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Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2011/07/19 14:52 yuccalina

ラテンアメリカ十代小説ー「欲望」「パフォーマンス」等UKロックと映画を廻る話

春に買ったこの本について、情報を整理し、話をまとめるのに、3ヶ月以上かかってしまったー

以前太宰治の記事(こちら)で、私は「本を大量に処分した話」を書いたが、その原因になったのは、アルゼンチンの作家、ホルへ・ルイス・ボルヘスとの出会いかもしれない。ボルヘスの本さえあれば、他は何もいらんかも、とさえ思ったのだ。私はバブルの頃は、ミニ・シアター通いと、ワールドミュージックという非英語圏音楽にハマっていたのだが、当然の結果として、ラテンアメリカ文学にもハマってしまったのだった。

ボルヘスについては、また別の機会に書くことにして、今回はラテンアメリカ小説の魅力を伝える案内本、木村榮一著『ラテンアメリカ十大小説』を紹介したい。

ラテンアメリカ十大小説 (岩波新書)ラテンアメリカ十大小説 (岩波新書)
(2011/02/19)
木村 榮一

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ボルヘスを筆頭に、「百年の孤独」(酒の話じゃないぞー!)のガルシア・マルケス(ブランド名じゃないぞ、イチイチ面倒くさ)に、「蜘蛛女のキス」のマヌエル・プイグ、昨年ノーベル文学賞授賞のバルガス・リョサ、ハリウッドで映画化された「愛と精霊の家」のイザベル・アジャンデなど、これでもかというくらい多彩な顔触れが紹介されている。「蜘蛛女」、「愛と精霊」以外にも、映像化されているラテンアメリカ文学は多数あり、私は見ていないが、バルガス・リョサ原作の映画は3本もある。また、私がこの本で初めて知ったのが、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「BLOW UPー欲望」(原作はフリオ・コルタサル)だ。この作品はロックファンには馴染み深い。監督はイタリア人だが、作品の舞台になっているのは、60年代のスウィンギング・ロンドン。ヤードバーズ時代のジェフ・ベックとジミー・ペイジの競演が見られる唯一(?)の映像が、この映画で演奏される「STROLL ON」(TRAIN KEPT A ROLLINの替歌)だからだ。余談だが、ベックはザ・フーのピート・タウンゼント宜しくギターを叩き壊すパフォーマンスをする。動画を見っけたので、貼っときます。ボルヘス原作映画には、ベルトルッチ監督の「暗殺のオペラ」があり、原作ではないが、ロックファンに知られているのが、若き日のミック・ジャガーが主演したニコラス・ローグ監督の「パフォーマンスー青春の罠」。劇中で、ミック演じるタナーが、「ボルヘス選集」を朗読し明らかにボルヘスへのオマージュと分かる映像が出てくるのだ。



ちなみに映画「Blow-Up 欲望」サウンドトラックのレヴューは、ロックマニア、フレさんのブログを参照ください。
The Yard Birds - Blow Up 「ロック好きの行き着く先は・・・」

このように映像作家にも大いなるインスピレーションを与えてきた、ラテンアメリカ文学。そこには、ヨーロッパ移民と、インディオ、そして奴隷として連れてこられたアフリカンの文化が混じりあった、摩訶不思議な世界観がある。地球の裏側に住む私にとっては、どれもミステリアスなものばかり。たとえば、「百年の孤独」には、途方もないエピソードと登場人物が。町中全員が不眠症にかかったり、チョコレートを飲んだ神父が空を飛び、錬金術師や、世界の海を制覇した船乗りが登場したり、と見知らぬ国の伝説みたいな、想像を越えたお伽噺話の数々に、読んでるだけで、ワクワクドキドキする。そして、こう言ったラテンアメリカ文学の幻想的な面が、60年代イギリスのサイケデリックカルチャー、映画や音楽に影響を与えたのかな?少なくとも、相性はかなり良さそうな気がするんだわー。
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タグ: イギリス ホルヘ・ルイス・ボルヘス 60年代

テーマ:ヨーロッパ映画 - ジャンル:映画

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Comment
こんにちは。
yuccalinaさんの記事で断片的にしかわからなかったことが色々とつながりました。それにしても、ガルシア・マルケス、懐かしいです。ノーベル賞に輝いて初めて読んだのが『エレンディラ』でした。トラックバックありがとうございます。
ticcaさんへ

> yuccalinaさんの記事で断片的にしかわからなかったことが色々とつながりました。それにしても、ガルシア・マルケス、懐かしいです。ノーベル賞に輝いて初めて読んだのが『エレンディラ』でした。トラックバックありがとうございます。

古い映画を見る時は、やはり時代背景とかよく分かってないと理解しにくいですよね。サイケデリックの時代にテンアメリカ文学が持て囃されたのは、やはりし自然回帰やキリスト教世界とは違った違った価値観に、惹かれてたからかもしれませんね。その辺りはファッションにも如実に表れていたと思います。
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今夜の一曲  Main Title from Blow Up ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)と言えば『赤い砂漠』(1964)とか『砂丘』(1970)?それとも『欲望』(1966)? 不条理映画の筆頭にも挙げられるその『欲望』のサントラを、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)が担当した事はご存知でしょうか。 ...
  • posted by ロスジェネたちの音楽夜話
  • 2016/02/10 14:49
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