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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2015/05/08 08:30 yuccalina

『インビクタス/負けざる者たち』スポーツが灯した希望の光

毎月CSの映画チャンネル、ムービープラスとザ・シネマHD、そしてBSプレミアムをチェックしてるブログ主ですが、久しぶりにクリント・イーストウッド監督作品が来ました。これもずっと見たかったんです、『インビクタス/負けざる者たち』は南アフリカの元大統領、ネルソン・マンデラとラグビーチーム“スプリングボクス”の交流を描いたヒューマンドラマで、ほぼ実話と言って良いのかな。



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モーガン・フリーマン、マット・デイモン 他

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ストーリーをザックリ説明すれば、マンデラ氏の解放~アパルトヘイト撤廃~南ア初の全人種参加選挙により大統領に就任、という社会が大きく動き混乱した状況下、ボロボロ状態だったスプリングボクスの起死回生は、マンデラ氏の主導によってなされた、ってことになりましょう。

私はニュース映像等で、本物のマンデラ氏の姿を見慣れてる世代ですので、モーガン・フリーマンはちょっと体格良過ぎるのでは?しかも、マット・デイモンが逆に余り大きくないので、マンデラ大統領とピナール主将に体格差が無い図に、ちょっと違和感が、、、。しかし、フリーマンは、生前「もしも伝記映画を作るなら」との質問で、本人からご指名を受けてたそうですから、文句を言ってはいかんですね。

マンデラ大統領はスポーツによって全ての人種が一帯となって国の代表チームを応援できる様、あれこれと画策するんですが、それは1995年のラグビーワールドカップが、新しい南アを世界中にアピールするチャンスだったからです。その中でも私は、アパルトヘイトの象徴とも言えるチーム名とユニフォームを変更せずに残したことが、かなり重要だったと思います。

警護のSPに白人警官を加えるところで揉めた時もそうですが、

赦しが魂を自由にする
赦しこそ恐れを取り除く最強の武器


と言って、これまで自分達黒人を押さえつけていた白人達を赦すことを、新しい国作りへの第一歩としたのです。それは、いくら大統領が黒人で、人口比ではマジョリティであっても、軍事や経済といったこれまで白人が積み上げてきた国の骨格を破壊したら、益々混乱する。仕返しをされるのでは?と恐れ慄いている白人達には、こちらから手を差し伸べて、協力を求めて一緒にやっていこう。ということで、その理念を、ラグビーにおいても進めていく訳です。つまり、白人の誇りであるスプリングボクスの名前とユニフォームを取り上げて、恨みを買うよりは、こちらが折れよう。白人が黒人には見せなかった寛容を示すことに誇りを持とうと訴えました。勿論、黒人へのフォローも怠りません。代表メンバーが黒人の居住地域でラグビー教室をさせたり、唯一の黒人選手であるチェスターの顔をラッピングしたジェット機を飛ばしたりと。そして、主将のフランソワ・ピナールをお茶に呼び出して激励し、彼を精神的に支える結果となるのでした。

それが、マンデラ大統領がロベン島に収監中に出会ったという、ヴィクトリア朝時代の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩『インビクタス』。

我が運命を決めるのは我なり
我が魂を制するのは我なり


マンデラ大統領は白人と立ち向かう為に、彼等の文化を理解しようと獄中で色々と本を読み勉強したが、その中に自分を奮い立たせる素晴らしい詩を見つけました。自分が憎むべき白人文化の中に救いの言葉を見出すという経験は、彼が示した寛容と無関係ではないと思うのです。

映画のクライマックスはオールブラックス(ニュージーランド)と対戦するワールドカップ決勝でしょうけど、私的にネルソン・マンデラは、Special AKAの歌とかで意外と身近に感じてた存在でしたから、最初から最後までウンウンと頷きっぱなしでした。



そして、スティーヴ・ビコを描いた『遠い夜明け』みたいなしんどさがなかったのも良いです。クリント・イーストウッドにしては珍しく?ヴァイオレンスも無かったですし。

さて、ネット上でもマンデラ氏の名言はいろいろ取り上げられてますね。気になるところを少し拾ってみます。

憎しみは心を曇らす。憎しみによってあれこれ余計なことを考えてしまう。指導者には誰かを憎んでる余裕はない。

安倍総理を憎んでる余裕のある指導者はいそうですががwww

勇気ある人は平和のために赦すことを恐れない

確か赦しに関しては、あのダライラマ師も、

怒りは力でなく、弱さのしるし
赦しとは怒りや憎しみといった負の感情から心を解放し自由になること


みたいなこと言ってませんでしたか。マンデラ氏の「赦しが魂を自由する」と見事に符号してますね。

そして、最後の名言

スポーツはそれまで絶望しか存在しなかった場所に希望の光を灯す

この映画は正にこの名言を表わしていると思ったのです。


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テーマ:ヒューマン・人間ドラマ - ジャンル:映画

『藤田嗣治・異邦人の生涯』を読むぞ宣言 | ホーム | The BLUES Movie Projectその(7)最終回~再びの『ピアノブルース』
Comment
興味深い映画ですね 人種差別、人間はおろかですから  いろいろな罪を犯してしまいますが 逆に人間だからこそ頭を使って 平和に ついて考えたり思いやったりも出来る筈です

スポーツは世界が一つになりますものね、 マンデラ氏の言葉すばらしいですね 私も小塚君が オリンピックで四回転飛んだ時会場がわき上がるの画面でみて鳥肌が立ちました
これは良かったですね。

