プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2014/11/19 13:01 yuccalina

レオナール・フジタの晩年とデイヴィス&ホワイトのアイスダンス

先日、藤田嗣治の評伝を紹介した記事(コチラ)で、日仏合作映画『FOUJITA』の動画を貼りましたが、その時偶然、過去のテレビ放送の動画を見つけてしまいました。テレビ東京『美の巨人たち』2008年の放送のようです。俳優の小林薫がフランス北部のランス(Reims)にあるフジタ・チャペルを訪ねています。私も1990年にここを訪ねたのですが、全く気が付かなかったことが色々ありますね。外に立つ可愛らしい石像とか、全然覚えていませんでしたよ。

そんな中でも一番印象深かったのが、礼拝堂の壁画に描かれた人々の手にまつわるお話(19:19あたり)。



描かれた人々はキリスト教徒の祈りのポーズとは違う、様々な形で手を組んでいます。フジタのアトリエから仏像の手が残っていて、相当研究をしていたのでは、と紹介されてます。また、チャペルに平和という名前を冠したこと、それは単なる信仰心だけでなく、平和への強い思いがフジタを駆り立てたのではないか、とも。

次回予告で「藤田が訪ねていたマティスのロザリオ礼拝堂」というのも気になるところですが、残念ながら動画は見つかりませんでした。

それで、藤田が描いた仏像の手についてなんですが、ムドラー(印相、手印)はヨガでも、集中を深めるために使われます。特に親指と人差し指で輪を作るOKサインのような「チン・ムドラー」が有名かな?考えてみれば、大仏も菩薩像も皆ムドラーを組んでいたんだわ、と今さら気が付いた訳です。

<手の描き方に仏像の影響が見える壁画(右から2人目は君代夫人)>
foujita12.jpg


先日の記事では藤田が日本人ならではの価値観で絵を描こうとした話をしました。印度と支那を源流に持つ日本文化への誇りを、自ら語っていたこと。礼拝堂の壁画のなかにムドラーを描き込んだのは、やはり日本国籍は捨てても、その美意識を持ち続けていたのではないか?と、私は何だか嬉しくなってしまいました。

しかし、考えて見れば、キリスト教と仏教が全く関係無いのかと言えば、そうでもないんですけどね。オーム(AUM)とは勿論あのテロ集団のことではなく、ヨガのマントラ(真言)の1つについてですが、それは宇宙を意味していて、キリスト教のアーメン、イスラム教のアミーンの元になっていて、日本の「阿吽(あうん)」も同源と言われていますから。世界の平和を祈った藤田が仏教のムドラーを入れ込んでいたことは、私にとってはとても感慨深いものがあります。

さて、ムドラーと言えばインドの伝統舞踊でも使われてます。色々と組み合わせて言葉を表現するところは、フラとも通じているのが興味深いところですが、インド映画のダンスシーンでも組んでいることが多いです。細かい意味については、不勉強なのでここでは紹介できないのですが、最後はそのインド映画とフィギュアのアイスダンスが融合した動画を紹介して、終わりにしたいと思います。ちなみに、藤田嗣治に始まり、インド映画を通ってアイスダンスに着地する。これがワタクシのブログの持ち味です。



デイヴィス&ホワイトの09-10年シーズンのオリジナルダンス。二人ともインド映画の大ファンだそうで、指先を見ればしっかりムドラーを組んでいました。メリル姉さんは額のビンディもお似合いですね。


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タグ: フランス インド ヨガ

テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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Comment
こんにちは。
なるほど、浮世絵のような線描だけでなく、手の描き方にも、東洋的なものがあるんですね。手に注目してフジタの絵を見るのも、面白いかもしれません。
藤田の話はいつも面白いですね。動画ではやっぱ手の話が印象に残ったんですが、yuccalina様のオーム(AUM)の話も面白かったニダ。ウリ旦那と若いころにタイを旅行して、そこでたくさんのマンダラの絵を見たことをふと思い出しました。あの絵の中に字が書かれてるのもあって、きっとマントラが書かれてたと思うんですが、無知なので、じぇんじぇん何がなにやらわかりませぬ。目が引きつけられる絵がたくさんありました。

メリチャリのこのプロ大好きだったニダ。踊りも衣装も。でも今回はムドラー組んでるかってのに注目しながら見ました。
フィギュアの表現の理解もこうやって、ふとしたことで深まるニダな。だから面白いし、見るのがやめられませんぐ。
抹茶アイスさんへ

> なるほど、浮世絵のような線描だけでなく、手の描き方にも、東洋的なものがあるんですね。手に注目してフジタの絵を見るのも、面白いかもしれません。

そうですね。私も手の描き方に注目して、藤田の絵を見直してみようと思います。
Mansikka様ばんしお~!

> 藤田の話はいつも面白いですね。動画ではやっぱ手の話が印象に残ったんですが、yuccalina様のオーム(AUM)の話も面白かったニダ。ウリ旦那と若いころにタイを旅行して、そこでたくさんのマンダラの絵を見たことをふと思い出しました。あの絵の中に字が書かれてるのもあって、きっとマントラが書かれてたと思うんですが、無知なので、じぇんじぇん何がなにやらわかりませぬ。目が引きつけられる絵がたくさんありました。

沢山の人の手や時を経てきた歴史あるものは、たとえ知識が無くても惹き付けられるんですよね。藤田の絵には独自の斬新さと、伝統を受け継いだものが一体となってるので、深みがあるのかもしれませんぐ。

> メリチャリのこのプロ大好きだったニダ。踊りも衣装も。でも今回はムドラー組んでるかってのに注目しながら見ました。
> フィギュアの表現の理解もこうやって、ふとしたことで深まるニダな。だから面白いし、見るのがやめられませんぐ。

フィギュアの表現から学べることも、色々とありますに。


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