プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2015/06/20 10:03 yuccalina

ピース又吉の笑いと表現力@『ブラマヨとゆかいな仲間たち』

ブラックマヨネーズのトーク番組『アツアツっ』6月13日の放送は、ピースの又吉直樹がゲスト。漫才師としてではなくベストセラー作家としての出演でした。その小説『火花』は、先日芥川賞候補になったとのニュースもありましたが、私はまだ読んでおりません。又吉のエッセイは愛読してるので、とても興味がありますし、この放送を見てさらに強まったのは言うまでもありません。

『火花』は漫才師の先輩後輩を主人公としたものであり、当然、トークも漫才に繋がるような内容となっていましたが、先ずは冒頭で吉田が1人、感想を述べました。

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小説というより、又吉が腹の底からすべてを曝け出してると感じた。などと喋りながら、吉田の気持ちが盛り上がっているのが見て取れました。

世の中には成功者の自伝は沢山あるが、報われなかった人々の方が絶対的に多い訳で、

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でも、最後にちゃんとオチを用意してましたねw

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それを登場前に舞台袖で聞いてた又吉の表情が、また良かったんです。

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吉田さんの話聞いてて泣きそうになったが、「股に良しはエロ本」で収まって良かったって。

で、今回は未読ということもあり、小説の内容云々よりも、言葉で表現することへの、又吉のこだわりについて書きます。自分のファッション哲学になぞって説明するのですが、着物にハットを被るのが一番おしゃれだと思っている又吉にとって、さりげない無造作なファッションというのは有りえないと。

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だいたいが、

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って突っ込んじゃうと。

そもそも、周囲のウケを狙って無難なことをする気は毛頭ない。という点で、又吉はアグレッシヴ。そんなとこが私も好きなんですが、それは勿論、無難なことしてる人を批判してるんじゃなくて、あくまで自分らしさを考えた上でのことでしょう。

ですから、言葉の表現に関しても、簡潔とか分かりやすさよりも大切にしている美意識がある。又吉と言えば真っ先に引き合いに出されるのは太宰治ですが、文章表現の美意識としては、三島由紀夫に近いのかな?

で、最後にブラックマヨネーズの二人、小杉の禿げた頭と、吉田のブツブツ顔について、それぞれこう表現しました。

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お約束通り、二人とも「何でやねーん!」と突っ込んでましたが、確かにどちらも文学的ですね。小杉の頭と吉田の顔、それぞれに物語がある!そんでもって、笑いにもなる!ところが凄いです。

とまあ、こうした又吉の拘りを理解した上で、ピースの漫才やコントを見ると、また別の面白さが出てきそうな気がします。久しぶりにYouTubeで見てみようかな~


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タグ: 又吉直樹 ブラックマヨネーズ

テーマ:お笑い/バラエティ 全般 - ジャンル:テレビ・ラジオ

2012/12/31 09:00 yuccalina

又吉直樹と今年最後の本「密林の語り部」の話

今年最後のエントリーは、THE MANZAI優勝ハマカーンの話になるだろうと思ってましたが、何か年末の特番って収録が早いのでしょうか、思ったより露出が少な目です。優勝後から出演予定番組をチェックしてたんですが、年内よりも年明けばっかりでした。因みにハマカーンの、新年1発目のお仕事は、元旦未明「3時間生放送スペシャル大フットンダ王決定戦」(日本テレビ 深夜2時30分~)で、その後にフジの「爆笑ヒットパレード」と、生放送が続くので、神田お坊っちゃまの体力が持つんか、少々心配?選挙の影響で優勝明けのワイドショー詣で(=生漫才披露)が3日後の「ZIP」だけで、スタートダッシュ出来なかったのも、まー彼等らしいんかなと思っています。それでもロンドンハーツの特番「付き合いたい女芸人グランプリ」で、鳥居みゆきちゃんを選んだ浜谷(ヤッホーイ!何か嬉しいーぞ)の写真がちょっと紹介されただけで、嬉しくなってしまいました。やはりこれもTHE MANZAI効果なんでしょうか?バイキングの2人も取り上げられててましたっけ。

