プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


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2016/09/25 10:21 yuccalina

福岡伸一『動的平衡』と、、、

大きな声では言えないのですが、恥ずかしながら我が家は朝日新聞を取っております(^^;)

兎に角ダンナが新聞を替えたくないらしくて、甘んじて読んでおります。政治や社会面など、色々と突っ込みながら読んでると性格が悪くなりそうで、ヤバイです。とは言え、何事にも一長一短はあるものでして、毎週楽しみにしてる連載もあったりします。

それが、毎週木曜日の『動的平衡』。生物学者、福岡伸一先生によるエッセイです。

先週は、今話題の築地移転問題に関して、生物学者的な考えを書いております。

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築地と言う一つの有機体が切り取られ、別の場所に移植されそうになってるが、そこが本当に最適な場所であるのか、立ち止まって再考する機会が出来たのも、築地の持つ生命力ゆえである、と結んでおります。なるほど、なるほど。

で、本文で紹介されてた本はこちら、

『築地』テオドル・ベスター著 (Amazon co.jp 商品情報)
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福岡先生が翻訳もされてるんですが、現在は在庫切れの模様。

さてと、これは余談ですが、かつて福岡先生が書かれてて、強く印象に残ってるのが、

女は存在、男は現象

と言う言葉です。受精卵の基本形は♀であり、それが♂化するのは生物の授業で習ったっけ?と言うくらいの知識しか、私にはございませんが、最近ある問題において、なじぇか頑なに男系に拘る不思議な人々を見るにつけ、

現象のくせに~www

と軽くツッコミを入れてます。

あ、不快に思った方がいらっさったら、御免なさいまし。深い意味はございませんよwww


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2016/07/29 13:21 yuccalina

相模原の事件について

少し前から別のエントリーを準備していたのですが、知的障害の息子を持つ人間として、やはり、あの凄惨な事件について、一言書いておこうと思います。

「障害者なんかいなくなればいい」という、植松容疑者の言葉にショックを受けたのは言うまでもありませんが、事件の背景が明らかになるにつれ、容疑者は自分よりも弱い人間を否定することでしか自己肯定出来ない、弱い人間であった様です。つまり、

「自分も(精神的な問題)で福祉の世話になってるが、この人たちよりはマシ!」

と言いたかったんでしょうか。哀れな人です。

彼ような考えを持つ人間は、ネット上で便所の落書き的書き込みをすることしか出来ない人間であり、社会がそのような風潮に傾くことはない、と信じたいです。

そして、人間は比較することで自ら苦しみを作っている、とダライ・ラマもみうらじゅんも言ってましたが、比べずにありのままの自分を受け入れ足るを知ることでしか、自分を救う方法はないのかもしれません。



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2013/05/17 08:10 yuccalina

中川家の親戚のオッサンから同性婚と「アホの極み」

2001年M-1(漫才No.1決定グランプリ)王者の中川家が、2012年漫才王者ハマカーンの冠番組「ハマ3」に出演していたときのこと。トークテーマは「中川家が見た!本当にいた大阪のオッサン」。その中に、彼等の親戚(父親の弟)のオカマというのがありました。大阪でタクシー運転手していて、襟足が死ぬほど綺麗だけど、今日日のオネエみたいに小奇麗ではなく、昔ながらのオカマのオッサンだそうです。現在67歳で74歳の彼氏と長らく同居してたが、他界されて今は大きな枕で1人寂しく寝ている。なんてプチ情報も、ちょっぴり切ない可笑しさがあったりしました。漫才ネタで聞いたのか、どこかのトーク番組だったのかよく覚えていないんですが、この叔父さんの話は聞き覚えがありました。確か「一族の恥みたいに言われてた」そうです。でも、甥っ子がお笑い芸人になり、ネタにされている現在、彼の扱いが変わってたら良いなー、とか願ってるのは私だけでしょうか?ネタにしてる段階で、既に中川家の2人にとって彼は、愛すべき親戚のオモロいオッサンであり、幼少の頃からそういう目で見ていたに違いない、と私は思うのですが、どうでしょう?また、親戚から不当に扱われてるのを可哀想に思ってたかもしれません。

