プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2017/03/07 13:05 yuccalina

ブルース&ソウルレコーズ誌が選ぶ、黒人アーティストのビートルズカバー50

しつこいですが、黒人音楽×ビートルズネタが続きます。

こちらはインスタには投稿しておりません。

表題の50選は以下の通り。#は雑誌の付録CDの収録曲、*がエイスレコードのコンピレーションVol.1、**がVol.2に収められている曲、そして今回動画を貼ってる曲を赤字で表示しております。

1. A Hard Days Night - The Supremes
2. All You Need Is Love - Lynden David Hall
3. And I Love Him (Her) - Esther Phillips #
4. Blackbird - Cassandra Wilson
5. Can't Buy Me Love - Blackstreet
6. Can't Buy Me Love - Ella Fitzgerald
7. Come Together - Ike & Tine Turner
8. Come Together - Syl Johnson
9. Day Tripper - Otis Redding *
10. Dear Prudence - Ramsey Lewis
11. Do You Want To Know A Secret - Mary Wells **
12. Don't Let Me Down - Donald Height *
13. Drive My Car - Bobby McFerrin
14. Eight Days A Week - Mary Wells
15. Eleanor Rigby - Aretha Franklin *
16. Eleanor Rigby - Ray Charles
17. Eleanor Rigby - Richie Havens
18. Get Back - Shirley Scott
19. Good Day Sunshine - Roy Redmond *
20. Got To Get You Into My Life - Earth, Wind & Fire **
21. Here Comes The Sun - Nina Simone **
22. Here Comes The Sun - Womack & Womack
23. Hey Jude - Clarence Wheeler & The Enforcers
24. Hey Jude - Wilson Pickett #
25. I Saw Her Standing There - Little Richard *
26. I Want To Hold Your Hand - Al Green *
27. I Want To Hold Your Hand - Lakeside
28. I Want You (She's So Heavy) - Eddie Hazel
29. I've Got A Feeling - Billy Preston
30. In My Life - Boyz II Men **
31. Lady Madonna - Allen Toussaint
32. Let It Be - Aretha Franklin *
33. Let It Be - Bill Withers **
34. Let It Be - Gladys Knight & The Pips
35. Lovely Rita - Fats Domino **
36. Michelle - Willie Bobo
37. Ob-La-Di, Ob-La-Da -Arthur Conley #**
38. Oh! Darling - Jimmy McGriff & Junior Parker
39. She Loves You - The Joneses
40. She's Leaving Home - Syreeta
41. Something - James Brown
42. Taxman - Junior Parker
43. The Long And Widing Road - Wills Jackson
44. Wait - Bettye LaVette
45. We Can Work It Out - Stevie Wonder
46. Why Don't We Do It In The Road - Lowell Fulson *
47. Yer Blues - Lucky Peterson
48. Yesterday - Donny Hathaway
49. Yesterday - Ruth Brown
50. Yesterday - The Soul Children

CDに入ってなかった曲が結構あったので、頑張ってYouTubeで聴いてみました。一部探しきれなかった曲があったのが残念でしたが、気に入ったカバーをいくつか紹介しますね。

先ずはCome Togetherから。これアイク&ティナもカッコ良かったんで、どっちにしよか迷ったんですが、なるべく知名度低い方を紹介したいと、Syl Johnsonです。



以後お見知るおきを~~(^O^)/

お次のMichelleのWillie Boboって全く知らんかったのですが、アフロキューバンアレンジがオサレなインスト(ちょこっとだけ掛け声入ってますがが)ですのよ。



ニューヨーク生まれのプエルトリコ人パーカッショニストだそうです。

そして、前回「ブルースロックっぽいカバーが少ない」と書いたとこで、こんなのあったのですよ、



Yer Bluesはブルースロック流行りを揶揄してたそうですが、Lucky Petersonのカバーカッコ良過ぎだす。

そんで、泥臭さとは対照的に、洗練を感じるDonny HathawayのYesterday



なんて美しいアレンジなんざんしょ~!と同時に、ソウルの熱気が伝わってくるのは、歌ってる傍からお客の合いの手みたいな掛け声の妙もありそうな、、、。ライヴならではの味わいかしら。痺れるんざんす。

こういうのは、確かブルースブラザーズ2000でBBキングが歌ってる時に、客の掛け声入ると、何かカッケーなーと思ったのが始めてだったのですが、私もいつかやってみたいなあ。

最初にこの黒人音楽×ビートルズネタを出した時、

「勿論Donny HathawayのYesterdayは入ってるよね~?」

とのコメントを頂き、あわわ、入ってねえ、エイスレコードのコンピにも入っとらやないか~い!と一瞬思ったんですがが、誌面ではちゃんと紹介されていたのです。エイスレコートのカバー集の仕掛け人、トニー・ラウンスへのインタビュー記事を読むと、やはりコンピは版権が下りなくて諦めた曲も多かったそうです。

最後にラウンス氏のお気に入りで、上の50選に入ってなかったカバーを紹介します。RevalationsのYellow SubmarineはChic風アレンジが素敵ですわ。



そして、もう一つはブラックアメリカならぬジャマイカンですが、Prince Busterのロックステディ風All My Loving



いや~、ビートルズの曲をこれだけ纏めて集中的に聴いたのは、生まれて初めてかも?雑誌も大変面白かったんで、しつこく投稿してみました。
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タグ: 60年代 70年代 80年代 ソウル R&B

テーマ:The Beatles(ビートルズ) - ジャンル:音楽

2016/07/04 09:26 yuccalina

『浦和ミュージックサタデー』の思い出に添えて~Teardrop Explodes, Colour Field, Care, Colin Newman & Tom Verlaine

私にとって、どんな音楽を聴いてきたかは、どんな人と出会ってきたかの歴史でもあります。小6でベイ・シティ・ローラーズ旋風が日本にやってきて、そこからロック&ポップスを中心に、様々な音楽を聴いてきました。少し前に『YOUは何しに日本へ』を見てたら、”タータンチェックを着たおばさん集団が来日したレスリー・マッコーエンに群がる図”が出てきて、シミジミ思った。ローラーズが出発点にしては、私の着地点はかなりズレたもんだなあ、と。