と相変わらず前置き長くてすみませんが、そのハマカーンの優勝に、ピースが微妙に絡んでたのをご存知でしょうか?この秋に始まったピースの深夜番組 「NexT」の初回ゲストがハマカーンだった話は、このブログでも紹介しました(記事はこちら)。ハマカーンが漫才賞レースで結果を出してもらうための武者修行ロケ企画で、それを見守るピースの2人。これと似たような構図、実はTHE MANZAIの数日前、ピースがレギュラーしている「笑っていいとも」の中でも見られたんです。番宣ゲストのハマカーンにエールを送ったピース綾部とその横で無口な又吉の姿。

こういう縁を感じるエピソードは私の大好物なんですよね。元々ピースも大好きなコンビでしたし。特に又吉への思い入れについては、これまでも度々書いてきました。私は浜谷には男性として見て、とても惹かれるのですが、又吉はちょっと違うな、と気が付きました。多分自分と似た要素があって共感する部分が多いのだと思います。

この話も散々してますが、彼が大好きな本に対して言った「ツマラナイ本なんてない、受け取る側が面白いと思える状態でないだけ」が、まんま自分の音楽への思いと一緒だったこと。また彼の著書「第二図書係補佐」を読みながら共感した事も沢山あるのですが、それについては何れ別の機会にしたいと思います。

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
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で、今回の話は彼に多大な影響を与えた本、中村文則著「何もかも憂鬱な夜に」です。12月16日付朝日新聞「思い出す本忘れない本」として、紹介していました。勿論「第二図書係補佐」でも取り上げている作品です。

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)
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中村 文則

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実を言えば私ははまだこの本を読んでいないのですが、又吉がこの本を忘れえぬ理由と思われる「この考え方を信じよう」というところが、私がヨガから教えられた考え方と同じで、ハッとさせられたのでした。それは、子供時代施設で飛び降り自殺をしようとした主人公を止めた施設長の話。

アメーバから人間まで、生き物はすべて繋がっていて、その長い線がどこかで途切れていたら今のお前はいないんだ。無数の生き物の奇跡の連続は「いいか?全て今のお前のためだけにあった、と考えていい」

ヨガの考え方そのものですよね。又吉は27か28の時にこの本と出会い、「この考え方を信じよう」と人生で初めて思ったそうです。どんな命でも、どんな状況でも生きる意味がある、と。思春期に治らないままだった傷が、かさぶたになったような思いがしたと。

それは、「自分は何のために生まれてきたのか」と言う、思春期の疑問への回答になったのかもしれません。また、これが彼の言う「どんな本でも面白いはず」という考え方のベースにもなっているのでは?と私は思ったのでした。私はヨガを通じてこの考え方を得て、障害児を育てる上でも支えになっているものですが、これが実は情緒的なだけでなく、科学的な考えとも言えるのだと教えてくれたのは、池田清彦先生です。「あなたの命はあなた1人だけのものではない」「子供は両親2人だけで作ったものではない」とどこかのエッセイで書かれていました。それは遺伝子レベルの話でも、人1人の中に人類の歴史、命のリレーが詰まっているからです。その中の1つでも欠けていたら、その命には辿り着かなかったのだと。

因みに私が習っている綿本ヨガスタジオのクラスでも「もし、自分の先祖を20世代前に遡ると、一世代20年で単純計算したら、400年の時の流れと、100万人以上の人間が自分と関わり合っている」というお話を聞いたことがあります。自分の命はそんな奇跡の連続によって生まれて来たわけです。

又吉の作りだす笑いは、悲惨な状況の中から見出だせる可笑しさであり、それは彼の敬愛する太宰治と繋がっていていると思います。そして笑いとは人間が厳しい状況でも生き抜いて行くために受け継がれてきた知恵なんじゃないでしょうか?。最近はピースの漫才を見る機会が減ってきて残念なのですが、ハマカーンの優勝を目の当たりにして、漫才への情熱に火が点いてくれたら良いなと思っています。

さて、今回はいつにもまして長ったらしくなりましたが、もう1つ本の話です。数ヶ月前に読み終えていたんですが、書くタイミングを逸してました。バルガス・リョサの「密林の語り部」は、ペルーのユダヤ人青年が、放浪するアマゾンのマチゲンカ族に魅せられて、その語り部になってしまう話です。

