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ユッカリーナのヨガ的雑記帳

ヨガとは“つながり”の事。偏食系主婦が好きなこと、見聞したこと、感じことを、様々な方向に繋げていく記録ノート。

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ルイ・フェルディナン・セリーヌとユダヤ陰謀論

数か月前に読み終えた『セリーヌ私の愛した男』は、フランスの作家ルイ・フェルディナン・セリーヌの二番目の妻で舞踏家であった、リュセット・デトゥーシュの回想録。共著のヴェロニック・ロベールは彼女のダンスの弟子であり、リュセットの言葉を書き起こしたと思われる。

Celine1

セリーヌと言えば、『夜の果てへの旅』を読んだのが20代の終わりだったので、それなりの衝撃を受け、ジャック・ケルアックの『路上』あたりと同じ匂いを感じたのだけど、セリーヌが何故この世を呪うような言葉を書き連ねてたのか、この本を読んだら、ちょっと腑に落ちるとこがあった。非常に興味深い内容であった。作家セリーヌと、一個人としてのデトゥーシュは別ものであり、インタビュアーはセリーヌに見世物の怪物を期待し、それに応えるように怪物を演じていた。と妻の目からは見えたらしい。

さて、セリーヌと言えば、反ユダヤ主義のパンフレットを書いて国家反逆罪に問われた。そのスキャンダラスな部分に、やはり興味が向いてしまうのだけれど、この本の中には私的にかなりタイムリーな情報があった。こうしてブログに書くととにしたのは、以下の内容による。

それは、どうやらセリーヌは陰謀論者二世であったらしい、ということ。リュセットがセリーヌと出会ったのは、くだんの父親の死後で、直接会ったことはないというのだけれど、夫から聞かされた話として、

彼の父親は、自分の不幸のすべてを、ユダヤ人とフリーメイソンのせいにしていた。

Celine2

と言うのは、結構重要なことではないのか。

「あのころたくさんのひとがそうであったように」とは、ユダヤ陰謀論にハマっていた人は珍しくなかったということ。セリーヌは、容疑の証拠となった自分の文章を読み直しても、「どこにも問題はない」と言ったらしい。そして、パンフレットを書いたことを後悔したとか、自分が間違っていたとは決して言わなかった。何故ならば、セリーヌの中では、

ユダヤ人が戦争を仕掛けていたから、それを避けるため

に書いたから。祖国フランスの平和の為だった、と言うのだ。

と言う訳で、私が陰謀論に興味を持ったのは、やはり2020年の米大統領選挙における騒動。

不正選挙だ
投票用紙にGPSを仕込んでた
フランクフルトで銃撃戦がー

などという荒唐無稽な話が次々と湧いて出てきた頃、自ずと、ディープステート、軍産複合体、なんつーワードが飛び交う中で、世の中の事象を、光=善と闇=悪の真っ二つに両断、諸悪の根源は全て○○!というパターンで単純化された論、即ち陰謀論なるものも知るに至った。

そんな訳で、明けて2021年1月、米連邦議会を襲撃したトランプ信者の皆様は、祖国の平和の為の聖戦!ってマジで思ってたのかも。と改めて背筋が凍ったのでした。

ちなみに、フリーメイソンと言えば、やりすぎ都市伝説で、何度も取り上げられてるけど、あれってTV取材が何度も出来てる時点で、別にそんな怖い団体じゃないんじゃね?と思ってた。しかし、何でユダヤ陰謀論とセットのなってるのか、疑問に思い、陰謀論の本を出されてる郵便学者内藤陽介さんのブログを検索したところ、とても分かりやすい記事がありました。

 これは、1942年1月1日、セルビアで発行された“反フリーメイソン博覧会”の記念切手の1種で、“ユダヤと結託したフリーメイソン”を打倒するとして、民族服姿のセルビア人がダヴィデの星を踏みつけながら、フリーメイソンを象徴する柱を打ち破っている絵が描かれています。ちなみに、“反フリーメイソン博覧会”は1941年10月22日から開催されたイベントで、切手の寄附金は反フリーメイソン宣伝の資金として使われました...

 きちんと学ぼう!ユダヤと世界史(新番組)



記事で予告している番組『きちんと学ぼう!ユダヤと世界史』の動画は、現在もYouTubeで見ることが出来ます。第一回だけ貼っておきます。サムネの右側、セルビアで1941年に発行された切手は、結託したユダヤとフリーメイソンを打倒!というプロパガンダ。



フリーメイソンはキリスト教徒の中でも、派閥戦争していた時代に、宗教や国を問わない自由な活動が危険視されていた。表立って活動出来ない期間があった為、怪しまれてしまった。ということらしい。そこで、ユダヤの陰謀論とセット販売😅し始めたのは、ヒトラーで、セルビアの切手はヒトラー組に入ってた時代のものである。