ポストパンク、ニュー・ウェイヴにNYパンク、を経てワールド・ミュージックだの黒人音楽だのと聴くようになるには、様々な”注目すべき人々との出会い”があった訳です。自分の音楽遍歴に深く関わってる人々のことを記録しておこうと思いました。

で、私にとって一番大きな出会いだったのが、NHK浦和放送局のラジオ番組『浦和ミュージックサタデー』(以下”浦サタ”と略)のアシスタントをされていた、大蔵麻美(おおくらまみ)さんという女性です。

何年か前、番組名で検索して、ブログに書かれてる方を発見していました。

今から30年以上前、NHK-FMでは、土曜日の午後は関東の放送局ごとに独自の番組を組んでいました。私の住んでいた埼玉は「浦和ミュージックサタデー」と言う番組を放送していました。

歌謡曲・ニューミュージックの週、ロック・ポップスなど洋楽の週と、

2つの異なるプログラムを組んだ番組構成で、私は洋楽の週ばかりを聴いていました。かなりマニアックな曲をかける点では、水戸放送局の「ロック・タイム」と双璧だったのではないでしょうか?今まで聴いたことのないハードロック、プログレッシヴロックの曲がかかり、随分と勉強になりました・・・・・

浦和ミュージックサタデーの思い出~『パンクフロイドのブログ』より



私は当時東京の東端の町に住んでいて、埼玉県浦和と全く縁はありませんでしたが、購読していたFM雑誌の番組欄には、NHKFMのローカル各局が毎回載っていました。たまたま面白そうな特集があった時、試しに聞いてみたのがキッカケです。元々NHK-FMにローカル局があることすら知らなかった私ですので、運命的な出会いだったと思います。とにかく番組を聞いてみてビックリしました。それまでラジオのチャート番組やメジャーな音楽雑誌からの情報しかなかった高校2年生のユッカリーナにとって、正に未知の領域だった。オンエアーされていた曲の大半は、日本では殆ど紹介されてない、輸入盤からだったと思います。そして、もう一つスタジオが見学自由であるらしい、のにも興味をそそられました。その後、

リクエストハガキを書く→
読まれる→
2回目のリクエストに「スタジオに遊びに行っても良いのですか?」と質問→
「是非遊びに来てください」と返事→
女子高生ユッカリーナが埼玉県浦和に初上陸

と、この間約2ヵ月。行ってみるとバリトンヴォイスが渋い藤野アナウンサーと、ボーイッシュで知的な女性大蔵麻美さんの二人が番組を進めていたのですが、その他にハードロック担当のYさん、プログレ担当Dさん、ユーロポップ担当Kさんという方達(皆20代の男性)が選曲のお手伝いをしていました。彼等はそれぞれ仕事をしてたり、大学生だったりと、素人ではありながら、時々マイクの前に座り、お薦め曲の紹介をしていたのです。番組終了後は、彼等と7インチシングルのサンプル盤(=レコード会社から局に配布されたもの)争奪のジャンケンをしました。それが終わると、大蔵さんはスタッフを引き連れて、近くの喫茶店へ行くので一緒にどうか、と私を誘ってくださいました。ちなみに藤野アナはNHKの社員でしたから、番組後も局でお仕事だったようです。

で、喫茶店では終始音楽談義が展開されました。全く知らないアーティストの名前ばかりがバンバン出てくる。でもそれで、まんまとハマってしまった訳ですね。その後も私は隔週の土曜日、浦和へせっせと通うようになり、それは短大卒業までの4年(1981~1985)ほど続きました。

ここで重要なのは、大蔵さんが担当していたのがジャンルで言えばニューウェイヴだったこと。

それまでチャート番組で紹介される曲や、時々図書館で借りてくる少し古めのロックのレコードくらいしか聴いていなかったワタクシの趣向に大きな影響を与えた訳です。大蔵さんはよく自分で買ってきた輸入盤レコードを貸してくれたりもしましたので。

こんな音楽もあったんか~~?

といつも唸ってました。丁度ラフトレードや4ADと言ったイギリスのインディーズが日本上陸した頃で、ピッグ・バッグやリップ・リグ&パニック、バウハウスのレコードも大蔵さんに貸してもらったけなあ。まだお小遣いが少ない筈の高校生が、色々と新しい音楽を聴けたのも、すべては浦サタと大蔵さんのお蔭でした。

そして何よりも大きかったのは、高校生活に飽き飽きしてた、っつーか勉強に着いていけずに腐っていた私にとって、浦サタでの時間が唯一の楽しみだったことです。2週間に1度の楽しみの為に、つまらない学校も我慢出来た。まあ、時々は本当に我慢ならなくて、授業をさぼったりしたけど。それまで、学校に行けばお喋りする友達はいましたが、浦和に通うようになってからは、同級生とは殆ど遊ばなくなりました。学校の外に知り合いがいることに、優越感みたいなものがあったかもしれませんぐ。

さて、大蔵さんの影響でニューウェイヴにハマりだしたワタクシは、サウンド・ストリート(火・坂本龍一、金・渋谷陽一)を聴き始めたり、ロッキング・オンやフールズ・メイトを読んだり、御茶ノ水のCISCO=輸入レコード店に通ったりしては、色々と情報を仕入れる様になりました。浦サタの番組が始まる前に、自分が探してきた”良い曲”を大蔵さんに聴いてもらって、キニイッテもらえれば番組内でかけてもらえる様になったからです。

そんな訳で、私が輸入レコードを持参して、採用してもらった曲の中から、思い出深いものをいくつか紹介しますね。

先ずはティアドロップ・エクスプローズの『You Disappear From View』。



私はエコー&ザ・バニーマンを先に好きになったのですが、彼らの兄弟バンドらしい、と雑誌『Zig Zag East』で知った私は、このラストシングルを買ったのですた。で、その後ジュリアン・コープにハマったのは、大蔵さんから”いいね!”と言ってもらえたのと無関係ではないと思います。

で、ジュリアンは勿論のこと、ティアドロップ絡みのバンドも探るようになった中で、一番好きだったんは、イアン・ブロウディとポール・シンプソンのデュオ、ケアーです。



この『Whatever Possessed You』は、後にネオアコ好きからも親しまれたのではないでしょうか?