密林の語り部 (岩波文庫)密林の語り部 (岩波文庫)
(2011/10/15)
バルガス=リョサ

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マチゲンカ族が語り継いできた神話的なお話と、語り部の友人である「私」の回想録が交互に出てくる構成で、お伽噺と現実を見ている気がしてきます。私はアマゾンの文化には全く無知なんですが、過去にこんなDMハガキを貰っていました。裏を見れば、1993年、千鳥ヶ淵にあるプティミュゼと言う美術館から届いたもので、「ピュア・アマゾン天然循環の世界」「坂田和人 マチゲンカ・ピュア・アマゾンCD発売記念写真展」とあります。

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そのCDは現在でも購入可能なもよう。洒落じゃないですけど、Amazonで取り扱っていました。下のリンクから試聴も出来ます。アマゾンで収録した自然の音が収録されている様です。

マチゲンカ・ピュアアマゾン

バルガス・リョサはノーベル賞作家(2010年)ですし、ラテンアメリカ文学と言えば、これまでホルヘ・ルイス・ボルヘスとガルシア・マルケスしか読んでなかったので、何となく選んだのですが、これにも妙な縁を感じてしまいました。

誰にでもお薦めできる類の本ではありませんが、日本人にとって一番遠くて全く無縁と思っていたアマゾンの部族が紡ぐ物語の中にも、理解出来るものがあるのが、何だか不思議で面白く感じたのでした。

と言ったところで、今年のエントリーは、これが最後。年末とは全く関係ない話ですが、これで書き残した事はもうないかな?これからも、色んな話を繋いで行きたいと思っております。それでは皆様、良いお年を。


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タグ: 又吉直樹 ハマカーン ヨガ ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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2012/11/19 08:40 yuccalina

もう中学生が楽しかったIPPONグランプリ

作りが豪華になった分、始まる前の煽りにウンザリしてるのが正直な話。深夜時代から、大体見てきた私だが、ゴールデンに昇格し豪華なゲストを並べ出したのと反比例するかの様に、ワクワク感が低下するこの現象。正に「すべらない話」と同じ道を辿っているかのようなIPPONグランプリだけど、今回は予選テストを勝ち抜いてチャレンジ枠で登場したもう中学生(以下「もう中」)のお陰で幾分和んだよ。

優勝はロバート秋山、予選で破れた千原ジュニアには、厳しい採点(9ポイントでIPPON成らず)が続いたのには、ちょっと作為を感じたな。前回の優勝に対してクレームがあったらしいし。バカリズムや設楽統と同様、沢山出場している芸人は、ちょっと飽きられてたり、IPPONのハードルが上がっている感じもした。一方、決勝戦で破れた又吉直樹は惜しかったなー。ブロック戦ではバカリズムと良い勝負で決勝まで上がってきたけれど、今回は手数を多くした分、不発か多くてゼロポイントの回答が目立った。長文でダラダラ説明的になると、も一つ面白くないんだなー。だけど、彼にはやっぱりこう言う番組で沢山活躍して欲しいな、と改めて思った次第。

そんな中、優勝に絡まなくても大活躍したのがもう中。彼の独特な価値観の前では、あのホリケンさえも「ワケがわからない」って呆れていたっけ。既に何度か言及したが、発達障害っぽい芸人の中でも、私はもう中にはとりわけ愛着を感じている。「カッコいい寝言」のお題に対する回答「秋は何でもアリ」には、そう思ってるのか、と真面目に納得してしまったわ。ちなみに、もう中学生がどんな芸人か知らない方は、下の動画を見てみてください。



「こんなのお笑いじゃない!」とか、「動きや喋りにイライラする」とか言う人がいるのも勿論分かるが、お笑いのセオリーに縛られない、独自の世界になごむ私みたいな人間も決して少なくないと思っている。勝ち負けは別として、あの舞台で物怖じせず、自分を出している姿が頼もしかった。そして彼を見守る周囲の先輩芸人達の心優しきツッコミにも心和んだ。徳井もジュニアも設楽も、みーんな優しいね。

思えば、私がフジモンを好きになったのも、もう中を相手にツッコんでいい感じにしてあげてるのを見てからだったんだな。だからフジモンが、狩野英考を可愛いと発言した時も、凄く納得が行ったのであった。

