もムダがまったくないのだ。恋の芽生えを匂わせていくところをはじめとして、いつのまにか話が進んでいる作りに舌を巻くしかない。

養蜂の様子の緻密な描き方も特筆したい。そこが丁寧に映し出されているからこそ作品全体のリアリティが増しているのだ。

本作のチラシの裏で、スペインのピクトル・エルセの『ミツバチのささやき』や、イタリアの大先輩フェデリコ・フェリーニの『道』『甘い生活』とリンクして語られているのもうなずける。

監督がスカウトした俳優初体験の長女役の女の子(当時11歳)をはじめとして有名人がほとんどいない。いや、やはり、だからこそ渋味も滲む血と汗が香るフレッシュな映画に仕上がっているのだ。

蜂に刺されるのが日常で手間暇と苦労が絶えない自分の仕事に対して自ら述べた“天然で純粋で自然”という言葉は、この父親自身のことでもある。お金で買えないものを大切にして誰にも媚びず自分の仕事に対するプライドをもつ父親



この映画の良さについて、行川さんの文章に書き加えることはもう無いのですが、とにかく自然と画面に引き込まれて、展開を先読みしてしまったりとか、余計な事を考えることもなく、映像美と家族の日常の物語を堪能できました。

おおっ、幼女がパン一で寝とるわ。トスカーナの田舎暮らしってこんなんなの?
長女はお家の為に頑張ってるね、偉い。
うわ~、お父さんの背中、ミツバチの針だらけで、痛そうだ~!
嵐の日には体をはって養蜂箱を守る父娘、厳しい仕事やね。
田舎でも、流行りの音楽を密かに楽しむ姉妹(長女&次女)が可愛いわあ。
口からミツバチ、凄いかくし芸だあ!
自分の仕事についてTVカメラの前で語る頑固なお父さんが、言葉に詰まる姿に胸がキュン。

等々、一々思いながら見ておりました。それはひとえに行川さんが書かれているとおり、”親子及び姉妹の間にある、敬意、慈しみ、確執と情愛が織り成し続ける静かなる緊張感”と、”テーマを声だかに主張するのでなく、慎ましやかに仄めかす”の成せる技なんでしょうね。

長女ジェルソミーナ役の少女が演技未経験だったというのも、この映画をより新鮮なものにしてるかもしれませんね。私が、素人の子役ですぐに思い出すのが、アッバス・キアロスタミ監督の『友達のうちはどこ?』なんですけど、それに勝るとも劣らぬ瑞々しさを讃えた作品であったことを、最後に記しておきたいと思います。


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Comment
ユッカリーナさん、いつも素敵な映画を紹介してくれてありがとうございます。
行川さんのブログもいま拝見しました。
オフィシャルサイトでもワクワクして、「これは好きだな」と。
ジェルソミーナに『ミツバチ』さん♪

だけどこれからだと近辺での上映がないみたいですね。
ゴッドヘルプは間に合いましたよ。


それにしてもモニカ・ベルッチだよ。
まユタンぽさんへ
いつもコメントありがとうございます。

> 行川さんのブログもいま拝見しました。
> オフィシャルサイトでもワクワクして、「これは好きだな」と。
> ジェルソミーナに『ミツバチ』さん♪
> だけどこれからだと近辺での上映がないみたいですね。

そう、あの美しい情景は是非スクリーンで見て欲しいところなんですが、上映館が限られてるのが残念です。
エリセの『ミツバチのささやき』にフェリーニとくれば、やはりそそられますよね~!

> ゴッドヘルプは間に合いましたよ。
良かったですね。

> それにしてもモニカ・ベルッチだよ。
この映画に登場する唯一のスター!ですが、マジで異次元空間ぽかったっす。
またまたありがとうございます。yuccalinaさんの文章からもこの映画の匂いが香ってきます。
行川和彦さま

> またまたありがとうございます。yuccalinaさんの文章からもこの映画の匂いが香ってきます。
いいえ、こちらこそいつも素敵な映画を紹介して頂き、とてもありがたく思っております。今後も映画鑑賞の参考にさせて頂きますね。


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