お次はカラーフィールド。スペシャルズ~ファン・ボーイ・スリーを経たテリー・ホールのバンド。



PVがあったなんて、当時は知らんかったな~~。

一方、コリン・ニューマンは渋谷陽一のサウンド・ストリートで紹介されてて、興味を持ったアーティストです。



意外とポップでビックリしました。その後、社会人になってレコードを沢山買えるようになり、『A-Z』『Commercial Suicide』、ワイヤーのアルバム等も愛聴しておりますたわ。

さてさて、最初はレコード持ってくるだけだったワタクシも、いつしか番組でちょっと喋らせてもらったりしましたが、一度録音したのを聴いて、

なんじゃこりゃ~~?

と頭を抱えますた。スピードワゴンのセカオザよりも酷いボソボソで、「あ~」、だの、「え~と」、ばかりでそれはそれは酷かった。

それでも、大好きなトム・ヴァーレイン特集までさせてもらったっちゃったりして、、。丁度4枚目のアルバム『Cover』が出た少し後でした。特に好きだったのが『Swin』でね、、



冒頭の犬の声をバックに、ボソボソ語るトムに萌え~~だったんですわ。

ところで、先に紹介したパンクフロイドさんの記事にも載ってるのですが、浦サタでは『NOVA』と言うミニコミを作っておりました。リクエストハガキをくれたリスナーで住所氏名のある方々に、一方的に送ってただけなんですが、結構喜ばれていたと記憶しています。

こう言った活動から、私が将来音楽雑誌の仕事をしたい、と思う様になったのは自然の成り行きだったかもしれません。大蔵さんが音楽出版社大手のR社(ロッキング・オンではありませんぐ)で結構重要なポストだったらしい、のも関係しています。しかし、短大2年の時、大蔵さんに「就職どうするの?」と聞かれて、本当は「どこか音楽雑誌で働かせてもらえませんか?」と頼みたかったのに、出来ませんでした。多分、覚悟がなかったんだと思います。もし、頼みを聞いてもらえても、最初はアルバイトからになるでしょう。親を説得してでもやるんだ、という気持ちがなかったと。

以前、宝島でちょっとだけバイトした話(コチラ)を書きましたけど、あそこでの失敗で自信を失くしてたのも、無関係でない気がします。ちなみに宝島を紹介してくれた友人のS君は浦サタと別ルートで知り合いましたが、間接的に関係はありました。私は先述のミニコミ『NOVA』をS君に読んでもらい「文章がポップで面白い」からと、バイトに誘ってもらったからです。

で、話は戻りますが、私は大蔵さんに何も言えずに、何となく憧れてたいくつかのアパレル企業を受けて不採用。たまたま父が新聞で見つけた某コンビニ会社に、何とか合格してそこに入社しました。しかし、週休二日制でなかった為、就職と同時に浦サタともお別れの時が来たのです。

しかし、しばらくしてから、”浦サタのスタッフだったYさんとSさんの二人が、大蔵さんの口利きで某雑誌のアルバイトをしてる”話を耳にした私は、正直心穏やかではありませんでした。

やっぱり頼んでみれば良かったのかな、、、

と、当時はちょっぴり後悔したと。でも、その後の自分の歩みを思えば、全く悔いはないです。

自分にとって、「これだ!」という確信がなかったから、そうしなかった、そうならなかったのだと思うからです。

でも、大蔵さんからの影響は、今でも色んなところで感じています。音楽だけでなく、いつもIssey Miyakeの服を、カッコ良く着こなしていて、「私も大人になったらイッセイの服着たい~~」と思いながら見てました。で、その10数年後、イッセイ本体ではないですけど、その流れであるZuccaやI.S.(後のTsumori Chisato)の服を愛用するようになった訳ですから。、

ともあれ、10代の多感な時期に、「自分もああなりたい」と憧れる女性と出会えたのは、とてもラッキーだったんだな、と思うのです。大蔵さん、今どうしているのかなあ、浦サタと一緒に検索してみましたけど、残念ながらそれらしき情報は見つかりませんでした。結婚して名前が変わっちゃったのかもしれませんね。



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タグ: 80年代 NYパンク ジュリアン・コープ トム・ヴァ―レイン

テーマ:洋楽ロック - ジャンル:音楽

2016/03/28 13:15 yuccalina

英国BBC伝説の音楽番組『Old Grey Whistle Test』ベストDVDについて~その(2)Vol.1

タイトルにある通り『Old Grey Whistle Test』(以下OGWTと略)のベストDVDを紹介します。前回説明しましたが、訳あってVol.2からスタートした為、今回は1になります。70年代はジョン・レノンにボブ・マーリー、80年代のU2とREMと言った超メジャー級アーティストを含むラインナップ。演奏は無いけど、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントやキース・リチャーズ、ミック・ジャガーのインタビューなんかも収録されている豪華さ。こう言ったシリーズものになると、最初のが一番気合いが入ってる内容なのはよくあるパターンですね。

そしてもう一つ私が感じたのは、イギリスにおいて、ブルースやソウルと言った黒人音楽がいかに重要であったか。それを物語るように、プレゼンター達が黒人アーティストへのリスペクトを語るのです。後にブルース・ムーヴィー・プロジェクトで知ることとなる、ブルーズウーマンとしてのボニー・レイットの格好良さとか。彼女がイギリスで支持されていた(ピーター・バラカンさんもファンだった筈)ことも、今になって納得した訳ですにゃー。

等と言ったあたりも踏まえつつ、収録アーティストと曲名及び放送年は以下の通り。(放送年については、前回の記事でも追記しておきましたです。結構重要な気がしてきましたので)

