プロフィール

yuccalina

Author:yuccalina
自閉症の息子(14才)と、エンジニアの夫との3人暮らしのアラフィー主婦です。45才でヨガ指導者スクールを卒業し、現在地元で極々細やかな教室を開催。

一方、トランシルヴァニア(カロタセグ地方)の伝統刺繍、イーラーショシュのステッチを用いた雑貨『Yuccalina Erdő=ユッカリーナ・エルドゥ』の制作も行っています。

ミンネ・ギャラリーにて作品展示中。

ブログでは主にハンドメイド、ガーデニングに加え、10代から親しんできたロック音楽に、映画、本等について綴っています。

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ユッカリーナのヨガ的雑記帳


2017/09/18 10:30 yuccalina

不定期便『哲子な部屋』その6~『沈黙』と『薔薇の名前』

今年マーティン・スコセッシ監督映画『沈黙』が、非常に興味深かったので、その後、遠藤周作の原作を読みました。インスタでちょこっと紹介しましたが、やはりこれはブログでないと文字数が足らんと思って先延ばししてたら、今度は読んだのを忘れてしまいそう、とか慌てて投稿することにしました。(画像をクリックするとインスタ投稿が見られます)



どうしても映像からの印象に引っ張られて、読んでいると「映画との答え合わせ」をしてしまってる感は否めないものの、主人公ロドリゴの印象は、かなり違っていました。それは、

読んでると、何だか一々言い訳がましい男に思えて、イライラする~~(`皿´)ノ

裏切りを繰り返すキチジローは、自分の卑しさを自覚してる分耐えられるのですが、ロドリゴも常に心が乱れていて、そのくせキチジローを毛嫌いしてる姿に、「もしや同類なんじゃないの?」と疑いつつ、読み進めてたら、最後に自ら

「あのキチジローと私とにどれだけの違いがあると言うのでしょう」

と出てきたので、やっぱりなー、と頷きました。

仏教(禅宗)においては、ブッダの存在を疑うのも修行のひとつであるそうですが、ロドリゴは神の存在を終始疑いつつ、最後に出会ったという本書は、遠藤周作がキリスト教徒とは言え、日本的な価値観が表出しているのかもしれません。

一方で、沢野(=フェレイラ)が日本人はデウスを大日に置き換えて理解したことを批判する下りには、

「お前らが低能だから理解出来んのだ」

という選民意識が出てる気が、しないでもありません。いや、どうなの?聖書をどう理解するか、ヨーロッパの中でも意見が色々あって、そのせいで戦争してきたくせに、

何を言う~~?

と村上ショージ風に腕を振り上げたくなるものだ。

ちなみに、右のパラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』は『沈黙』の前に読了していましたので、キリスト教世界と東洋の価値観との差を、余計に強く感じてしまったかもしれませんぐ。

それと、これは本筋とは無関係なことですが、ロドリゴが農民たちの悲惨な状況を表すのに、

牛馬の如くこき使われて、

みたいな言葉を使ってるのは、西洋的なのかなと思いました。日本では農耕に牛や馬を使用してた歴史はありますが、私には、大切に飼育されたて印象の方が強いんですよね。

さて、神の存在を無条件に盲信させ、疑うことを許さない、聖書にちょっとでも都合の悪そうな書物は禁書にしよう、的内容の映画『薔薇の名前』は、『沈黙』を読み終えた後に見たので、かなり面白かったです。



ストーリーは中世のイタリアの僧院で起きた殺人事件の謎を解く、ミステリー仕立てではありますが、印象的なセリフが多数。

・信仰と狂言との差はわずかしかない
・疑問こそ信仰の敵

信仰に都合の悪い書物として隠されていたのは、アリストテレスの『詩学』で、”喜劇”に関する文に危険性があったから、

「俗悪な人間の滑稽さ中に真実を見出す
それが喜劇である
彼等の欠点もよしとせよ」

これって『沈黙』の中のキチジローにピッタリハマるんじゃないかしら?とか、見ながら頭に思い浮かびました。

笑いはカオスを生むからと、詩学を隠していたのが盲目の老僧ブルゴスのホルヘ。追求してきたバスカヴィルのウィリアム(ショーン・コネリー)に、死に際でこう語りました。

「笑いは恐れをなくす
恐れなくして信仰はなりたたぬ
悪魔へのおそれなくば
神はもはや必要とされぬ」

フランクルの『夜と霧』では、ナチスの強制収容所において、笑いが多くの人々を救った話が出てきましたし、現代では科学的にも、笑いが心身を鍛えることが証明されつつありますから、笑いを禁じてる宗教があるとは思えませんけど、絶対的な存在を定義して疑問を持たせない、ってのは、結構ありそうな気がしますです。

ちなみに、フランチェスコとかベネディクトとか、キリスト教派閥の違いは良く知らんのですが、言い争ってる内容が、

キリストが着ていた服は、彼の持ち物(=財産)なのかどうか、

とかね。マジですか?

どっちだってええやん!