とまー、大喜利の内容云々よりも、「もう中ありきの内容」になってしまったが、色んな意味で予想外に楽しいIPPONグランプリであった。

最後に、この番組に出て欲しい芸人のこと。以前も書いたが、オードリー若林は過去出場した2回とも面白かったので、また見たい。最近はフジの「世界は言葉でできている」で、マジな言葉ばっか紡ぎだしては「コピーライター」と弄られている若林。それも別に嫌いじゃないんだけど、この番組でお笑い芸人であることを思い知らせてもらいたい。そして、こちらも過去の発言の繰り返しになるけど、サンドウィッチマン冨澤と鳥居みゆきちゃんもね。この二人、一度は見てみたいのだわ。



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タグ: 発達障害 又吉直樹 オードリー サンドウィッチマン 鳥居みゆき

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2012/11/06 08:02 yuccalina

新番組「NexT」で漫才武者修行のハマカーンとTHE MANZAI 2012

浅田真央ちゃんが中国杯で金メダルを手にした土曜日の夜、新宿のとある劇場ではあるコンビが年末の一大イベントへの切符をほぼ手中にしていた。彼等の名はハマカーン。芸歴12年、所属事務所はオードリー、Hi-Hiを擁するケイダッシュステージ。ブログ開設以来私がゴリゴリ押しまくっているコンビが、またTHE MANZAIの舞台に帰ってく~る~!

なんつってー!ちょっとスカしたオープニングにしてみたかっただけだよーん。THE MANZAI 2012の状況については大会公式サイト(こちら)を見れば大体分かるのて省くが、このタイミングでピースがMCを務める新番組「NexT」(日本テレビ・土曜深夜2時50分~)の初回ゲストがハマカーンだった。

アポなしで民家を訪ねて漫才を披露し、お礼に頂いたもので気に入ってもらえたか否かを判断する、漫才修行の為の突撃ロケ企画?担当ディレクターの言う事にゃ、「ハマカーンには漫才武者修行をしてもらって、一皮剥けてもらいたい」とか。漫才のお礼に貰った物は、例えばイイねは寿司屋の大将が作ってくれた太巻寿司、子供がくれた「好物のおかし」等、トホホはポケットティッシュ、ってな感じ。

<お寿司屋さんでの漫才ネタは料理の“さしすせそ”とグッチョイスだったよ>
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男子中学生の集団には、ちょっと遊ばれていた感もあったり、「本物(志ん生の落語)を見てきたから」と言うおじいちゃんには名前すら覚えてもらえなかったりしたけど、お礼に貰った物云々以上に、得るものが多かったんじゃないかしら。私は目の前のお客さんを笑わそうって、2人が一所懸命漫才してる姿に心を打たれたよ。どんなに大きな劇場になろうとも、基本は人から人に伝えることから成り立ってるんだよな、と。そして、やり通したことで、2人にはちょっとした達成感もあった模様。目の前の子供達がキャッキャと笑う姿はきっと、彼等に大きなパワーを与えてくれたと思う。このロケの効果があったのかな、THE MANZAIサーキット戦で見事に結果をだしたハマカーン。いやー、年末の楽しみが増えましたわ。

とまー、ハマカーン・ファンの私には大満足の内容だった「NexT」のだが、ピース目当てで見た人にはどうなんだろ?という疑問が無きにしもあらず。最初に挨拶して、VTR見て何となく終わっちゃった感じ?芸人同士ならではのトークや絡みをもっと見たかったなー。つーか、又吉直樹の気の利いたお言葉(特にワイプで出た時とか)がもっと欲しいところだ。しかし、ピースとハマカーン4人並ぶと、ハマカーンがやたらスマートに見えるなー。ピースってちびっこなだけでなく、2人ともバランスが「ニコちゃん大王」っぽいのね。ある意味ゆるキャラのようなフォルムを持ったコンビなんだな、と改めて感じだ次第。

<この並びだけで私は十分嬉しいけどね>
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ところで、ハマカーンと一緒にTHE MANZAI決勝進出が確定したのが、オジンオズボーン。コンビ名はやっぱオジー・オズボーンからとったんだろうか?というのはどうでも良い話だが、彼等も昔レッドカーペットに出てたね。今年は松竹芸能逆襲の年か?キングオブコントでは、さらば青春の光とうしろシティが好成績を残したのて、事務所的にもアゲアゲムードかもね~。