<「ハマ3」でオカマの叔父さんのモノマネをする礼二>
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という訳で?今回の話題は同性婚です。とは言え、小難しいことを書くつもりも、正義を振りかざすつもりも、ましてや茶化すつもりもありません。ただ、自分の知り得る範囲で、こういう考え方もあるんだよ、ってとこを書いていきたいと思います。

恋人が他界してしまった中川家の叔父さんも、日本にパートナーシップ法があったら、その後の生活も違っていたかもしれない?なんて余計な事考えてしまった私ですが、お笑いの世界においてオカマのネタは、漫才でもコントでも、かなりポピュラーですよね。私がそれを見て笑うのは、嘲るのでなく、軽蔑するでもなく、意外と親しみが湧いてくる要因になってるなーと感じています。2011年のTHE MANZAIで千鳥がブレイクしたキッカケになったキャラ漫才は「紅引きの白平(べにひきのはくべい)」でした。そうなんだー、昔は「紅引き」なんて呼ばれたのね。趣きあるじゃないのー、と私は感心して聞き入ったものです。今日日テレビで活躍しているオネエタレントの皆様も、バラエティでの活躍が目立ちます。海外でもオネエでスタンダップコメディする方が多いですよね。私は一度シンガポールのクラブで見たことがあります。

とまあ、お笑い好きとして、オネエは愛すべき存在、と思っている私。その一方で、ロックカルチャーを通じて、様々な才能溢れるアーティスト達を見てきたので、いつも応援したいなと思っているのですよ。トム・ロビンソン・バンド(TRB)やヴィレッジ・ピープルの曲を初めて聴いた時、私は中学生でしたから。また、ロックが人種や性といった差別を訴える音楽であったこととも、関係しているかもしれません。

<Top of the PopsのMCが胸にTRBバッジを付けてるのに注目>


さらに付け加えれば、ヨガやアーユルヴェーダの考え方をもってすれば、男女のこうあるべき姿なんて、大した意味あるのかな?と思えてしまいます。このブログでも再三繰り返し書いてますが、この世は絶対的価値観でなく、相対的なものでしかありません。何でも白黒ハッキリしたい、杓子定規な人の中には、「男なんだか女なんだか、ハッキリしないのが気持ち悪い!」と思う人も多いんでしょうけど、それを絶対的正義として振りかざしす人には、閉口してしまうのですよ。

かつて当ブログで取り上げた竹内久美子先生(本人は異性愛者だが、フレディー・マーキュリーの大ファン)の著書「同性愛の謎」。そこでは、生物学的に不都合な事って、淘汰される場合が多い中、子孫を残せない不利な同性愛が、何故無くならないのかが科学的に論じられていました。その深い謎に畏敬の念すら感じていて、私も「人間の不思議」を感じてるんですよね。同性婚に反対してる人は、男女が愛し合うのは自然で、同性だと不自然と思っているのでしょうが、同性愛が不自然なら、何故自然淘汰されないのか?一定のパーセンテージで存在し続けるのは、実は自然の摂理なんではないか?と思うんですよね。

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「ホンマでっかTV」でパネリストをしている池田清彦先生も、生物学的見地から、ジェンダー問題に斬り込んだエッセイを度々書かれています。マツコ・デラックスと共著(マツ・キヨ)を出してることからも分かりますが、かなりリベラルな考えの持ち主です。週刊朝日での連載をまとめた「アホの極み」(ハマカーンの漫才とは一切関係ナシ!)の中で、面白いことを書かれていたので、紹介したいと思います。

本人の性アイデンティティーや性的な指向性は脳によって決まるので、男女の二分法を前提としている社会システムの下では、体は男、脳は女といった人は生き難い。
本人が苦しいと訴えているのを病気と定義すれば、確かに性同一性障害と言えるかもしれないが、この障害の原因のひとつは男女の二分法を絶対の正義とみなす社会のシステムにある。

男か女かのどちらかを選べ。それ以外の選択肢はないと社会から強要されるので障害が起こるのだ。

解決するのはとても簡単。

戸籍をはじめ、公的な書類に男女の別を記するのをやめればよいのだ。そうすれば、誰と結婚するのも自由になる。

「アホの極み」~“男でも女でもなく行きたい”より

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「戸籍から性別を無くしちゃえば良い」は、逆転サヨナラ満塁ホームランみたいー。凄い発想ですが、いきなりこっちの方向に来る可能性は低そう。私が生きてるうちに、ここまで到達する国を見るのは難しいかな?先陣を切るのはきっと北欧でしょうけど、中でも苗字を持たない国、アイスランドが一番近い位置にいそうです。確か女性首相が同性愛者でしたよね。

