2014.10/23 [Thu]
フィギュアスケートグランプリシリーズ(GPS)開幕を前に、解説者と期待プロ
お久しぶりにフィギュアのお話を。今週末のスケートアメリカでGPSが開幕しますね。最後に書いたのが、橋本聖子のセクハラ騒動で、その後ルール変更のこと、高橋大輔さんの引退のこと、色々書きたいことがあったんですけど、書き始めると、どうしても話が嫌な方向に行ってしまうので、自粛してたんです。
今シーズンは日本選手の顔ぶれも変わりますが、同じくらい気になるのが解説者ですね。男子は織田信成さんがとても評判良いです。バラエティ番組での喋りでも、凄く良い雰囲気なのは、気遣いの出来る「女子力の高さ」なんでしょうねえ。それとは真逆にエロくても女子力はちょっと?と思えるのがJスポで解説をしている安藤美姫さんでして、Miki Andoと言うよりもMiki Enjoになっちゃってるのが、悲しいですわあ。現役時代は、好きなプログラムも沢山ありましたし、ロシアワールドではエキシの『レクイエム』に涙したのも今は昔、私の感動を返してくださいっ!
と、文句言っても仕方ないですね。人の生きる道はそれぞれ、彼女の『マイ・ウェイ』が私みたいな一塊の主婦に響かないのも、受け取る側の、こっちの問題なんでしょう、きっと。で、収めるしかないのですわ。
一方、フィンランディア杯を担当した鈴木明子さんは、中々好評だった模様。これまでの解説陣は、男子はともかく女子の方が酷くて、荒川静香、八木沼純子揃い踏みした日にゃー目も当てられないっ!どっちもいらね~!状態でしたから、今シーズンはあっこちゃんの活躍に期待しております。
で、注目の選手とプログラムですが、やっぱり女子はロシア中心で回って行くんでしょうね。シニア2年目のラジオノワ選手、五輪女王のソトニコワ選手、去年の不調からカムバックしてきたタクタミシェワ選手、そしてリプニツカヤ選手とポゴリラヤ選手と、タレントが揃い過ぎですな~。そこに日本女子がどんだけ割って入れるのか、今ジャンプが一番安定している宮原知子(さとこ)選手が、どう評価されるのか、気になるところ。
一方の男子ですが、私が一番楽しみなプログラムは町田樹選手のフリー「第九」です。そう、ベートーベンですよ。年末の全日本で、会場に渦巻く大喝采の中心に立つ彼の姿が、もう目に浮かんできますわ。彼は着実な4回転を手に入れた事で、これまで頭の中で色々と描いてきた表現を、体現出来るようになりました。アイディアが溢れ出てきてんでしょうねえ。やはり技術がなければ、ビッグミュージックは似合いませんから。タラソワさんが浅田真央ちゃんに「あなたには雄大な音楽が似合う」と言ってたのも、やはり磨かれた高い技術と、表現する開かれた心を持ち合わせた、稀有な選手だからでしょう。
んで、第九と言えばやっぱこの方、熊川哲也!町田選手もこのKバレエの演目は、絶対に意識している筈。
さて、どんなプログラムになるのか、楽しみですな~。それにしても、町田選手自身も、ちょっと熊哲センセーに近いものを持っていそうです。ソチ五輪前に高橋大輔×熊川哲也の対談番組で見たんですけど、熊哲センセー曰く
「自分を追い込んでモチベーションを上げる為のビッグマウスも、時には必要」