1. Alice Cooper-Under My Wheels 1971
2. Elton John-Tiny Dancer 1971
3. Curtis Mayfield- We Gotta Have Peace 1972*
4. Randy Newman - Political Science 1972
5. Bill Whithers - Ain't No Sunshine 1972*
6. Rory Gallagher - Hands Off 1973*
7. Bob Marley & the Wailers - Stir It Up 1973*
8. Roxy Music - Do The Strand 1973*
9. The Edgar Winter Group - Frankenstein 1973
10. Captain Beefheart-Upon the My O My 1974
11. Little Feat- Rock 'n' Roll Doctor 1975
12. John Lennon - Stand By Me 1975*
13. Lynyrd Skynyrd - Freebird 1975
14. Emmylou Harris - Amarillo 1976
15. Bonnie Raitt - Too Long At The Fair 1976
16. Tom Waits - Tom Traubert's Blues 1977
17. Talking Heads - Psycho Killer 1978*
18. XTC - Statue of Liberty 1978
19. Blondie - I'm Always Touched By Your Presence, Dear 1978
20. Tom Petty & The Heartbreakers - American Girl 1978
21. The Police - Can't Stand Losing You 1979
22. Bruce Springsteen - Rosalita 1979
23. Iggy Pop - I'm Bored 1979
24. The Specials - Message to Rudi 1979*
25. The Damned - Smash It Up/I Just Can't Be Happy Today 1979
26. The Ramones - Rock 'n' Roll High School 1980
27. U2 - I Will Follow 1981
28. REM - Moon River/Pretty Persuasion 1984
(*印は動画を紹介している曲)


それでは、気になったところに、一言コメント及び動画紹介をして行きましょう。

トップバッターのアリス・クーパーは、ヴィジュアルは派手だが、結構フツーなロックンロールだわね。私的には、大好きなジョン・セバスチャンが音楽やめようと思ったキッカケらしいので、余り印象良くないですがが。2.エルトン・ジョンは本人比ではかなりお地味な格好か?でもピアノの弾き語りはやっぱり良い。

3.カーティス・メイフィールドは、楽器を運び入れるの困難な超狭いスタジオで、音量をミニマムに絞ってたとは思えない、熱気溢れる演奏。



彼の『Choice of Colours』と言う曲が、公民権運動に与えた影響は大きかったそうですが、60~70年代イギリスでの影響力も強かったのでせう。なので、私は大分後になって、スティーヴ・ウインウッドとかクラプトン、ロッド・スチュワート等々イギリスのアーティストのカヴァーで彼を知ることになったのですが。

そして、恥ずかしながら今回初めて知った5.ビル・ウェザースも、インパクト大きかったです。



シンプルな演奏ほど、アーティストの直向きさが伝わってくる感じありますね。「紋切型でない臨場感あふれる素晴らしい演奏」と紹介されておりました。

お次の6.ロリー・ギャラガーは頼れるアニキ代表として登場。ワタクシが高校時代から彼のファンなのには理由がありまして、地元の図書館でジャケット見ただけで借りると言う、"ジャケ買い"ならぬ"ジャケ借り"をした成果です。



予備知識無しで、ジャケの見た目だけで判断して借りたのは、ロリーの『トップ・プライオリティー』ですたが、このお兄さん何気にカッコいいなあと思ってたのです。

ボブ・マーリィーのと言う冠がついて無かった7.ウェイラーズは、初の渡英だったそうな。そうか、クリス・ブラックウェルに発見されて間もなかった頃で、ボブの短いドレッドヘアが初々しい。そして、ピーター・トッシュのコーラスがまあ美しいこと!



ベジタリアンフードも無くてホームシックにかかってたメンバー達が、寒い日に観客もカメラマン3人だけという過酷な状況だったそうですが、素晴らしい演奏です。2年後にライシアムのホールに凱旋し、ライヴアルバムが出たのは周知の通り。

Vol.2にも登場してた8.ロキシー・ミュージックは連続だったのですね。番組としては彼等を出すのはチャレンジだったそうです。視聴者に受け入れられるのか不安があったと。そして、見事に当たった訳ですな。



それにしても、グループの中で一番派手でケバい格好なのがブライアン・イーノ先生なのは感慨深いのう。薄毛のロン毛に化粧、キラキラスパンコールのジャケット!トレンディエンジェルの斉藤司は自らを「攻めハゲ」と呼んでるそうですがが、元祖攻めハゲはイーノではないのか?と思えた瞬間。

次、ロリー・ギャラガーとは逆に、ジャケットでやめとこと思ったのが、9.エドガー・ウインター・グループの『ショック・トリートメント』だったなー、とか思い出しますた。図書館で何度も借りようかと手にとってみたものの、結局聴かなかったのですよ。アリス・クーパーもそうだけど、この70年代っぽいハデハデコテコテ感が、のちにキッスを生んだのかなあ?とか思ったり。同じロン毛でもロリー好きの私にはちょっと違って見えたのでせうね。

10.キャプテンビーフハートは、ちょっと前にイージーライダーの話ついでにサイケデリックロックのことを書いてて(記事はコチラ)、丁度聴き直したいと思ってたとこです。アメリカよりもイギリスで人気だったのかな?アーティストになる前は、掃除機のセールスマンをしてたとか。カリフォルニアの砂漠で、偶々尋ねたのがオルダス・ハクスレーの家だったと言う都市伝説が紹介されておりますた。

さて、プレゼンターのボブ・ハリスが、番組でもっとも輝かしい瞬間の一つと語った12.ジョン・レノン。彼が出演に至る経緯も興味深かったんです。アメリカツアーに行くエルトン・ジョンにレノンの出演を望んでるので、会う機会があれば伝言してくれないか、と頼んだそうなんです。

それが二人が共演したマディソン・スクウェア・ガーデンの前だったと。あのライヴの舞台裏で、別居中だったジョンとヨーコが再開して、ヨリを戻したのは有名な話で、エルトン・ジョンがバックステージにヨーコを呼んでたと知って、

流石おネエは気が利くなあ~!

と私はいたく感心したものですたが、エルトンからの伝言を受けたジョンが直ぐに担当者に電話をくれて、OGWTへの出演が決まったと。エルトンがいなかったら、この動画も無かったかも?と彼に感謝しながら聴きましょうね。曲は『スタンド・バイ・ミー』ですが、何でジョンのオリジナル曲じゃないんだよ~と、つい思ってしまいますたが、間奏で息子に「Hello Julian」と声をかけたり、最後にイギリスの視聴者へメッセージを送ったりと、中々印象深いパフォーマンスとなっております。



ちなみに演奏前にチョコレート宜しくとか言ってたんですが、それは、BBC規定のギャランティー(15ポンド!)の代わりに、ジョンの希望でオリバースのチョコレートクッキー4箱にしたからなんだとか。結構有名な話だったみたいですね。それにしても、気になったのは当時35歳のジョン・レノン、凄い老けてますよね。何だか5年後の『ダブルファンタジー』の時よりも年取って見えるような。色々と辛い時を経て、人間的には深みを増していた頃なのかもしれませんぐ。初対面だったボブ・ハリスは「人間的にも素晴らしい人物だった」と思い出を語ってましたから。

と、ジョン・レノン話がつい長くなってしまいました、、に比べてエルトンの曲についてはコメント短かったかな。スマン!