最近、フランスが同性婚を認めた為、賛成と反対で国が真っ二つとか、オバマ大統領が同性婚支持表明とか、あちこちでニュースになってる影響なのか、ネット上にこんなのがありましたよ。
同性婚にあなたは賛成?反対? ゼゼヒヒインターネット国民投票

覗いてみたら、今のところ、賛成90%、反対10%と圧倒的に賛成は多数で、しかも理由のツイートをざっと見たところ、反対派には婚姻制度そのものへの疑問も多くて、同性愛へのバッシング的な意見はさらに少なかったです。

その同性愛バッシングの意見にしても、「神が作ったルールに反する」と「同性婚は近親婚や重婚と変わらない重罪」「少子化を助長する」等々、どちらも想定内かつ、到底妥当とは思えない理由でした。もっと「これは!」と考えさせられる反対理由がないからこそ、「取りあえずの賛成票」も多い気がします。

さて、先の竹内久美子先生の「同性愛の謎」によれば、パートナーシップ法は中国・台湾では検討中だが、日本では検案にも上っていないとのことです。以前どこかのTVで「おネエだって子育てしたい」と訴えてる方がいました。ヨーロッパでは、既に同性愛カップルが養子縁組も出来ることを踏まえての発言だったと思います。現在日本の同性カップルの方々は、養子縁組と言う形で、法律的に家族となり財産分与の問題はクリアできますが、パートナーとして法律で認められたい、という気持ちが強いのは理解出来ます。ただ日本の法律制度の問題とか根本的なとこから考えて、どうするのが最良の方法なのかは、不勉強な私にはよく分かりません。先のアンケートの反対票の中にも、婚姻制度に組み込むのではなくて、社会的権利をカヴァー出来る法を追加すれば良い、とか書いてる人もいましたしね。

それと、少子化を盾に反対してる人が多いようですが、「アホの極み」の中に、こんな話がありましたよ。

生態学的見地に立てば、人口が減るのは喜ばしいことだ。
1人当たりの資源量が増加するからである。

世界人口が30億人程度で安定していれば、世界は今よりずっと平和で、生物多様性を保全するのもずっと簡単だったに違いない。

だから理想的には、世界人口が30億人程度で安定するように、社会や経済のシステムを変えてやればよいという話になる。システムを変えるのが容易でないことはわかる。

たとえば、日本では年金システムを守るために少子化が問題だという議論をしている。

しかし、考えるまでもなく話は逆なのである。

「アホの極み」“人口が減るのは喜ばしい”より



日本が少子化で大変だと騒いでるのは、年金制度が立ち行かなくなるから、ってのが大きくて、システムを変えるのは大変だから、それよりも人口増化で何とかしのぎたい?そーよね、自然環境保護だとか、電力などのエネルギー不足とかに対しては、人口減少が悪い事じゃなさそうだし。さすが生物学者の言うことは違うわ、と感心。

てな具合に物事にはすべて一長一短がある訳で、異性愛と同性愛も、どっちが正義でどっちが悪と決める問題ではないと思うのです。私は、同性婚モンダイもそういう目で見守って行きたいのです。

という訳で、お笑いからロックに生物学と、様々な要素を内包する同性愛~同性婚モンダイですが、中川家の叔父さん一度見てみたいですね。ちなみに、うちのマンションで宅配クリーニングを担当しているMさん(推定年齢70歳)は、誰が見ても立派なオカマな方で、「こんにちは~、クリーニングで~す」としおらしい声で訪問し、ドアをあけると内股で上品に立っています。かれこれ10年の付き合いですが、トモローにもとっても優しく接してくれて、私はMさんを見るとちょっとホッします。



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タグ: 池田清彦 竹内久美子

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2012/09/06 08:55 yuccalina

ダウン症出生前診断とBBCニュースからパラリンピックまで

以前イギリスの刑事ドラマ「フロスト警部」に、ダウン症の俳優さんが出演していた話を書きました。開催中のロンドンパラリンピックでの盛り上がりは、今までにないものを感じますし、元々負傷兵の為にイギリスで始まったそうですね。障害者を受け入れる社会として、日本よりも成熟していると感じます。