って、町田選手の言動を見てると、そーゆーとこありそうなんですよね。色々と語ってくれるのは、自分の気持ちを高める為でもあるのかなと。それと、彼はジュニアで伸び悩んでる選手にとって、希望の星でもあると思うんです。これまでのトップ選手は皆、世界ジュニアのチャンピオンでしたが、町田選手は表彰台も上がっていません。しかし、人が成長する時期って、個人差があり、シニアになってからグーンと伸びる選手もいるって、証明してくれた訳ですね。
そんな感じでアメリカのリチャード・ドーンブッシュ選手にも注目しています。B級大会ではありますが、先のロンバルディア杯で優勝。コールドプレイを使用したフリープログラムが、とっても素敵だったんですよね。ハマりプロが選手を成長させるって、ありますからね。
それと、小塚崇彦選手が、今シーズンはショート(タンゴ)、フリー(フラメンコ)と、ラテン&ラテンで来るのも楽しみですね。特に宮本賢二先生が振付けしたショートはエドゥアルド・ロヴィラ作曲の「エヴァリスト・カリエゴ」。アコーディオンはピアソラの演奏でしょうかね。多分ミヤケン先生はピアソラ好きかなと思ったので、、。選手のそれぞれの長所を活かす振付けをすると評判のミヤケン先生ですが、小塚選手の品の良さを保ちつつ、色気も感じる、キリッとした動きが素敵です。
ところで、このエヴァリスト・カリエゴなんですが、どっかで聞いたことある名前だな~、と思ってたら、写真集「ガウチョ」のホルヘ・ルイス・ボルヘスによる序文に出てきたんです。
ブエノスアイレスの一流歌手エバリスト・カリエゴは、「荒くれ者」と言う自作の詩を「心からの愛着を込めて、聖フアン・モレイラの思い出に」捧げた。
とありましたが、正しくは歌手でなく詩人です。フアン・モレイラは伝説のガウチョ(アルゼンチンのカウボーイ)で、アウトローですが、最も勇敢な男として、尊敬されていた人物だそうです。でも、カリエゴ自身は教育を受けた人でガウチョではありませんよ。アナーキストだったので、アウトローへの憧れが強かったんでしょうね。そんで、彼のことを調べてたら、ボルヘスによるエヴァリスト・カリエゴの伝記を発見。
まあ、アウトローとアナーキストなんて、小塚選手に似つかわしくないワードですが、このプログラムでは、是非とも勇敢さを出し、キリリとした小塚選手を沢山見たいです。
と言ったところで、今シーズンのフィギュア記事更新は、不定期でボチボチ書いて行くつもりですので、宜しくお願い致します。
お読み頂きありがとうございました。
↓良ろしかったらポチお願い致しますm(__)m
今シーズンは日本選手の顔ぶれも変わりますが、同じくらい気になるのが解説者ですね。男子は織田信成さんがとても評判良いです。バラエティ番組での喋りでも、凄く良い雰囲気なのは、気遣いの出来る「女子力の高さ」なんでしょうねえ。それとは真逆にエロくても女子力はちょっと?と思えるのがJスポで解説をしている安藤美姫さんでして、Miki Andoと言うよりもMiki Enjoになっちゃってるのが、悲しいですわあ。現役時代は、好きなプログラムも沢山ありましたし、ロシアワールドではエキシの『レクイエム』に涙したのも今は昔、私の感動を返してくださいっ!