と突っ込みながら見てました。何でも勘でも縛りつける教義は、疑問をもたせずにコントロールする為のものであるのだろうな、と逆に思い知ったのでありました。

と言ったところで、ここで一端この記事をアップしておきます。今後、加筆訂正がありましたら、随時更新する予定です。




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2017/08/31 09:42 yuccalina

ハンドメイド関連Instagramと、日本の裏側からこんにちは(^O^)/

夏休み最終日にこんにちは。

最近インスタの写真が一度に複数枚投稿出来ることに気付き、大いに活用しているのですがが、そうするとブログにアップ出来ないことが分かりました。下は最新作のエプロンですが、それ以前の作品は画像を引っ張ってこれません(*_*;
(画像をクリックするとインスタの投稿が見られます)



とは言え、これは載せておきたい、ってのがありまして、今までで一番手間暇がかかった、ペアのクッションカバーです。以下の画像はインタではありません。

handmade1_20170831093813d00.jpg

handmade2_20170831093814c22.jpg

ペアとは言え、それぞれデザインが違っているのは、2つ並べると一つの絵になるように、デザインをしたからです。

handmade4_20170831095007006.jpg

下のデザイン画から、実際布に刺す段階で、変更したところがいくつかあります。左右の繋がりをもうちょっと多めにしてみましたが、大体の構成、線の流れは変えておりません。

そして、裏面はシンプルに少しだけ葉っぱと、枠のラインを。

handmade3_2017083109381600f.jpg

さて、この作品はデザイン画作成から完成までの経過を、ちょこちょこと投稿していたのですが、その間にちょっとした出来事がありました。

ある日、インスタのDM(ダイレクトメール)で、このイーラーショシュについて教えてほしい、とウルグアイの女性Cさんからコンタクトがありました。

インスタを始めた当初、訳の分からない無言フォローとか、Want followers?(フォロワーは欲しいかい?)のコメントがワンサカ来て、その度にブロックしまくった事があります。不特定多数の人が見るSNSは、色々と用心せねばならないことが多いですから、DMに関しても、最初に貰った時に許可するかどうか、難しい場合があります。一度アート好きで自ら絵を描いていると言う女性から、DMが来た時、画像に”不適切な表現が含まれます”とガードが掛かっていたので、怖くて拒否したこともあります。

しかし、今回のCさんは素朴に、この刺繍について知りたいというお話でしたので、DMを許可することにしました。そして、自分が投稿したステッチの動画を紹介したり、Amazon USAで購入可能な、谷崎聖子さんのテキストブックを勧めたところ、購入をしたとのこと。

次は刺繍キットが欲しいということで、それは私の方では準備出来ないので、谷崎さん本人にご相談したところ、日本語が読めないCさんの為に、Emailでの対応を快諾して頂けました。送金の方法等、トランシルヴァニア⇔ウルグアイ間で上手くのかは、まだ分からないのですが、南米にもイーラーショシュの素晴らしさが伝わってくれたら、とっても嬉しいです。

素敵なものを色んな人々に見て欲しい、と言う私の小さな願いが叶った瞬間であり、Cさんの刺繍ライフを微力ながらサポートしたいなと思っております。サバンナ八木の如く床を叩きながら、ユッカリーナは言いました。

「ウルグアイのCさ~ん、聞こえますかあ~?」

と言うのはウッソー(^^ゞ

タグ: トランシルヴァニア 東欧 刺繍

テーマ:*刺しゅう* - ジャンル:趣味・実用

2017/08/13 14:50 yuccalina

不定期便『哲子な部屋』その5~お盆なので、ちょっくらメメントモリ

ご無沙汰してます。年齢を50も過ぎると、身の回りで亡くなった人は、結構多くなりますが、これまでの人生で、自分に最も影響を与えた死は、私が20歳の時に病死した友人O(享年21歳)です。1年足らずの付き合いだったのですが、出会ったその日から、その生き方が私の憧れでした。何事も失敗を恐れず行動するその姿に、私もああなりたいなあと。

Oの死を境に、以前の石橋を叩くだけで渡らなかった私の生活は、180度方向転換したと言って良いかもしれません。20代で二度の転職、給料の大半を音楽や映画、アート展、海外旅行に使い、ギターにタップダンス、ジャズダンスを習い、東欧にハマり、ハンガリー語も習ってた。あっちこちに転がりながらも、現在はこれまでの全ての経験が自分の身になっている気がします。

ヨガを学ぶようになってから、様々な繋がりというものに意識が向くようになり、ほんの短い期間での、Oとの出会いと別れの意義が理解出来ました。若干20歳にして、諸行無常を眼前に突き付けられた私は、単にOへの憧れからだけでなく、

人間いつ死が訪れるか分からない。
だから、今やっておきたいことはやってみるんだ。

という意思が芽生えた訳です。

さて、その後、27,8歳頃だったかと思うのですが、図書館で出会ったのが、アルゼンチンの作家、ホルヘ・ルイス・ボルヘスです。その著書の中で、最も影響を受けたのが、『ボルヘス・オラル』―これはブエノスアイレスのベルグラーノ大学で行われた講演の記録なのですが―の中の『不死性』でした。以下赤字部分は引用。