で、次行きますね。デュアン・オールマンに捧げられた13.レーナード・スキナードの は、『マッスルショールズ』の映画で見ました。後ろに南部の旗が掲げてあるけど、今ならヘイトあつかいされるかも?とか、いらんこと考えてしまいますた。

15.ボニー・レイットはホールに一般客を集めた公開ライヴ。黎明期はBBCで一番小さなスタジオで、無観客の収録で始まった番組も成長して、外に飛び出して行った訳ですね。

ニューヨークパンク代表として一番に登場したのは17.トーキング・ヘッズだったようですな。19.ブロンディ、26.ラモーンズも出てるけど、扱いが大きいからね。奇妙だけどクセになるヘッズの音には、当時のイギリス人は結構な衝撃を受けたらしい。プレゼンターの一人アンディ・カーショウは、

「何だこれはっ?」

と岡本太郎ジョータイになったってwww

今改めて聴き直してみると、やはりティナ・ウェイマスのベースが良いんだな~!と思う。パティ・スミスとはまた一味違った童顔の、幼い美少年の様なルックスで、テクニックはまだないのだろうけど、ゾーンに入った表情で刻まれるベースが、いつまでも耳から離れんのです。勿論バーンの独特のヴォーカルもクセになるし。



ファッションもね~、何つーか、逆に攻めてる感じ?ポロシャツの第一ボタンまでキッチリ留めて、短めの頭髪は、70年代を一掃してるとも言えるのではないか?と。ロン毛にピラピラ衣装が流行ったのは、レッド・ツェッペリン(特にロバート・プラント)の責任が重いとワタクシは考えておりますの。おかげで似合わないおブスな男まで、似たような恰好して、見てらんないよ、全く。先述のブライアン”攻めハゲ”イーノ氏は、当時としてはアグレッシヴなファッションだったんでそうが、時代が進んで、みんなが似たような恰好するようになった中で、あのスタイルで登場したヘッズはやはり攻めてたんだと思うのですわ。イーノも髪を切ったし、そういえば、敬愛するトム・ヴァーレイン様も、

「当時は髪の短いバンドは僕らくらいしかいなかった」

とか言うてたんを思い出しますた。んで、Tシャツを鋏でジョキジョキするリチャード・ヘルを見た、マルコム・マクラレーンがパクッて、ロンドンでセックス・ピストルズが誕生したお話は、ワタクシ、もう何度も書いておりますね。

と、ロックファッション話が長くなりますたが、次行きます。18.XTCはパンク出身らしく、しばらくの間”OGWTに出ない”のをステータスとしていたそうですね。Vol.2ではアドヴァーツのTVスミスも「番組には否定的だった」と言ってたっけ。

そう言う訳で、25.Damnedがプレゼンター、アニー・ナイチンゲールに悪さをしたりしてたのは、不真面目=パンク感の演出とも思えたり。

最近、どっかの美術学校でヌードモデルしたとニュースになってた23.イギー・ポップは、最初から脱ぐ気満々。やはり、ナチュラル・ボーン裸族だったんか、と思ったりと。

20.トム・ペティは”ウエストコースト代表”扱いだったのに、少々違和感ありますた。

そして、私の好きな声を持つテリー・ホールの24.スペシャルズは、ファッショナブルなバンドですたなあ。



ベーシストのツイードのスーツがかっこいいとか褒められておったわ。しかし、私はテリーってファン・ボーイ・スリーでのパイナップルヘアーのイメージが強いので、ショート・ヘアの彼を見たら、なんかトリオ漫才”我が家”の坪倉(エロボケ担当)を思い出しちゃいました。音楽と関係ない話でスマン!

逆にまったくファッショナブルでなかったのが27.U2だな。実は私、一度もボノを好きだったことがない。初来日公演行って、何か醒めて帰ってきた。多分顔が好きじゃないんでしょう。ベイ・シティ・ローラーズもレスリーの顔が好きくなかったし。ってファンの方、ど~もすみませんぐm(__)m

ラストがREMか~~!マイケル・スタイプの巻き髪のロン毛は70年代のとは一味違いますにゃ。既に大物の風格があったのね。

と言う訳で、全く触れてないアーティストもありますが、すべて飛ばさずに何度も見てますよ。どれも素晴らしいパフォーマンスなんです。次回は最後のVol.3を紹介します。


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タグ: イギリス 80年代

テーマ:洋楽ロック - ジャンル:音楽

2016/03/14 11:12 yuccalina

28年前の新聞記事を見ながら叫ぶ~トッド・ラングレンが好きっ!!

先日マーティン・スコセッシ監督がジョージ・ハリスンの生涯を描いたドキュメンタリー映画『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』を紹介したところ(コチラ)ですが、そこで意外なのかやっぱりなのか、とても興味を惹かれたのがエリック・クラプトン、パティ・ヴォイドとの三角関係話でした。何せ当事者(ジョージを除く)が話す訳ですから。

そこで思ったのは、例え、女にだらしがないクズ男でも音楽は素晴らしいっ!ってことはしばしばあるじゃないですか?

