プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2015/03/12 09:30 yuccalina

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス@『トランシルヴァニアへの扉』と映画のこと

フランス映画『オーケストラ!』を見て以来、ルーマニアのロマバンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがまた気になってきたブログ主です。カリウがコンサートマスター役を好演していたからです。バンド名は「義賊の楽団」を意味しているのですが、そのハイドゥーク(義賊)については、みやこうせいさんのCDブック『カルパチアのミューズたち~ルーマニア音楽誌』にも書かれていて、

ルーマニアのヒーロー、ハイドゥク、と紹介されています。

カルパチアのミューズたち―ルーマニア音楽誌 CDブックカルパチアのミューズたち―ルーマニア音楽誌 CDブック
(2011/04)
みや こうせい

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実在の人物ヴァスィーレ・ピンテアは、16世紀初頭、時の権力(トルコ人やハンガリーの特権階級)に歯向かった。強きを挫き弱きを助けるヒーローだったそうな。

そんな由緒ある名を冠したバンドを、私が初めて見たのは、クリスティナ・リッチ、ジョニー・デップ主演の映画『耳に残るは君の歌声』でした。

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クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ 他

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この映画については以前取り上げたことがありコチラ、当時は、ユダヤ人女性(リッチ)とロマ青年(デップ)との関わりを、一種のファンタジーかと思っていたのですが、その後、『オーケストラ!』や『カルパチアのミューズ達』を通じ、ユダヤ人とロマは立場的な共感もあり、文化的にも交わりがあったことを知り、ちょっと感慨深いものがあります。

そんな折、谷崎聖子さんのブログにジプシー文化絡みの記事が沢山あったなー、と思い出して、見てみたところ、カリウに取材した話が出てきてビックリ。

クレジャニのヴァイオリン弾き(前)~トランシルヴァニアへの扉-Erdely kapujaより

まだ表は建設中、
中はピカピカの新築の家の窓に
あのスターの姿があった。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、カリウをはるばる探しにきた。

黒いスーツに身を包んだヴァイオリニストは、
「 日本からのお客さまは大歓迎だよ。」
とご機嫌そう。
紳士的な身のこなし、黒い瞳には何か
大きなものを感じた。

演奏で世界各地をまわったこと、
日本ではとてもあたたかく迎えられたことを
熱っぽく語るカリウ。

私は拙いルーマニア語を駆使して、
Meanの服を着て、演奏をしてほしいことを伝えると、
「 喜んで。
 もちろん、払ってくれるんだろう?」と
満面の笑みをうかべ両手を広げた。

  (中略)

それから、今度は
ロベルトとカリウのデュオが
室内ではじまる。

お孫さんのタイコのリズムに合わせて、
ヴァイオリンを鳴らすカリウ。

音楽を生みだすときの、
彼の表情が好きだ。

IMG_4665.jpg

(後略)



Meanというブランドの撮影をしたみたいですね。後編は下記にあります。

クレジャニのヴァイオリン弾き (後)

さて、そんなタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの演奏を楽しめる映画と言えば、『ラッチョ・ドローム』です。先の谷崎聖子さんの記事でも言及されていますが、ラッチョ・ドロームとは「良い旅を」の意味。

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トニー・ガトリフ、タラフ・ドゥ・ハイ・ドゥークス 他

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フルムーヴィー動画は下記。
Gypsy Film Latcho Drom Tony Gatlif Full Movie 1993

ロマがインドのラジャスターン地方からエジプトを経てヨーロッパへ渡ってきたと言う、長い旅をなぞるように、ラジャスターン、エジプト、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、スロヴァキア、フランス、スペインの各地で、ロマの音楽家達による演奏が収められています。タラフは勿論ルーマニア編に登場します。



何度聴いても、鳥肌が立ってゾクゾクします。そして、カリウの若々しい姿にもビックリですね。

ジャンゴ・ラインハルトの『シプシー・スウィング』をモチーフにしたフランス編の『Tchavolo Swing』、やスペイン編のフランメンコと、段々馴染み深い感じになってます。




でも、ふと思ったんです。この映画って本来はバルカン諸国も入れる筈だったのでは?ルーマニアがギリギリ、バルカンと言えなくもないですけど、ブルガリアと旧ユーゴスラヴィア諸国がスッポリと抜けてる感じがしてしまったのです。

この映画は1993年の公開ですから、撮影してた頃には、ボスニア紛争とかで撮影出来なかったってことでしょうね。既に散々書いてますが、私はエミール・クストリッツァ監督の『ジプシーのとき』で、ロマの音楽に目覚めたので、やはりちょっと残念でした。


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タグ: ロマ トランシルヴァニア 東欧

テーマ:映画音楽 - ジャンル:映画

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Comment
再びお邪魔します。
この映画良いですよね。
音響の良い映画館でもう一度見たいです。
『ラッチョ・ドローム』の最初の動画だけ見たんですが、群衆の中で演奏してるシーンで打楽器を演奏してる人がいて、その打楽器が気になったニダ。何の楽器なのかググってもわからんかった・・・orz

このロマの人たちは楽譜が読めないって話が、前記事のコメ欄に出てましたが、スズキメソッドのように、演奏を見て学ぶニカね。生活の中に音楽があるっていいニダね。
抹茶アイスさんへ

> この映画良いですよね。
> 音響の良い映画館でもう一度見たいです。


あー、確かにそうですね。音の良い環境で見たら、もっとゾクゾクしそうな気がします。
Mansikka様こんしお!

> 『ラッチョ・ドローム』の最初の動画だけ見たんですが、群衆の中で演奏してるシーンで打楽器を演奏してる人がいて、その打楽器が気になったニダ。何の楽器なのかググってもわからんかった・・・orz


あの楽器はツィンバロムといふ弦打楽器です。東欧ではとてもポピュラーみたいで、同じ系統の楽器に西欧のハンマーダルシマー、インドやペルシャのサントゥールがあります。デースケさんの「In The Garden of Souls」のイントロで使われてるのも、ハンマーダルシマーではないかと言われております。

> このロマの人たちは楽譜が読めないって話が、前記事のコメ欄に出てましたが、スズキメソッドのように、演奏を見て学ぶニカね。生活の中に音楽があるっていいニダね。

どうなんでしょうねえ。インタヴュー(フランス語?)部分で、その話をしてそうな気がしますがが、、分かりませんぐorzテープから聴き取りながら、少しずつ覚えたりとか?能力的には出来そうな気がします。


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