ちなみに、セリーヌの父はヒトラー以前の世代なので、もっと前かれ、市民レベルではユダヤとフリーメイソンを同列で語るのは、あったのかもしれませんけど。

実を言うと、問題となったセリーヌのパンフレットの文は、現在全集でしか読めないそうで、ネット上で引用文ないか探してみたものの見つかりませんでした。そんな状態で彼に罪があるかどうかは、到底判断できないのですが、父親からユダヤ人の悪口聞いて育った、と言う事実は、周知されて良いのではと思った次第です。
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Patti SmithとIvan Kralとチェコスロヴァキア

2年以上放置してたブログですが、お久しぶりです。

インスタグラムは週に数回くらいのペースで続けていて、3カ月前のロシアによるウクライナ侵攻からは、東欧絡み投稿が増えたので、その辺りを少しブログでまとめてみたくなってきました。

取り敢えず、現在進行中のチェコスロヴァキア関連の話。

先月NHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」にて、初代大統領ヴァーツラフ・ハヴェルとルー・リードの交流話がありましたが、私がインスタで取り上げたのは、パティ・スミス・グループのアイヴァン・クラールでした。

このブログでも昔取り上げたパティの自叙伝、Just Kidsにもアイヴァンとの出会いの話が出てきました。1968年ロシア(パティはUSSRでなくRussiaと記述)のチェコスロヴァキア侵攻を逃れて、ニューヨークへやってきたアイヴァンは、故国ではSazeというバンドのメンバーでポップスターでした。そして、彼の父親は新聞記者で、共産党に粛清されたらしい。4枚目のアルバムWave収録のCitzen Shipという曲は、アイヴァンのことを歌っていたとか。

YouTubeでこんな動画見つけました。チェコのTVで放送された、アイヴァンのドキュメンタリーらしいです。



パティと一緒に、ポエトリーリーディングに参加してるアイヴァンが出てきます。後ろで、Scared =怖い、と言い続けるアイヴァン。初めて見ました。

因みにPSGにはソ連&ロシアの被害者がもう一人。レニー・ケイの両親は、20世紀初頭ロシアでのポグロムからNYへ逃れてきたユダヤ人だそう。

こうして言論の自由のない権威主義国家は、優秀な人材を流出し続けるのでありましょう。
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自粛中もチクチクと

ヨガスタジオに行けないとか、ショッピングを楽しめないとか、色々とあるけれど、どちらかというとインドア派な私は、それほどストレス溜まってないかもしれません。

刺繍品を扱って頂いている、谷中のクリコさんと博多天神のティーウィズドレスさん、其々通販もして頂いているので、需要も激減とまではならず、ホッとしております。(画像をクリックするとインスタグラムの投稿が見れます)





でも、早く谷中に納品に行けるようになりたいなあ。オーナーさんとお喋りがしたいですわ。
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テラデマルシェに出ま~す♪

11月30日(土)のテラデマルシェに出店致します(^^♪
上野のお寺、宋雲院にて10~16時です。
(画像をクリックするとインスタグラムの投稿が見られます)



下記は、出品予定の作品の一部です。




良かったら遊びに来てくださいね。どうぞ、よろしくお願い致します。
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ネタパレとお笑い第7世代

最近またお笑い熱が再発してきた。

のは、イキの良い若手が増えてきて、と同時にネタ番組が増えてるから。

チェックしてる番組は多くはないのだけれども、フジテレビのネタパレは、昔の『レッドシアター』を思わせる勢いを感じる。

ま、番組の形態は全然違うんだけどね。

つー訳で、そこの公式動画から、お気に芸人のネタを貼っておきます。

既に突っ込みの後藤が、アメトーク常連となってる四千頭身は、博多大吉さんもおっしゃる通り、間の取り方が上手いなあ。



彼らは「後半になってたたみかける」とか「伏線を回収する」と言った、漫才のテクニックを皮肉るような、メタ漫才もやってて、目の付け所が凄いなあと思う。

お次は、すでに当ブログで紹介済のたくろう。彼らも間が良い。



おどおどしながらも、ブツブツ喋り続けるボケ赤木くんを落ち着かせる様、優しくサポートしてる体の、ツッコミ木村バンドくんが凄く良い。

そして、先日初めて見て、大好きになったのが、カベポスター。絵本のタイトルとストーリーとの食い違いを楽しむネタ。



先のたくろうもそうだけど、関西弁なのに、グイグイ来ないところが何か良いんだよね。そう言えば、ガツガツ笑いと取ろうとしないとこが、この世代の特徴でもあるらしい。

今年キングオブコンントでファイナリストとなった空気階段も好きだな。



あの時のタクシーのネタ、私はかなり好きだったのだが、審査員の評価がイマイチだったのが残念でした。

最後はザ・マミィ。コントの構成も良いし、演技力あって。



そんで、ツッコミの子(林田洋平)が、空気階段の子(水川かたまり)と、何か雰囲気似てるメガネくんなんだな~。

今後も色々紹介していきたいです(^^♪

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プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
刺繍作家でヨギ―で、時々ギターおばさんなアラ還主婦です。

トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨ブランド
『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』は、東京谷中の雑貨店クリコさんと、

ミンネ・ギャラリーにて販売しております。

また、時々ハンドメイドイベントにも参加しております。

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