先日のダウン症出生前診断の記事で、私はかなり悲観的なことばかり書いてしまいましたが、その障害者先進国と思えるイギリスBBCのニュースサイトで、こんな記事(英文)を見つけました。

「多くの人がダウン症児を育てている」
Many keeping babies with Down's -BBC News

2008年の記事ですが、概要は、イギリスで同様の診断を導入したのが1989年、2000年までにダウン症児の出生は719人から594人まで減少したそうですが、近年はまた増加傾向にあり、2006年には749人と増加してきました。出生率全体も上がっているそうですが、診断を導入した事で中絶が増加し続けることにはなりませんでした。ダウン症協会がこの間に行った、1000人の親御さん達へのアンケートによれば、出産を選んだ理由として、「宗教などの理由から中絶に反対の立場」が約33%(全体の3分の1)、「診断の結果を信用しなかったから」が20%という事ですが、30%の人達が「ダウン症者の生活が向上してきているから」と答えました。20%の人達は実際身近にダウン症の知り合いがいる、ということです。

ダウン症でも俳優をしたり、健常者と同じ仕事が出来るようになりつつある社会が、悲観的にとらえる人を減らしつつあるのでしょう。私は前回の記事では障害を受け入れない人達の顔色ばかり気にし過ぎていたかもしれません。基本的にどこの世界だって、自分にとっての善人も悪人もいる訳で、様々な考え方の人がいる中で生きていくしかないのですから。

と言ったところで下の写真をご覧ください。このチャーミングな女の子の名はナタリア。5歳のダウン症児です。彼女がJoJo Maman BeBeという子供服ブランドのカタログのモデルとして契約をした話が、同じBBCニュースサイトにありました。以下は英文のママですがリンクを貼っておきます。

ダウン症児のナタリアちゃんがモデル契約
natalia_convert_20120906085103.jpg

Down's syndrome child Natalia begins modelling assignments -BBC News



見た目アイスランドの歌姫、ビヨークのようでもあり、チャリTシャツにもなったポップアーティスト、奈良美智さんの描く女の子を思わせる可愛さですね。ダウン症児は愛嬌のある子が多いですから、今までいなかったのが不思議なくらいです。ちなみにJoJo Maman BeBeのカタログでは、もう1人ダウン症児がモデルをしているそうです。

と、和んだ後で水を差すようですが、こんな素敵な記事と並んで、教会で聖体拝領を拒否された男児のニュースなどが載っていたのも事実です。たとえ日本に比べ寛容と思われるイギリスにおいてでも、そういった事はあるんですよね。ダウン症の方ではありませんが、丁度、昨日の朝日新聞夕刊に、英国のBBCで子供番組の司会をするケリー・バーネルさんの記事が写真入りで掲載されていました。彼女は生まれつき右の肘から下がありませんが、ノースリーブの服も着ます。それを「子供が怖がるから見せるな」「袖付きの服を着ろ」とクレームする親は、やはりイギリスにだっている訳です。そんなクレームにあっても逃げない強い心をケリーさんは育んでいます。多様な価値観の中で揉まれることが、成長に繋がるのかもしれません。

さて、今回の問題に関しブログ村等でも検索して記事を色々と読んでみた中、とても印象的な記事がありましたので、ここで紹介したいと思います。ご自身ダウン症の娘さんを育ててらっしゃる女性です。

「子どもは親の価値観をぶち壊しにやってくる」っていうのは誰の言葉だったか忘れたが、本当にその通りだと思う。
健常の子であっても、障害のある子であっても、それは変わらない。
それこそが人知を超えた親子のマッチングの醍醐味だと思うのだ。
お互いが、お互いを精神的に一番成長させてくれるような相手が、親子として選ばれているのだと思う。
子どもは子どもで、自分に与えられた条件で(親も含め)、地上でしか学べないことを学ぶ。
親は親で、その子をもつことでしか学べなかったことを学ぶ。
それが親子ってものだと、私は思っている。

出生前診断に思う事(長文注意)-「働く主婦の独り言」より
(↑記事全文は上をクリック下さい。素敵なお話なので是非お読みください。)