例えて言えばエルヴィス・コステロなんかがその代表だと思うんですがが、その真逆と思えるのはトッド・ラングレン。

とは若干無理やりな展開ですがが、トッドの話はこれまでチョイチョイ挟みつつも、メインで書いたことなかったのは迂闊でしたわ。

以前20年以上前のコンサートの半券をとってあるのが凄いと言われたことがありますが、こちらは28年前の、トッドの新聞記事の切り抜きです。

music14.jpg

1988年1月、ソロでの初来日した時のインタヴュー。この小見出し「普通のひとでいたい」にもあるとおり、等身大で生きるトッドがずっと好きでした。コンサートも勿論見に行きましたけど、その前年1987年の11月頃に渋谷のタワーレコードでサイン会があり、間近で見たトッドが優しそうな笑顔を見せていたのが、より鮮明に記憶に残っております。

実のところ、サイン会はCD又はレコード購入者のみ対象で、すでにアルバムを殆ど揃えていて買う必要が無かった私は、近くで指をくわえていただけなのですが、かなりの至近距離で見ていました。ホントは写真もバチバチ撮ってたんですが、それらは後に消失してしまいました。

その一方、裏ワザを使ってまんまとゲットしたサインは手元に残っております。当時タワレコで仕入れの仕事をしてた友人M君に頼んでみたら、あいよっ!と気軽に貰てくれますた。

patti6.jpg

名前だけでなく、一言添えるところに人柄が出てるんじゃないか~い?と長い間ずっと思ってましたが、Wikipediaをちょっと見ただけでも、トッドの良い人エピソードがチラホラ。

その1 一番有名なのは、女優リヴ・タイラーを自分の娘として育ててきたこと。実父のスティーヴン・タイラーが薬中でボロボロの時期に困ってた元カノのビビ・ビュエルを助けてあげたと。

その2 XTCの『スカイラーキング』(1986年リリース)をプロデュース中、メンバーの仲間割れを仲裁したものの、彼等は途中で投げ出して帰国したため、残りの作業をトッド一人で行い完成させた。

その3 2008年6月、ハワイカウアイ島で行われた還暦祝いイベントを、インターネットで告知し、キャンプ形式にしてファンが参加できるようにした。

そう言えば、以前紹介したパティ・スミスの自叙伝『ジャスト・キッズ』に登場したトッド(記事はコチラ)も、フレンドリーで良い人に描かれていたなあー。

上記のサインに添えられた”Best of Luck”はその後の自分の歩みを考えれば、お守り的ご利益は十分あったような気がしないでもない。って、まあ、ファイルにしまっておいただけですけど、パティ・スミスからのお手紙と共に、私のお宝であるのは言うまでもございません。

と話が脱線してしまいましたが、新聞記事に戻りましょう。見出しの

「マイケル(ジャクソン)にはなりたくない」

は誤解する方がいるかもしれないので、念のため説明しておきますと、別にマイケルを批判してる訳でなく、余りにも大きな存在になりすぎて、普通の生活が出来なくなってしまった彼に同情しているという感じでした。

トッドはプロデュース業は生活基盤の為の仕事で、自分自身の音楽活動では趣味で好きなことをやろう、と割り切っていたそうです。それでも、初期の作品は80年代後半にリイシューされ、新聞記事は、

六本木WAVEで昨年(1987年)一番売れたミュージシャンはビートルズでもマイケルでもなくトッド・ラングレンだった。

の一文で始まっています。30代後半になって再評価されヒットした訳ですが、どこか大人の落ち着きというか、天狗になって調子こいてる雰囲気が全くなかったのも、彼の人柄ゆえかもしれませんね。一方で、

「プロデュースの仕事はアーティストの持っているものを引き出すこと。彼等が満足できるものを作れば、もしヒットしなくても次への架け橋になるはずだ。」

なんて発言もあり、やはり、人と共同作業をするのに長けてる人なんだろうなあ。この新聞記事だけでも、トッドの人間性が伝わってきますわ。

と言う訳で、ダラダラと話が続きましたので、曲にしましょうか。『Faithfull』というアルバムではビートルズ、ビーチボーイズのカバーなぞをしていたトッドですが、オリジネイターへの敬意が感じられるカバーものは、中々の好物なんです。私がソウルミュージックへの興味を膨らませる一因でもあったメドレーは4枚目の『Wizard, a True Star』収録。



やっぱですね、ファーストから4枚目あたりが一番好きですね。

次はセカンドの『Rund. The Ballad of Todd Rungren』から『Long Flowing Robe』と『Chain Letter』です。




3枚目の『Something/Anything』には『I Saw The Light』や『Hello, It's Me』等有名な曲もありますが、私は『You Left Me Sore』の冒頭でやり直しするとこが大好きなんです。



あと、『Saving Grace』も大好きだな~



って、好きな曲多すぎて、選ぶのが困るっ!それで取り上げにくかったと言えるかもしれん。しかし、このアルバムはどれも自由に楽しく演奏してる雰囲気が伝わってきて良いなあ。そうか、これも「自分のシュミだから」こそ実現したアルバムなんかなー?とか今にして思う訳ですわ。

一方ユートピアで大好きなので『Feet Don' Fail Me Now』です。



曲は勿論のこと、このひょうきん族的かぶりものがが~っ!黄色がトッドさんですよね?これ、確かバラカンさんの『ポッパーズMTV』で見て、大好きになったんです。他のメンバーはお尻をツンツンしてるのに、トッドだけ脚をナデナデ擦ってるのは、やっぱり人柄なのか?いや多分、単なる演出かな、これは。

ちゅー訳で初期の作品ばっかりになってしまいましたが、最近の活動はこれからYouTubeでチェックいたしますわ~!

なので、私は昔も今も

トッド・ラングレンが好きっ!

と声を大にして言いたいと思います。

出来ればピン芸人永野の

「ラッセンが~す~き~!」でなく
(事実私はラッセン好きじゃないし~!)、

「アフリカゾウが好きっ!」(by こまわり君)

のテンションでどうぞ~

やっぱ、年代ですかねえ、よろしく哀愁。


お読み頂きありがとうございました。
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タグ: 80年代

テーマ:洋楽ロック - ジャンル:音楽

2016/02/25 08:05 yuccalina

英国BBC伝説の音楽番組『Old Grey Whistle Test』ベストDVDについて(1)

イギリスの国営放送BBCは、良質なドキュメンタリーが多くて、これまでにロック・アーカイヴの『Dancing in the Street』とか、タップダンスのニコラス兄弟のドキュメンタリーとか、『シド・バレット・ストーリー』などに言及してまいりましたが、いよいよ真打登場です。伝説の音楽番組『Old Grey Whistle Test』(以下OGWTと略)のベストDVD Volume 1~3を紹介しようと思います。

music13.jpg

1971~1988年に放送されたこの音楽番組が、何故に伝説的なのか言えば、

ヒットチャートとは無縁のアーティストを多数出演させていたこと、
1回の放送で様々なジャンルのアーティストを紹介していたこと、
製作スタッフが皆、心から音楽を愛していたこと、
一時的に口パクを採用してた時期もあるが、その殆どが生演奏をライヴで放送していたこと、

