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yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2014/10/20 09:44 yuccalina

「カルパチアのミューズたち」その(1)と“カルパチアのマイノリティー達”~フツル、リポヴァン、レムコetc.

「ルーマニアの赤い薔薇」という美しい写真集の著者、写真家でエッセイストのみやこうせい氏のCDブック「カルパチアのミューズたち(ルーマニア音楽誌)」を買ってしまいました~!彼が長年ルーマニアに通い続けて、現地で録音した音楽を収めたCDと、音楽やダンスに纏わるお話の本がセットになったものです。タイトルで「カルパチア」を強調し、「ルーマニア」を小さくしているところに、心遣いを感じます。多分、国境よりも、カルパチア山脈という風土が育んだ音という感覚が強いからなのでしょうね。


カルパチアのミューズたち―ルーマニア音楽誌 CDブックカルパチアのミューズたち―ルーマニア音楽誌 CDブック
(2011/04)
みや こうせい

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実は、CDはもう何度も聴いてるのですが、本はまだ読み始めたばかり。ただ、第一章に書かれていた一文を読んで、先に書いておきたいことがあったんです。

ロシア人はルーマニアなんて取るにたらぬ一介の村さ、というが、ヨーロッパの一画の国を細分するケシ粒のような村々は、ジグソーパズルのようにさまざまな民族によって彩られている。ルーマニアの構成は大多数を占めるルーマニア人、ついでハンガリー人、ウクライナ人、ほか十五、六の少数民族からなる

「カルパチアのミューズたち」より



セルゲイ・パラジャーノフの映画「火の馬」で描かれていたフツル族がルーマニアにもいる事は以前書きました(コチラ)が、その時調べものをしていたら、同じような民族としてリポヴァン、レムコの名前が出ていたのを思い出しました。

リポヴァン人と言えば、実はルーマニア映画「私の、息子」(記事はコチラ)の出演者にいたんです。交通事故の目撃者役で、ヴラド・イヴァノフという俳優さんです。彼はクリスチャン・ムンジウ監督作品にも出演していたので、ルーマニアではポピュラーな方のようですね。彼のWikipedia(英語版のみコチラ)には、しっかりLipovanの文字が。

私はルーマニアにロシア人が住んでるのって、単純に共産時代の名残りくらいにしか思ってなかったんですが、このリポヴァンという人びとは、特有の宗教を持ってるらしいです。ロシア正教の中でも古儀式教会というのがあるらしい。

と、ここで詳しくは述べませんが、山の民として住み続けているフツル族とはまた違ったパターンで、歴史的にそこで宗教のコミュニティーを持ったのがリポヴァンということなのでしょうか。一方のレムコは主にスロヴァキア、ポーランドに住んでいて、ルーマニアには関係ないのかもしれませんけど、同じカルパチア山脈の西側を彩る民族の一つだそうです。レムコ=ルシン人民共和国という国が、超短命(1918~1920)で存在していた、というのが中々興味深いです。

ちなみにレムコの著名人として、アンディ・ウォーホルが挙げられています。確か彼はチェコスロヴァキアの出身でしたっけ?実は私、今までずっとユダヤ人だとばかり思ってたんです。また、映画「ディアハンター」のロシア系の登場人物が、ロシアというよりはレムコ人なのではないか?と思わせる演出があったそうで、結婚式の場所が「Lemko Hall」になっていたとか、興味深い話が色々とあります。

ってな訳で、この「カルパチアのミューズたち」に、フツルやリポヴァンなどが出てくるかどうかはまだ分からないのですが、表紙の写真を見る限りは、カロタセグ地方のハンガリー人の幼い少女と、マラムレシュのルーマニア人が一緒に載っています。また、CDにはジプシーやユダヤ人の音楽も入っています。ルーマニアをジグソーパズルのように彩る、色んな民族の音楽を楽しみつつ、これから本の方も読み進めて行きたいと思っています。途中、書きたいことが出てきたら、読了前に随時更新しよかと思っています。


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タグ: トランシルヴァニア 東欧

テーマ:ルーマニア - ジャンル:海外情報

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