われわれにとって自我とはとるに足らないものであり、自我心など抱いてみたところでなにもなりはしない。私が自分はボルヘスであると感じ、あるいはあなたがたはあなたがたで、それぞれに自分をA、B、あるいはCであると感じたとしても、そこに何ら違いはない。そうした自我はあらゆる人間のうちになんらかの形で内在しているものであり、その意味ではわれわれの共有物であるといってもよい。

という部分を読んで、頭をガツ~~ンと叩かれた思いがした。

が、確かにボルヘスの文章は、いつも先達の引用を交え讃えつつも、声高に自己主張はしない、というのがボルヘスらしさになっているので、納得出来るのでした。ボルヘスは自分を形容する単語として、timid(ちっぽけな)を多用していた気がします。

で、不死性についてですが、

われわれは何らかの形で、既に死んでしまったすべての人間なのである。ここでいうすべての人間とは、血の繋がっている先祖だけを指すものではない。

血は繋がっていなくても経験による繋がりがあるから?私はOと血の繋がりは無かったけれど、自分がOになったと思える瞬間は、これまでに何度もありました。

ちなみに、少し前に、植物学の本を読んでいたら、植物の世界でも先天的な特徴だけでなく、環境によって後から獲得した特徴も、次世代に引き継がれるんだそうですよ。



しかし、ボルヘスが言う不死性とは個人的なものではなく、「森羅万象のうちに現れている生の衝動=エラン・ヴィタル」が宇宙を作っている(byアンリ・ベルグソン)からこそ、不滅なのじゃ~~!ということだそうです。

さて、ボルヘスの本は、20代で読んだ頃に中々消化出来なかったことも、後年ヨガを学んで合点したことが多いです。そして、みうらじゅんの「自分なくし」というワードを見た時、私はすぐさま『ボルヘス・オラル』を読み返して納得しましたし、同じく講演集である『七つの夜』のテーマの一つは仏教(禅宗)でした。



そして、最近また一つ、同じ生命をテーマとする書物を読み始めました。分子生物学の福岡伸一先生と、



粘菌学者で元祖エコロジスト南方熊楠~~



粘菌における生と死混然一体となった様が、後に彼の世界観、宇宙観=南方マンダラを生んだ様です。

で、福岡先生の本読んでると、ウパニシャッド哲学の影響受けてるんじゃね?と思える記述多数で驚きましたわ。

それは

創造~維持~破壊でエネルギー循環を繰り返す宇宙の成り立ちが、そのまま一つの命の中でも起きているということ。細胞が生まれ保たれ死すことの繰り返しで成り立っているのが生命。部分と全体は同じな自己同一性(フラクタクル)な、お話が出てくるのです。ま、そもそも、インド哲学は実践主義で科学との結びつきが深い、ってパラマハンサヨガナンダの映画でも言ってたっけな~~。

なので、

神様が人を作ったのではなく、
生命活動の仕組みを神様が作った、

と言うのなら、私はかなり納得出来るんですわ。だからこそ、神はそれぞれの自己に内在している、と言って良いのでは?

とか、神様の話になるとまた長くなりそうなので、いつか別の機会に(^-^)/

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

2017/07/06 16:31 yuccalina

OZ Magazine7月号

久々の更新ですが、ハンドメイドの宣伝をさせていただきます。

OZ Magazine7月号(30頁)で、谷中の東欧雑貨店クリコさんが紹介され、その中に私の作品の写真も載っております。

ozmagazine2.jpg
ozmagazine1.jpg

5番のトリさん巾着ポーチ(イーラーショシュ刺繍)です。とても小さな記事ですし、私の作家名も載ってはおりませんが、大変感激しました。

もうそろそろ8月号が出る時期に何なんですが、クリコさんがOZ Magazineに紹介された話だけ知ってて、まだ見てなかったんです。なので、今日美容院行って、偶々この雑誌を見つけ、「あ、そう言えばクリコさんが載ってるんだよな~~」と、頁を開いたら、あらビックリ!と。

後でクリコさんから「お知らせするの忘れててすみません」とお詫びの言葉を頂きましたが、こんなサプライズ、偶然のなせる技で、もうウェルカムなんです。

で、思わず、担当の美容師さんに

「これっ~~、私の作品なんですっ~~~!」と興奮気味に、見せてしまいましたわ(^^;)

ちなみにこちらの巾着は既にSold Outでございますm(__)m

タグ: 東欧 トランシルヴァニア 刺繍

テーマ:*刺しゅう* - ジャンル:趣味・実用

2017/05/10 13:55 yuccalina

ハンドメイド関係Instagramまとめ

毎度でございますが、ハンドメイド関連です。画像をクリックするとインスタの投稿が見られます。

   



4月から始めたミンネでの販売。徐々に作品を増やして、段々とショップっぽくなってきたかな。お陰様で2点、購入もされました。こちらも細く長く続けられるように頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

タグ: 刺繍 トランシルヴァニア 東欧

テーマ:*刺しゅう* - ジャンル:趣味・実用

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