と、文句言っても仕方ないですね。人の生きる道はそれぞれ、彼女の『マイ・ウェイ』が私みたいな一塊の主婦に響かないのも、受け取る側の、こっちの問題なんでしょう、きっと。で、収めるしかないのですわ。
一方、フィンランディア杯を担当した鈴木明子さんは、中々好評だった模様。これまでの解説陣は、男子はともかく女子の方が酷くて、荒川静香、八木沼純子揃い踏みした日にゃー目も当てられないっ!どっちもいらね~!状態でしたから、今シーズンはあっこちゃんの活躍に期待しております。
で、注目の選手とプログラムですが、やっぱり女子はロシア中心で回って行くんでしょうね。シニア2年目のラジオノワ選手、五輪女王のソトニコワ選手、去年の不調からカムバックしてきたタクタミシェワ選手、そしてリプニツカヤ選手とポゴリラヤ選手と、タレントが揃い過ぎですな~。そこに日本女子がどんだけ割って入れるのか、今ジャンプが一番安定している宮原知子(さとこ)選手が、どう評価されるのか、気になるところ。
一方の男子ですが、私が一番楽しみなプログラムは町田樹選手のフリー「第九」です。そう、ベートーベンですよ。年末の全日本で、会場に渦巻く大喝采の中心に立つ彼の姿が、もう目に浮かんできますわ。彼は着実な4回転を手に入れた事で、これまで頭の中で色々と描いてきた表現を、体現出来るようになりました。アイディアが溢れ出てきてんでしょうねえ。やはり技術がなければ、ビッグミュージックは似合いませんから。タラソワさんが浅田真央ちゃんに「あなたには雄大な音楽が似合う」と言ってたのも、やはり磨かれた高い技術と、表現する開かれた心を持ち合わせた、稀有な選手だからでしょう。
んで、第九と言えばやっぱこの方、熊川哲也!町田選手もこのKバレエの演目は、絶対に意識している筈。
さて、どんなプログラムになるのか、楽しみですな~。それにしても、町田選手自身も、ちょっと熊哲センセーに近いものを持っていそうです。ソチ五輪前に高橋大輔×熊川哲也の対談番組で見たんですけど、熊哲センセー曰く
「自分を追い込んでモチベーションを上げる為のビッグマウスも、時には必要」
って、町田選手の言動を見てると、そーゆーとこありそうなんですよね。色々と語ってくれるのは、自分の気持ちを高める為でもあるのかなと。それと、彼はジュニアで伸び悩んでる選手にとって、希望の星でもあると思うんです。これまでのトップ選手は皆、世界ジュニアのチャンピオンでしたが、町田選手は表彰台も上がっていません。しかし、人が成長する時期って、個人差があり、シニアになってからグーンと伸びる選手もいるって、証明してくれた訳ですね。
そんな感じでアメリカのリチャード・ドーンブッシュ選手にも注目しています。B級大会ではありますが、先のロンバルディア杯で優勝。コールドプレイを使用したフリープログラムが、とっても素敵だったんですよね。ハマりプロが選手を成長させるって、ありますからね。
それと、小塚崇彦選手が、今シーズンはショート(タンゴ)、フリー(フラメンコ)と、ラテン&ラテンで来るのも楽しみですね。特に宮本賢二先生が振付けしたショートはエドゥアルド・ロヴィラ作曲の「エヴァリスト・カリエゴ」。アコーディオンはピアソラの演奏でしょうかね。多分ミヤケン先生はピアソラ好きかなと思ったので、、。選手のそれぞれの長所を活かす振付けをすると評判のミヤケン先生ですが、小塚選手の品の良さを保ちつつ、色気も感じる、キリッとした動きが素敵です。
ところで、このエヴァリスト・カリエゴなんですが、どっかで聞いたことある名前だな~、と思ってたら、写真集「ガウチョ」のホルヘ・ルイス・ボルヘスによる序文に出てきたんです。
ブエノスアイレスの一流歌手エバリスト・カリエゴは、「荒くれ者」と言う自作の詩を「心からの愛着を込めて、聖フアン・モレイラの思い出に」捧げた。
とありましたが、正しくは歌手でなく詩人です。フアン・モレイラは伝説のガウチョ(アルゼンチンのカウボーイ)で、アウトローですが、最も勇敢な男として、尊敬されていた人物だそうです。でも、カリエゴ自身は教育を受けた人でガウチョではありませんよ。アナーキストだったので、アウトローへの憧れが強かったんでしょうね。そんで、彼のことを調べてたら、ボルヘスによるエヴァリスト・カリエゴの伝記を発見。
エバリスト・カリエゴ (2002/02) ホルヘ・ルイス ボルヘス 商品詳細を見る |
まあ、アウトローとアナーキストなんて、小塚選手に似つかわしくないワードですが、このプログラムでは、是非とも勇敢さを出し、キリリとした小塚選手を沢山見たいです。
と言ったところで、今シーズンのフィギュア記事更新は、不定期でボチボチ書いて行くつもりですので、宜しくお願い致します。
お読み頂きありがとうございました。
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小塚君は今年はほんと3曲とも素敵な曲で 新しい小塚君がみれる曲なので ベストコンディションで滑れるといいなーと思います