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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2014/12/26 12:13 yuccalina

コンテンポラリーダンス、バレエ、バランシンからフィギュアのこと色々

日本のフィギュアファンの関心事は、先日行われたクリスマス・オン・アイス(浅田真央さん、高橋大輔さんも出演)と、本日開幕の全日本選手権であることは、ワタクシも重々承知しております。私だって日本女王争いに興味津々ですし、まっちー(町田樹選手)の『第九・完全版』も期待してます。しかし、やっぱり最高の演技は世界選手権で見たい。自分のピーキングもそちらに合わせたい。とか、何とかミョーな言い訳をしつつ、ホントは記事をアップするまでに、時間をかけたいタイプなんで、全日本の記事は年明けに改めて、とか既に考えているのです。

と言うわけで、世間の空気を読まずに先ず紹介したいのが、ロシアのマリア・アルテミエワ選手のフリーです。



これ、エリック杯の地上波放送でもオンエアーされて、衣装を見たときにビビッと来たのです。紺のタンクレオタードに透ける素材の白シャツというシンプルな出で立ちは、やはりコンテンポラリーダンス(以下コンテと略)を意識したものではないかと。あの姿には、一夜を共にした彼女が翌朝彼氏のャツを羽織ってる姿、なぞを想像した方もいるかもしれませんが、私としてはストーリー性を排除し、音と身体の動きにより集中するために衣装をシンプルにするコンテの香りを感じたのですわ。クンクン。曲はショパンの前奏曲、革命のエチュード、夜想曲20番のメドレーです。

編曲がイマイチスッキリしてないのが気になりますし、ジャンプでの転倒が多かったり、と衣装の斬新さに相応しい内容と言い切れないのが残念ですが、アームスの所作等はやはり、クラッシックよりもモダンな感じで、カッコイイと思います。振付師として現役の男子シングル選手、コンスタンティン・メンショフが名を連ねているのですが、彼自身も、2年前のショートでコンテなプロを滑ってました。ピナ・バウシュの映画から「Lily On The Valley」です。



この曲、ペアのサフチェンコ&ゾルコビー組やジェレミー・アボット選手のプロは散々取り上げてたのに、メンショフ選手をスルーしてしまってたことに気が付きましたわ。

メンショフ選手って、アルテミエワ選手の恋人でもあるそうですね。あの白シャツもメンショフさんのを借りてるのでは?との噂です。それにしても彼は27歳で初めてロシア王者になりその後グランプリシリーズに参戦、31歳の今も現役を続けているのですね。ロシア選手権でのお二人の活躍に期待しております。

てな訳で、コンテ・プロに反応してしまうワタクシですが、そもそも、フィギュアでコンテっぽいプロを見たいと思った切っ掛けは、フランスのマエ・ベレニス・メイテ選手の登場から始まります。それは私が唯一見た、コンテ的、モダンバレエ的舞台が、アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター(AAADT)だったからで、私はメイテ選手のこんな感じのプロを見てみたい!とブログに書いたのでした。



メイテ選手も、カナダのエラッジ・バルデ選手にしても、現在のところアフリカ系に合うハマりプロは、ロックやソウル、ファンクなどに限られてしまっている気がします。私もそういったプロも好きではあるのですが、どうしても大衆的になり過ぎるきらいがあります。アフリカ系ならではの芸術性を示すなら、コンテが良いのにな~!と1人で妄想しているのですが、メイテ選手の今季フリーは、中盤のパーカッションの部分が中々良いですね。



音楽は地元フランスのアーティスト、Yoann Lemoine(Woodkid)。クラッシック要素を持ったバロック・ロックというジャンルに属するらしいです。彼女のダイナミックな滑りとマッチしてるんじゃないでしょうか?

