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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2014/12/27 11:12 yuccalina

『カルパチアのミューズたち』その(5)~即興の叫び歌

ルーマニアの音楽とフォークダンスのCDブック『カルパチアのミューズたち~ルーマニア音楽誌』を紹介しています。著者のみやこうせいさんは、写真家、エッセイストとして、ルーマニア文化に関する本を多数発表されてきましたが、この本は音楽及びフォークダンスを中心に語られています。5回目は前回の予告通り、叫び歌=ストリガトゥーラについて。本書からの引用は赤字で表記します。


カルパチアのミューズたち―ルーマニア音楽誌 CDブックカルパチアのミューズたち―ルーマニア音楽誌 CDブック
(2011/04)
みや こうせい

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マラムレシュでも西隣りのオアシ地方でも実にストリガトゥーラ(叫びによる歌)が盛んだ。節はほとんどない。思いのたけを即興でことばにして表現する。

民族舞踊団のパフォーマンスでも、踊りながら叫ぶのを、私は何度も聴いたことがあります。まあ、そちらは即興でなく舞台用に決まったセリフかもしれませんけど。みや氏によれば、マラムレシュよりもオアシ地方の方が、豪快なんだそうです。

・・・・・ここはオアシ地方である。マラムレシュ県からは西に離れるがハンガリー領土に組み込まれていた時には、一部マラムレシュの行政区分に入っていた。ルーマニア人はオアシをマラムレシュ・オアテンティク、つまり正統のマラムレシュに属するという。バルトークが「音楽論集」に書いていた。(ルーマニアでは)ほんの少し離れただけで、全く別な音楽がある、と。・・・・・一つ山を越しただけで、別種と思われるような人々が住んでいるのだ。男はますらおで、女は下に丈夫がつく。たくましい骨格で勤勉、そしてオアシの人間として誇り高い。

こちらの動画はバイアマーレを本拠地とする国立トランシルヴァニア民族舞踊団よる舞台です。カメラワークがスペタクル過ぎて、素朴さが伝わってこないのが難ですが、音がとても良いです。



確かに、オアシの踊りの方がテンポが速く、ステップでのリズムの取り方も豪快な気がしますし、とにかく叫んだり指笛をピーピー鳴らしたり、かなり豪快な印象です。ラーラーラララララー囃しながら、叫び歌うオアシのフォークダンスには、私はビートを感じますわ。

で、叫び歌はオアシやマラムレシュの結婚式で、スピーチ代わりに歌われるそうです。

ストリガトゥーラは結婚式につき物だ。せいいっぱい叫んで、花嫁、花婿、両親のことをことほぐ。

家族の思いでとかを語ってるのかな?そんな訳で結婚式の模様が動画で見られないか、探してみたら結構ありましたわ。



まさか日本人が自分達のビデオを見てるとは、想像してるかしら?と思いつつ貼ってみました~!けたたましくクラクション鳴らしながら走る車には、ちょっとビックリですが、昔は馬車に乗ってたんでしょうね。花嫁衣裳は重そうな黒い髪飾り以外は、皆と同じ民族衣装みたいですね。ボリュームのある膝丈のスカートに、袖がたっぷりなブラウスには、みや氏に言う通り、女丈夫な雰囲気が感じられます。皆が手にしてる瓶の中身は、ツイカというプラムの蒸留酒。ハンガリーのパーリンカとほぼ同じではないかと思います。ウォッカのような結構な強さです。酒を片手に飲めや歌えやって感じですかね?

でも、新婦がちょっとお疲れ気味に見えてしまうのは、重そうなごっつい髪飾りのせいでしょうか。ビーズで出来ているのかな?どうなってるのかしら?と思ってたら、この花嫁支度の動画(別の女性ですが)もありますたわ。



お母さんが針を持っててビックリしたんですが、糸で髪に縫い付けちゃうんですね。うーーん、やっぱりやることが豪快です。腰のベルトはまるで着物の帯のように太くて、その上から帯締めをするかのように、エプロンを付けるところも興味深いです。髪飾りも衣装も、かなり重そうですね。

さて、同じ叫び歌でも、マラムレシュではのほほーんとしてます。こちらは結婚式で小さな女の子が、新郎新婦へのスピーチみたいに歌を歌ってる動画です。



こちらは新郎新婦が普通の洋装で、列席者にも民族衣装が少ないのが残念ですが、胸に白いコサージュをつけた男女は新婦の両親でしょうか?2人が泣くのを待ってるように、カメラが露骨に寄ってるのが気になりますけど、前半は家のなかでやってるので、これから、実家を出るところかもしれませんね。マラムレシュは歌も踊り可愛らしい感じで、お隣のオアシとは対照的です。

結婚式はフォークロアに触れるには最適の行事です。次回は、ハンガリー人の住むセーク村の結婚式を紹介しようかと思います。


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タグ: トランシルヴァニア 東欧

テーマ:ルーマニア - ジャンル:海外情報

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Comment
確かにオアシの曲は激しい感じしますね。
花嫁さんの髪飾りは、ビックリでした。
抹茶アイスさんへ

> 確かにオアシの曲は激しい感じしますね。
> 花嫁さんの髪飾りは、ビックリでした。

そうですね。リズムも歌も激しい感じします。
衣装には母親の思いがこもっていそう。そう言う意味でも重みを感じます。


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