素直に感動しました。

>フリーマンは、生前「もしも伝記映画を作るなら」との質問で、
>本人からご指名を受けてたそうですから、文句を言ってはいかんですね。

僕もこの話は知っていました。
でもそれとは関係なく、イメージとしてのマンデラとフリーマンに違和感は感じませんでした。
映画を観る前でも、フリーマンがマンデラというのには、あーなるほどと思っていました。

>スポーツはそれまで絶望しか存在しなかった場所に希望の光を灯す

まさにこの映画のための言葉ですね!
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ふぁる代さんへ

> 興味深い映画ですね 人種差別、人間はおろかですから  いろいろな罪を犯してしまいますが 逆に人間だからこそ頭を使って 平和に ついて考えたり思いやったりも出来る筈です
色々と考えさせられる映画でした。

> スポーツは世界が一つになりますものね、 マンデラ氏の言葉すばらしいですね 私も小塚君が オリンピックで四回転飛んだ時会場がわき上がるの画面でみて鳥肌が立ちました
スポーツでも芸術でも、感動を共有出来るところが素晴らしいんだと思います。
小塚くんのバンクーバーFP、私も覚えてますよ。会場も湧いたましたよね。
バニーマンさんへ

> >フリーマンは、生前「もしも伝記映画を作るなら」との質問で、
> >本人からご指名を受けてたそうですから、文句を言ってはいかんですね。
>
> 僕もこの話は知っていました。
> でもそれとは関係なく、イメージとしてのマンデラとフリーマンに違和感は感じませんでした。
> 映画を観る前でも、フリーマンがマンデラというのには、あーなるほどと思っていました。

そうでしたか。私はマンデラさんって「凄く小柄なのに強い人」のイメージが強すぎたのかもしれませんね。フリーマンはサイズ感は違いましたが、喋り方とか表情とかはとても研究されてたようで、凄く似てるとの評判だったとか。

> >スポーツはそれまで絶望しか存在しなかった場所に希望の光を灯す
>
> まさにこの映画のための言葉ですね!

もしかしたら、この言葉はラグビーW杯の優勝を受けて発した言葉かもしれませんね。
鍵コメ様

コメントありがとうございました。
私はラグビーには全く詳しくないので、本作はラグビーを良く知ってる方にとっては、どう映るのかは分かりません。イーストウッド監督もアメリカ人ですから、殆ど知らなかったと思います。ただ、試合のシーンはとても熱気が伝わってきて見入ってしまいました。
ユッカリーナさん、ご無沙汰してます。
失礼ながら、私の中ではユッカリーナさんにラグビーのイメージがなかったので、この映画のことを書かれていて驚きました。
ラグビーは私が好きなスポーツのひとつですし、アパルトヘイトの崩壊と言うことにも驚きをもって過程を見守っていましたから、この映画には公開前からとても興味がありました。
でもいまだに見てません…

ラグビーワールドカップの南ア大会は、新生南ア共和国のアピールのために、普通に行われ、アパルトヘイトのために国際試合があまりできなかったものの、強豪として知られていたスプリングボクスの優勝にも、なんの驚きも感じま勝ったのですが、この映画のさわりだけ見て、相当に困難なことを成し遂げたんだな、と驚きました。

>スポーツはそれまで絶望しか存在しなかった場所に希望の光を灯す
この言葉は、自分が何のためにスポーツを見て、そのことをブログやSNSに投稿するのか、をあらためて考えさせてくれる言葉だと受け取りました。
スポーツは社会の役に立たねばならない、ではどう見るべきか、どう書くべきかを、今一度考えてみたいと思います。
いい言葉をありがとうございました。
MAJIKさんへ

ご無沙汰してます。

> 失礼ながら、私の中ではユッカリーナさんにラグビーのイメージがなかったので、この映画のことを書かれていて驚きました。
そうですね。この映画も別にラグビーが好きだから見た訳でなく、マンデラの話でなかったら見なかったかもしれません。

> ラグビーは私が好きなスポーツのひとつですし、アパルトヘイトの崩壊と言うことにも驚きをもって過程を見守っていましたから、この映画には公開前からとても興味がありました。
> でもいまだに見てません…

MAJIKさんはアメフトされてましたっけ。ラグビー好きな人にとって、どう映るのかは興味がありますので、もしご覧になったら、是非感想をお聞かせください。

> ラグビーワールドカップの南ア大会は、新生南ア共和国のアピールのために、普通に行われ、アパルトヘイトのために国際試合があまりできなかったものの、強豪として知られていたスプリングボクスの優勝にも、なんの驚きも感じま勝ったのですが、この映画のさわりだけ見て、相当に困難なことを成し遂げたんだな、と驚きました。
私はアパルトヘイト崩壊後の道のりについては殆ど知らなかったので、その後のオリンピックでの南ア選手の活躍とか、開催地にもなったサッカーW杯のこととか、国民が一丸となって代表を応援する姿の背景を理解してなかったんだと気が付きました。

> >スポーツはそれまで絶望しか存在しなかった場所に希望の光を灯す
> この言葉は、自分が何のためにスポーツを見て、そのことをブログやSNSに投稿するのか、をあらためて考えさせてくれる言葉だと受け取りました。
> スポーツは社会の役に立たねばならない、ではどう見るべきか、どう書くべきかを、今一度考えてみたいと思います。
> いい言葉をありがとうございました。

マンデラさんはスポーツが持つエネルギーを社会のために役立てた、ってことでしょうね。


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