さて、最近AAADTのツアーパンフレットを読んで知ったのですが、アメリカバレエの基礎を作った一人として、バレエリュスのダンサー&振付師だったジョージ・バランシンがいるのですね。実を言うと私は最初、バランシンはブロードウェイミュージカルの振付師だと思っていました。それは、彼の名前を初めて知ったのが、黒人のタップダンサー、ニコラス・ブラザーズのドキュメンタリーだったからです。バランシンが振付けしたミュージカル、『青春一座』にニコラス兄弟が出演した、と言う話でした。その後、グレゴリー・ハインズ目当てで見た映画『ホワイトナイツ』で、どうやらバランシンはバレエ界の人なんだ、と気が付いた訳です。

dance1.jpg
dance2.jpg

バランシンは自身のバレエ団に黒人ダンサー、アーサー・ミッチェルを入団させたり、アルヴィン・エイリーが舞踏家になる後押しもしていたそうですね。黒人ダンサーがナチュラル・ボーン・ダンサーとして、その肉体的特徴を生かすような振付けプログラムを作ったこと、またブロードウェイやミュージカル映画のショーダンスと、舞台芸術としてのダンスとの垣根を取り払ったのも、バランシンの重要な仕事でした。

話が飛躍しすぎかもしれませんけど、私はそこで、日本人のバレエ界での活躍も、バランシンとは無関係でないかも?とか思ったんですね。それまでバレエは白人だけのものだったんでしょうから。そこに黒人ダンサーを加えることで起きる化学反応を、バランシンは芸術家の本能として見抜いていたのかもしれません。

ここで、バランシンがアーサー・ミッチェルの為に振付けた『Agon』のバドドゥ(曲はストラヴィンスキー)を紹介しておきます。初演が1957年ですから、公民権運動が始まった頃でしょうか。そんな時代に、凄い試みですよね。バレエのカテゴリーでこんな作品があったとは、私もまだまだ知らないことばかりです。



時は流れ、現在ではクラッシックバレエにおいても、様々な人種のダンサーを加える擁するバレエ団は、珍しくなくなっています。私がモダン・ダンスやコンテ的表現に魅力を感じるのは、肌の色や体型を選ばない自由さなのかもしれませんが、それは逆にクラッシックバレエの世界に、何らかの影響をもたらしたのかもしれません。今年の春にローザンヌ・コンクールの解説をしてた方が「現在、欧米ではコンテンポラリーに力を入れているバレエ団が多い」と言ってましたし。

話をフィギュアスケートに戻せば、かつて日本人は見た目に欧米人より劣っているというだけで、何かと低い目で見ていたものも、今では嘘みたいな話です。確かに手足の長さ、顔の小ささなど、日本人でも体系的に整ってきた人が増えているし、なによりスケートの技術的な向上があるのでしょうが、バレエやダンスにおける人種の壁を感じなくなる環境が整いつうあるのと、無関係でないような気がしたのです。欧米人の中にアジア系やアフリカ系が混じってることに、目が慣れてきたとでも言いましょうか。そんな中で、日本人スケーター達が、踊り表現することに開眼してきたのかしら、と。ですから、例えば、まっちーは体型的には恵まれてる方ではないですが、彼が美しく舞える振付けが出来るのも、もしかしたら、どこかでジョージ・バランシンと繋がってるかも?なんて、思った次第。ま、彼の振付師フィリップ・ミルズ氏がいたアメリカン・バレエ・シアター、バランシンとの関わりが深いカンパニーですからね。

実を言えば私も、「体の形が美しくても、実際に動きが美しく出来ているのかは別物」と気が付いたのは最近のことです。色んな人種の踊りを沢山見る事で、それぞれの良さが何となく分かってきたところで、以前は手足が長くて顔の小さい白人なら、それだけで綺麗だと思い込んでいたところがあります。しかし、現在、例えば、ラジオノワ選手と宮原知子選手を見比べた時に、一瞬手足の長さに惑わされそうになるのですが、私は宮原選手の方が、指先の使い方など、繊細で美しく見えるんですね。彼女の美しい所作と細やかで神経の行き届いた演技は、日本人の美徳を体現している!と思えなくもないです。

そんな訳で、全日本選手権では、日本人ならではの美しい演技を見逃さない様、心して見る所存でございます。


お読み頂きありがとうございました。
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タグ: コンテンポラリーダンス

テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

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Comment
ロシアナショナルの結果出ましたね。
メンショフさんが惜しい4位で、アルテミエワ8位は中々良い結果ではないでしょうか。
12/28にコメント頂いた方へ

> ロシアナショナルの結果出ましたね。
> メンショフさんが惜しい4位で、アルテミエワ8位は中々良い結果ではないでしょうか。

情報ありがとうございます。アルテミエワ選手、有望なジュニアが群雄割拠する中、良い成績だったみたいで嬉しいです。


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