「子供が親の価値観をぶち壊す」は多いに納得できます。トモローがまだ自閉症と判明するずーっと前から、生まれてきた時から振り回されてヘトヘトになりつつも、同時に「こんなにも興味深く愛すべき生き物がいまだかつていただろうか?」と思ったものです。この感覚は基本的にずっと変わっていません。自ら成長と言うのはおこがましいですが、トモローと過ごしてきたこの10年で、彼によってもたらされた意識の変化には計り知れないものがあります。私がヨガを学ぶようになったのも、トモローのお蔭かもしれません。私はヨガを通じて、様々な繋がりを感じ、ものの良し悪しとは簡単に判断できない、全ては相対的評価で絶対的なものでないことを、日々感じながら生きています。この出生前診断も、人によっては非常に有り難いことなのでしょうが、世間の目という幻想に囚われず、自らの価値観で判断しさえすれば、どちらを選ぼうと道は開けて行くのだと思います。

最後にパラリンピックの話を少々。昨夜の放送で、ボッチャという競技が紹介されていました。脳性マヒの人達が行う競技で、ルールはウインタースポーツのカーリングと似ています。手でカラーボールを投げて、白いボールにより近くに落とした方が得点をするのですが、カーリングと同様にどこへ寄せるのか駆け引きがあり、見ていてとてもワクワクドキドキしました。マヒでボールを持つ手が震えていたりするのですが、その手をコントロールして見事な投球をする人々を見ると、本当に「人間の可能性」を感じます。その震えを受け入れた上で、自らの肉体と対話出来ているから、あのように鋭い球が投げられるんだなあ、と。大会何日目だったのか忘れてしまいましたが、ゲストの有森裕子さんが、「パラリンピックはいつも人間の可能性を私達に示してくれる」みたいな話をされていましたが、本当にそう思います。つまり、人それぞれが持って生まれた肉体と、与えられた状況で、努力し自分の可能性へ挑戦しているのです。障害があるから「あれもこれも出来ない」ではなく、「どうすれば何が出来るか」を社会全体で考えていけると良いですね。

パラリンピックも後半戦ですが、今晩は国枝選手の車椅子テニスが楽しみです。



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タグ: 自閉症 イギリス パラリンピック

テーマ:ロンドンパラリンピック - ジャンル:スポーツ

2012/09/02 08:38 yuccalina

ダウン症の出生前診断とアイスランド大学のゲノム解析

開催中のロンドン・パラリンピックで、ようやく日本にも柔道と競泳でメダルが出ましたね。両腕の無い競泳選手が頭でタッチする姿を見て、ダンナと2人「凄い!」と声を上げてしまいました。今回は知的障害者部門が復活したことも話題になっていますが、最近あった障害に関連するニュース2件についてコメントしておきます。以下はネットニュースより引用。

ダウン症の出生前診断:来月から妊婦血液検査を試行

毎日新聞 2012年08月29日 11時57分(最終更新 08月29日 12時49分)

 妊婦の血液だけで、胎児にダウン症などの染色体異常があるかを99%の精度で調べる米国の会社が開発した新型の出生前診断を、国内の2病院が来月から試験的に開始することが分かった。流産の危険があった従来の検査に比べ、安全に調べることができる一方、異常が見つかれば安易な人工妊娠中絶にもつながることから、カウンセリング体制の整備などが課題になりそうだ。

 検査を始めるのは国立成育医療研究センター(東京)と昭和大学病院(同)で、いずれも臨床研究として行う。対象は胎児の染色体異常のリスクが高まる35歳以上の妊婦などで、費用は21万円程度を予定している。日本人での検査の精度を調べるとともに、専門医によるカウンセリングのあり方を検証し、この検査が国内に普及した場合の課題やモデルケースを探る。31日に2病院や今後導入を検討している病院の医師らが研究会を発足させる。


私は以前東尾理子さんの話(詳しくはこちら)で書いた通り、「科学の進歩は慶賀すべきだが、それに服従する義務はない」という考えです。「安易な人工妊娠中絶につながる懸念」というのは、妊婦さん達の考え方もそうですが、周囲がそういう目で見る可能性の方が心配ですよね。あえて検査を受けない高齢出産の方々や、この精度99%という検査でダウン症と診断されて出産を選ぶ妊婦さん達が、批判の目に晒されるかもしれないことです。東尾理子さんの件でも、「クアトロ検査で陽性反応が出たのに羊水検査しないのは無責任」みたいな乱暴な発言がネット上で見られた時は、私もかなりショックを受けたものでした。治療方法が分かっている病気の検査をするのとは、別の次元の話です。勿論、こういう検査があったほうが安心出来るという人が受けて、結果陽性で中絶を選んだとしても、法に触れない限り何ら問題はありません。ただ、この検査が半ば義務みたいな流れになったら怖いのです。一般化して、世間の目が「診断を受ける人は勇気があって聡明で、受けない人は臆病ものの能なし」みたいになりやしないか、と怖れているのです。