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タグ: ハマカーン 又吉直樹

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2012/09/25 14:20 yuccalina

鈴木常吉さんのこと~「深夜食堂」は知らなかったけれど

ここんとこ、回顧録的な音楽エントリーが続いております。最近はひとつの事から次々と数珠繋ぎに思い出す事が増えてきたのですが、昔聴いていた音楽を聴き直して、新しい発見があるのもまた楽しいことですね。今回も1990年代、ワールドミュージックが華やかなりし時代の話から入りますが、最近買ったCDの話でもあります。先日、故・篠田正己さんの話を書いていた時のこと、手元に残っていたDMハガキを見ていたら、またある人のことを思い出していました。

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その人の名は鈴木常吉さん。篠田さんが亡くなる前に企画されていた「おこぼれ演奏会」に名を連ねていました。上のハガキのライヴは結局どちらも行けなかったのですが、「つれれこ社中」というグループが気になっていたのでしょうか、コンポステラのDMと一緒に大事にとってありました。子供の頃から物持ちが悪く、何でもすぐ捨ててしまう性分の私が取っておいたのは、とても引っ掛かるものがあったのだと思います。

私が初めて彼の存在を知った時は、まだ鈴木常之と名乗っていました。伝説のバンドオーディション番組「いかすバンド天国」略してイカ天を見ていたなら、イカ天キング、セメントミキサーズのヴォーカリストとして記憶されている人も多いかと思います。

<これって遠藤賢司「東京ワッショイ」へのアンサーソングかな?>


しかし、私は当時この番組は数回しか見たことがなく、バンドの存在を知ったのは、後に彼等のアルバムをプロデュースした、Brave ComboのCarl Finchさんからの手紙でした。Carlとは個人的に交流がありましたので。そのアルバム「笑う身体」を以って、私はセメントミキサーズも好きになりました。日本にこんな楽しいバンドがおったんかーい?と、盛り上がってきた最中、バンド(常吉さんと茂木さんの2人だけだったかな?)はテレビCM(お菓子のだったような)にも登場しました。さらにスターダムを駆け上がるのか?と思ってたら、いつの間にやら解散。私が初めて、そして一度だけ見た常吉さんは、渋谷のクラブクアトロで「セメントラッパーズ」と称しソロライヴを行った時でした。それがちょうど20年前、1992年の1月。因みに半券を見てみたら、当時はまだ常之の名前でしたね。

正直な話、ライヴのどの曲が良かったとか、細かいことは殆ど覚えてはいません。ただ、非常に印象深かったのは、ステージがとても身近に感じられたことです。客に聴かせてやるぜと言うよりも、一緒に音楽を楽しもうという感じ。そして、よく覚えているのは曲間のMCで、「CMのギャラはアブク銭だから、アブクに使おうと思ってソープに行きました」とかゆーお話をしていた事です。しょーもないこと覚えてんなー、と思われるかもしれませんが、その話が本当かどうかは別にどうでも良いのです。私はその「しょせんは泡銭」と言ってしまう感覚にとても好感を抱いたのだと思います。後に自分がヨガを始めて再認識したことでもありますが、過去に囚われずに今を生きるとか、諸行無常を受け入れる清々しさを感じたのかもしれません。

、思い出話が長くなりましたが、そんなことを思い出しながら、YouTubeで「鈴木常吉」を検索、エンター!してみたら、出ましたー。しかも、結構最近の映像ですね。私はドラマを殆ど見ないので、「深夜食堂」も知らなかったのですが、挿入歌の「思ひで」(ファーストアルバム「ぜいご」に収録)、とても良いです。アイルランド民謡のカバーですが、しっかりとニッポンの味がします。常吉さんの歌声は、ぶっきら棒なようでいて透明感があります。強いて例えれば、俳優の森本レオさんのような、聞く人に安心感を与える声質だと思います。心の琴線に触れる、実に味わい深い響きを持っていますね。深夜に聴いたら涙が出ちゃうかもしれませんが、幸か不幸か私は夜更かしが苦手なので、今んとこはまだ泣いておりません。そして、ソロアルバムが2枚も出ていたのでした。どちらも、元コンポステラ、現ストラーダの、中尾勘二さんと関島岳郎さんが参加しています。

