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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2015/07/04 10:50 yuccalina

『フリーダム・ライターズ』Freedom Writersとフリーダム・ライダースFreedom Riders

これまで、黒人音楽がフィーチャーされた映画をいくつか紹介してきて、その殆どはブルースだったのですが、今度はラップとヒップホップ。この映画を見る事になったのは、全くの偶然でした。以前、映画専門チャンネルで『スクール・オブ・ロック』と『コッホ先生と僕らの革命』を録画しようと思った時、その間にあった『フリーダム・ライターズ』もついでに録っておくかとなり、結果、先の2本よりも、全然ハマってしまったんです。丁度「学校が舞台の映画特集」だったのですが、これは中々シビアなノンフィクション映画でした。後でWikiを見て知ったのですが、『アンビリーバボー』で紹介されたそうなので、日本でも有名だったのかな?



90年代のカリフォルニア、ロサンゼルスの公立高校が舞台で、生徒達は白人、黒人、アジア系にヒスパニックと、人種によってグル―プを作り、決して交わろうとはしない。その緊張感を目の当たりにした新任教師グルーウェル(=ヒラリー・スワンク、以下ミスG)は、生徒達からその国境線を取り払おうと孤軍奮闘するのです。

ミスGは生徒達の共感力に訴える試みを色々とするのですが、かなり初期で行ったのがライン・ゲーム。先のトレイラーにもチラッと写ってました。ミスGの質問に対して、自分が当てはまると思ったら、赤い線に近付く、ただそれだけなのですが、質問の度に、生徒達の距離感に、微妙な変化が訪れると。



スヌープ・ドギー・ドッグのアルバムを持ってる。映画『ボーイズ’ン・ザ・フッド』を見た。とか当時流行が伺える軽めのクエスチョンから、最後は「ギャングの闘争で亡くなった友人がいる」となり、そこで、生徒達の置かれている状態も分かってくるのです。

そして、映画タイトルの元ともなる、生徒達に日記をつけさせる。全員に毎日何かしら書くようにとし、読んでもらいたい人は専用の棚に入れておく。表向きは強がっている生徒達も、自分の思いを誰かに聞いて欲しかったのでしょう。ミスGは毎日、生徒達の日記を読むようになるのです。

また、生徒に人種差別の歴史を教えるべく、アンネの日記を与えたり、ホロコースト博物館へ社会見学に連れて行き、アウシュビッツから生還した人々との夕食会を開いたり。これらは全て、学校から予算が貰えず、ミスGはアルバイトをして自腹で行いました。それまで同じ地域で同じ人種だけの、狭い世界が全てだと思っていた子供達に変化が生まれてきます。歴史を教えることで目を開かせた。ミスGは「チェンジ」という言葉を良く使ってましたが、彼女は生徒達が自らを変えるお手伝いをし、学校が生徒達の人種と関係なく、価値観を共有できる場所にしたのです。

そして、これは本筋とはあまり関係ないかもしれませんが、私はミスGの父親があれこれと娘を助ける姿にも、ちょっと感動。「お前は仕事に祝福されてるんだぞ」と励ました父も、最初の方では「仕事だと思って割り切れ」とか言うてましたがが、、。逆に「私は妻を応援する」と自信満々だった夫が、徐々に妻の行動についていけなくなり、最後は「仕事と僕とどっちが大切なんだ?」とか言うて、離婚しちゃったのには、何だかねえ、幻滅しますたわ。ミスGは自分の父親がかつて公民権運動に参加してたことを誇りに思ってて、その背中を見てきた、と思わせるシーンもありましたので、逆に父親が娘を誇りに思うのも、至極当然だったのかもしれませんね。

オープニングから最後まで、映画はヒップホップやラップで彩られていて、2パックやコモン、サイプレス・ヒル等が使用されています。私はあまり詳しくない分野なのですが、映画を通じて音楽の背景が分かると、聴こえ方が違ってくるから不思議なものですね。チャックDとコモンが出てる『ゴッドファーザー&サン』を、また見てみようかしら。

最後にもう一点、この映画で私が開眼したのは公民権運動です。ホロコーストと比べると言及してる場面は少ないですが、タイトルのフリーダム・ライターズFreedom Writersは日記を書いた生徒達を意味すると同時に、公民権運動で行われた『自由の為の乗車=フリーダム・ライド』のメンバー達がフリーダム・ライダースFreedom Ridersと呼ばれたのに、掛けてるんですよね。丁度この映画を見た後で、CNNのドキュメンタリー『The 60's 公民権運動』(原題A Long March to Freedom)も見る事が出来ました。



フリーダムライドは、白人黒人の運動家が共にバスに乗って南部を旅し、降りた町で人種隔離をしてる食堂や休憩所、トイレなどを使用する。ただそれだけなのですが、石や棒を手にした地元民が大挙押し寄せて、丸腰のライダー達を襲って血まつりにしたのです。また、キング牧師の非暴力運動は、インドでマハトマ・ガンジーの方法論を得たジェームス・ローソンから広まったこととか、知らなかったことが沢山出てきて、とても興味深いのですが、こちらについては現在公開中のキング牧師の伝記映画『グローリー/明日への行進』を見てから、何か書こうと思っております。早く見に行かなくちゃー!


お読み頂きありがとうございました。
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Comment
こんばんは。

これ見ました~

生徒達が2PACのラップの歌詞を、空で言うシーンを覚えてます。

なるほど~、グローリーも見たくなってきました。
抹茶アイスさんへ

> これ見ました~
>
> 生徒達が2PACのラップの歌詞を、空で言うシーンを覚えてます。
>
> なるほど~、グローリーも見たくなってきました。


そうでしたか。映画の公開が2007年で、私は殆ど映画を見てない時期でした。
ラップのシーンは確かに、若者達の生活と一体になってる感じがしました。
グローリー、私も見に行く予定です。


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