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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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2015/02/05 09:19 yuccalina

少年とおばさんの友愛ロードムーヴィー『セントラル・ステーション』

昨年末から、NHK BSプレミアムの映画を録画して見ることが増えました。私は昔からCDもDVDもレンタルはしない主義でして、その理由は、

・ 返却日までに見なくてはいけないということにプレッシャーを感じる。
・ 気に入った映画は何度でも繰り返しみたくなるので、結局CDやDVDが欲しくなってしまう。

等です。そう言えば私は小学時代はマンガが好きで、登場人物のセリフを覚えてしまうくらい繰り返し読んでいましたので、音楽や映画についても同じなのかもしれませんね。また、買ったり録画した映画も、直ぐに見ずに放置してることも多いので、やはりレンタルは性格的に無理だと思います。

そこで、昨秋からCSの映画チャンネル(『ムービープラス』と『ザ・シネマ』)をチェックするようになりました。月に多くても3本までに絞って録画し、面白かったものはこのブログでも紹介してきました。しかし、12月は録りたい映画が1本も無かったんです。CSはリピート放送が多いので、こういうこともあるんですね。まあ、12月はゼロにしても良かったんですけど、そこで、ふとBSプレミアムを思い出したんです。結構私好みの映画をやっていそう。新聞のテレビ欄をチェックするのは面倒なので、ホームページを見たら、2ヵ月分の番組表が出てました。

と、いつもの様に長い前置きでスミマセン。これまで『ジョン・レノン、ニューヨーク』『イヴ・ランローラン』『オーケストラ!』と紹介してきましたが、正月明け、最初にBSプレミアムで見たのが、ブラジル映画『セントラル・ステーション』です。

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ベルリンで金熊賞、ゴールデングローヴでも最優秀外国語映画賞を取って名作との評判が高かった作品ですが、凄く良かったです。何せ私は、少年が主人公の映画が大好物であり、ロード・ムーヴィーも大好き。そして、男女の恋愛ではなくて友愛を描いているところ、人間の光と闇の両方、そして成長を描いているところ、等々好きな要素が盛り沢山とも言えます。

リオ・デジャネイロ中央駅で手紙の代書屋をする初老の女性ドーラと、母親を交通事故で亡くした少年ジョズエが、父親探しの旅をしながら芽生える友情が描かれています。ドーラは代筆した手紙を投函せずに、読み返しては破り捨てたり、引き出しにずっと放置したままだったりと、切手代もそのままポケットに入れるアコギな商売をしていました。亡母と一緒に手紙を頼みに来たことのあるジョズエは、本能的にその邪悪さを見抜いた様です。ドーラは元教師で高等教育を受けていたお蔭で、代書屋も出来ている訳ですが、あまり幸せそうではありません。父親との不仲が原因で捻れた性格なのです。それが、ジョズエと関わることで、根っこにあった良心が引きだされて行った感じですかね。

ドーラは駅前を仕切っているマフィア(代書屋のショバ代を支払うシーンあり)に、ジョズエの里親探しを頼み大金を受け取ります。しかし、実は里子ではなく臓器売買が目的と知り、(テレビを買ってしまった為)お金は返せないまま彼を取り戻します。こうして、家へ帰れない身となってしまったドーラとジョズエは、亡母が残した手紙の住所を頼りに、父親探しの旅に出るのでした。

トラブルにあったり、ケンカしたりを繰り返しながらも、いつの間にか助け合うようになっていく2人。辿りついた町で父親は見つからなかったものの、ジョズエの異母兄2人と出合いました。家にはちゃんと父母の写真が飾られていて、亡母と父親が愛し合っていたこと、兄達は2人できちんとした生活をしていたことが分ります。父親が亡母宛てに送ってきた手紙には、2人はすれ違ってリオで出会えなかったこと、息子たちと一緒に皆で暮らそうと書いてありました。それを知ったドーラは、「私といるよりはお兄さん達と暮らした方が幸せ」と1人で町を去って行くのでした。