ぜいごぜいご
(2010/12/26)
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望郷望郷
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<2010年6月27日「飯田ふぉの」での演奏>


私はロックとの出会いをキッカケに、様々な音楽を聴くようになって既に35年がたちます。一時は息子のことで頭が一杯で、あまり聴いてない時期もありましたが、ここ数年一息ついて再び意欲的に聴くようになったこの時期に、常吉さんの名前を思い出したのにも、何か縁を感じている私ですが、最近になってやっと自分が求めているものが分かってきました。結局のところ人間を感じたいのだなー、と。音楽を聴くのも、お笑いを見るのも、映画も本も、人間を求めてるんだなー。私にとっては、ピナ・バウシュの踊りに心を揺さぶられるのも、お笑いで腹筋が揺さぶられるのも同等なのです。

ここで、話はさらに外れてちょっくらアーユルヴェーダの話をしましょう。この古来インドに伝わる生命の智恵(アーユス=生命、ヴェーダ=智恵・科学)において、自然は5つの要素から出来ていて、人間も自然の一部として同様にその五大元素でなりたっているとされています。それは、地・水・火・風・空(くう)。更に、それぞれを簡単に説明すれば、

地=骨や筋肉などの土台。形を構成し、重さや固さを作る。耐久力。
水=体液、汗、涙、血液。下に向かって流れる。なじむ力、柔軟性。
火=熱、体温、代謝、分泌、変化。消化力。
風=呼吸、渇き、動き、分散する。敏捷性。発想力。
空(くう)=腹腔、胸腔などの空間、可能性。

人間は皆、この五大元素から成り立ち、それらは活動の源でもあります。皆同じものを持っていますが、各々の比率が違う、個性とはそういう事です。例えば、火か多い人は活動的で情熱家だけど怒りっぽかったり、風が多い人は落ち着きがないけれど発想力が高いとか、地の多い人は安定感はあるが頑固だったり、それら5つが微妙にバランスしながら、人各々の体質と性格を形成し、それによって活動内容も違ってくるのです。以前「ホンマでっかTV」の中で、おおたわ史絵先生が「人間なんて大体がタンパク質と電気信号で出来てるんです」と発言して、明石家さんまやブラックマヨネーズの面々が「そんな言い方やめて~!」とクレームしてましたが、私的には、そのタンパク質や電気信号も上の五大元素で出来てると思えば、納得出来なくもないですね。その5つから出来てるという事は、非常に科学的でありながらも、情緒的にも捉えられるところが良いなと思います。

さて、何故こんな話を長々したのかと言うと、又吉直樹の「面白くない本なんてない、それは受けとる側の問題」発言(@アメトーク・読書芸人)の妥当性を示したかったからです。この又吉の言葉を、私はこれまでに何回引用したか分からないですが、上の五大元素の割合(=個性)によって、人が欲するものは各々であること。そして人によって生み出された本も、各々別の比率で同じ五大元素によって成り立っている。また人は経験を積み、年を取ることでそれらの割合に変化が生まれる。等々と言ったことを総合すれば、この世につまらない本など、存在しないのです。

とかゆー、論理を私はそのまま音楽に当てはめることが出来ます。20代後半で出会ったトランシルヴァニアのロマ音楽と踊りに、何故あれほど惹き付けられたのか。多分その中に人間の悲喜こもごもが込められていて、それらを受け取れる要素が私にあったと言うことのかな?と、うっすら理解し始めたこのタイミングで、20年振りに聴いたコンポステラが、何と心地良かったことでしょうか。時の流れが私の感覚に変化をもたらしたのでしょう。年を重ねて、増えた要素に「空」があります。若い頃は音がギッシリ詰まった派手なロックを好んだものですが、段々とブルーズの良さが分かるようになりました。装飾過多な服よりも、シンプルなものに袖を通したり、奇をてらった一発ギャグよりも、大阪のオッチャンを描く中川家の漫才が好きになったり、空間を感じるものが好きになるのは、それを自分で埋める楽しさが分かってきたからかもしれません。