であり、そう言った評価は、演奏ビデオの合間に挟まれていた、出演アーティスト達のインタヴューから出てきた言葉でもあります。

例えばエドウィン・コリンズは

「当時否定的な論調ばかりだったパンクについて、情報が欲しくてしかたなかった。だからOGWTに出演したニューヨークのアーティスト達は皆良く覚えている。勿論パティ・スミスも、、」というインタヴューに続いて、パティの『Because The Night』が始まる、と言った具合。

と言う訳で、今回はその『Because~』が収録された、Volume 2(画像中央)から紹介することにします。本来なら1から順番にしたいところなんですが、2をトップにするのには訳があります。

最初にこのDVDを買おうと思ったキッカケがVol 2に収録されていたパティ・スミスとトム・ヴァーレインだったからなんです。

実はこの『Because The Night』、私が最初に見たのは20代の前半で、テレビ埼玉のロック番組で放送されたニューヨーク・パンク特集でした。そこで紹介されたのは確か、

Patti Smith 『Because The Night』
Iggy Pop 『I'm Bored』
Lou Reed 『Legendary Hearts』
Television 『Foxhole』
Tom Verlaine 『Clear It Away』
Tom Verlaine 『Words From The Front』

だったと思います。私は当時東京の東端の町に住んでいて、テレビ埼玉は見られなかったので、実際は、埼玉在住の友人にダビングしてもらったビデオで見ました。そのビデオも今では消失してしますから、確認は出来ませんけど、もしかしたら、ラモーンズやトーキング・ヘッズが入ってたかもしれませんぐ。まあ、とにかく、記憶にあるのはこれだけ、ということです。

10代後半から20代半ばまでの6~7年で、私が一番夢中だった男性アーティストは多分トム・ヴァーレインだったと思います。

あれれ?ジュリアン・コープじゃなかったんか~い?

と突っ込む人が少数いるかもしれませんがが、アイドル的にキャッキャ喜びながら見ていたジュリアンとは対照的に、トムは大人過ぎて自分もクールでいなくてはいかんような気がしていたんですね。変な話ですけど。なので『Clear It Away』や『Words From The Front』のビデオも、夜中薄暗い部屋で1人、音を下げて見入ったりしてますたのよ。

なぞという思い出もふと過ぎる、OGWT。当時はボールを蹴る男のマークが一体何なのかも知らなかったなあ。

とか、いつもの如く、前置きが長文になりますたが、こっからが本編です。OGWT Vol 2の収録アーティストと曲、放送年は以下の通り。

1. Heads Hands and Feet "Warming up the Band" 1971
2. Kevin Ayers and The Whole World "May I?" 1972
3. Roxy Music "Ladytron" 1972
4. Loggins and Messina "House at Pooh Corner" 1972
5. The Who "Relay" 1973
6. Judee Sill "The Kiss" 1973*
7. Argent "God Gave Rock'n Roll to You" 1973
8. The Average White Band "Put It Where You Want it" 1973
9. Montrose "Bad Motor Scooter" 1974
10. Bruce Johnston "Disney Girl" 1975
11. Be Bop Deluxe "Made in Heaven" 1975*
12. Nils Lofgren "Goin' Back" 1975*
13. Daryl Hall and John Oates "She's Gone" 1976
14. Joan Armatrading "Love and Affection" 1976*
15. Roy Harper "One of Those Days in England" 1977
16. The Adverts "Bored Teenagers" 1978
17. The Patti Smith Group "Because The Night" 1978*
18. Siouxsie and the Banshees "Metal Postcard" 1978
19. Gary Moore and Friends "Don't Believe a Word" 1976
20. The Undertones "Jimmy Jimmy" 1979
21. Squeeze "Slap and Tickle" 1979
22. Orchestral Manoeuvres in the Dark "Dancing" 1980
23. Stanley Clark/George Duke Project "Schooldays" 1981
24. Tom Verlaine "Days on the Mountain Part I" 1982
25. Aztec Camera "Walk Out to Winter" 1983*
26. Thomas Dolby "Hyperactive" 1984*
27. The Style Council "Walls Come Tumbling Down" 1985
28. Suzanne Vega "Marlene on the Wall" 1985
29. Andy Kershaw, John Walters, Ro Newton & John Peel "Skiffle Jam" 1985
30. Prefab Sprout "When Love Breaks Down" 1985
31. The Pet Shop Boys "Opportunities" 1986
32. The Pogues "Dirty Old Town" 1986
(*は動画を貼ってる曲)


では早速、くだんの17、パティのビデオから紹介します。



ライトの当て方がイマイチ雑なんじゃね?とか、実はレニー・ケイがギターでなくベースを弾いておったのか?と今にして気が付くこともチラホラ。昔は「パティのファッションと手の動きがメチャカッコエエ!」くらいしか見てなかったかもね。

で、余りにも曲数が多いので、こっから先は暫く一言コメントで動画無しです。

2は既にケヴィン・エアーズの記事で紹介した通り、私はこれでケヴィンにハマったという記念碑的VTR。バンド結成から間もない時期で、本人が「我々は未熟だった」と話してました。

3はロディ・フレーム&エドウィン・コリンズがイチオシのロキシー。まだ気持ち悪い格好してた頃で、機材に凝ってるところもロディ&エドウィンは惹かれていたそうな。マルコム・マクラレーンには嫌われてたけどね。って関係無いか。ア~ヴァロ~~ン♪的ムード音楽でないのが新鮮。

4は後の『フットルース』からは想像がつかないフォーキーなケニー・ロギンス。若くて矢鱈ツヤツヤ、キラキラしておったなー。

イエスのお友達プログレバンドだったらしい7は、リック・ウェイクマンが「同じローディーを使ってた」と思い出話を語る場面も。プレゼンター、ボブ・ハリスのお気にバンドでもあったらしい。「アージェント、う~~ん、素晴らしい!」と一言コメント有り。