日本ダウン症協会が反対声明を出したそうですね。障害者の生きる道をサポートする協会の立場として当然のことと思いますが、止めさせることは難しいでしょう。しかし、科学の進歩を止められないと分かってはいても、私は「命の選別につながる」医療について警鐘を鳴らすことに意義はあると思います。障害と関係ない人達の中には、「障害者を減らすことが社会の為」と合理的に考えがあったり、「自分とは全く関わり合いの無い事」と思う人が多いかもしれませんが、例え障害者として生まれなくても、事故や病気で人生の半ばからなる人だっていることを、忘れないで欲しいです。「命の選別」の危険性とは命に優劣をつけて、劣っていると判断された命を科学の力でコントロールしようとする社会への危惧です。慎重な議論が必要なのは当然だと思います。これは今現在の障害者や妊婦だけの問題ではないと思うのです。科学の進歩を止められない限り、私達はこれから様々な問題に直面する度に、安易に科学の進歩に流されていかないように注意するべきではないでしょうか。今回の問題もダウン症という単一の問題ではなく、様々な方面にそして次の世代に繋がっていくのですから。

さて、これより少し前になりますが、自閉症関連でもこんなニュースがありました。

父高齢だと遺伝子変異増 自閉症との関連も?
MSNニュース 2012.8.23 14:41
 父親が子供をつくる年齢が16・5歳高くなると、子に伝わる遺伝子変異の数が2倍に増えるとする研究結果を、アイスランドの研究チームが22日、英科学誌ネイチャーに発表した。

 ゲノム(全遺伝情報)に含まれる塩基配列1個の変異を調査。多くは無害とみられるが、別の研究で自閉症や統合失調症との関連が報告された変異も含まれていた。チームは「最近になって自閉症が増えているとされる背景には、父親の高齢化傾向が関係しているかもしれない」と指摘している。

 アイスランドに住む両親と子供1人からなる家族78組のゲノムを詳しく分析。子供が持つ塩基配列の変異が両親のどちらから伝わったかを調べると、父親からが母親からに比べ4倍多かった。父親が子供をつくる年齢が上がると伝わる変異が増加。36歳の父親は20歳の父親に比べ2倍、70歳の父親は8倍も多い変異を子に伝える計算という。(共同)


こちらはあくまでの統計的な、確率の話でしかなく、しかも78組というサンプルの数は、統計学的データとするには少なすぎますし、直接障害の原因が解明された訳ではありません。しかも、高齢の父親は読んだら傷つく内容ですよね。何を隠そうウチもそうですから。ただ、これまでトモローの療育施設や支援学校のお友達のパパ達を見てきて、とりわけ高齢のパパが多いと思ったことがなかったので、ちょっと意外ではありました。

現段階では高齢の男性が子供を持つのを躊躇うことと、実際自閉症の子供がいる高齢の父親達を傷つけ、また若いお父さん達にとっては「だから何なんだ?」としか思えない研究ではありますが、私は否定はしません。自閉症に関しては未だ原因が解明されていない訳ですから、このような研究も必要なんでしょう。ここからどう繋がっていくのかを見守るしかないと思います。自閉症や発達障害のみならず、未解明の先天性疾患等に関しても、原因究明の研究段階での情報により、「私のあれがいけなかったのか」と精神的に傷付けられるケースは、覚悟しておく必要があると思います。しかし、それはあくまでも仮定だったり可能性だったりで、決して絶対的な結論ではない筈です。自分を責めずに受け止め、研究を見守っていくしかありません。ただ、もしもその研究に怪しげな方向性を感じたら、進んで声をあげて良いと思うのです。


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タグ: 自閉症 発達障害 パラリンピック

テーマ:医療ニュース - ジャンル:ニュース

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