バスの中で、ジョズエ宛てに手紙をしたためるドーラの脳裏には、彼との別れの悲しさだけでなく、自分と父親との関係も過ぎってきました。「あなたのお父さんは立派な人、、、、私も父に会いたい」と、これまでの父への恨み節が一気に溶けるのもとても印象深かったです。見ていて涙がジワ~と滲み出てくるだけでなく、気持ちの方もジワ~温まってくるエンディングでした。

それにしても、マフィアが万引きの黒人青年追いかけてって即射殺しちゃうシーンとか、バスに轢かれて死亡した母親の遺体がどうなったかもわからない、親を亡くした子供を保護する社会福祉も整備されてないのには、カルチャーショックを受けました。子供が駅で野宿してても、寄ってくるのは保護してくれる大人ではなく、金目当てのマフィアだけとは、これは一体いつの時代の話なのかしら?映画公開は1998年ですが、特に昔の話という設定ではなさそうなので、90年代のブラジルはこんな感じだったってことなんでしょうかね。いや、もしかしたら、今でも余り変わらなかったりするのかしら?去年、ブラジルワールドカップでお祭り騒ぎしてる一方で、確か反対デモみたいのもありましたよね。その背景には、まだまだ不安定な社会で、サッカーよりももっとお金を使うべきところがあるのでは?と不満に思う国民が多いってことなんでしょうね。



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Comment
私もこれ見ました。

同じブラジル映画でもシティオブゴッドは更に殺伐としてましたから、とても救いのある物語だったと思います。

ブラジルって、今でも治安は良くなさそうですよね。
yuccalina さん、おはようございます。
私も、CD や DVD はほとんどレンタルしたことがありません。
理由も、yuccalina さんと同じです。
気に入った映画は、しつこいくらい繰り返し観てしまいます。
今日ご紹介くださっている映画も面白そうですね。

それにしても、最後に書かれているブラジルの治安の悪さは、本当にショッキングですね。
貧しいと、人々の気持ちがすさんだり、国も弱者を救済する余裕がなかったりするのかもしれませんね。
知人が昔、シルクロードの方を旅行した時、車が人を撥ね飛ばして行っても、誰も気にせず、立ち止りもしないのを見て、ショックを受けたと言っていたのを思い出しました。
抹茶アイスさんへ

> 同じブラジル映画でもシティオブゴッドは更に殺伐としてましたから、とても救いのある物語だったと思います。
>
> ブラジルって、今でも治安は良くなさそうですよね。

そちらは私はまだ見てないのですが、ちょっと怖そうです。識字率の低さ、貧富の差などが治安の悪さと関係してるんでしょうね。
Arianeさんへ

> 私も、CD や DVD はほとんどレンタルしたことがありません。
> 理由も、yuccalina さんと同じです。
> 気に入った映画は、しつこいくらい繰り返し観てしまいます。

そうなんですか。やはり、何度でも見たい派には、レンタルのメリットはあまりありませんね。

> 今日ご紹介くださっている映画も面白そうですね。

人間を描くエッセンスとして、手紙を使ってるところも凄く良いなと思いました。機会がありましたら、是非。

> それにしても、最後に書かれているブラジルの治安の悪さは、本当にショッキングですね。
> 貧しいと、人々の気持ちがすさんだり、国も弱者を救済する余裕がなかったりするのかもしれませんね。
> 知人が昔、シルクロードの方を旅行した時、車が人を撥ね飛ばして行っても、誰も気にせず、立ち止りもしないのを見て、ショックを受けたと言っていたのを思い出しました。

この映画を見て、改めて教育の重要性を痛感しました。識字率の低さはそのまま、騙されて搾取される人々の多さと不平等に繋がりますから。

実はスリの青年が射殺されるシーンで、それを見た人々の表情が描写されていたのですが、私が思い浮かべたのは、サバンナでライオンに襲われるガセルを、遠巻きで見ている様な他のガゼル達、と言う光景でした。野生動物の世界のような残酷さでした。


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