8は事前にメンバーのインタヴューで「口パクだったので驚いた」と言ってるのに、当時の放送ではボブ・ハリスが「アヴェレージ・ホワイト・バンドの見事な演奏でした」とか言ってるのに笑ってまうぅ~!先述の通りOGWTはその歴史の中で、一時的に口パクを採用していたことがあり、それは「ミュージシャンの組合がTVで生演奏をさせない取り決めがあったから」とか。ロジャー・ダルトリーがインタヴューで話しておりますた。

10はロディ・フレームのお気に入りとして紹介。「最初はブライアン・ウィルソンの曲だと思ってた」そうです。ピアノの弾き語りが秀逸。

16のアドヴァーツはOGWTに初めて出演したブリティッシュパンクバンドだったらしい。出演予定のアーティストが事故に遭い、急遽決定したとか。ちなみにTVスミスは「番組には否定的だったが出演出来たのは嬉しかった」とコメント。

同じくパンク世代の18は、今聴くと結構マトモというかシッカリ出来てる曲だなーと感じるから不思議。スージー・スーのメイクも含め、当時は仰々しいさがウリだったんでしょうけど。

19はほぼ、シン・リジィ?フィル・ライノット、スコット・ゴーハムは即確認。顔がウロ覚えなんだけど、ドラムもブライアン・ダウニーかと。最初っからムーアのギターの弦が着れちゃうんだが、生放送なので、勿論続行。

22はクネクネ踊りまくるアンディ・マクラスキー。でもOMDってもっと良い曲が沢山あるのになじぇにこれなん?

27は私が一番好きなスタイルだった頃のポール・ウェラー。短く刈った頭髪にシンプルなカーディガンを着用。後のヨメ、D.C.リーはまだ垢抜けておりませんぐ。彼女はやっぱウェラーと付き合ったことで美しくスタイリッシュになったのね、と確認。

32はトラッド風味のパンクで、ワールドミュージックな90年代にも輝いていたポーグス(96年に一度解散)。曲は鈴木常吉さんもカバーしてたトラッドの名曲。

とまあ、ご覧の通り幅広いジャンルが収録されておりますが、このビデオで初めて知ったのが、6のジュディ・シルなんです。彼女は存命中に成功することなく、死後に再評価されたんだそうですが、ニック・ロウが彼女の曲からフレーズを頂いた話とかしてて、とても興味深かった。ここから再び動画を紹介します。



ボブ・ハリス曰く「図書館員のような風貌」。老女のような、少女のような、不思議な雰囲気を持った女性だったんですが、透明感のある歌声は今聴いても十分魅力的。

14は同じく女性シンガーソングライターのジョーン・アーマトレイディング。渋谷陽一のサウンドストリートで何曲か聴いた記憶がありますが、いつも「日本では中々売れない」と言われてたなあ。



いやー、でもこれ良いじゃない。凄く好き~!ずっと80年代のアーティストだと思い込んでましたが、70年代から活躍してたんですね。

12のニルス・ロフグレンは名前だけ知ってて、何も聴いたことなかったんですが、スクイーズのジュールズ・ホランドが思い出の一曲として選んでました。



ピアノがメインの曲良いですね。ホランドもピアニストですから、印象に残ってたみたいです。

そんで、お次は11、ビル・ネルソン。彼はYMOの高橋幸宏と仲良しだったけど、曲はそんなにちゃんと聴いてなかったな、と思ったんでね。



1975年にして、すでにポストパンク、ニューウェイヴの雰囲気を醸してるのが、ビックリだったんです。ギター、カッコイイじゃ~ん。いや、全く70年代のバンドに見えないねえ。

25のアズティック・カメラと7~8年も開きがあるとは思えんわ~!で、インタヴューでも沢山登場するロディ・フレームの青春時代は、やっぱりバーズを思わせるオサレな格好してますた。



オープニングはアーティストでなくマシーン”フェアライト”がクローズアップされたことを、自嘲的に話しておりますたわ。「ヘビメタファンからツバを吐かれてた」との衝撃告白も。ロディのファッションで注目したいのは、カラーチップ等ウェスタン調なとこですな。私もカラーチップ一杯持ってたよ~!というお話はかつてコチラで書きましたけど、当時意識してたのはロディ・フレームよりもジョニー・サンダースなのであった。

80年代はニュー・ウェイヴの時代、アズティック・カメラもOMDも同じくくりだった訳ですが、アコースティック風味なのかバリバリエレクトロポップなのか、によってもバリエーションは豊富だったなあ。そんな中でふと、26、トーマス・ドルビーを見ていたら、



これ、めっちゃファンキーやないか~~い?

となったんです。そうそう、イギリスのロック&ポップスにおけるソウルやファンクの影響力って、80年代当時は全然知らずにいたんですが、この『Hyperactive』はファンク要素がかなり強かったのねっ!と感動。それにドルビー氏ってばさ、何気にダン・ヒックスの曲カバーしてたじゃ~~んの『I Scare Myself』もね。後にダン・ヒックスが来日した頃になって、彼は只者ではなかったな、と気が付いたのだった。その辺りの話はそのうちまた書くかもしれませんぐ。

そして最後に、動画を直接貼れなかったのでリンクだけですが、24のトム・ヴァーレインについては、やはり書いておかねばね。

Tom Verlaine - Days on the Mountain Part 1 (The Old Grey Whistle Test)

これこそ、OGWTがヒット曲の為の番組でない証ですな。サードアルバム『Words From The Front』からの曲で、地味な服装も当時の数少ない彼のグラビアで見たまんま。見た目も曲もじぇんじぇんテレビ向きじゃにゃいっ!のに放送してまうOGWTはやっぱり凄い番組だったんだなっ!と再確認したのですわ。いや~、もし私が80年代にこのビデオ見れていたら、鼻血出してたかもしれんなー!

とか思いつつ、トムがギター弾いてるときのアクションって、何か全然カッコよくない、っつーか、むしろ不恰好なことにも感動してしまったワタクシ。

いや~OGWTって、ホント素晴らしい番組でしたね。プレゼンターの服装や髪形も時代性が出てて面白いなあ。矢鱈可愛らしいフリフリの服が似合わないアニー・ナイチンゲールとか、笑っちゃったし~!

と言う訳で、次回はVol 1を、もう少しテンション低く紹介する予定です(^^;)


お読み頂きありがとうございました。
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タグ: パティ・スミス イギリス 80年代 70年代

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