鈴木常吉さんの音楽は、セメントミキサーズのそれよりも、より「空」を感じます。それは勿論、どちらが良い悪いの話ではありません。話があちこち迷子になってましたが、ここでやっと本筋に戻ってきました。と、安心させといて、ちょっとだけ再び外れますよ。「空」の概念は仏教の基礎になっていますが、詳しく知りたい人は是非とも笑い飯・哲夫さんの「えてこでも分かる般若心経」(紹介記事はこちら)を読みませう。「空」を簡単に説明しちゃいかんよなと思いつつも、「所詮この世は夢幻よ。だからこそ、一瞬一瞬を生きるのさ」みたいなもんと私は思っています。それはロマの音楽や踊りにも通じていますが、それを踏まえて聴いたとき、常吉さんの音楽にある寂寥感の中に、小さな炎が透けて見えるのでした。それはしっかりした、温もりが伝わってくる火のエネルギーなのです。

何やら観念的な話ばかりダラダラ書いてしまいました。ここまでで「思ひで」が良い!くらいしか常吉さんの音楽の事を書いてないですが、私には音楽的説明なぞ出来ません。私は私の中にあるものしか出すことは出来ないのですから。という訳でここは、お気に入りの曲をいくつか紹介して、あとは受けとる人の感性にまかせるだけです。私が受け取る音楽と、皆さんが受けとるそれとは必ずしも同じではないのです。

「望郷」に収録されている「トリちゃんの夢」はCDではスティールギターやリコーダー等でほんわかした音作りなのですが、こちらのシャンソンを思わせるアコーディオンでの弾き語りも良い雰囲気ですね。呟きっぷりがハマっています。

<2010年6月26日「犬山ふう」での演奏>


アコーディオンの弾き語りと言えば、私は須山公美子さんという大好きな歌い手さんがいるのですが、彼女についてはいずれまたの機会に書きたいと思います。アコーディオンと言えば、以前フランスのミュゼットのアルバムを紹介したことがありますが、シャンソン歌手はある物語を音楽に乗せて歌う「語り部」みたいなもの?と私は常々思っています。その語りを引き立てながら交わって行く音として、アコーディオンはギターに勝るとも劣らない、雄弁な楽器だと思います。常吉さんの弾くアコーディオンが歌と結びついて、ギターのそれとはまたちょっと違った世界が生まれる様子が、またハートに届いてきましたよ。

もう1曲は再び「ぜいご」から「石」です。下の動画は音響の状態がイマイチで聴き辛いかもしれませんが、お客さんの手拍子や歌声と混じりあう感じが、その場の空気を伝えてくれます。憂いを帯びた曲調はクレズマーを思わせますね。

鈴木常吉「望郷」九州ツアー(福岡編)>


ところで、私はYouTubeで常吉さんの動画を見ながら、「何だか高田渡さんっぽいなあー」と思っていたのですが、「望郷」のライナーノーツによれば、実際生前に交流があったそうです。そして、今回CDはAmazonでなく、鈴木常吉さんのホームページから直接購入したのですが、オマケで付けてさったシングルは、渡さんの「ヘイヘイブルース」のカバーでした。

<オマケで頂いたボーナスCDとサイン入り譜面>
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そうそう、CDを購入するのでしたら是非とも、下記ホームページにある「シャボン玉レコード」から買ってくださいね。
鈴木常吉さんのホームページ

現在、「ぜいご」「望郷」をまとめて買うと4200円に割引(銀行振込で手数料はかかりますが)の上、上記ボーナスCDとサイン入り「思ひで」の譜面を付けて貰えます。しかし、何よりも嬉しかったのは、申し込み時に書き添えた私のメッセージに対し、常吉さん本人からのお返事が返信メールに書き込まれていたことです。若しも彼の曲を聴いて、本人に直接伝えたいことがあったのなら、あなたの言葉を送ってみてはいかがでしょうか。

最後に、先日ロマの民謡Ederleziの記事で、日本のアーティストにカバーして欲しいなー、と書きましたが、常吉さんが歌ったら凄い事になりそうだなー、と勝手に想像してはほくそ笑んでいる私です。今回はアルバムの収録曲についての話を殆どしていませんが、今後、折を見てボチボチ紹介していきたいと思っております。


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タグ: 鈴木常吉 ワールドミュージック ブレイヴコンボ ロマ クレズマー ヨガ アーユルヴェーダ 又吉直樹

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