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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2015/08/25 09:30 yuccalina

『SONG TO SOUL オー・シャンゼリゼ編』~フランスとイギリスの音楽カンケイ

毎週水曜日(23時~)BS-TBSで放送中の音楽ドキュメンタリー『SONG TO SOUL』は、私の大好きなTV番組の一つです。名曲が生まれるまでのストーリーを、アーティストや関係者への取材、曲の舞台となった土地の紹介やら、時代背景やらを絡めて、丁寧に紹介して行きます。必ず歌詞と日本語訳が紹介されるところも、歌の内容を理解するのに役立ち、嬉しいところです。取り上げられるアーティストが来日間近で宣伝の為、とか言う大人の事情が垣間見える選曲も時にはありますが、既に他界したアーティストを取り上げることも多いです。ジャンルは英米のロックとポップスが中心ですが、たまにそれ以外の国も登場。なかでもフレンチ・ポップスは積極的に取り上げてる印象です。

つー訳で、8月12日の放送は『オー・シャンゼリゼ』でした。フレンチポップスにさほど詳しくないワタクシでも知ってますし、シャンソンと言えば、多くの日本人がこの曲を思い浮かべるのでは?という位、とても有名な曲。

しかし、これは元々イギリスで生まれた曲だったのです。1968年、サイケデリック・バンド、ジェイソン・クレスト(Jason Crest)のシングル、『ウィータールー・ロード』として発表されました。作者は60年代ガレージバンド、フォー・ペニーズのマイク・ウィルシュとジャグラー・ヴェインのマイク・ディーガン。歌詞の内容は「ウォータールー・ロードは楽しい仲間と出会える場所」と言う感じなので、『オー・シャンゼリゼ』とかけ離れた印象はありませんが、



あらまー、ビックリ!でした。サイケ・バンドにこんな曲をやらせた、というのも驚きでしたが、曲をエネルギッシュにする為、大通りの雑踏の中でヴォーカル録りをしたのがとても良かったみたいです。ストリート感があって、ポップなだけでない良い雰囲気に仕上がったのではないかと。

その後、この曲をフランスで紹介したのが、映画監督ジュールズ・ダッシンの息子でアメリカ生まれのジョー・ダッサンだった、というのも非常に興味深かったです。歌詞は「ウォータールー」という地名がフランス人には印象が悪いというので、フランスの作詞家ピエール・ドゥラノエが新しくフランス語の歌詞を付けて、見事『オー・シャンゼリゼ』に生まれ変わったのです。



ダッシン監督が50年代に、赤狩りでアメリカを追われたから、息子もヨーロッパで活動してた、ってことなんでしょうね。ちなみに父子で表記が違うのは、息子ダッサンがフランス語読み、父は既に英語読みダッシンで有名だからか、Wikipediaも、それぞれ、ジョー・ダッサン、ジュールズ・ダッシンと書かれておりました。

で、『オー・シャンゼリゼ』の中でも日本で一番有名なバージョンは、ダニエル・ビダル、ってことになるんでしょうね。



か、、可愛い!

日本人が幼い可愛らしさを好むのは、ローラとか見ても昔と変わらない感じしますねえ。

番組では現在南フランスでレストランを経営してるダニエル・ビダルを取材していて、とてもチャーミングなおばちゃんになっていました。月が~出た出た~!と炭鉱節に、オー・シャンゼリゼ~!を繋げて歌ってくれたり、日本語の歌詞もまだ覚えてました。もしかしたら彼女こそ、元祖YOUタレントだったのかもしれませんね。

そして、フランスの最新バージョンとして紹介されたZAZ(ザーズ)も素敵でした。



ちょいと擦れたヴォーカルがクールで、ビダルの対極って感じ?クインシー・ジョーンズがプロデュースもあってか、とてもカッコイイなと。私は断然こっちの方が好みですわ。

さて、話をイギリスに戻しますと、作者の一人マイク・ディーガンが、ギターを手に曲作りの経緯を、語ってくれたのが印象深かったです。「ギターのリフがラヴィン・スプーンフルみたいで、、」と聴いて、なるほど!と膝を打ったのですよ。やっぱ、これですよね?



ラヴィン・スプーンフルの『デイ・ドリーム』は昔から大好きで、散々聴いてきましたけど、『オー・シャンゼリゼ』と結びついたことは、一度もなかったので、新鮮な驚きだったのです。確かに最初の動画、『ウォータールー・ロード』のギターを聴き直せば、なるほどと思いました。

一方で、私が『ウォータールー・ロード』を初めて聴いて、思い浮かんだのがこの曲。



ロンドンの街並みや若者達を描く詞がイギリス人から愛されて、最もイギリス的なバンドと呼ばれたキンクスの『ウォータールー・サンセット』。このシングルがヒットしたのは1967年と、『ウォータールー・ロード』より先ですので、ウォータールーという地名を敢えて選んだと思われても仕方ないのでは?番組でキンクスの名前は全く出てきませんでしたが。

という訳で、最後にイギリスとフランスの音楽関係について、少しだけ書きたいと思います。私がこの二つの国の関係に興味を抱くようになったのは、クラッシュのポール・シムノンとストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルがフランス系と知ったパンク時代、と妙なところから始まっているのですが、案外仲良しなイメージがありますね。今にして思えば、ビートルズが『ミッシェル』を歌い、シルヴィ・バルタンがビートルズの前座をして人気を博したとか、ケヴィン・エアーズも『メイ・アイ?』のフランス語バージョン出してたなあ、何て色々と思い出しました。

この番組では以前シャルル・アズナヴ-ル及びエルヴィス・コステロの『シー』を取り上げていました。そこで作詞者がイギリス人であり、元々イギリスのテレビ番組ように作られた曲だったと、私は初めて知ったのですが、今回のイギリスの曲がシャンソンの定番になった話も、この二つの国の素敵な音楽カンケイを表わしているようで、とても興味深かったのでした。


お読み頂きありがとうございました。
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タグ: フランス イギリス 60年代 ケヴィン・エアーズ

テーマ:シャンソン - ジャンル:音楽

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Comment
この曲が元々はイギリスで生まれたものだったとは!
ビダルの少し拙い日本語と声が可愛くて、萌え~~って感じですたわ。顔も可愛いんですねぇ。

でも一番好きなのはZazのバージョンだったデヨ。
やっぱこの曲はフランス語で歌うのがしっくりきますミダ。
力強い歌い方とハスキーボイスとフランス語の柔らかな響きが絶妙のバランス!と思いますた。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Mansikka様ばんしお~!

> この曲が元々はイギリスで生まれたものだったとは!
> ビダルの少し拙い日本語と声が可愛くて、萌え~~って感じですたわ。顔も可愛いんですねぇ。
私も初めて知って驚きますたわ。
ビダルちゃんぐはまんまフランス人形なルックスで声も可愛い、元祖萌えアイドルかもしれませんぐ。

> でも一番好きなのはZazのバージョンだったデヨ。
> やっぱこの曲はフランス語で歌うのがしっくりきますミダ。
> 力強い歌い方とハスキーボイスとフランス語の柔らかな響きが絶妙のバランス!と思いますた。
そうそう、ビダルちゃんぐのフランス語バージョンもあるのですが、私も圧倒的にZAZが好きなんです。確かにフランス語の可愛らしい響きと掠れ声のコントラストが良いですわ。
鍵コメ様

> キンクスのデッド・エンド・ストリート的でもありますが、やはりウォータールー・サンセットは意識していそうです。
そうですね~!ストリート感覚がキンクス的とも言えますね。


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